（撮影日：2017年11月15日）

レンタサイクル編

11月の初め。「そろそろ京都は紅葉の季節やろ？ 今度京都に行こうと思ってるから、紅葉がきれいなところ案内してくれへん？ 永観堂とか、真如堂とか！」と、東京で働く友達から突然電話が。
「ええけど、永観堂から真如堂まで歩くと結構距離あるよ。この時季は道路も混んでるから移動も大変･･･ そや、レンタサイクルで洛東の紅葉スポット、巡ってみぃひん？」
永観堂や真如堂などの紅葉スポットが集まる“洛東エリア”。せっかく行くなら、1日でたくさん回りたい♪ ということで、レンタサイクルで紅葉スポットを巡る旅に行ってきました！

★紅葉の色づき具合をチェック！ ⇒洛東エリアの紅葉情報はこちら

a.m.9：00
岡崎・蔦屋書店からスタート！

今回自転車をお借りしたのは、岡崎にある「蔦屋（つたや）書店」。“書店”ですが、なんとレンタサイクルもしていらっしゃいます。今回はたくさん移動する予定なので、～6時間（2,000円・税抜）で申し込みました。貸し出している自転車はすべて、坂道も楽々の電動式！ 乗り心地も快適です。
「この自転車、色が可愛い！」「デザインめっちゃお洒落ちゃう？」とはしゃぎながら、私は紅葉にも映えるイエローを選んでみました。スタッフさんから、走行中の注意事項や自転車の機能の説明を受け、準備万端。それでは、行ってきまーす！

■京都岡崎 蔦屋書店
【営業時間】8：00～22：00
【定休日】無休
【電話】075-754-0008
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約10分　Google map
【公式ホームページ】http://real.tsite.jp/kyoto-okazaki/
【レンタサイクル料金】～3時間（1,500円～・税抜）から可能

a.m.9：10
南禅寺の紅葉に、思わず「絶景かな♪」

（撮影日：2017年11月15日）

わたしたちが最初に向かったのは南禅寺。三門から法堂へと続く参道沿いの紅葉は見頃を迎えており、ご覧の通り色鮮やかなモミジがわたしたちを出迎えてくれました。
「これって、あの有名な『絶景かな、絶景かな』の門やんな？ そりゃ石川五右衛門も感動するわ。だって、こんなに紅葉がきれいなんやもん！」と周囲を彩るモミジに目を輝かせる友達。石川五右衛門が感動したのは、実は桜なんだけどね･･･ ですが、秋の紅葉も桜に負けず劣らず美しいのはたしかです。

（撮影日：2017年11月15日）

境内を奥へ進むと、法堂の右手に水路閣があります。明治時代、琵琶湖の水を京都へ運ぶために造られた独特なアーチ型の建築物で、撮影スポットとしても大変人気のある場所です。「このレンガ造りのレトロ感がイイね、インスタ映えする！」と言いながら、ふたりしてインスタに載せる写真をパシャパシャと何枚も撮影。
先ほどの三門周辺の紅葉に比べ、水路閣周りのモミジはまだ青葉から色づきはじめが多かったので、今週末あたりに見頃を迎えそうですね。

☆駐輪場：中門から境内へ入ると、左手に駐輪場があります

■南禅寺
【拝観時間】3月～11月 8：40～17：00（受付終了16：40）
12月～2月 8：40～16：30（受付終了16：10）
【拝観料】境内無料、三門500円、方丈庭園500円
【電話】075-771-0365
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約10分　Google map
◆蔦屋書店から自転車で約10分
【公式ホームページ】http://nanzen.net/
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a.m.10：00
圧巻！ シーズンを迎えた“モミジの永観堂“

（撮影日：2017年11月15日）

友達の念願だった永観堂。到着するやいなや、「永観堂めっちゃ来たかった！ ここからの景色、ホンマ最高やね！」とふたたびインスタに載せる写真をパシャパシャ。
「秋の永観堂は朝が特におすすめ。人が比較的少ないっていうのも理由のひとつやけど、何より昇った太陽に照らされて透けた紅葉が最高にきれいやねん」と言うと、「うん。この景色を見ると、早起きした甲斐があったな～って思うね！ さすが、“モミジの永観堂”や！」と満足そうな表情。こんなに喜んでもらえて、わたしも連れてきた甲斐がありました。

境内の紅葉をひとしきり楽しみ、中門の外へ出ると、このような看板が。
「ちょっと“見返って”･･･ 永観堂さん、茶目っ気があって素敵だなぁ」と、フフッと思わず笑ってしまいました（笑） その理由、なぜだか分かりますか？ （ヒントはご本尊です）

☆駐輪場：総門から境内へ入ると、右手に駐輪場があります

■永観堂
【拝観時間】9：00～17：00（受付終了16：00）
【拝観料】600円（秋の寺宝展期間中は1,000円）
【電話】075-761-0007
【アクセス】地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩約15分　Google map
◆南禅寺から自転車で約3分
【公式ホームページ】http://www.eikando.or.jp/
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a.m. 11：00
有名な哲学者のお散歩ロード

（撮影日：2017年11月15日）

桜の名所として知られる哲学の道は、秋の紅葉も見事な美しさ。でもこの日はまだ青葉の箇所も多くあったので、全体に色づくのは11月下旬くらいでしょうか。
哲学の道は道幅が細く、砂利道が続きます。自転車ではちょっと走りにくいので、ここは自転車を押しながら、ゆっくりと紅葉狩りを楽しんでみることに。
しばらく進むと、突然友達が「見て！ あそこ！」その方向を見てみると…

「きゃ～♡ 猫がいっぱい～♡」
猫好きのわたしたちは大興奮！！ 哲学の道は猫に遭遇できる確率の高い「猫スポット」としても有名です。この時、周りには5、6匹の人懐っこい猫たちが大集合！ （紅葉狩りはそっちのけで）しばらく猫たちと戯れてしまいました（猫は哲学の道の熊野若王子神社側に多いです）。

■哲学の道
【アクセス】市バス「銀閣寺道」バス停から徒歩約3分　Google map
◆永観堂から自転車で約5分
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a.m.11：45
真如堂の紅葉のトンネルは、いま見頃です

（撮影日：2017年11月15日）

京都の紅葉スポットの中でも人気の高い真如堂へ。総門から本堂へと続く緩やかな石段では、真っ赤に染まったモミジのトンネルがお出迎え。「めちゃくちゃ贅沢な石段やね！」と真っ赤な天井を見上げながら進んでいきます。
ちょうどこの日はお十夜（おじゅうや）の最終日で、参拝客でたいへん賑わっていました。
「ねぇ、お十夜ってなに？」と尋ねる友達。お十夜とは、11月5日～15日の10夜の間、念仏を唱える勤行のこと。日々見守り、救済してくださる阿弥陀如来様に対して感謝をするための法要です。

（撮影日：2017年11月15日）

お十夜の最終日には、境内で参拝者に十夜粥が授与（有料）されます。「お粥だって！ 食べてみよ！」と授与所に並びはじめた友達。お粥が大嫌いだったわたしは渋っていたのですが、でもせっかくの機会だからと意を決して食べてみると･･･ あれ？ いける。というか、むしろ美味しい♪ とあっという間に完食。思わぬところで苦手を克服できました（笑） これも阿弥陀如来様のおかげ･･･ でしょうか？

☆駐輪場：総門から境内へ入ると、右手に駐輪場があります

■真如堂
【拝観時間】9：00～16：00（受付終了15：45）
【拝観料】本堂・境内無料
宝物・庭園500円（3月中は600円）
【電話】075-771-0915
【アクセス】市バス「真如堂前」･「錦林車庫前」バス停から徒歩約8分　Google map
◆哲学の道から自転車で約7分
【公式ホームページ】http://shin-nyo-do.jp/
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p.m.12：45
金戒光明寺の「秋の特別公開」は見逃せない！

（撮影日：2017年11月15日）

幕末に、京都守護職・松平容保率いる会津藩の本陣になったことでも知られる金戒光明寺。紅葉は見頃を迎え、赤・オレンジ・黄のグラデーションが素晴らしくきれいです。秋の特別公開期間中（～12月3日まで）は、御影堂・大方丈・庭園の特別拝観にくわえ、さらに山門に上ることもできます（拝観料別途必要）。山門からは、境内の紅葉と京都市街の絶景が！ ここでも「絶景かな～」と石川五右衛門のように叫びたくなるほど素敵な景色だったのですが、残念ながら写真撮影が禁止ということで、ここにその光景を載せられないのが悔しい･･･

大殿（御影堂）内にある販売所で発見したのは、金戒光明寺の人気者、五劫思惟阿弥陀仏（ごこうしゆいあみだぶつ）をモチーフにした「アフロ金平糖」（378円）です！ “アフロ”のような螺髪（らほつ）部分が金平糖の色でカラーリングされるという、なんともユニークな授与品。「こんなファンキーな阿弥陀様、他にいはるやろか！」とふたりで大笑い。紅葉をバックに秋色に螺髪を染められた阿弥陀様を撮ると、なんともフォトジェニックな（？）一枚に仕上がりました。

☆駐輪場：山門南側の駐車場の一角に駐輪場があります

■金戒光明寺
【拝観時間】9:00～16:00
【拝観料】境内無料
＜秋の特別公開＞御影堂・大方丈・紫雲の庭600円、山門800円、共通1,200円
【電話】075-771-2204
【アクセス】市バス「岡崎道」･「東天王町」から徒歩約10分　Google map
◆真如堂から自転車で約5分
【公式ホームページ】http://www.kurodani.jp/
★紅葉の色づき具合をチェック！ ⇒金戒光明寺の紅葉情報はこちら

p.m.14：00
岡崎公園で、少し遅めのランチタイム♪　

真如堂でお粥は食べたものの、朝から自転車をこいでいることもあり、お腹がペコペコ。お天気がとても良かったので「ご飯をテイクアウトして外で食べよう！」ということになり、東山駅近くにあるraisin（レザン）へ。テイクアウトメニューの「デリボックス4種類+クロワッサンサンド」（600円）を購入して、岡崎公園で遅めのランチタイムにしました。特に気に入ったのが、クロワッサンサンド。タマゴサラダがたっぷり入っていて、ふたりとも大きな口を開けて頬張ってしまいました。
「きれいな紅葉で心も満たされたし、美味しいランチでお腹もいっぱいになったし、大満足やわ～」と、平安神宮の大鳥居を眺めながら、今日の思い出を語り合いました。

※デリボックスの内容は日替わりとなります。

■raisin（レザン）
【営業時間】11：30～21：00（金曜日のみ15：00～）
【定休日】木曜日
【電話】075-746-3738
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分　Google map
◆金戒光明寺から自転車で約12分
【公式ホームページ】http://delicafe-raisin.com/index.html

p.m.15：00
楽しかったレンタサイクルの旅もいよいよ･･･　

お腹がいっぱいになったところで蔦屋書店へ戻り、自転車を返却。ここでスタートからちょうど6時間。楽しいレンタサイクルの旅も終了です。「楽しかったね！ またレンタサイクルで京都巡りしよう！」と約束し、友達は東京へ戻っていきました。

人気スポットがひしめく洛東エリアは、車やバスであれば渋滞に巻き込まれがちですが、レンタサイクルならス～イスイと巡ることができます♪ ただしお昼を過ぎると、やはり人通りや交通量が多くなってくるので、行動するなら朝早くからがおすすめ。レンタサイクルを活用して、快適な秋の京都旅を楽しんでみてくださいね！

※自転車の交通ルールを守って運転しましょう。
※自転車は必ず駐輪場に止めましょう。