南禅寺近くにある明治30年(1897)開業の料理旅館「菊水」が「南禅寺参道 菊水」として今日(6月11日)リニューアルオープンしました。元呉服商の別荘として建てられたもので、約820坪の敷地には円山公園などの作庭でも知られる、七代目・小川治兵衛作庭の池泉廻遊式庭園が広がり、この日本庭園と数寄屋造りの建物を活かしてリノベーションされています。
オープンに先駆けて先日行われた内覧会に行ってきましたので、生まれ変わった菊水の様子を私 “とらみ” の目線でお届けします。
どこで靴を脱ぐの?
表門をくぐりお庭を抜けて… ここまでは今までのままでしたが、いざ玄関に入ると、誰の靴もありません。スリッパもない。「靴はどこで脱ぐのだろう…」と一緒に行った “かりー” さんと躊躇していると、奥から女将さんが出てこられ「靴をはいたままでどうぞ上がってください」と。旅館のイメージが払拭しきれない私にとって、まず最初の驚きです!
通されたのは、おしゃれなレストラン&ティールーム。窓全面から先の小川治兵衛による庭園が眺められ、和の雰囲気も感じられる新しい空間です。ここで代表の方よりリノベーションに至った熱いお話を伺い、この後の館内の案内にワクワクしてきました。
心と身体を元気にする朝食
楽しみにしていたお料理の登場です。まず運ばれてきたのは、宿泊の方限定の和朝食。ご飯は、京都の老舗米屋として有名な「八代目儀兵衛」のお米を、専用の土鍋で炊いたもの。土鍋の蓋を開けてもらうと、我が家の炊飯器では見たこともないピカピカのお米、そして香り… 食べて見たいな~と思いながらも、今日は撮影用に用意されたものなので我慢です。お味噌汁、数種類の小鉢の他に、私が一番気になったのは赤・緑・黄の見た目に鮮やかな “はじめの三種” (写真手前の3つの碗)。スタッフの方が「こちらの三種は試食を用意していますので、ご希望の方はどうぞ」と。赤はトマトの蜜漬け、緑はスナップエンドウのすり流し、黄はトウモロコシのすり流しでした。素材の味をしっかり活かした濃厚な冷製スープのよう(上手に食レポできなくてごめんなさい)。“心と身体を元気にする” を心がけて作りましたとのこと。旅先では、前日の深酒がたたり朝食が食べられないことが多い “とらみ” ですが、これなら食べられそうな気がしました♪
上質な時間を過ごすための客室
これまで15室あった客室は5室となり、1室がより広々とした心地よいスペースになっています。お部屋のドアを開けて見せていただいた瞬間に「あ~すごい!」の声しか出ませんでした。
もちろん、どのお部屋も広い窓からはお庭が眺められます。「日常を忘れ、ゆったりとした時間を過ごしてもらうためにデザインしました」というこの言葉に異存はありません。「ベッドに寝てみたい…」とボソッと言った私に「次は是非お泊まりいただき、寝心地をお試しください」とスタッフさんからのお言葉が返ってきました(笑)
館内全てを見せていただきましたが、「残していくべきところと変わるべきところを明確にし、時代に応じた進化を取り入れました」の言葉通り、今の時代に合わせて生まれ変わった菊水。
宿泊だけでなく、ランチ、ティータイム、ディナーのみの利用もできますので、南禅寺界隈の散策の折には、是非お立ち寄りください。
⇒南禅寺参道 菊水の詳細情報はこちら
リニュアール中はカード特典を休止していましたが、近日中に復活予定です。特典内容が決まりましたら、「そう京ホームページ」内の「会員の皆さまへのお知らせ」にてご案内しますので、もうしばらくお待ちください。
⇒特典内容が決まりました。「会員の皆さまへのお知らせ」でご確認ください。(2018年6月18日更新)