“STAY HOME”で名店の技に挑戦! <京都 おはりばこのつまみ細工>

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おうちで楽しむ京都時間 11


おうち時間の楽しみ方のひとつ、“手芸”。黙々と制作に没頭できるのが魅力で、「この機会に始めました!」という方も多いのではないでしょうか。“京都のお店の体験キットを実際にやってみる”シリーズとして、前回はDari Kのチョコレート・キットに挑戦しましたが、今回は京都 おはりばこの「つまみ細工制作キット」でかわいらしいクリップ作りにチャレンジしました!


京都 おはりばこってどんなお店?


京都 おはりばこは、大徳寺のほど近くにお店を構える和小物店で、“つまみ細工”と呼ばれる伝統技を使った季節の髪飾りや根付けなどが揃います。お店では、つまみ細工体験をすることもでき、ご自宅でも楽しめるようにと店頭・オンラインショップで「つまみ細工制作キット」も販売されています。キットにはいくつかの種類があり、先日の「そう京」Facebookでご紹介した薬玉(写真)は、慣れている方でも制作に5時間ほど(!)かかるとのことでした。手芸は久しぶりの私たち・・・ 今回は、初心者向けのキット「華のブローチ付きクリップ&梅のクリップ」を作ってみることにしました。


準備するものは・・・


「華のブローチ付きクリップ&梅のクリップ」は、つまみ細工の基本となる“丸つまみ”と“剣つまみ”を使った2種類のクリップを作ることができるキットです。おはりばこの北井さんに伺うと・・・

北井さん 「初めての方ならだいたい1時間ほどで完成しますよ♪」

とのこと。作り方は、同封のQRコードから動画で確認することができ、約20分間じっくりと工程を学べる内容です♪ 作り始める前に、一度視聴して制作の流れを確認しておくとスムーズです。


キットの中に入っているのは、カット済みの羽二重生地(35ミリの生地がピンク・白各6枚、25ミリの生地が白6枚、ピンク1枚)、クリップ大・小、ワイヤー付き土台(おちりん)大・小、花芯となるパール大・小です。6枚ある生地は1枚多めに入っているので失敗しても安心♪

キットの他に自分で用意するのは、糊板、でんぷん糊、糊を塗るへら、ピンセット、ハサミ、ボンド、ニッパーです。糊板はかまぼこ板などでも大丈夫だそうです。基本的には“百円ショップ”でも揃いますが、

北井さん 「ピンセットと糊は、専用のものの方が作りやすいです!」

とのことでしたので、つまみ細工専用のものをお店で購入しました。


まずは板に糊を引きます。


つまみ細工をはじめる前に、糊を糊板に引いていきます。市販の糊を使用する場合は、粘度の高いものを使用したほうがいいそうです。だいたい1.5ミリから2ミリくらいの厚さに引くのですが、なかなか均等にするのが難しい・・・ この糊の上に、花弁をのせていくため、薄すぎると安定しないそうなので、少し厚めに引いておきました。


動画を確認しながら、“丸つまみ”にチャレンジ!


次に、「華のブローチ付きクリップ」用の花弁をつまんでいきます。ピンセットを使って、35ミリのピンク色の生地を“丸つまみ”にする作業です。写真のように、生地の上にピンセットを置いて、半分に折り・・・


三角形になった生地を角がずれないように気をつけながら、さらに半分に折り、小さめの三角形に。これをさらに半分に折るのですが、ここが難しい! 布を左右に広げるようにしながら半分に折りたたみます。・・・説明が難しいのですが、細かい部分や作り方のコツは動画で詳しく説明されているので、何度も戻しながらチャレンジ。折り紙と違い、“布”なので端がずれないように折るのが大変ですが、がんばりましょう!(写真1)

形ができたら、花弁の上の部分をピンセットで内側にくるんとひっくり返し、下の部分の不揃いな部分をはさみで切り(写真2)、糊板へ(写真3)。糊にしっかり埋めるようなイメージで花弁を置いたら、後ろの部分を少し開きます。動画では“1センチくらい”とのことだったのですが、難しい・・・ (写真4)


黙々と作っていきます。


スタッフで交代しながら5枚の花弁を作ったのですが、だんだんと手際もよくなっていき、ようやく丸つまみ完成♪ ・・・と、並んだ5枚の花弁を眺めると・・・ なかなか不揃いな出来栄えに。少し不安になりながらも次の工程へ!

揃えたつもりの先端が揃っていなかったようで・・・(泣)


次は“剣つまみ”に挑戦! 先ほどよりは簡単♪


次は、35ミリの白い生地で“剣つまみ”を作っていきます(写真1)。2回三角形を折るところまでは丸つまみと同じですが、剣つまみは3回目もそのまま半分に三角形を折ります(写真2)。そして花弁の下の不揃いな部分を切り(写真3)、糊板へ。これを5枚繰り返すのですが、丸つまみよりも難易度は低めで、スムーズに作ることができました!(写真4)


大・小のつまみが完成!


続いて、「梅のクリップ」用の25ミリの生地で5枚の“丸つまみ”と1枚の“剣つまみ”を作り、計16枚が完成♪ やはり不揃い・・・ ではありますが、生地を触る作業は楽しく、「もう少し同じ作業をするとうまくなりそう!」と、早くも次回へのやる気が湧いてきました(笑)


完成した花弁を土台に乗せていきます。


次に、出来上がった花弁を土台に乗せていきます。ちなみに、台の上に乗せていくことを「ふく」というそうです。土台にしっかりと糊を塗り(写真1)、ピンセットで丸つまみの花弁を乗せていくのですが、まず花弁の先端を指で尖らせて、その部分に糊を付けてから、先がちょうど台の真ん中にくるように乗せます(写真2)。

2枚目、3枚目・・・ も同じように少し間隔を開けて乗せていき(写真3・4)、今度は剣つまみ。同じように糊をつけ、隙間に差し込み土台に押さえつけながら乗せていきます。しっかり中心にくるように乗せていくのですが、うまく台に乗らない花弁もあり、バランスをとるのがなかなか大変です。


すべて乗せられたら、全体の形の手直し。先のほうがくびれていたり、花弁に隙間が出ている部分を調整します。花弁の後ろ側・奥の方をピンセットで開くと、丸つまみがふっくらとし、花らしい形になってきました!


小さい「梅のクリップ」も均等に乗せていきます。


「梅のクリップ」用の花弁も同じように土台に乗せていきます。こちらは土台が小さく隙間がない分、最後の1枚がバランスよく乗らず、調整がなかなか難しかったです。

少し乾かします! あら、よく見たらまだ花弁に隙間が・・・


パールを乗せ、パーツをつけて・・・ 完成まであと少し♪


少し乾かしたあと、花の中心にボンドを乗せ、パールを付けます。一気にかわいらしい雰囲気になりました♪ ボンドが多すぎると、パールからはみ出してしまうので注意してくださいね。


最後にクリップを付けていきます。土台に付いていたワイヤーをニッパーで切り、クリップを、花の土台部分にかぶせるような形でくっつけます。このときにお花が乾いていないと、形が崩れてしまうことがあるそうなので、しっかり乾いてから行いましょう。


お手本のようにはいきませんでしたが(苦笑) 完成です!


制作開始から約1時間半・・・ ようやく完成しました! 花弁の形が、お手本のようにはキレイにいきませんでしたが、かわいらしいクリップになったのではと思います♪ 手芸好きの方はもちろん、細かい作業が好きな方や気分をリフレッシュしたい方にもおすすめのキットでしたので、ぜひおうち時間にチャレンジしてみてくださいね。

■京都 おはりばこ
【営業時間】10:00~19:00
【定休日】水曜日
【電話】075-495-0119
【アクセス】市バス「大徳寺前」バス停から徒歩約2分 Google map
【公式ホームページ】https://www.oharibako.com/

 

Written by. オパン

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