秋の京都「瑠璃光院」 紅葉の見頃・アクセス・ライトアップは?

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“リフレクション”するモミジの絶景がSNSを中心に話題となり、一気に京都を代表する人気寺院のひとつとなった瑠璃光院(るりこういん)。今年(2023年)は10月1日(日)より「秋の特別拝観」が始まりました。
「ぜひ行ってみたい!」とお考えの方もいらっしゃると思いますので、今回は秋の瑠璃光院の見どころをお届けします。人数限定で開催される夜間拝観の情報もお見逃しなく!
\2023年秋、夜間紅葉ライトアップ特別拝観はこちら!/

★要チェック★拝観は一部期間を除き“事前予約制”です!

瑠璃光院公式ホームページ(イメージ)

瑠璃光院公式ホームページ(イメージ)

大勢の拝観者で賑わい、多い時には「入場4時間待ち」となったこともある秋の特別拝観ですが、今年も事前予約制となっています(一部期間を除く)。予約は、10月10日(火)から瑠璃光院公式ホームページで受付開始例年、紅葉が見頃を迎える11月中旬~下旬の参加枠はすぐに満席になるそう。紅葉の時季に拝観をお考えの方は、早めにチェックされることをおすすめします。

\秋の特別拝観の予約や詳細は下記ホームページより/
⇒瑠璃光院公式ホームページ

瑠璃光院までのアクセスは?

叡山電車「八瀬比叡山口駅」

叡山電車「八瀬比叡山口駅」

瑠璃光院が位置するのは、市街地から少し離れた八瀬(やせ)エリア。JR「京都駅」から瑠璃光院までのアクセス方法は複数ありますが、おすすめは下記の3つ。
 
【乗換2回! 脱・交通渋滞の電車移動】
JR「京都駅」→JR奈良線「東福寺駅」乗換、京阪本線(鴨東線)「東福寺駅」→「出町柳駅」乗換、叡山電車叡山本線「出町柳駅」→「八瀬比叡山口駅」下車→徒歩約13分
【乗換1回! 交通渋滞多発エリアは地下鉄でスイスイ移動】
JR「京都駅」→地下鉄烏丸線「国際会館駅」乗換、京都バス19系統「八瀬駅前」下車→徒歩約7分
【乗換なし! 時間がかかってでも直通派】
JR「京都駅」→京都バス17系統「八瀬駅前」下車→徒歩約7分
 
道路状況はその時々で変わりますが、秋の観光シーズンに瑠璃光院を訪れるなら、交通渋滞を回避する「乗換」ワザが重要に。電車地下鉄を利用して上手にアクセスしましょう。バスの本数は限られているので、時刻表の事前チェックをお忘れなく!

「八瀬比叡山口駅」から瑠璃光院までは、大きく迂回が必要になりました

  • 駅前のこちらの分岐路を左側に進んで瑠璃光院に向かいましょう!

    駅前のこちらの分岐路を左側に進んで瑠璃光院に向かいましょう!

  • 以前はここに橋が架かっていました

    以前はここに橋が架かっていました

 「八瀬比叡山口駅」から瑠璃光院までは、駅前すぐに架かる橋を渡ればアクセス可能だったのですが・・・ 川に架かっていた橋が撤去されてしまいました。瑠璃光院はもとより、叡山ケーブル「ケーブル八瀬駅」などへは、少し車通りのある国道の歩道を経由して向かいましょう。

瑠璃光院に到着!

11月下旬の紅葉イメージ

11月下旬の紅葉イメージ

叡山電車「八瀬比叡山口駅」からは約13分、京都バス「八瀬駅前」バス停からは約7分、高野川に沿って下流側に歩くと瑠璃光院に到着します。さあ、中へ進みましょう!

秋に注目したいのが“苔”と“モミジ”のコラボ

11月下旬の紅葉イメージ

11月下旬の紅葉イメージ

こちらは山門をくぐり玄関にいたるまでの「山露路(やまろじ)の庭」です。あの“机の部屋”に、一目散に向かいたい・・・ とは思うものの、ここでつい足を止めてしまいます。
注目すべきは、空を覆うような“モミジ”と足下に広がる“苔”。見事なコントラストですよね! 秋が深まると、苔の上にほどよく散るモミジもまた良い風情なんですよ♪ さあ、建物内へと進みましょう。

「順路」に従って進みます

玄関でお寺の方から“写経セット”を受け取り、そのまま中へと進むと、目に飛び込んでくる「順路」の文字。大勢の方に、安全に円滑に拝観していただくため、建物の中は拝観ルートが指定されているのです。では、秋の瑠璃光院の魅力を、順路通りにご紹介していきましょう! さっそく“あのお部屋”が皆さんをお出迎え♪

極上の紅葉風景!

11月下旬の紅葉イメージ

11月下旬の紅葉イメージ

瑠璃光院といえば、なんといっても書院2階のこちらのお部屋。まさに「お見事!」としか言いようがありませんね。書院を取り囲むモミジの見頃は、例年11月中旬から末にかけて。年によってバラツキもあり、全てのモミジが一斉に色づくこともあまりないということですから、一概には言えませんが、紅葉を愛でるのであれば11月20日以降が無難となりそうです。
さて、このお部屋といえば、注目すべきはやはり“アレ”ですよね? ご存じの方も多いことでしょう・・・ 写真に写っている“机”に近づいてみます。
 

感動で言葉を失うリフレクション

11月下旬の紅葉イメージ

11月下旬の紅葉イメージ

ご覧ください! 綺麗にリフレクションしていますね。机より向こうは立入禁止となっているので、この風景を遮るものは何もありません! 今年の秋も、きっとこの景色を撮影しようと大勢の人で賑わうと思いますが、撮影ポイントを譲り合えば誰もが写真に収めることができます。幸せは皆さんで分かち合いましょうね♪

写経にチャレンジ!

“机の部屋”のお隣には写経スペースがあり、玄関で受け取った“写経セット”の出番となります。こちらはボールペンでなぞるタイプの写経。ボールペンもセットの中に入っていますので、気軽にチャレンジできます♪ 書き終わったら写経紙を持って、1階に下りましょう。

苔×モミジが印象的な「瑠璃の庭」

  • “机の部屋”のちょうど真下のお部屋

    “机の部屋”のちょうど真下のお部屋

  • お茶室。窓の向こうに瑠璃の庭が顔を覗かせます

    お茶室。窓の向こうに瑠璃の庭が顔を覗かせます

苔が美しいこのお庭は「瑠璃の庭」。先ほどの“机の部屋”では、このお庭に高くそびえるモミジを目の前に眺めていたことになります。2階とはうって変わって、1階に場所を移すと、今度は“苔”が目に入ってきます。モミジとのコントラストが抜群ですね~。
またこちらのお部屋では、10月中と12月4日(月)~11日(月)の期間中、お茶席が設けられ、希望すればお抹茶と和菓子(1,000円)をお楽しみいただけます。11月1日(水)~12月3日(日)には、丸い窓が印象的なお茶室に場所を変えて、お抹茶と和菓子(1,500円)が提供される予定。どちらも雰囲気の良いお部屋なので、ぜひ一服されてみてはいかがでしょうか。

ご本尊様にお参りを

瑠璃の庭を堪能したら次のお部屋へ。瑠璃光院のご本尊・阿弥陀如来像が祀られている本堂です。しっかりと手を合わせてお参りしましょう。そして2階で書き終えた写経はこちらに納めることができます。
さあ、お参りが終わったら次へ・・・ と、その前に、ここで後ろを振り向いてください。すると・・・

“写経”の後は“御朱印”にチャレンジ?

机の上には文字が書かれた紙ハンコが! 明らかに“御朱印”なのですが、何やら様子がおかしい・・・ お寺の方もいらっしゃいません。こちらはなんと、「見本を参考にして自分自身で完成させる御朱印」なのです!
ハンコを押して(押す方向の間違いに要注意)、ご自身で日付を記入したら完成。ぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
※2023年の秋の特別拝観では、日付の記入のみをしていただく形式となっています

池と石組みが印象的な「臥龍の庭」

11月下旬の紅葉イメージ

11月下旬の紅葉イメージ

本堂から順路に従って進むと、苔に加え、石組みと池が配された「臥龍(がりょう)の庭」にたどり着きます。瑠璃の庭と同じく、じっくりと眺めたくなるお庭です。よく見ると・・・ ほら、こちらのお庭も、黒光りする縁側にお庭がリフレクションしています。もう少し近づいてみましょう。

夢のような光景

写真は2017年の夜間拝観の模様です

写真は2017年の夜間拝観の模様です

まるで違うお庭であるかのように綺麗に反射していますね・・・ え、何かおかしい? ・・・それもそのはず、実はこちら、過去に開催された「瑠璃光院夜間特別拝観」の模様なんです。日中の雰囲気とはひと味もふた味も変わり幻想的ですね。せっかくですので、あの“机の部屋”の模様もお届けしましょう!

得も言われぬ絶景

写真は2017年の夜間拝観の模様です

写真は2017年の夜間拝観の模様です

堂内の照明が落とされることで、モミジの美しさが際立っていますね~。この貴重な絶景を楽しむことができる夜間拝観企画は、2017年から開催されていて、今年(2023年)も「瑠璃光院 夜間特別拝観」として実施されることが決定しました♪ 日中の拝観と同様、こちらも事前申込み制で、1日200名様限定の企画となっていますので、お申込みはお早めに!

八瀬・比叡山を楽しむ夜観光はいかがでしょうか

写真は2017年の夜間拝観の模様です

写真は2017年の夜間拝観の模様です

瑠璃光院での夜間特別拝観にくわえ、比叡山中腹に至る叡山ケーブルの夜間運行も実施。京都市街地の夜景を楽しむことができ、夜観光にうってつけです。「せっかくの秋の京都旅行、夜まで観光を楽しみたい」という方は、要チェックですよ!
 

<写真協力:瑠璃光院・村上佑樹>

瑠璃光院
【拝観時間】10:00~17:00
※秋の特別拝観は2023年10月1日(日)~12月11日(月)
※2023年の秋の特別拝観は、一部期間を除き事前予約制となります。予約方法など詳細は下記の公式ホームページよりご確認ください
【拝観料】2,000円
【アクセス】叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口駅」から徒歩約13分、京都バス「八瀬駅前」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://rurikoin.komyoji.com/
※掲載内容は2023年10月11日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. カツオ

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