アートでめぐる、10月の京都 おすすめ展覧会6選

  • イベント・歳時
トップ

藤田嗣治《争闘(猫)》 「没後50年 藤田嗣治展」京都国立近代美術館

1940年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵 Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833


“芸術の秋”たけなわの10月。京都の各ミュージアムではさまざまな特別展がはじまります! そのなかから、6つの展覧会をピックアップ。アートに触れる秋の京都旅をお楽しみください♪

***
■今月のメニュー■
1・華やかな皇室文化から、明治時代を振り返る【京都文化博物館】
2・酒好き? 飯好き? ほどほどがよし? 個性豊かな3人の言い争い!【茶道資料館】
3・カブの中に宇宙が見える・・・? 徳岡神泉の世界【京都府立堂本印象美術館】
4・「わらい」と「こわい」は紙一重! 春画・妖怪画の世界【細見美術館】
5・エコール・ド・パリの寵児、藤田嗣治とは何者だったのか?【京都国立近代美術館】
6・竹久夢二と八幡市の、意外なつながり【松花堂庭園・美術館】
***


「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員様へのチケットプレゼントもご用意しております♪ 詳細は、文末をご確認ください。

\11月25日(日)まで開催中!/
京都国立博物館で開催されている特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」は、おトクな旅行プランをご用意しています。詳細はこちらをご覧ください。


1・華やかな皇室文化から、明治時代を振り返る
10/2(火)~11/25(日)【京都文化博物館】


2018年は、明治改元から150年。それを記念した「明治150年記念 華ひらく皇室文化 明治宮廷を彩る技と美」展が全国5会場を巡回、この秋は京都で開催されます。


一路功名・鶏群鶴立図屏風(明治宮殿杉戸絵下図)田能村直入 京都府蔵


近代国家を目指した明治時代。政府と皇室は欧米諸国との融和を図るため、鹿鳴館などで外国使節をもてなし、日本独自の芸術品を海外に広めることにも熱心でした。皇室が保護育成した美術や工芸、華やかな宮廷を彩った調度品や染織品、絵画などを集め、明治日本の美と技を展観します。



展示は、明治維新前夜、京都における天皇と皇室に始まり、東京遷都後の明治天皇による国内巡行、外国使節との交流の舞台や宮廷を彩った芸術作品、そして明治天皇の崩御から大正天皇の即位礼まで、明治という時代を一気に紹介する内容となっています。御代替わりを控えたいま、あらためて「皇室」を考える機会としてみてはいかがでしょうか。


■明治150年記念 華ひらく皇室文化 明治宮廷を彩る技と美
【日程】2018年10月2日(火)~11月25日(日)
    前期:10月2日(火)~28日(日)
    後期:10月30日(火)~11月25日(日)
    10:00~18:00(金曜日は19:30まで、入室はそれぞれ30分前まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日) ※10月22日(月)は開館
【場所】京都文化博物館 詳細情報はこちら
【入場料】1,400円
【問合せ】075-222-0888
【公式ホームページ】http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/hanahirakukoushitsubunkaten/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

2・酒好き? 飯好き? ほどほどがよし? 個性豊かな3人の言い争い!
10/6(土)~12/4(火)【茶道資料館】


上:酒も飯も茶も好む好飯のもてなし 下:茶の準備をする僧侶 「酒飯論絵巻」(部分)茶道資料館蔵


皆さまは、お酒とご飯、どちらがお好きですか? 室町時代に成立した『酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)』は、そんな普遍のテーマを描いた絵巻物です。お酒好きの「造酒正糟屋朝臣長持(みきのかみ かすやのあそん ながもち)」、ご飯とお茶好きの「飯室律師好飯(いいむろ りっし こうはん)」、お酒もご飯もほどほどにという「中左衛門大夫中原仲成(ちゅうざえもんのたいふ なかはらの なかなり)」の3人が、「酒」と「飯」について「論」じ合う物語に、3人がそれぞれご馳走をふるまう様子が描かれるというコミカルなもの。


酒好きな長持の酒宴「酒飯論絵巻」(部分)茶道資料館蔵


飲食の風景や調理場面が描かれた絵巻物は珍しく、中世の風習や日本の食文化を知るために欠かせない絵画資料として注目を集めています。江戸時代には多くの写本が作られたそうで、そのなかから8点を展示。また、絵巻にみられる酒器なども展示されます。


■秋季特別展「酒飯論絵巻 -ようこそ中世日本の宴の席へ-」
【日程】2018年10月6日(土)~12月4日(火)※前期・後期で展示替え・場面替えあり
    前期:10月6日(土)~11月4日(日)
    後期:11月6日(火)~12月4日(火)
    9:30~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)※11月19日(月)は開館
【入館料】1,000円
     ※入館者には無料の呈茶があり、抹茶と和菓子をお召し上がりいただけます(10:00~16:00)
【場所】茶道資料館 Google map
【問合せ】075-431-6474
【公式ホームページ】http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/index.html


3・カブの中に宇宙が見える・・・? 徳岡神泉の世界
10/13(土)~11/25(日)【京都府立堂本印象美術館】


徳岡神泉 蕪 1958年 京都国立近代美術館


2018年3月にリニューアルオープンした、堂本印象美術館。記念展覧会の第2弾が10月13日(土)より開催されます。徳岡神泉(しんせん)は、その名の通り、京都の神泉苑近くに生まれた日本画家。明治から昭和にかけて、幽玄ともいわれる独特な表現で日本画を描き続けました。

徳岡神泉 薄 1966年 東京国立近代美術館


植物や風景といった身近な自然をモチーフとした静かで暖かな作品世界から、知られざる画家の画業に迫ります。また、館内では、「堂本印象 日本の風景、ヨーロッパの風景」も開催中。秋の散策の折りに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


■リニューアルオープン記念展覧会II「徳岡神泉 -深遠なる精神世界-」
【日程】2018年10月13日(土)~11月25日(日)
    9:30~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日
【入館料】500円
【場所】京都府立堂本印象美術館 詳細はこちら
【問合せ】075-463-0007
【公式ホームページ】http://insho-domoto.com/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。


4・「わらい」と「こわい」は紙一重! 春画・妖怪画の世界
10/16(火)~12/9(日)【細見美術館】


[英一蝶][妖怪絵巻](部分)国際日本文化研究センター蔵


中世から近世に制作された絵巻や浮世絵。そのなかでは人々の生活とともに、妖怪や幽霊、信仰や性など、通常の生活では目に見えない「裏の世界」をテーマにした作品もあります。そんなちょっと不思議な世界を描く春画や妖怪画を多数所蔵するのが、京都にある国際日本文化研究センター(日文研)。750余点の所蔵品から精選された約150点が展示されます。


左:初代歌川豊国『絵本開中鏡』(部分)国際日本文化研究センター蔵、右:鈴木春信「風流座敷八景」(部分)国際日本文化研究センター蔵


「笑い」と「怖い」をテーマに選ばれた作品には、妖怪や幽霊は時に恐ろしく、時にユーモラスな姿に描かれ、性にまつわる滑稽なやりとりは、その奥に人間性の怖さが垣間見えるものでもあります。18歳以上限定となる展覧会。豊かな絵巻・浮世絵の世界をご覧ください。


■日文研コレクション 描かれた「わらい」と「こわい」展 -春画・妖怪画の世界-
【日程】2018年10月16日(火)~12月9日(日)
    1期:10月16日(火)~10月28日(日)
    2期:10月30日(火)~11月11日(日)
    3期:11月13日(火)~11月25日(日)
    4期:11月27日(火)~12月9日(日)
    10:00~18:00(土曜日は20:00まで、入館は閉館の60分前まで)
    ※18歳未満は入館不可(美術館・ショップ)
【休館日】月曜日
【場所】細見美術館 詳細情報はこちら
【入館料】1,500円
【問合せ】075-752-5555
【公式ホームページ】http://www.emuseum.or.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

5・エコール・ド・パリの寵児、藤田嗣治とは何者だったのか?
10/19(金)~12/16(日)【京都国立近代美術館】


藤田嗣治《自画像》1929年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館蔵 Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833


日本に生まれ、フランスで生涯を終えた画家・藤田嗣治(つぐはる、レオナール・フジタ)。1920年代のパリで一大ムーブメントを引き起こした「エコール・ド・パリ」の寵児と称され、80年を超える人生の大半をフランスで過ごしました。没後50年にあたる今年(2018年)、画業の全貌を解き明かす展覧会が、東京に引き続き京都で開催されます。


藤田嗣治《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》1922年 油彩、銀箔、金粉・カンヴァス シカゴ美術館(アメリカ)蔵 The Art Institute of Chicago / Art Resource, NY Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833


100点以上の作品から“藤田芸術とはいったいなんだったのか”を解き明かす、大規模な回顧展。「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマで構成され、欧米の美術館から主要な作品約20点が来日することでも話題となっています。代名詞ともいえる「乳白色の裸婦」、世界を旅して描いた作品、そして第二次世界大戦中には戦線を取材、「作戦記録画」の制作に邁進するなど、時代によって作品世界が変遷していく様子を、じっくりと展観できます。“猫好き”としても知られる画家だけに、作品に登場する愛らしい猫の姿にも注目です♪


■没後50年 藤田嗣治展
【日程】2018年10月19日(金)~12月16日(日)
    9:30~17:00(金曜日・土曜日は20:00まで、入館は閉館の30分前まで)
【休館日】月曜日
【場所】京都国立近代美術館 詳細はこちら
【入館料】1,500円
【問合せ】075-761-4111
【公式ホームページ】http://foujita2018.jp/

6・竹久夢二と八幡市の、意外なつながり
10/27(土)~12/9(日)【松花堂庭園・美術館】


舞妓図(竹久夢二筆 額装 1面 夢二郷土美術館蔵)●アメリカで夢二が描いた作品


明治末期から昭和初期にかけて活躍した、竹久夢二。「夢二式美人」と称される女性画を多く手がけたことで知られ、また詩人やデザイナーとしても活躍した、マルチな才能の持ち主です。


花卉扇面(竹久夢二筆 個人蔵)


夢二は「花卉扇面」という薔薇の花を描いた扇子を、八幡に遺しています。この扇子は、ある女性に贈ったものでした。この展覧会では、夢二の遺した扇子を手がかりに、肉筆作品約10点をはじめ、版画や装幀本など約40点を紹介します。11月1日(木)から11日(日)までは、「第54回京都非公開文化財特別公開」の会場となり、近くの石清水八幡宮も特別公開されますので、あわせて訪れてみてはいかがでしょうか。


■平成30年特別展 少女ゴコロと竹久夢二
【日程】2018年10月27日(土)~12月9日(日)
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日) ※11月5日(月)は開館
【場所】八幡市立 松花堂庭園・美術館 詳細情報はこちら
【料金】600円
【問合せ】075-981-0010
【展覧会ホームページ】http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev442
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

■「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員の皆さまへ■
以下のチケットをプレゼントします。

1・明治150年記念 華ひらく皇室文化 明治宮廷を彩る技と美【京都文化博物館】
2・秋季特別展「酒飯論絵巻 -ようこそ中世日本の宴の席へ-」【茶道資料館】
3・リニューアルオープン記念展覧会II「徳岡神泉 -深遠なる精神世界-」【京都府立堂本印象美術館】
4・日文研コレクション 描かれた「わらい」と「こわい」展 -春画・妖怪画の世界-【細見美術館】
5・没後50年 藤田嗣治展【京都国立近代美術館】
6・平成30年特別展 少女ゴコロと竹久夢二【松花堂庭園・美術館】

郵便ハガキに、
「希望の展覧会名(第2希望まで)・住所・氏名・電話番号・ホームページの感想・わたしの好きな『そう京』キャンペーン」
をご記入の上、下記の宛先までご応募ください。2018年10月12日(金)必着。

※4・【細見美術館】は3組6名様、その他は各5組10名様となります
※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます
※ご応募は、お一人様一回に限らせていただきます
※お預かりした個人情報は商品の送付以外の目的では使用しません

【宛先】
〒601-8404 京都市南区八条通堀川西入ル小寺町7-7
JR東海「そうだ 京都、行こう。」デスク
「10月の展覧会」チケットプレゼント係

Written by. みさご

おすすめコンテンツ