今ではすっかり世界共通となった日本の「かわいい」。長い歳月をかけて育まれてきた京都の歴史の中には、そんな「かわいい」文化の芽吹きが見てとれます。脈々と受け継がれてきた伝統工芸や職人技を活かした文化体験、工夫を凝らした手土産まで。心惹かれる京都の「かわいい」は至るところに。昔から変わらぬ魅力と現代の新しい感覚が合わさる京都だからこそ楽しめる「かわいい」ものやことをテーマに、ときめく京都旅をお届けします。


歴史あるものって、かわいい。
千年の都として発展を遂げた京都には、職人たちの技が光る伝統工芸品がたくさん。鮮やかな色彩や繊細な細工など、確かな品質の中に愛され続ける「かわいさ」が感じられます。ちょっぴり敷居が高い伝統工芸品ですが、最近は現代の暮らしに合わせてアップデート。小物やアクセサリーなら、気軽に取り入れることができます。せっかく京都に来たならば、いつの時代も心をときめかす「かわいい」アイテムを手に入れてみませんか。
【丹嘉】
〜 現代にも通じる配色とユニークな表情の虜になる伏見人形 〜
伏見稲荷大社の信仰として江戸初期に誕生した伏見人形。日本最古の土人形と言われ、ユニークな表情とカラフルな色彩が時代を超えて愛されています。「かわいくない感じも逆にかわいいところ」と語るのは、現存する唯一の窯元「丹嘉」を受け継ぐ8代目の大西貞行さん。寛延年間(1750年頃)より代々この地で伏見人形を作り続けてきました。伏見らしいお狐さんや和菓子屋で目にする饅頭喰いなど、残る土型は2,000種類ほど。春から夏にかけて生地を焼き、秋から冬にかけて色彩を施します。口伝で受け継ぐ昔ながらの配色は、意外にもポップな印象。顔の筆入れは、当主のみが許される大切な仕事です。キョトンとした表情やつぶらな瞳、一つひとつに命が吹き込まれます。
京都で「かわいい」をつくる。
その場所でしかできない特別な体験こそ、旅の魅力。多彩な伝統文化が根付く京都では、神社仏閣や老舗などでオンリーワンのものづくりが体験できます。自分の好みに合わせた一点ものに、思わず「かわいい」を連発。一つひとつじっくり吟味して、好みの色やデザインを組み合わせる工程は、完成が近づくにつれて胸が高鳴ります。今も色あせず輝きを放つ京都の伝統技術。長い歴史と文化が旅の思い出を一層華やかに彩ることでしょう。
【両足院】
〜 願いを込めて自身と向き合う、自分だけのお守りづくり 〜
祇園・花見小路の突き当たりに佇む、京都最古の禅寺の塔頭寺院の一つである両足院では、結守(ゆわいまもり)と呼ばれるお守りづくりが話題を呼んでいます。インド刺繍リボンを使った生地はこれまでに1,000種類以上。一つずつ手づくりされ、紐や飾り結びの種類も合わせれば一つとして同じものはありません。幅広い世代に楽しんでいただけるラインナップに、お守りを選ぶところから自分と向き合う時間がはじまります。心ときめく一点を見つけたら、願い事と名前を紙にしたため、木札と塗香とともにお守りの中へ。最後は願いを胸に毘沙門天堂を参拝します。ゆっくり心と対峙するひと時は、瞑想への入り口。かわいいだけでない禅寺ならではの体験が味わえます。
京都の「かわいい」を持ち帰る。
かわいい京都旅に欠かせないのが、思い出に持ち帰りたいかわいいお土産。観光地として競争の激しい京都だからこそ、切磋琢磨したハイレベルな品々がそろいます。老舗から話題の新店まで、愛らしい見た目にもこだわった商品が勢ぞろい。中でもおやつにぴったりな美味しい手土産は、キュートなパッケージだけでなく確かな味もお墨付きです。大切な人への贈りものはもちろんのこと、思わず自分用にも買いたくなること間違いなしです。

【三木鶏卵堂】
京の台所・錦市場に店を構える、だし巻き玉子専門店「三木鶏卵」のスイーツショップ。梅の形をしたレーズンバターサンドをはじめ、プリンやカステラ、カヌレなど、自慢の卵で作るお菓子が評判です。平飼い卵や複数のブランド卵から厳選。長年、卵を扱うお店ならではのこだわりが感じられます。

【KYOTO KOMAMEHAN】
豆菓子ひと筋100年以上の「豆富本舗」から生まれた京都土産の新ブランド。パケ買いしたくなる「こまめはん」は、老舗だからこそ豆菓子の味も本格的。舞妓さんのイラストに合わせ、京風カレー、醤油、わさび、抹茶きなこ、苺と5種類の味がそろいます。個包装のバラエティボックスはバラマキ用にも。

【青木光悦堂】
創業130年を超える老舗お菓子問屋。金平糖やお煎餅など、多彩な銘菓がそろう中でも注目は、一際目を惹くハムスターモナカ。自分であんこを詰めるスタイルで、パリッとした皮が楽しめます。定番の粒あんのほか、チョコや抹茶、季節限定など、味によってハムスターに持たせるアイテムが変わるのも愛らしい。

【御所飴本舗】
明治天皇・大正天皇の例祭に飴を献上した歴史を持つ大正元年創業の飴屋。香料・着色料を使わない、てんさい糖の優しい甘さと素材本来の味わいが魅力です。大きな銅釜でじっくり煮詰めるところから、手間暇を惜しまない手づくりが美味しさの秘訣。味は20種類以上、一粒口に含めば幸せが広がります。

【加加阿365 祇園店】
京都の洋菓子店「マールブランシュ」が手がけるチョコレート専門店。紋をあしらった「きょうの宙」は、口溶けの良いボンボンショコラ。13種類のチョコレートが並び、清水寺や下鴨神社、金閣寺などの名所がデザインされています。モンブランやキャラメルなど味の組み合わせも豊富。京都の魅力が一粒に詰まっています。

【御室和菓子 いと達】
京都の老舗和菓子店で修業を積んだ店主が仁和寺近くに和菓子屋さんをオープン。代表銘菓の「包み餅」は、十二単の襲色目(かさねいろめ)を思わせる鮮やかな5色。店主が地元で親しんだ「ういろう」をヒントに、もっちりとした皮の中には、こしあんや粒あん、白味噌きな粉あんが包まれています。
かわいい!京都旅マップ
※写真・イラストはイメージです。
※掲載内容は2026年4月15日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

















