京都で呑みたいワイン

旅には、美味しいお酒と料理が欠かせません。京都で呑みたいお酒といえば「日本酒」を思い浮かべる方が多いですが、ちょっと贅沢にお洒落な「ワイン」はいかがでしょう。京都ならではの場所で味わうと、より格別な時間を過ごせます。熟成した味わいや色、香りが、古都の空気感とあわさることにより、美味しさが引き出されるのかもしれません。京都だからできるワインの楽しみ方をご紹介します。


“京都”を感じながら楽しむワイン

ここは1200年もの歴史が紡がれた古都・京都。社寺に京町家、庭園など、一度は訪れてみたい魅力的なスポットがあふれています。街中のビストロやイタリアンも良いですが、せっかくなら、京都の風情を感じながらワインで乾杯! なんて贅沢なひとときはいかがでしょう。

【お寺×ワイン】D&DEPARTMENT KYOTO d食堂

~ お寺でワインが呑める!? ~

京都の社寺の境内に、ハイセンスなカフェが次々に誕生しています。その先駆けともいえるのが、街中にたたずむ真宗佛光寺派の本山・佛光寺にある「D&DEPARTMENT KYOTO d食堂」。さまざまなシーンで利用でき、ワインはD&DEPARTMENTオリジナルの3種をご用意。それぞれのワインとの相性を考えてスタッフさんがセレクトした、京都のお菓子や京野菜ピクルスとともに味わえます。窓の外には荘厳なお堂が並び、春はしだれ桜、夏は百日紅、秋はイチョウなど四季折々の風景も見どころです。


【名勝庭園×ワイン】無鄰菴

~ あの偉人も楽しんだ場所で、スパークリングワインを ~

南禅寺界隈別荘群のひとつ「無鄰菴」。元老・山縣有朋の指示に基づき七代目小川治兵衛が作庭した庭園が広がり、京都に多くある国指定名勝のなかでも、お酒を呑みながらお庭を楽しめる貴重なスポットです。山縣も過ごした庭園鑑賞の特等席ともいうべき母屋1階は、現在、癒しの「庭園カフェ」になっています。スパークリングワインのグラスを手に、同じ目線で眺めれば閃きが生まれるかも。ワインのお供は、ピスタチオや村上開新堂のロシアケーキ(数量限定)などからお好みを選んで。


【花街×ワイン】串かつ&ワイン 侘家洛中亭

~ コース仕立ての創作串かつを、ワインと一緒に ~

町家と石畳の道が続く、花街・先斗町。京情緒あふれる小径の先で出会えるのが「串かつ&ワイン 侘家洛中亭」です。旬の素材を採り入れた創作串かつは、京料理のようにコース仕立てでいただけます。なかには「きつねうどん」という“変わり種串かつ”も。揚げ物の油分をスッキリしてくれることから、ワインと串かつは相性が良いそうです。辛口を多く揃え、「天使の海老」には白ワイン、「黒毛和牛ランプ肉」には赤ワインがおすすめ。夏は納涼床が設けられ、より京都らしさを感じられます。


【賀茂川×ワイン】Les Deux Garçons(レ ドゥ ギャルソン)

~ バスケットを持って、賀茂川ピクニック ~

フランス人シェフのウエ・フランクさんが2014年にオープンしたフレンチビストロ。賀茂川に架かる北大路橋のたもとに位置し、ランチ営業のある週末には、ピクニックセットの貸し出しをされています。オードブルとバゲットのほか、カトラリー、敷物まで揃っていて、当日は手ぶらでOK。ワインは、通常メニューからデキャンタまたはボトルでお好みのものをオーダーできます。青空の下、見渡せば山並みが広がり、モミジや桜の木々など自然がいっぱい。京都で暮らすように賀茂川ピクニックを楽しんでみませんか。
※ピクニックセットは要予約。時期によっては対応いただけない場合があります。詳細はお電話(075-708-7500)でお問い合せください。


【京町家×ワイン】水ノ雅 KYOTO FUSHIMI

~ 歴史を感じる京町家で、贅沢フレンチ ~

京都旅といえば、雰囲気の良い京町家を訪れてみたいもの。お酒の町・伏見にある「水ノ雅」は、築約150年の京町家をリノベーションしたフレンチレストランです。建物は老舗酒蔵・齊藤酒造社長が暮らした元邸宅で、当時の趣はそのままに、緑美しいお庭を眺めながら過ごせます。ランチ・ディナーには、伏見出身のシェフが手がける京都の素材を中心にした京フレンチを。齊藤酒造の代表銘柄「英勲」はもちろん、京フレンチにあうワインも取り揃えています。歴史を感じながら、贅沢なひとときをじっくり味わいましょう。


\他にもある!/

京都ならではのロケーション

社寺や京町家を真っ先にイメージしますが、京都には、この地ならではのロケーションがたくさんあります。ここ数年の注目は、ホテルの開業ラッシュに伴い続々オープンしているルーフトップバー。景観を守るため、京都は建物の高さ制限が設けられるがゆえに、山々や町並みの眺望が魅力です。明治から昭和に建てられたレトロな近代建築もおすすめ。夏には「鴨川納涼床」で冷えたワインを味わってみたいですね。ぜひ、お気に入りのロケーションをみつけてみて。


ほろ酔い気分で歩きたい。ワインと散歩道

お酒を呑んだら、ちょっと散歩をしたくなりませんか。京都には、柳ゆれる白川筋、石畳の道が続く花街、鴨川沿いなど、京情緒あふれる道がたくさん。ほろ酔い気分で散歩を楽しめば、さらに豊かな時間となるはずです。

NISHITOMIYA(ニシトミヤ)

〜 名物コロッケとナチュラルワイン 〜

2021年に河原町五条から地下鉄「東山駅」近くに移転オープンした「NISHITOMIYA(旧 西冨家コロッケ店)」。コロッケ好きが高じて店主・西冨学さんが開いたお店で、「ブルーチーズ」や「奈良漬とレモンピール」などお酒のアテにぴったりな“大人コロッケ”が人気です。店内からガラス越しに見えるワインセラーには、約2,000本のナチュラルワインがずらり。夜はもちろん、ランチタイムからお酒を楽しむ至福のひとときを過ごしてみませんか。写真は、ランチメニューの「コロッケと前菜の盛り合わせ」。

■おすすめの散歩道:白川筋、岡崎疏水

Italian バール ne?(イタリアン バール ネ)

上七軒の芸妓・梅葉さんが営む、京町家イタリアン。料理はイタリア・ピエモンテ州で長年修行をされた曽根シェフが手がけています。約30種のワインから今回おすすめいただいたのは、濃いルビー色が美しいロゼ「ファタローネ プーリア テレス」。自家製のバナナチップスやローストポークといった前菜盛り合わせに、ワインが進みます。

■おすすめの散歩道:上七軒

ietiem(イエティアム)

旬のフルーツ・野菜とナチュラルワインのお店。“ローストビーフと葡萄”、“柿とマスカルポーネ”など、気になる組合せのフードがいっぱい。窓の外には高瀬川が流れ、さらに心地良い気分にしてくれます。店名をローマ字読みで逆から読むと「酩酊」、ラトビア語で「さぁ行こう」を意味するそう。呑んだら、ほろ酔い散歩にくりだしましょう。

■おすすめの散歩道:高瀬川、先斗町

riverside café GREEN TERRACE(リバーサイド カフェ グリーン テラス)

ランチ・スイーツがメインのカフェですが、意外にもお酒が充実。グラスワインは2023年に誕生した京都市内初のアーバンワイナリー「京都ワイナリー 四条河原町醸造」のロゼ・白を揃え、ランチのセットドリンクとしてリーズナブルに楽しめます。目の前は、哲学の道。晴れた日はテラス席で、清々しい空気を感じながら過ごしてみて。

■おすすめの散歩道:哲学の道


おすすめの散歩道

  • 先斗町

  • 高瀬川

  • 哲学の道

  • 岡崎疏水

  • 白川筋

  • 上七軒


意外なマリアージュも。京都グルメ・スイーツとワイン

京都で食べたいものといえば、何を思い浮かべますか。京料理や和菓子のほか、最近は“パンの街”として知られることから、パン屋めぐりも人気です。そんなグルメ・スイーツとワインを楽しむのもおすすめです。味わってみれば、意外なマリアージュが発見できるかも?!

【抹茶氷の白ワイン】笹屋伊織 別邸

実は“辛党”という十代目女将の田丸みゆきさん。2020年の別邸オープン時に、抹茶を使ったお酒をメニューに採り入れたい、と考案されたのが「抹茶氷の白ワイン」です。辛口の白ワインに抹茶氷が浮かび、溶けるにつれ味や色が変化。最後は抹茶の甘味をほんのり感じます。ひとあじ違うワインを楽しんでみたい方におすすめです。

WEBサイトをみる

【京漬物とワイン】京つけもの 西利本店

京都で人気の漬物店本店2階では、予約制の「漬物パーティー」(500円)を開催中。西利オリジナルワインと旬の京漬物をビュッフェ形式で楽しめます。漬物といえばビールや日本酒をイメージしますが、スッキリとした白ワインとの相性もバッチリ。京都駅からのアクセスも良く、旅のスケジュールが決まったら予約をしてお立ち寄りを。
※ご予約は本店(075-361-8181)へお問い合せください。

WEBサイトをみる

【パンとワイン】mati

自家製パンをアテにナチュラルワインが楽しめるお店。元パン職人の店長がつくるパンはワインに合うよう軽めの仕上がりで、お酒がぐんぐん進みます。パンは10~15種類ほど。どれにしようか迷ったら、おすすめのパンとワインの組合せを聞いてみて。12時オープン(金曜日を除く)で、明るい時間から呑めるのも嬉しい。

公式SNSをみる


京都で呑みたいワイン マップ


※写真はイメージです。
※掲載内容は2024年11月18日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。