京都でパンとコーヒーと、

京都の街を歩けば、いたるところにパン屋と喫茶店があることに気が付きます。小さな卵サンドをつまむ舞妓さん、喫茶店でくつろぐ旦那衆に熱い議論を交わす学生たち…京都で暮らす人々の側には、いつもパンとコーヒーの姿がありました。100年近く続く老舗から最近オープンした新店まで、今もなお、京都のパンとコーヒー文化は発展を続けています。ゆっくりパンとコーヒーを味わえば、京都人の日常がきっと見えてくることでしょう。


京都人とパンとコーヒーの密な関係。

パンとコーヒーともに消費量日本一になったことがある京都市。パンといえば進々堂や志津屋、コーヒーといえばイノダコーヒなど、古くから愛される名店がそろいます。和食文化が根強いながら、意外にも京都人は“新しもん好き”。日本で一番早く小学校を作ったのも京都人です。老舗の創業者たちも積極的に西洋文化を京都へと持ち帰りました。諸説ありますが、パンは忙しい職人の手軽な昼食として、コーヒーは呉服界の旦那衆や文化人のサロンとして広まったと言われています。京都独自の文化がパンとコーヒーの普及に繋がりました。



京都でパンとコーヒーと、喫茶店。

〜老舗から今、話題のお店まで。個性光るこだわりの味〜

進々堂 京大北門前

京都大学のすぐ側で90年以上、学生たちを見守ってきた京都最古の喫茶店。中世のフランスを彷彿とさせる建物は、補修を重ね創業当時の姿を残しています。お店の始まりは隣接するパン屋から。フランスパンに魅せられた初代がフランスからレシピを持ち帰り、京都でパン食文化が広まるきっかけとなりました。現在、フランスパンのお持ち帰りは2日前までの予約制。喫茶の看板メニューは、カレーにパンとサラダ、コーヒーが付いた「カレーパンセット」です。パンはテーブルロールとイワンロールの2種類、コーヒーは浅煎りと深煎りを合わせた酸味のあるブレンド。人間国宝である木工家・黒田辰秋が手がけた大きなテーブルでいただきます。


喫茶とパン do. 

銀閣寺道近く、白川通り沿いに面したパンが評判の喫茶店。お店で焼き上げたパンはテイクアウトだけでなく、店内でドリンクと一緒に味わえます。パン屋とイタリア料理店で修行した店主が作るサンドイッチは本格的。“パンと飲みたいコーヒー”をイメージしたオリジナルブレンドと一緒にご賞味あれ。

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RUFF

京都の中心地、四条高倉の町家を改装したベーカリー。ショーケースに並べられたパンは、コーヒーに合うシンプルなものやお菓子系が中心です。店内では、ハンバーグやステーキなどボリュームたっぷりのメインにパンがついたランチがいただけます。セットのコーヒーは、豆選びからこだわった自家焙煎。

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コロラドコーヒーショップ マスサン

焼き立てパンを販売する1973年創業の喫茶店。奥の工房で手作りしたパンは、トーストやサンドイッチなど喫茶メニューにも使用されています。7種の豆をブレンドしたお店の定番コーヒー「マスサンブレンド」との相性もぴったり。サイフォンで淹れるコーヒーに純喫茶ならではの雰囲気が堪能できます。

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パンとコーヒーが繋ぐ、京都のまち。


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パンとコーヒーが繋ぐ、京都のまち。


Slō(スロウ)

Slō(スロウ)

10年間の修行を積んだ店主が河原町松原エリアに自身のパン屋をオープン。お店の外からも目を引くほど大きなショーケースには、おかず系からスイーツ系まで豊富な約50種類が並びます。パンを購入した後は、すぐ近くのホステル「Len Kyoto Kawaramachi」へ。河原町通り沿いに面した1階のカフェでは、1名につき1オーダーで「Slō」のパンを持ち込むことができます。バリスタが丁寧に淹れたスペシャルティコーヒーと国産材料をメインに使ったパンの贅沢な組み合わせは、「住む人にも観光で来た人にも居心地の良い地域になれば」という双方の思いで実現しました。人と人の繋がり、そして京都のまちの繋がりには、パンとコーヒーの豊かな香りが欠かせません。





京都でパンとコーヒーと、ピクニック。

〜お気に入りの場所で、青空ひろがる京都を満喫!〜

ブルーボトルコーヒー 京都木屋町カフェ

日本各地で24店舗を展開するアメリカ発のコーヒーショップ。京都木屋町カフェが入る複合施設「立誠ガーデン ヒューリック京都」は、かつて小学校だった建物を活かしたレトロな外観です。天気が良い日は、お店でピクニックマットを借りて施設内の芝生広場へ。ピクニックのおともには京都エリアのカフェ限定のサンドイッチがおすすめです。老舗「京つけもの 西利」の漬物と二条の人気店「Kurs」のもっちりとしたパンは、コーヒーとも相性抜群。特にアフリカ産の豆がブレンドされた「スリー・アフリカズ」は、小麦粉の風味と漬物の味を引き立ててくれます。ほかにも季節ごとで変わるシングルオリジンなど、さまざまなスペシャルティコーヒーが味わえます。 ※メニューは変更の可能性があります。


ENFUSE 京都市京セラ美術館カフェ

京都市京セラ美術館のリニューアルを機にオープンしたミュージアムカフェ。要予約のピクニックプランでは、かわいいカゴや敷物と一緒にサンドイッチやコーヒーがテイクアウトできます。美術館の敷地をはじめ、岡崎公園や琵琶湖疏水など恵まれたロケーションでのピクニック。気候が良い時期に最適です。
※籠や敷物はレンタル品なので要返却。

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SCHOOL BUS COFFEE BAKERS

アメリカンスタイルのコーヒースタンド「SCHOOL BUS COFFEE STOP」によるベーカリーカフェ。バス型の大きな食パンが有名です。インテリアにこだわった広い店内も素敵ですが、天気の良い日は食事パンや菓子パンとコーヒーを持って徒歩数分、自然豊かな京都御苑へ。オリジナルブレンド香るお散歩に出かけませんか。

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Radio Bagel

のどかな北山エリアにあるベーグル専門店。北海道産小麦など素材を活かしたベーグルは、動物性油脂不使用。プレーンほか季節限定含む10種類の味が楽しめます。好みの具材が選べるベーグルサンドは、ピクニックにもおすすめ。コーヒーと一緒にテイクアウトして、京都府立植物園や賀茂川でのんびりと。

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京都でパンとコーヒーを、手土産に。

〜毎日がちょっと特別なものになる!思い出の香り〜

SIZUYAPAN 京都駅店

京都人に圧倒的な人気を誇る「志津屋」が手がけるあんぱんブランド「SIZUYAPAN」。長年、愛されている「京都大鼓(おおつづみ)あんぱん」を食べやすいサイズに改良を重ね誕生しました。抹茶や柚子、黒豆など、さまざまな食材を使用した10種類のほか、期間限定商品が並びます。一番人気は、贅沢に栗が丸々一粒入った「WAGURI」。沖縄県産の黒糖を加えた「黒ぱん」に最高級とされる大納言小豆のこしあんを合わせました。冬場は製造より10日、夏場は8日と賞味期限も長めなので、お土産にも重宝します。パッケージには、味ごとに材料や生産者のこだわりを表す「甘紋」をデザイン。大切な思いを包むあんぱんは、渡す人の気持ちをしっかりと届けてくれます。


イノダコーヒ 八条口支店

言わずと知れた京都を代表する老舗喫茶店。創業80年以上、長きに渡り京都人に愛され続けるコーヒーが手軽なドリップパックで味わえます。定番の深煎り「アラビアの真珠」をはじめ、産地や焙煎具合がさまざまな6種類がラインナップ。店内で懐かしの喫茶メニューをいただいた後、お土産にいかがですか。

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グランマーブル 京都駅店

全国的にも有名な京都生まれのデニッシュ専門店。一本一本手作りで焼き上げるデニッシュが評判です。断面が映えるマーブルデニッシュは、配りやすい個包装も。京都らしい祇園辻利抹茶あんや期間限定商品など、少しずつ色々な味が楽しめます。JR京都駅直結なので、帰る直前にも立ち寄ることができます。

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Roastery DAUGHTER & Gallery SON

鴨川でのピクニックスタイルが人気のコーヒー店「WIFE&HUSBAND」による焙煎所。京都駅から近い堀川通り沿い、レトロな外観に「COFFEE」の看板が目印です。1階で販売しているギフトボックスは、パッケージにまでこだわりが。スタイリッシュなデザインと自家焙煎のコーヒーは、誰もが大満足すること間違いなしです。

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新しい京都の味をご自宅で。

酵房西利 亰(みやこ)店

老舗漬物店「京つけもの 西利」による発酵甘麹ブランド「AMACO(あまこう)」。永年の発酵研究で培った経験を活かし、「乳酸発酵甘麹」を使ったパンやスイーツを販売しています。なかでも、お土産におすすめなのが看板商品「甘麹熟成食パン」にもマッチする「パンにぬる発酵甘麹チョコレート」。やさしい甘麹の甘さが朝食にもぴったりです。味は、程よい酸味が絶妙なラズベリーと豊かな風味が広がるホワイトチョコの2種類。いつものパンにぬるだけで、京都の思い出が蘇ります。「立誠ガーデン ヒューリック京都」1階の「AMACO CAFE」でも購入可能。






京都ならでは!スタッフおすすめ「ご当地パン」3選

【宇治】mogmog Bakery

宇治ならでは「抹茶を食べるパン」で有名な街のパン屋さん。120種類以上あるパンのなかでも人気が高いのは、やっぱり抹茶のパン。宇治の茶問屋から仕入れた抹茶を贅沢に使っています。看板商品の「茶壺」をはじめ、デニッシュやリュスティックなどの抹茶パンのほか、緑茶やほうじ茶のパンも並びます。

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【嵐山】中村屋惣菜製作所

国内外問わず人が訪れる嵐山の精肉店「中村屋」が営む惣菜屋。和牛を使った「中村んビーフカツサンド」は、薄切りの牛肉を何枚も重ねたビーフカツにたくあんが良いアクセント。お肉屋さんだからこそ実現したボリューム満点のサンドです。「中村屋」の顔であるコロッケを挟んだコッペパンも必食。

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【四条烏丸】Boulangerie MASH Kyoto

四条烏丸からほど近い町家を改装したベーカリー。パリで修行をした店主が作るパンは、意外にも京都らしいものばかり。帰国後に地元である京都の良さを再認識して生まれました。抹茶や白味噌を使用した「京菓子パン」や「九条葱とベーコンの焼いたん」など、地元食材を使った京都らしいパンが評判です。

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※写真はイメージです。
※掲載内容は2023年4月25日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。