寒い日が続くとはいえ、桜のつぼみも少しずつ膨らみはじめ、花咲くその日を今か今かと待ちかまえているよう。春爛漫の京都ももうすぐ。今年の春旅は、どんなコースで巡ろうか、と考え始めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今年の京都の桜で注目すべきは、やはり、2018年春の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン寺院の「勧修寺(かじゅうじ)」。そこで、勧修寺を中心に桜を巡る“モデルコース”を下見してきました!
※掲載内容は2018年2月28日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。
【10:35】京都駅八条口から、京阪バスで勧修寺へ。
勧修寺へ行くには、2つのアクセス方法があります。ひとつは、電車を使ったルートで、「京都駅」からJR東海道本線(琵琶湖線・湖西線)に乗り「山科駅」へ。「山科駅」で地下鉄東西線に乗換え「小野駅」で下車、そこから歩いて約8分というルートです。
そしてもうひとつは、「京都駅」の八条口から京阪バスの「山科急行線(以下、山急バス)」(片道300円)に乗るというバスルート。この“京阪バスを使うルート”を、今回はご紹介したいと思います。
勧修寺書院
・・・というのも、今年の春の旅行商品「京都 桜の名所 お花見特別プラン」の「勧修寺 書院襖絵特別公開」プランと、「勧修寺 境内貸切ライトアップ」プランには、「京阪バス1dayチケット」が付いていて、山急バスと京阪バスの京都市内一般路線が、(券面に押印の)利用当日に限り1日乗り放題になるというのです。では、実際、どんな風に利用できるのか試してみよう!! と、思い立ったわけなのです♪
ちなみに、この「京阪バス1dayチケット」は、該当の旅行商品に引換券がセットされていて、ジェイアール東海ツアーズ京都支店、および京都駅新幹線中央口支店でお引換えいただく予定です。期間は、2018年3月24日(土)から4月15日(日)を予定。
この期間以外で利用される場合には、「京阪バスIC1dayチケット」(大人650円)もバス車内で販売されています(利用の際は、運転手さんに購入の旨をお伝えください)。こちらは、スルッとKANSAIのICカード「PiTaPa」、もしくはJR西日本のICカード「ICOCA」でのみ利用可能。詳しくは、下記URLをご確認ください。
★京阪バスIC1dayチケット(京阪バス株式会社)⇒https://www.keihanbus.jp/local/bus_ic_1day.html
取材当日は、2月21日。わたしは、ICOCAの「京阪バスIC1dayチケット」を利用して、“勧修寺桜旅”モデルコースを下見することにしました!
乗り場は、京都駅八条口のすぐ目の前にある「アバンティ」・「ホテル京阪京都グランデ」の東側。山科名産のなすびをかたどった、“山急”マークが目印です。では、京阪バスの“山急バス”に乗り込んで、しゅっぱーつ!
バス停名:京都駅八条口(H4のりば)
注:以下、バスの到着時間は目安となります。道路事情により所要時間は異なりますので、ご了承ください。
【10:50】山急「大石神社」バス停着→大石神社・岩屋寺へ。
「京都駅」を出発したバスは、阪神高速を使って東山を抜け、約15分で「大石神社」バス停に到着。ここで早速下車して、桜の名所・大石神社へ向かいます。
※京阪バスIC1dayチケットを使う方は、バスの降車時に運転手さんにその旨をお伝えください。
(撮影日:2017年4月4日)
写真は、2017年に撮影した満開の大石桜。やっぱり見事ですね~♡ が、今はまだ咲いていないので、大石神社のアイドル・ミニホースの花子ちゃんを愛でます♪
ちょっと寒そうでした・・・
先日の「山科のおすすめ観光スポット10選」でもご紹介しましたが、大石神社と、そのすぐ隣にある岩屋寺は桜の名所。岩屋寺の参道から見る山科盆地の光景も素晴らしい眺めなので、ぜひ立ち寄っていただきたいスポットです。
山号を“神遊山”と号する、岩屋寺。この日の境内では、大石内蔵助お手植えと伝わる梅も、まだつぼみ堅しの状況・・・ 梅も桜もまだ・・・ なんだか少し寂しいので、境内で見かけたネコと、トラツグミvsネコの模様をどうぞ♪
あと1ヵ月もすれば、空を覆うようなしだれ桜が見られると思うと・・・ あ~、春が待ち遠しい!
■大石神社
【参拝時間】境内自由、宝物殿9:00~17:00
【参拝料】境内・宝物殿無料
【電話】075-581-5645
【アクセス】京阪バス「大石神社」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.ooishijinja.com/
■岩屋寺
【拝観時間】9:00~16:30
【拝観料】400円
【電話】075-581-4052
【アクセス】京阪バス「大石神社」バス停から徒歩約10分 Google map
岩屋寺のすぐ隣には、山科一ノ宮である、山科神社(Google map)が鎮座しています。897年に創建され、この地の豪族「宮道(みやじ)」氏の祖神を祀っています。この「宮道」氏の邸宅跡が、現在の勧修寺になる、ということで、ゆかりの地として参拝されるのもおすすめ。・・・ですが、参道はかなりの急坂。足腰に自信がある方は、お詣りしてみてくださいね。
【11:34】「勧修寺北出町」バス停着→勧修寺へ。
「大石神社」バス停から一般路線の京阪バスに乗り、次に向かうのは勧修寺です。今年から「勧修寺北出町」バス停が新設され、アクセスもより便利になりました! もうすぐ到着~♪ と思ったところで、バスの車内アナウンスが・・・
「次は“かんしゅうじ、きたでちょう”、“かんしゅうじ、きたでちょう”です・・・」
あれ? かんしゅうじ?? 実は「勧修寺」は、お寺の名前としては「かじゅうじ」と読みますが、地域の名称は「かんしゅうじ」と呼び習わされていて、読み方が異なるのです。ご注意くださいね。
勧修寺の境内も、今は梅が見頃。桜咲く風景は、コチラからお楽しみください♪
⇒2018春 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーン寺院 勧修寺
さらに、コチラからも想像の翼を広げてください♪
⇒【古都こよみ】“穴場”な桜名所、春の勧修寺へ行こう!
■勧修寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
※書院特別公開は2018年3月24日(土)~4月15日(日)となります
【拝観料】庭園400円(2018年3月24日~4月15日は、庭園・書院共通600円)
【電話】075-571-0048
【アクセス】京阪バス「勧修寺北出町」バス停から徒歩約5分、地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約6分 Google map
せっかくなので、勧修寺の南側、氷室池をはさんで反対側に位置する宮道(みやじ)神社(Google map)にもお詣りを(境内の外にあります)。こちらは、「今昔物語」に残る藤原高藤と宮道氏の娘・列子の逸話にちなんだ、縁結びスポットなのです。勧修寺とともにお詣りすれば、さらに良縁を叶えてくれるかも・・・?
【12:00】徒歩で隨心院へ。
勧修寺から、次に向かうのは隨心院。バスで向かう場合は、先ほど降りた「勧修寺北出町」バス停ではなく、それよりも南側にある、路線バスの「勧修寺(かんしゅうじ)」バス停から「2」・「29A」のバスに乗車。「小野隨心院口」バス停までは約3分。そこから、遅咲きの「はねずの梅」で有名な隨心院までは徒歩約1分です。
・・・が、この日はバスの時間が合わなかったため、徒歩で隨心院に向かいます。それでも10分かからずに到着。意外に近い距離ですね~。
(撮影日:2017年3月22日)
さすがに、この日は「はねずの梅」も咲いておらず・・・ 写真は昨年の様子です♪ 隨心院では、3月1日(木)から4月1日(日)まで「小野梅園公開」が、そして3月1日(木)から4月15日(日)までは「秘仏本尊如意輪観音菩薩春季御開帳」が行われます。期間中は特別ご朱印の授与もあるそう。こちらは授与が始まってからあらためてレポートする予定ですので、お楽しみに♪
■隨心院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円
【電話】075-571-0025
【アクセス】京阪バス「小野隨心院口」バス停から徒歩約1分、地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.zuishinin.or.jp/
【12:15】「醍醐寺」バス停着→醍醐寺へ。
(撮影日:2017年4月7日)
最後の目的地は、秀吉の醍醐の花見で知られる醍醐寺です! 隨心院から歩いても行けるのでは・・・ と思った皆さま、実は結構な距離があるのです・・・ 楽しいガイドさんが案内してくれるのなら道のりもあっという間なのですが、個人で行かれる際には、安全のためにもバスに乗ることをおすすめします。
「小野隨心院口」バス停から「醍醐寺前」バス停までは、乗車時間約5分。醍醐寺を拝観し、境内にある「醍醐寺」バス停からは、山急バスで一直線に京都駅八条口に戻ることが出来ます!
↓“大パノラマ”に咲く一本桜をご紹介しています。↓
⇒【古都こよみ】カメラ好きスタッフが愛する“京都の一本桜”
■醍醐寺
【拝観時間】三宝院・霊宝館・伽藍9:00~17:00(発券終了16:00)
※12月第一日曜日の翌日~2月末は16:30(発券終了15:30)
上醍醐9:00~16:00
※12月第一日曜日の翌日~2月末は15:00
【拝観料】3箇所共通券(三宝院・霊宝館・伽藍)800円(3月20日~5月15日は1,500円)、上醍醐600円
【電話】075-571-0002
【アクセス】京阪バス「醍醐寺」バス停からすぐ、地下鉄東西線「醍醐駅」から徒歩約13分 Google map
【公式ホームページ】https://www.daigoji.or.jp/
【13:00】山科駅にゴール!!!
バス停名:醍醐寺
今回は急ぎ足の旅なので、醍醐寺の拝観をせずに(ごめんなさい・・・)即座に山急バスに乗り込みます。しかも、一直線に京都駅八条口へ!! といいながら、時間が合わなかったため、「山科駅」行き<29A>のバスに乗りこみました(汗) 山急バスは時間が限られているため、事前に下調べして行くことをおすすめします。
↓京阪バスの検索なら、こちらのサイトが便利です♪↓
【京阪グループバスナビ】https://busnavi.keihanbus.jp/
3月下旬から4月上旬というと道路も混雑が予想され、また桜が咲く各社寺では通常よりも多くの時間が必要になるかと思います。+αの時間を含めつつ、春の京都旅計画を練ってみてくださいね!
※掲載内容は2018年2月28日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。