3月に行きたいイベント5選 京都・東山花灯路ほか

  • イベント・歳時
トップ

京都・東山花灯路

 

底冷えの冬も終わりに近づき、少しずつ春の気配を感じる3月。梅の名所・北野天満宮の「京菓子コレクション」や3月恒例の「京都・東山花灯路」など、春を呼ぶ華やかなイベント情報をお届けします。下旬からはいよいよ桜シーズンの幕開け! こころ浮き立つ京都旅へ、ぜひお出かけください。

⇒「京の冬の旅」非公開文化財特別公開は3月18日(日)まで。貴重な文化財にお目にかかれるチャンスを、 どうぞお見逃しなく。



【3日間限定】京菓子の魅力を発見&体験!
北野天満宮の「京菓子コレクション」



3月上旬に、ようやく梅が見頃を迎えそうな「北野天満宮」。今年はその華やかな季節に一段と色を添える、“京菓子”の歴史や魅力を見て・知って・味わえるイベント「京菓子コレクション」が開催されます。会場となるのは、昨秋、梅苑に誕生した文道(ぶんどう)会館。名だたる京都の老舗和菓子店8軒によるイベント限定のオリジナル和菓子(2種)と抹茶がいただけます。
※和菓子はお選びいただけません。

笹屋伊織の“春麗”や末富の“北野の春”など、春らしい菓名を付けられた可愛らしい和菓子をじっくり愛でて、ゆっくり味わいましょう♪


(左上)笹屋伊織「春麗」(右上)老松「思いのまま」(左下)末富「北野の春」(右下)鍵善良房「野の春」


資料展示や製作実演、文化講座など、京菓子をしっかり学べるコーナーが用意されているのも魅力。「展示コーナー」では、干菓子づくりに欠かせない木型や和菓子のレシピ「見本帳」など、貴重な道具類が展示されます。「実演コーナー」では、亀屋良長・笹屋伊織・俵屋吉富から職人さんがお越しになり、和菓子ができあがるシーンを間近に拝見。細やかな手さばきは驚きの連続で、きっと皆さんも感動されるはず! “京菓子の魅力”がギュッとつまった1日を過ごしてみませんか。
※和菓子の製作実演のスケジュールは、公式ホームページでご確認ください。

★日没からは、初開催となる梅苑のライトアップが行われます。詳しくはこちら。


■京菓子コレクション
【日程】2018年3月2日(金)~4日(日)
    10:00~16:00(チケット受付終了15:30)
【場所】北野天満宮 文道会館 詳細情報はこちら
【料金】2,000円(梅苑入苑料、宝物殿入館料、京菓子2種・抹茶賞味料込)
    ※チケットは数に限りがあります
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会/平日9:00~17:00)
【公式ホームページ】https://www.kyokanko.or.jp/kyogashi/


16年目を迎える、早春の恒例イベント
京情緒あふれる「京都・東山花灯路-2018」


法観寺(八坂の塔)【写真提供:京都・花灯路推進協議会】


清水寺八坂神社法観寺(八坂の塔)などが集まる京都屈指の観光地「東山」。早春の恒例イベント「東山花灯路」では、青蓮院から清水寺までの約5キロの散策路が、やさしいLEDの露地行灯やいけばな作品で彩られます。露地行灯は数多く、種類もいろいろ。石畳が続く「三年坂」や「二年坂」、「ねねの道」などは、昼間とはまた違った京情緒あふれる道となります。


舞妓さんによる奉納舞踊【写真提供:京都・花灯路推進協議会】

東山界隈では様々なイベントも実施され、八坂神社では5日間限定で京都五花街の舞妓さんによる奉納舞踊をご覧になれます。“無料”で憧れの舞妓さんに会えるなんて嬉しいですよね。期間中は、京都観光で大人気のお寺や社寺の特別拝観・ライトアップも行われますよ♪

【舞妓さんの奉納舞踊/八坂神社】
2018年3月10日(土)・11日(日)・16日(金)~18日(日)/18:30~、19:00~、19:30~/無料

【夜間特別拝観とライトアップ】
青蓮院(詳細情報はこちら) 18:00~22:00(受付終了21:30)/800円
知恩院(詳細情報はこちら) 18:00~21:30(受付終了21:00)/500円
高台寺(詳細情報はこちら) 日没~22:00(受付終了21:30)/600円
圓徳院(詳細情報はこちら) 日没~22:00(受付終了21:30)/500円
清水寺(詳細情報はこちら) 18:00~21:00(受付終了)/400円

★気になるアクセスは・・・
広範囲で開催される「東山花灯路」。起点となる、おすすめスポットへのアクセスをご紹介します。
青蓮院:地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分
八坂神社:市バス「祇園」バス停からすぐ
清水寺:市バス「五条坂」・「清水道」バス停から徒歩約15分


■京都・東山花灯路-2018
【日程】2018年3月9日(金)~18日(日)
    18:00~21:30 ※雨天決行
【場所】東山地域(青蓮院~円山公園~清水寺)
【料金】散策無料(お寺・神社の拝観等は別途必要)
【問合せ】075-212-8173(京都・花灯路推進協議会事務局/平日10:00~18:00)
【公式ホームページ】http://www.hanatouro.jp/higashiyama/


“お寺 x マンガ”、ふたたび!
高台寺春の特別展「バロン吉元/寺田克也 バッテラ展」



四季折々に多彩な歳時・イベントが行われる「高台寺」以前、ブログでもご紹介した秋の特別展「バロン吉元 画侠展」のマンガの襖絵は、インパクト抜群でしたよね! あれから数ヵ月・・・ この春“お寺 x マンガ”の素敵な世界が「バロン吉元/寺田克也 バッテラ展」として帰ってきます。独自の創作を探求し続ける希有のアーティスト、バロン吉元さんと寺田克也さん。お二人の作品展示(北書院)や、襖絵の公開(方丈)が行われます。

「バッテラ」と聞いてお寿司を思い浮かべた私(笑) 実は、バロンさんとテラダさんの頭文字を合わせたネーミングで、この“バッテラ”はポルトガル語で「小舟」を意味するのだとか! 高台寺という「舟」に乗り合わせた、お二人のコラボレーションは必見。約2ヵ月にわたり開催されますので、青もみじと合わせても楽しめそうです。



★3月9日(金)からスタートする特別展に先駆け、北書院では襖絵の公開制作中。方丈に収まるまでの過程をご覧いただける貴重な機会です。詳しい公開制作の日程は、高台寺公式ホームページでご確認ください。


■高台寺春の特別展「バロン吉元/寺田克也 バッテラ展」
【日程】2018年3月9日(金)~5月6日(日)
     9:00~22:00(受付終了21:30)
【場所】高台寺 方丈・北書院 詳細情報はこちら
【料金】無料 ※要拝観料600円
【問合せ】075-561-9966
【公式ホームページ】http://www.kodaiji.com/


通常非公開の巨大仏画
“涅槃図”を拝見!「涅槃会」


泉涌寺


2月15日はお釈迦様の命日。現在では旧暦の2月15日にあたる3月15日前後に、さまざまなお寺で「涅槃会(ねはんえ)」という仏教行事が行われています。期間中は、普段はお目にかかれない「涅槃図」が特別に公開されます。
※2月15日に行われるお寺もあります。


泉涌寺


「涅槃図」とは、お釈迦様のご臨終の様子を描いた絵図。横たわるお釈迦様の周りには、死を悲しむ人々や動物の姿が描かれます。お寺によって絵柄やサイズなどいろいろですが、京都で特に有名なのが泉涌寺(せんにゅうじ)の涅槃図。縦約16メートル、横約8メートルで、なんと日本最大級なのだとか! あまりにも大きいので、天井から壁、そして床に沿って「コ」の字型に掲げられます。圧巻のスケールは、一度は見てみたいですよね。“日本一”といえば、真如堂(しんにょどう)の涅槃図には、日本最多とされる127種類の動物が。こちらは1ヵ月にわたり公開されるので、旅のスケジュールに合わせやすそうです。


■泉涌寺 涅槃会
【日程】2018年3月14日(水)~16日(金) ※涅槃図公開は10日(日)~16日(金)
     9:00~16:30 ※法要は15日(木)のみ
【場所】泉涌寺 詳細情報はこちら
【料金】「京の冬の旅」開催中につき800円(仏殿のみは500円)
【問合せ】075-561-1551
【公式ホームページ】http://www.mitera.org/

■真如堂 涅槃図公開
【日程】2018年3月1日(木)~4月1日(日)
     9:00~15:45(受付終了)
【場所】真如堂 詳細情報はこちら
【料金】1,000円(拝観料、花供曽(はなくそ)あられ代込)
【問合せ】075-771-0915
【公式ホームページ】http://shin-nyo-do.jp/

<その他の涅槃図公開>
妙覺寺(詳細情報はこちら)
2018年1月6日(土)~3月18日(日)10:00~16:00(受付終了)/600円
狩野元信筆と伝わる「涅槃図」は「京の冬の旅」で特別公開中。
⇒「京の冬の旅」体験レポートでもご紹介しました!

東福寺(詳細情報はこちら)
2018年3月14日(水)~16日(金)9:00~15:30(16日は15:00まで)/無料
作者・明兆の手助けをしたことから、「涅槃図」には珍しい“猫”が描かれています。

本法寺(詳細情報はこちら)
2018年3月14日(水)~4月15日(日)10:00~16:00/1,000円
「春の特別寺宝展」と合わせて「涅槃図」を公開。コリー犬も描かれています。


2018年は明治維新150年! レトロな洋館で楽しむ
京都府庁旧本館の「観桜祭」



3月下旬、春爛漫の京都では各地で特別公開や寺宝展が行われています。今年(2018年)は明治維新から150年ということで、京都府庁旧本館「観桜祭(かんおうさい)」に注目してみました。明治37年(1904)に建てられたモダンな洋館(重文)で、毎年桜の時季に開催され、お花見だけでなく多くのイベントで盛り上がります。今年は、明治維新150年や春にちなんだイラスト・切手の展示、コンサートなどが行われるそう。


10

洋館に囲まれた中庭の真ん中で堂々と咲き誇るのは、円山公園の初代「祇園しだれ桜」の孫にあたる名木。例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎えます。お寺や神社とはまた違う、洋館でのお花見はいかがでしょう。早咲きの桜が咲く京都御苑までは、ここから歩いて5分ほど。ひとあし早く桜の京都を楽しんでみませんか。

■観桜祭
【日程】2018年3月24日(土)~4月8日(日)
    10:00~17:00
【場所】京都府庁旧本館 詳細情報はこちら
【料金】無料
【問合せ】075-414-5435
【公式ホームページ】http://www.pref.kyoto.jp/sisan/news/kanousai2018.html

 

Written by. かりー

おすすめコンテンツ