穴場スポットも! 京都山科・秋の紅葉名所ガイド

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毘沙門堂(撮影日:2018年11月29日)

京都市内の東側に位置する山科区。三方を山に囲まれた山科盆地の北端に位置し、平安京以前に遡る長い歴史を誇るエリアです。京都の東の玄関口として交通の要衝であり、古来たくさんの人が行き来した場所で、それだけに、区内には由緒ある古刹が点在。春には桜、秋には紅葉を楽しめるスポットも数多くあります。今回はその中から、秋に訪れたい紅葉名所をピックアップしてご紹介します!

アクセス便利! 「京都駅」から「山科駅」へは、JRで約5分!


旅のスタート地点となるJR「山科駅」は、「京都駅」から東へひと駅。約5分で到着します。またJR「山科駅」は、地下鉄東西線や京阪京津線と連結していて、京都市中心部への移動もスムーズ。観光スポットは区内を南北に走る地下鉄東西線の周囲に点在しているため、地下鉄を上手に活用することが観光のポイントになります。

【毘沙門堂】晩秋の“散りもみじ”は圧巻のひと言!


勅使門前の参道(撮影日:2018年12月3日)


山科を代表する古刹。天台宗五箇室門跡のひとつで、御本尊の毘沙門天は伝教大師・最澄自作と伝わり、「京の七福神」に数えられます。春の「毘沙門しだれ」も有名ですが、境内にはたくさんのモミジが植わり、11月中旬から12月上旬にかけて圧巻の錦模様を眺めることができます。

晩翠園(撮影日:2019年11月26日)


一番の見どころは、なんといっても勅使門前の参道。11月中旬には頭上を覆い尽くす紅葉のトンネルが、そして下旬から12月初旬にかけては「散り紅葉」の景が楽しめます。その他、回遊式庭園の晩翠園や、高台弁財天舎の周りも紅葉の見どころ。モミジと、ドウダンツツジの鮮烈な赤が山寺の秋を彩ります。

<毘沙門堂へのアクセス>
JR・地下鉄「山科駅」から徒歩約20分

☆例年の見頃 11月中旬~12月上旬
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【勧修寺】雅やかな門跡寺院の秋


観音堂(撮影日:2018年11月29日)


睡蓮花菖蒲の彩る初夏の花名所として知られますが、昨今では、春の桜・秋の紅葉名所としても知名度を増し、季節を問わず訪れたくなるお寺です。昌泰3年(900)、醍醐天皇が母・藤原胤子追善のために勅願寺として創建。皇室や藤原氏の庇護を受けて繁栄するも戦火により衰退し、江戸時代に再興され、法親王の暮らす門跡寺院となりました。

宸殿(撮影日:2019年11月22日)


氷室池を中心としたお庭は、京都市の名勝にも指定される名庭園。その傍らに佇む観音堂は一番のフォトスポットで、秋には紅葉に包まれる様が絵になります。元禄10年(1697)に明正天皇の旧殿を下賜されたという宸殿前にも鮮やかに染まるモミジがあり、例年11月中旬から見頃を迎えます。

<勧修寺へのアクセス>
地下鉄「小野駅」から徒歩約6分

☆例年の見頃 11月中旬~下旬
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【隨心院】小野小町邸跡を彩る、紅葉の錦


撮影日:2018年12月3日


平安の女流歌人・小野小町の邸宅跡に建つ門跡寺院で、真言宗善通寺派の大本山。3月下旬に咲く“はねずの梅”の名所として知られますが、秋の紅葉もまた見事。本堂横の心字池周りのモミジは、例年11月中旬から見頃を迎え、下旬には鮮やかな赤色に。寝殿造りの本堂とのコントラストが絵になります。

ライトアップのイメージ


例年、紅葉が見頃となる時期にはライトアップを実施。市街地に比べれば比較的人が少ないなかで、夜の紅葉を楽しめます。また、今年(2020年)9月に国の重要文化財に指定された本尊・如意輪観音菩薩坐像の秋期特別ご開帳も行われ、期間中には秋期限定の御朱印とともに、国重要文化財指定記念の御朱印2種も授与されます(各500円)。

■本尊特別公開
【日程】2020年10月30日(金)~11月30日(月)
    9:00~16:30
【料金】500円

■夜間特別拝観
【日程】2020年11月20日(金)~29日(日)
    18:00~20:30
【料金】700円

<隨心院へのアクセス>
地下鉄「小野駅」から徒歩約5分

☆例年の見頃 11月中旬~下旬
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【安祥寺】知られざる歴史がいっぱいに詰まった、謎めくお寺


本堂(撮影日:2020年11月4日)


高野山真言宗のお寺で、2019年春に特別公開が行われるまで、長年非公開とされてきました。お寺の歴史は古く、平安時代前期の嘉祥元年(848)、文徳天皇の生母・藤原順子(のぶこ)の発願、空海の弟子・恵運により創建。当初は、山上の「上寺」・麓の「下寺」に分かれ、山科区の北部一帯を寺域として権勢を誇りましたが、衰退と再建を繰り返し、現在は本堂・地蔵堂・大師堂だけを遺しています。

本尊・木造十一面観音立像(重文)


今年(2020年)も11月22日(日)から1週間、特別公開(事前予約制)が行われ、本尊の木造十一面観音立像をはじめ、数々の見事な仏像にお会いできます。境内にはモミジの木もあり、秋には境内に彩りを添えます。「京都紅葉情報2020」でも知られざるお寺の秋景色をお届けしていますので、ぜひチェックを。

撮影日:2019年11月23日(写真提供:山科区役所)


■安祥寺 秋の特別拝観 ※事前予約制
【日程】2020年11月22日(日)~29日(日)
【時間】10:00~11:00、13:00~14:00、14:30~15:30
    ※11月22日(日)は、10:00~11:00のみの実施となります
【定員】各回25名
【料金】1,000円(当日、現金にてお支払い)
⇒詳細・ご予約はこちらから

<安祥寺へのアクセス>
JR・地下鉄「山科駅」から徒歩約7分

☆例年の見頃
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【本圀寺】加藤清正ゆかりのお寺は、パワースポットいっぱいの境内にも注目!


正嫡橋 秋のイメージ


地下鉄東西線「山科駅」のひと駅お隣・「御陵(みささぎ)駅」から北へ歩くこと、約15分。天智天皇陵の北側に位置する本圀寺は、山科疏水にかかる正嫡(しょうちゃく)橋を渡ったところにあります。

開運門


日蓮(法華)宗の大本山であり、日蓮上人が鎌倉・松葉ヶ谷に構えた法華堂を起源とし、昭和46年(1971)に堀川七条から現在地に移転。宗門史上最初の「祖跡寺院」として、山梨県にある身延山久遠寺が「東の祖山」とされるのに対し、「西の祖山」とも称される、格式あるお寺です。

九頭龍銭洗弁財天


境内には戦国武将・加藤清正が寄進した「開運門」や、“財運がつき願い事が成就する”といわれる「九頭龍銭洗弁財天」など、運氣の開けそうなパワースポットが点在。また、山際に建つ境内にはモミジの木もたくさん植わり、紅葉の穴場スポットでもあります。

<本圀寺へのアクセス>
地下鉄「御陵駅」から徒歩約15分

⇒本圀寺のスポット情報はこちら

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オリジナルイベントにて、「安祥寺特別拝観」イベントを行います!

⇒安祥寺特別拝観と山科もみじ狩り(2020年11月22日実施)
※キャンセル待ちで受付中

 

Written by. みさご

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