三室戸寺(撮影日:2020年6月26日)
すっきりとしない天気が続く京都。梅雨が明けるにはもう少し時間がかかりそうですが、花にとっては“恵みの雨”。先週に引き続き、現在、見頃を迎えている京都の花名所をご紹介します。紫陽花・桔梗・蓮など、多彩な花模様をご覧ください!
※引き続きマスクの着用やアルコール消毒の協力を呼びかけられている社寺・施設が多くありますので、お越しになる方は、感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
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【三千院】ひと足遅れて見頃を迎えた紫陽花が満開♪
(撮影日:2020年6月25日)
先週は、三室戸寺や善峯寺の紫陽花をお届けしましたが、“紫陽花前線”は北上し、洛北・大原の三千院で見頃を迎えています。
(撮影日:2020年6月25日)
境内には、約50種1,000株ほどの紫陽花が植わり、なかでも“あじさい苑”では、ご覧のように、様々な種のものをまとめて見ることができます。
(撮影日:2020年6月25日)
お寺の方によると、「今年はやや小ぶりではありますが、花数は豊富ですよ」とのこと。広大なお庭を拝観ルートに従って歩いていくと、“あじさい苑”の先にも、まとまって花が咲くエリアがありますので、こちらもお見逃しのないように!
【お寺からのコメント】
「市街地から少し遅れて紫陽花が見頃を迎えています。今年はゆっくりと開花が進んでいますので、7月上旬まで花を楽しんでいただけそうです。都道府県をまたぐ移動自粛が解除となり、拝観時間も通常通りに戻しました。また呈茶(抹茶)も再開し、徐々に“いつも通り”となってきましたが、引き続き感染症対策はしっかりと行ってまいりますので、拝観の際はご協力をお願いいたします」
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【廬山寺】今年注目の花!? 桔梗が見頃に♪
(撮影日:2020年6月26日)
京都御苑の東隣に位置する廬山寺。紫式部の邸宅跡とも伝わる場所に立つこのお寺の代名詞のひとつが、可愛らしい紫色が印象的な“桔梗”の花です。
(撮影日:2020年6月26日)
さて、見事な咲きぶりの桔梗を前に、廬山寺の町田さんに、ずっと気になっていた質問を投げかけてみました。
「紫式部の邸宅跡ということにちなんで、紫色の桔梗なんですか・・・?」
町田さん 「いえ、違います! まれに言われることもあるのですが(笑) 54帖からなる『源氏物語』の第20帖に、“あさがおの帖”があります。実は、当時の“あさがお”は、今でいう“桔梗”であるという説もありまして(諸説あり)。それにちなんで、桔梗を育てることとなりました」
あまりにも意外すぎる回答でしたが、“源氏物語執筆の地”とも言われる場所にふさわしい花ということが分かりました。このお庭が『源氏の庭』というのも納得です!
(撮影日:2020年6月26日)
さて、「なぜ今年注目の花」であるかというと・・・ 理由に気づかれた方、きっといらっしゃいますよね。“明智家の家紋”が桔梗なのです。そしてなんと、廬山寺では11月いっぱいまで明智光秀が所有したと伝わる念持仏(身に携帯する小さな仏像)が特別公開中なんですよ! 今年は見逃すことができませんね。
【お寺からのコメント】
「なかなか苦しい1年となっていますが、都道府県をまたぐ移動も解除され、拝観の方も徐々に増えてきているように思います。折良く、自慢の桔梗が見頃を迎えました。鑑賞していただく皆さまには、“ソーシャルディスタンス”へのご理解、ご協力をいただけますと幸いです」
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【三室戸寺】“夏の花”が開花! お楽しみが倍増中?
(撮影日:2020年6月26日)
先週、見頃を迎えた紫陽花の模様をお届けした、宇治の三室戸寺。本日(6月26日)に伺うと、本堂前でたくさんの蓮が咲いていました♪
(撮影日:2020年6月26日)
蓮の花はなかなか一斉に咲きそろってはくれませんが、逆を言えば、「開花期間中であれば、いずれかの蓮は確実に見ることができる!」と言えそうです。本日は、ちょうど三重塔が背景になる良いポジションの蓮が咲いていてくれました♪
(撮影日:2020年6月26日)
嬉しいことに、紫陽花もまだまだ見頃♪ 開花の早かった種類や、日当たりの良い場所に咲くものはやや枯れてきているものの、全体としては見応え十分! 6月中は十分に楽しむことができそうです。
【お寺からのコメント】
「紫陽花はまだまだ見頃が続いています。今年は本当に花付きが良いので、『少し疲れたなぁ』という方は、花を見て心を癒やしていただければと思います。そして蓮も順調に開花が進んでいます。こちらは1ヵ月以上見頃が続くと思いますので、『今は京都旅行を控えている』という方も、タイミングが合えばぜひお越しください」
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【龍安寺】圧倒的ボリュームの睡蓮が見頃です!
(撮影日:2020年6月25日)
石庭であまりにも有名な龍安寺ですが、現在、境内の鏡容池(きょうようち)はご覧のような状況。至るところに、ピンクや黄色、白の睡蓮が花を咲かせています。それにしてもすごい数ですよね♪
(撮影日:2020年6月25日)
広大な鏡容池は、池の東側と南側から見渡すことできます。特におすすめの鑑賞スポットは、池の「南側」部分。咲き誇る睡蓮の背景にお堂が映り込み、撮影ポイントとしてもお気に入りの場所です。
(撮影日:2020年6月25日)
“撮影”といえば、鑑賞スペースから水面に咲く花までの距離がややありますので、ズーム機能に優れたカメラやズームレンズをお持ちの方は、是非持参してみてください。画面の中に花をぎっしり入れ込んで撮影してみましょう。アップにすると、これから咲きそうな“花芽”もたくさん見つけられましたよ。今後、更に開花が進んでいきそうですね♪
【お寺からのコメント】
「例年であれば今の時季は、修学旅行生やインバウンドの方で境内は賑わうのですが、今年は静けさに包まれる日も多いです。じっくりと石庭を眺めていただける機会ではございますが、週末は拝観の方もやや増えてきましたので、石庭を鑑賞される際は、“ソーシャルディスタンス”にご協力いただけると幸いです。また咲き誇る睡蓮もじっくりとお楽しみください」
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