京都で出合うかき氷の世界

「かき氷」と一口に言っても、一筋縄ではいかない個性派が揃う京都。昔ながらの甘味をベースにしたものから、洋菓子テイストのもの、野菜やお酒を使ったものまで、かき氷のイメージを吹き飛ばす多彩なかき氷をご紹介します。


もはや定番!?京都のかき氷

かき氷発祥の地と言われる奈良県を筆頭に、かき氷文化が盛り上がりをみせる関西。その中でも京都は専門店の個性が光るメニューのほか、老舗甘味処やカフェが出すかき氷が話題になることも多いのが特徴。暑い夏の京都では、いろんなお店が夏季限定でそのお店ならではのかき氷を提供しているので、夏にしか食べることができないお得感を味わえるのも人気の理由です。専門店の数も徐々に増え、京都の中では「もはや定番!」とうたわれるほどのかき氷。独自の進化を遂げる、京都のかき氷の世界をのぞいてみませんか。


老舗甘味処が生み出す「やさしい和氷」

老舗甘味処ならではの奥深くやさしい味わいのかき氷は、暑さで疲れた心を溶かすように心地よくひんやり。老舗ならではの風情ある店内は、清涼感のある雰囲気も素敵です。

大極殿本舗六角店 栖園 「梅酒みぞれ」

~熱帯びた体を癒すやさしくも芳醇なかき氷~

明治18年(1885)創業の老舗和菓子店が手がける甘味処。名物は寒天に月替わりの蜜を合わせた「琥珀流し」で、京都で味わいたい憧れの和甘味として親しまれています。夏になると、「宇治しぐれ」、「ミルクミント」、「赤紫蘇みぞれ」など15種類のかき氷が登場。中でも「梅酒みぞれ」は自然な甘みでお酒っぽさも強くなく、暑さで疲れた体をすっきりとさせてくれます。添えられた梅酒梅は実が柔らかく、梅酒はその年の出来によって古酒とブレンドするなど工夫されているそう。みずみずしく口どけのよい氷をうっすらと梅酒色に染め、程よい酸味と控えめな甘さがブレンドした上品な味わいが楽しめます。※梅酒シロップがなくなり次第終了。かき氷の提供は6~9月。



ぎおん徳屋「黒みつかき氷」

〜わらび餅の名店が提案する逸品〜

観光客が行き交う衹園・花見小路通に佇むわらび餅の名店。かき氷も人気で「特上抹茶 宇治金時氷」、「自家製練乳 かき氷」、「黒みつかき氷」などが揃います。「黒みつかき氷」には、密度が濃く溶けにくい氷の上にわらび餅にも使用するという黒蜜と、大豆粉に和三盆糖を混ぜた自家製きな粉がたっぷり。黒みつはくせのない黒砂糖を溶かし、隠し味に醬油を加えたもので優しい甘さを感じられます。かき氷には黒みつがかかった状態で提供されますが別添えの白玉入りの黒みつを少しずつ足しながら味わうと、氷が溶けにくく最後まで楽しめますよ。※事前予約不可(満席時は整理券を配布)。




○○専門店の「濃厚おやつ氷」

あんみつの専門店や、夏にかき氷店へ変貌を遂げるケーキ屋さんなど、かき氷出身でないお店が専門分野を生かして作るオリジナル氷は必見。夏のあま~い誘惑が京都の夏を楽しませてくれます。

手作りあんみつ みつばち「あんず氷」

~あんみつ専門店が手掛ける濃厚なあんず氷~

姉妹で営むあんみつ専門店では、夏季限定でかき氷が登場。和の要素が詰まった「黒みつきなこかき氷」や「宇治氷」のほか、鮮やかなオレンジ色の「あんず氷」も人気です。ふわふわの氷の上には、ジャムのようにとろとろのあんずの蜜がたっぷり! 濃厚さの中に爽やかさも感じられます。もっと蜜を味わいたいときは足してもらえるのもうれしいポイント。食べ進める途中で別添えの寒天とみつ豆を加えてみると、また違った味わいを楽しめますよ。 週末には行列ができることもよくありますが、ねらい目の時間はオープン直後~14時ごろまで。※「あんず氷」は夏限定、数量限定。事前予約不可(満席時は列で待機するスタイル)。



菓子・茶房 チェカ「かき氷プリン」

~夏限定の「氷屋チェカ」でひんやりスイーツを~

岡崎の人気パティスリーが夏季限定で氷屋に変身。かき氷の季節になると「氷」の吊り旗がかかります。1階はケーキや焼き菓子の販売スペース、2階の茶房ではケーキと一緒に、鉄瓶で沸かしたお湯で淹れるコーヒーや、抹茶、ほうじ茶などの日本茶をいただくことができます。パティシエお手製の「かき氷プリン」は、ふわふわの氷の中からプリンが飛び出すサプライズな一品。プリンと同じ材料のアングレーズソースがたっぷりとかかり、カスタードの風味とカラメルソースがプリンを連想させます。氷と溶け合うクリーミーな味わいがたまりません。そのほかにも宇治抹茶や季節の果物を使った約8種類のかき氷に出合うことができます。※かき氷の提供は5月下旬~10月上旬。




お食事テイストもあります「さっぱりおかず氷」

行き過ぎたあっさりランチのようなニュアンスで楽しめるかき氷も。味噌とシロップ、夏野菜と果物など、「氷で食べるとこんなにおいしい‥!」と新しい提案をしてくれる頼もしいかき氷を紹介します。

ヨリドコロヒヨリ「トマトとズッキーニ」

~素材の旨みをぐっとひきだす珠玉の一杯~

旬のフルーツのみずみずしいおいしさが楽しめるかき氷はもちろん、野菜とフルーツをかけ合わせた野菜氷にも定評がある大人気店。紹介する「トマトとズッキーニ」は、トップにズッキーニやミニトマトをオリーブオイルと塩で和えたもの、その下にとろっと濃厚なトマトピューレ、中には清美オレンジがゴロゴロ入ります。完熟トマトの濃い甘みと旨みが、さっぱりとしたズッキーニ、柑橘果肉と相性抜群。土台となる氷はしっとりやわらかな口当たりで、ふわっとした感触の次の瞬間にはすうっと溶ける繊細さ。スムージーのようにすっきりとした甘さと爽やかさで、夏バテ中でもペロッと完食間違いなしです。※公式インスタグラムからの完全予約制。



京の氷屋 さわ「京の白みそ」

~京食材が織りなす上品なハーモニー~

京都らしいかき氷といえば真っ先に浮かぶ和氷の名店。京都の伝統と魅力を伝えたいという思いから作り出された豆腐や味噌を使用したかき氷は、京都ならではのかき氷が食べたい人にぴったりです。看板商品の「京の白みそ」は、さらりとコクのある白みそシロップがたっぷり。中には白ごまシロップや自家製のミルクシロップ、生姜黒糖寒天などが入ります。上品な甘じょっぱさが体に染み渡る、しみじみとしたおいしさがくせになる一杯。食事からデザートまでを堪能したような満足感が得られます。事前予約は受け付けておらず、満席時はウェイティングボードに名前を書くスタイル。





お酒に合う大人なデザート「ほろ酔い氷」

お酒を合わせて特別感のある楽しみ方ができるのも魅力。ひんやりスイーツをほろ酔い気分で味わいたい‥そんな贅沢な気分に応えてくれるかき氷は、ちょっとした〆やティータイムにもおすすめです。

お茶と酒 たすき 新風館店「さけ氷・カシスオレンジ」

~ちょっぴり大人な味わいに夢中~

四季折々の京都の素材を使ったかき氷と、かき氷に合うカクテルなどアルコールメニューを用意。3ヵ月に1度内容が変わるアルコールを使ったかき氷・さけ氷を目当てに訪れる人も多いそうです。「さけ氷・カシスオレンジ」はカシスリリキュールとオレンジジュースのシロップをベースに、ヨーグルトのクリームとオレンジ、さらに赤すぐりのソースを加えた一杯。すっきりとした甘さを感じられるシロップはくちどけの良い氷との相性抜群です。21時までオープンしているので、ディナーの〆にもぴったり。※「さけ氷・カシスオレンジ」は期間限定。事前予約は優先列に並べる「ファストパス(優先券)」を発行(オフィシャルサイトまたはインスタグラムから要確認)。



酒とこおり ばんくす「ばんくすのピスタチオ」

~京町家で味わう個性派氷~

落ち着いた雰囲気漂う京町家で、お酒と氷が楽しめます。「ばんくすのピスタチオ」は、上からピスタチオクリーム、ココアクリーム、チーズミルクシロップが層になり、トップにアクセントになる旬のフルーツのコンポートとバルサミコ酢のソースが。口に入れた瞬間芳醇なピスタチオの香りが鼻に抜けます。溶けても味わいがある一杯を意識しており、それぞれの層を楽しむもよし、溶けてきて混ざり合ったバランスを楽しむもよしです。かき氷自体が甘さ控えめでお酒にも合うので、大人なデザートタイムにおすすめです。



京都で出合うかき氷の世界マップ



そう京スタッフおすすめかき氷6選

「嘘と僕」の“果実パフェ氷”

京都のかき氷といえば知らない人はいないであろう大人気店。旬のフルーツがどっさりのった氷が、人気作家・増田光さんの器で提供されます。ジューシーなフルーツと見目麗しいビジュアルがかき氷好きの心を掴んで離しません。※公式インスタグラムからの完全予約制。

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「茶三楽」の“抹茶エスプーマかき氷”

嵐山にある日本茶専門店で、日本茶好きにおすすめの薄茶を表現した、甘さ控えめのかき氷が話題です。ムース状の抹茶のシルエットが特徴的な「抹茶エスプーマかき氷」は内閣総理大臣賞受賞茶園の抹茶をふんだんに使用。小豆と白みつをお好みで合わせてみてください。

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「京氷菓つらら」の“黒みつ薩摩のイモ番長”

まるでケーキのようなとろっともったり系からあんバターや黒ゴマなどの個性派、さらにさっぱりフルーツ系まで種類豊富に揃います。研究された味のバランスを楽しみながら、お気に入りの一杯を見つけてください。※夏季は公式インスタグラムからの予約推奨

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「鹿の子」の“カフェバニラナッツ”

京都駅周辺で、観光の合間にも立ち寄りやすい立地。一杯でいろいろな味が楽しめる工夫の詰まった構成が魅力的で、宝箱を開けるような感覚で食べ進めることができます。写真の「カフェバニラナッツ」は、カリカリのアーモンドやコーヒーゼリーなど食感の変化も楽しい一杯です。

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「二条若狭屋 寺町店」の“彩雲”

老舗和菓子店の支店で、かき氷は通年で提供されています。京都の地下水を凍らせて作るという氷は、ふわふわ感がたまりません。写真の「彩雲」は、果物や和素材を使ったシロップを自分でかけて楽しむスタイル。氷の中からフルーツが顔を出す、サプライズ感も人気です。

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「無碍山房 Salon de Muge」の“モンブランかき氷”

老舗料亭「菊乃井」が手がける甘味処のかき氷。モンブランクリームがたっぷりかかり、数種類のナッツと栗をトッピング。料亭の繊細な技術が光る上質なスイーツを、庭園を望む空間でいただくことができます。京都らしさが魅力の宇治金時もおすすめです。

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※写真はイメージです。
※掲載内容は2024年6月18日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。