京都の人々は、食文化の中に季節を取り入れる工夫を凝らしてきた。旬の素材や職人の技から生み出された一品に表現される四季。料理を盛る器や部屋の設え、吹き抜ける風や川のせせらぎ、そして窓辺を彩る花や木々の葉さえも、一年の移ろいを演出する仕掛けのひとつなのだ。古都ならではの、洗練された季節の中でいただく一杯は、さらに味わい深いものとなるだろう。
「山紫水明の都」といわれ、古くから愛される京都。山々に囲まれた京都盆地の地下には、琵琶湖に匹敵するほどの水が貯えられているという。この町に暮らす人々は豊かな水源を活かし、豆腐や和菓子、京野菜など京都を代表する食文化を発展させてきた。伏見の清酒造りもそのひとつ。旨い酒造りには、良質な水が欠かせない。
京都の水で育まれたお酒やお茶を、京都で味わう。きっと格別の時間をもたらしてくれるだろう。
京都を訪れると、癒しをも求めて、神社仏閣におのずと足が向く。日常から離れ、神仏に手を合わせる、お庭を見つめる、鹿おどしや鐘の音に耳を傾ける… 何気ないひとときがどれも愛おしい。境内に座り抹茶やコーヒーで一服すれば、心身ともに、さらに潤う時間となりそうだ。
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