仁和寺
いよいよ来年(2019年)、平成に幕が下り新元号がスタート! 天皇陛下の退位や新天皇の即位式などを控える今、さまざまな場面で“皇室”に注目が集まっています。明治期以前、歴代天皇が住まわれていた京都には、皇族や貴族が住職をつとめた格式ある“門跡(もんぜき)寺院”が点在していて、そのなかには紅葉名所も数多くあります。“平成最後の秋”は、皇室にゆかりあるお寺で紅葉を愛でてみるのはいかがでしょうか。
紅葉 X 苔のコントラストを楽しむ【三千院】
現在、「そうだ 京都、行こう。」の2018年初秋キャンペーン「モシュ印・コケ寺リウム」の展示を行っている三千院。青蓮院・妙法院とともに「天台宗三門跡」のひとつに数えられる格式あるお寺です。平安時代後期以降、皇子皇族が住持を務め、広大な境内には風格ある堂宇がならびます。
最も重要な建物である本堂の宸殿(しんでん)は御所の紫宸殿を模して造られ、ここから往生極楽院にかけて広がるお庭・有清園(ゆうせいえん)は、まるでビロードのような緑の苔、木立、そしてモミジ。晩秋には、苔に落ちる“散りもみじ”も風情たっぷりです。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら(10月21日まで2017年のベストショットを掲載)
★2018年10月28日(日)~11月28日(水)まで「もみじ祭」を開催!
⇒詳しくはこちら
\三千院ほか4つの寺院で「モシュ印・コケ寺リウム」キャンペーンを実施中です/
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■三千院
【拝観時間】8:30~17:00、12月8日~2月は9:00~16:30
【拝観料】700円
【電話】075-744-2531
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp/
勅使門を彩る圧巻の紅葉【曼殊院】
先ほどの天台宗三門跡に毘沙門堂、曼殊院を含め「天台宗五門跡」という呼び方もされます。曼殊院は、桂離宮を造営した八条宮智仁親王(はちじょうのみや としひとしんのう)の皇子・良尚法親王(りょうしょうほうしんのう)が入寺し、書院の釘隠しや引き手、欄間など桂離宮と意匠が似ていることから「小さな桂離宮」と呼ばれるお寺です。
勅使門の周囲を彩る紅葉は2006年の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにも登場。大書院前の枯山水庭園では「鶴島」「亀島」の背後に植わる色とりどりのモミジが美しく、雅やかな秋を味わえます。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら(10月21日まで2017年のベストショットを掲載)
★2018年11月1日(木)~30日(金)まで「夜間特別拝観と紅葉ライトアップ」を開催!
⇒詳しくはこちら
■曼殊院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】600円
【電話】075-781-5010
【アクセス】市バス「一乗寺清水町」バス停から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://www.manshuinmonzeki.jp/
桜とはまた違った風情のある風景【仁和寺】
仁和4年(888)、宇多天皇により創建され、別名「御室御所」とも呼ばれる仁和寺。ご本尊を安置する金堂は御所の内裏紫宸殿を移築したもので、現存する最古の紫宸殿と言われています。通常は非公開ですが、今年(2018年)の秋は特別拝観として金堂裏堂の五大明王壁画や経蔵が公開中です。
桜名所で知られますが紅葉も見事で、金堂や五重塔周辺がとくに美しく、深紅に色づいた木々が目を楽しませてくれます。御殿の北庭からは、庭園と紅葉と五重塔のコラボレーションを見ることができ、門跡寺院らしい風情を感じられますよ。
☆例年の見頃 11月中旬~12月上旬
⇒紅葉情報はこちら(10月21日まで2017年のベストショットを掲載)
★2018年10月1日(月)~11月25日(日)まで「仁和寺 霊宝館秋季名宝展」を開催!
⇒詳しくはこちら
★2018年10月13日(土)~12月16日(日)まで「仁和寺 秋の特別拝観」を開催!
⇒詳しくはこちら
\仁和寺で「そう京」イベントを実施します!/
⇒2019年1月13日(日)実施「元号が寺名のお寺 仁和寺を訪ねる」
■仁和寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)、12~2月は9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】境内無料、御殿500円、霊宝館500円
【電話】075-461-1155
【アクセス】市バス「御室仁和寺」バス停から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.ninnaji.jp/
“日本最古の人口林泉”をぐるりと囲む紅葉【旧嵯峨御所 大本山 大覚寺】
大覚寺は、平安時代のはじめ嵯峨天皇の離宮「嵯峨院」を建立したことにはじまるお寺。2018年は、嵯峨天皇が空海のすすめによって浄書した「般若心経」が60年に一度の開封年にあたるとして話題を集めています。宸殿は後水尾天皇の后・東福門院和子が使用していた女御御殿から移築したもので、狩野山楽筆の「牡丹図」や「紅白梅図」など、絢爛豪華な襖絵を鑑賞できます。
嵯峨天皇によって造営された“日本最古の人口林泉”である大沢池にはモミジがぐるりと植わり、朱塗りの心経宝塔とともに水面に映し出される様は、息をのむほどの美しさです。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら(10月21日まで2017年のベストショットを掲載)
★2018年10月1日(月)~11月30日(金)まで「戊戌開封法会」を開催!
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★2018年11月9日(金)~12月2日(日)まで夜間特別拝観と紅葉ライトアップを開催!
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\大覚寺で「そう京」イベントを実施します!/
⇒2018年10月28日(日)実施「平安貴族の行楽地 嵯峨野を歩く」
■旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円(2018年10月、11月は1,000円)
【電話】075-871-0071
【アクセス】市バス「大覚寺」バス停から徒歩すぐ、JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://www.daikakuji.or.jp/
「秋の人形展」貴重なお人形と紅葉が見逃せない! 【宝鏡寺】
宝鏡寺は、代々皇女が住職を務めてきた由緒ある尼門跡寺院です。歴代天皇から皇女に贈られたお雛様や御所人形を所蔵することから通称「人形寺」とも呼ばれていて、毎年春と秋の特別公開時に間近で拝見することができます。
見事な枝ぶりのイロハモミジの名木と一面の苔が美しい本堂前庭や、皇女・和宮(かずのみや)も幼い頃に遊ばれたという「鶴亀の庭」では紅葉がお庭を美しく彩ります。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
■宝鏡寺「秋の人形展」
【日程】2018年11月1日(木)~30日(金)
10:00~16:00(受付終了15:30)
【料金】600円
【場所】宝鏡寺 詳細情報はこちら
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会)
【公式ホームページ】https://www.kyokanko.or.jp/momiji2018/
恒例の「秋の特別公開」! 皇室ゆかりの寺宝と紅葉を堪能【霊鑑寺】
鹿ヶ谷に位置する尼門跡寺院・霊鑑寺(れいかんじ)は、春と秋の特別公開時にしか拝観できません。江戸時代のはじめ、後水尾天皇の皇女である月江宗澄(げっこう そうちょう)を開基として創建され、「谷の御所」とも呼ばれています。御所人形をはじめとする天皇家ゆかりの貴重な寺宝や、後西天皇の院御所を移築した書院に描かれる伝・狩野派筆の「四季花鳥図」といった障壁画が見どころ。
回遊式庭園の奥には、樹齢350年以上と伝わるタカオカエデが植わり、その見事な大きさに圧倒されるはず。きっと歴代の皇女たちも、愛でていたことでしょう。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
■霊鑑寺「秋の特別公開」
【日程】2018年11月17日(土)~12月2日(日)
10:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】600円
【場所】霊鑑寺 詳細情報はこちら
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会)
【公式ホームページ】https://www.kyokanko.or.jp/momiji2018/
秋も壮観な風景を作り出します【勧修寺】
今年(2018年)の「そうだ 京都、行こう。」春キャンペーンが記憶に新しい勧修寺。山科にある古刹で、醍醐天皇が祈願所として建立し、応仁の乱の戦火により伽藍を焼失しましたが、江戸時代に皇室と徳川家の協力で復興しました。本堂は霊元天皇の仮内待所を、書院と宸殿は明正天皇の旧殿を移築したものと伝わっています。
桜名所としてもさることながら、秋のモミジもまた見事な美しさ。宸殿周辺や、氷室(ひむろ)池の周辺が赤く色づき、晩秋の”散りもみじ”も趣があります。
☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら(10月21日まで2017年のベストショットを掲載)
■勧修寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00)
【拝観料】400円
【電話】075-571-0048
【アクセス】地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約6分 Google map