京都・東山花灯路
今年(2020年)は暖冬のため、例年以上の早さで春の気配を感じそうな3月。今回は、梅の名所・北野天満宮の「京菓子コレクション」をはじめ、「京都・東山花灯路」、京都国立博物館で初開催となる「光と食のアンサンブル2020 ~花宵の宴 Directed by NAKED~」など、華やかなイベントが目白押しです。下旬には、京都市京セラ美術館がついにオープン! 桜も咲き始め、こころ浮き立つ京都へ、ぜひお出かけください。
⇒「京の冬の旅」非公開文化財特別公開は3月18日(水)まで。貴重な機会をお見逃しなく!
【2/29・3/1】老舗菓子店7軒の京菓子が集合! 雅やかな京菓子イベント
北野天満宮「京菓子コレクション」
今年で3回目を迎える「京菓子コレクション」。梅の名所・北野天満宮に京都の老舗菓子店7軒の京菓子が集い、各店によるイベント限定のオリジナル京菓子2つと抹茶がいただけます。梅や北野天満宮などをモチーフにした“春”を感じる京菓子は、どれも食べるのがもったいないくらいの愛らしさ♡
ただ味わうだけでなく、資料展示や体験を通して京菓子をたっぷり楽しめるのも魅力です。今回は亀屋良長の「かめや女子和菓子部」のメンバーによる“和菓子と暦”をテーマにしたトークイベントや、京菓子の制作実演<29日(土)亀屋良長、1日(日)俵屋吉富>も行われます。この機会に、京菓子の魅力に浸る1日を過ごしてみませんか。
【日程】2020年2月29日(土)・3月1日(日)
11:00~19:30(チケット販売終了19:00)
※京菓子がなくなり次第終了
【場所】北野天満宮 文道会館 詳細情報はこちら
【料金】1,000円(京菓子2種と抹茶付)、梅苑入苑料がセットの場合1,800円
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会/10:00~18:00)
【公式ホームページ】http://kyogashi.jp/
<参加店舗>
老松、亀屋良長、笹屋伊織、末富、俵屋吉富、鶴屋吉信、二條若狭屋
※イベントは中止となりました。詳細は公式ホームページにてご確認ください。
【3/6~15】人気エリアが幻想的に!
東山地域(青蓮院~円山公園~清水寺)「京都・東山花灯路-2020」
法観寺[八坂の塔](写真提供:京都・花灯路推進協議会)
清水寺や法観寺[八坂の塔]などが集まる、大人気の観光エリア「東山」。早春の恒例イベント「東山花灯路」では、青蓮院から清水寺までの約5キロの散策路が、やさしい灯りのLEDの露地行灯やいけばな作品で彩られます。石畳が続く「産寧坂(さんねいざか)」や「二年坂」、「ねねの道」などは、昼間とは印象の異なるしっとりとした京情緒あふれる道となります。
舞妓さんの舞(写真提供:京都・花灯路推進協議会)
東山界隈の寺院・神社では、特別拝観・ライトアップなどのイベントを実施。八坂神社では、5日間限定で京都五花街の舞妓さんによる舞をご覧になれます。東山の幻想的な宵を、じっくりお楽しみください。
★気になるアクセスは・・・
期間中は「京都駅」から会場を結ぶ市バス「東山花灯路号(臨206号系統)」を毎日運行。また、会場が広範囲となるため、おすすめの起点へのアクセス方法をご紹介します。
青蓮院:地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分
八坂神社:京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約5分、市バス「祇園」バス停下車すぐ
清水寺:市バス「五条坂」・「清水道」バス停から徒歩約15分
【日程】2020年3月6日(金)~15日(日)
18:00~21:30 ※雨天決行
【場所】東山地域(青蓮院~円山公園~清水寺)
【料金】散策無料(寺院・神社の拝観等は別途必要)
【問合せ】075-212-8173(京都・花灯路推進協議会事務局/平日10:00~18:00)
【公式ホームページ】http://www.hanatouro.jp/higashiyama/
<夜間特別拝観とライトアップ>
青蓮院(詳細情報はこちら) 18:00~22:00(受付終了21:30)/800円
高台寺(詳細情報はこちら) 17:00~22:00(受付終了21:30)/600円
圓徳院(詳細情報はこちら) 17:00~22:00(受付終了21:30)/500円
清水寺(詳細情報はこちら) 18:00~21:00(受付終了)/400円
<舞妓さんの舞/八坂神社>
2020年3月7日(土)・8日(日)・13日(金)~15日(日)/各日18:30~、19:00~、19:30~/無料
※「京都・東山花灯路-2020」は中止となりました。
【3/6~15】初開催! 光と食のコラボイベント
京都国立博物館「光と食のアンサンブル2020 ~花宵の宴 Directed by NAKED~」
※写真はイメージです
「京都・東山花灯路-2020」の期間にあわせて、京都国立博物館では「光と食のアンサンブル2020 ~花宵の宴 Directed by NAKED~」が初開催されます。明治30年開館の「明治古都館」(重文)の壁面には、クリエイティブカンパニー NAKED(ネイキッド)が手がける「花」をテーマにしたプロジェクションマッピングを上映(10~15分ごとの入替制)。庭園全体も光の演出が行われます。NAKEDといえば、昨秋、二条城でのプロジェクションマッピングが話題に。この春は、京都を代表する近代建築がどのように演出されるのか楽しみですね!
左:松山閣 松山 右上:京だんご 藤菜美 右下:丸利吉田銘茶園※写真はイメージです
また、会場には飲食ブース(有料・数量限定)が設けられ、京都の和食や甘味の名店の味が楽しめます。京料理の料亭・松山閣 松山の「季節野菜の豆乳味噌仕立て」をはじめ、京だんご 藤菜美の「みたらし団子」、丸利吉田銘茶園の「抹茶オーレ」など、身も心も温まるメニューが登場! これまでにない、夜の京都国立博物館をぜひ訪ねてみてください。
【日程】2020年3月6日(金)~15日(日)
18:00~20:30(最終入場20:00)、金土日は21:30まで
※3月6日(金)・7日(土)・13日(金)・14日(土)の「京都国立博物館」夜間開館は休止となります
※荒天中止
【場所】京都国立博物館 詳細情報はこちら
【料金】800円
【問合せ】075-211-3491(光と食のアンサンブル2020開催委員会/平日10:00~17:00)
【公式ホームページ】http://ensemblekyoto.com/
※イベントは中止となりました。詳細は公式ホームページにてご確認ください。
【3/14~4/15】日本最大級の「涅槃図」は圧巻!
本法寺 春の特別寺宝展「涅槃図公開」
涅槃図(部分)
2月15日はお釈迦様の命日。現在では旧暦の2月15日にあたる3月15日前後に、さまざまなお寺で「涅槃会(ねはんえ)」という仏教行事が行われ、「涅槃図」が特別公開されます。
西陣に位置する、本阿弥光悦の菩提寺・本法寺では、2020年3月14日(土)から春季特別寺宝展「涅槃図公開」がスタート。こちらの涅槃図(重文)は、縦約10メートル横約6メートルにおよぶ圧巻のスケールで、京都三大涅槃図のひとつに数えられています。作者は、かの有名な絵師・長谷川等伯。通常は複製を展示されているのですが、1ヵ月限定で“正筆”をご覧いただけます!
さらに今年は、同図を収めている大木箱の蓋を初公開。等伯の良き理解者であったという日通上人による銘文を拝見できます。そのほか、光悦の作品や「巴の庭」も公開。
(撮影日:2018年3月29日)
3月末からは、いよいよ桜のシーズン。お花見とあわせて、ぜひお楽しみください。
【日程】2020年3月14日(土)~4月15日(水)
10:00~16:00
※3月14日(土)10:00~釈尊涅槃会が行われます
※期間中、一部展示替えが行われます
【場所】本法寺 詳細情報はこちら
【料金】1,000円
【問合せ】075-441-7997
【公式ホームページ】https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/
\京都各地の「涅槃図公開」情報!/
⇒「轉法輪寺 冬の特別公開『釈迦大涅槃図と絵解き説法』」(2020年2月14日~3月15日)
⇒「真如堂 涅槃図公開」(2020年3月1日~31日)
⇒「泉涌寺 涅槃会」(2020年3月14日~16日)
【3/21~4/5】ついにリニューアルオープン!
京都市京セラ美術館開館記念展 京都の美術 250年の夢「最初の一歩:コレクションの原点」
撮影:来田猛
2017年より休館し、大規模なリノベーションが行われてきた京都市美術館。2020年3月21日(土)に、「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンします! 待ちに待ったオープンだけに、気になるはじめの展覧会は・・・
中村大三郎《ピアノ》1926年 同館蔵
本館では開館記念展「京都の美術 250年の夢」を、オープンから12月にかけて4期構成で行われます。その第1弾の特別企画として、3月からは「最初の一歩:コレクションの原点」を開催。開館3年目(1935年)に行われた初のコレクション展に登場した、まさに“コレクションの原点”となる所蔵作品47点が一挙に展示されます。
美術鑑賞だけでなく、屋上から東山を望む「東山キューブテラス」の新設をはじめ、カフェやミュージアムショップのオープンなど、見どころがいっぱい。生まれ変わった美術館で、ゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょう。
【日程】2020年3月21日(土)~4月5日(日)
10:00~18:00(受付終了17:30)
【休館日】月曜日(祝日の場合は開館)
【場所】京都市京セラ美術館 本館 詳細情報はこちら
【料金】1,000円
【問合せ】075-771-4334
【公式ホームページ】http://kyotocity-kyocera.museum/