カラフルにお寺を彩る、アートな襖絵

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隨心院

伽藍や庭園、仏像など、お参り以外にもお寺のポイントは様々。今回は、堂内を彩る“カラフルな襖絵”に注目してみました。古くから花鳥画や山水画の襖絵が奉納されてきましたが、最近では「ここはお寺・・・?」と思うような、現代アーティストによる斬新な作品が登場しています。ぜひ、ご覧ください。

※新型コロナウイルス感染拡大防止に伴い、京都府全域では3月7日(日)まで緊急事態措置が実施されています。京都へのご旅行は今しばらくお控えいただきますよう、ご協力をお願いいたします。収束した後、皆さまのお越しをお待ちしております。


【建仁寺】壮大な水辺の風景。“青”と“黒”の襖絵


「舟出」


俵屋宗達の傑作、国宝「風神雷神図屏風」を所蔵することで知られる建仁寺。方丈の「雲龍図」に法堂の天井画「双龍図」と、迫力満点の作品が続きますが、小書院にはガラリと雰囲気の異なる襖絵が! ひとつは爽快な“青”が印象的な「舟出」、もうひとつはモノトーンの「凪(なぎ)」。


「凪」


いずれも染色画家・鳥羽美花さんが、栄西禅師800年大遠諱事業(2014年)の一環として制作されました。それぞれ8面にわたり水辺の風景が描かれ、奥行きのある壮大な作品に。見つめていると、穏やかな気持ちにさせてくれそうです。
※「風神雷神図屏風」「雲龍図」は京都国立博物館に寄託。建仁寺では、高精細複製画を展示。

建仁寺
【拝観時間】10:00〜17:00(受付終了16:30)
【拝観料】境内無料、方丈・法堂600円
【拝観休止日】4月19日・20日、6月4日・5日。その他本山行事のため、休止の場合有り。
【電話】075-561-6363
【アクセス】市バス「東山安井」バス停から徒歩約5分、京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kenninji.jp
【公式Instagram】https://www.instagram.com/spirit_of_kenninji
※2021年1月15日(金)から2月28日(日)まで拝観休止(予定)。詳細は公式ホームページをご確認ください。



【隨心院】小野小町の生涯を描いた“はねず色”の襖絵



小野小町ゆかりの隨心院。遅咲きの「はねず梅」で有名ですが、一年を通してお寺を華やかにするのが「能の間」の「極彩色梅匂小町絵図」です。京都の絵描きユニット「だるま商店」が2009年に手がけた襖絵で、「はねず梅」にちなんだ鮮やかな“はねず色”が印象的。小野小町の生涯が4面にわたり描かれ、なかには余生を過ごした隨心院での「はねず踊り」の場面も。襖絵は一筆箋や屏風などの授与品になっていて、おうちでも楽しむことができますよ♪



隨心院
【拝観時間】9:00〜17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円
【電話】075-571-0025
【アクセス】地下鉄東西線「小野駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.zuishinin.or.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/zuishinin
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。



【青蓮院】極楽浄土のような“青い蓮”の襖絵



格式高い門跡寺院のひとつ青蓮院。華頂殿は、一年を通して襖絵「蓮—青の幻想・生命讃歌・極楽浄土」の3部作に彩られています。寺名にもある“青い蓮”が60面にわたり描かれ、「生命讃歌」ではカエルやトンボなどの生き物たちも登場。伝統的な墨や岩絵の具ではなく、現代的なアクリルガッシュやネオカラーという画材を用いて鮮やかな世界を表現されています。京都を拠点に活動するロックな壁画絵師・木村英輝さんにより奉納され、約15年。今では、お寺を代表する襖絵となっています。



青蓮院
【拝観時間】9:00〜17:00(受付終了16:30)
【拝観料】500円
【電話】075-561-2345
【アクセス】市バス「神宮道」バス停から徒歩約3分、地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.shorenin.com




【宝厳院】春秋に特別公開! 印象的な“赤色”の襖絵



世界遺産・天龍寺の塔頭、宝厳院。通常非公開ですが、桜とモミジが美しい春秋に特別公開が行われています。本堂には、洋画家・田村能里子さんが手がけた襖絵「風河燦燦 三三自在(ふうがさんさん さんさんじざい)」。2008年の本堂再建の際に奉納された作品で、“命が宿り燃えている”様子を表現された独特の赤色が印象的です。特別公開時には、江戸時代のガイドブックにも掲載された「獅子吼(ししく)の庭」とあわせてお楽しみください。


襖の引手にもご注目を。


宝厳院
【電話】075-861-0091
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hogonin.jp
【公式Twitter】https://twitter.com/hogonin

<春の特別拝観>
【日程】2021年3月20日(土・祝)〜6月30日(水)※予定
    9:00〜17:00
【拝観料】500円、本堂500円



【妙心寺 大雄院】襖絵プロジェクト「千種の花の丸」がついに完成!



妙心寺の塔頭・大雄院(だいおういん)では、江戸末期から明治初期に活躍した絵師・柴田是真(ぜしん)が「明治宮殿」(かつての皇室の中心的施設。戦火で消失)に描いた天井画「花の丸」を復活させる「襖絵プロジェクト」に、2017年より取り組まれてきました。



是真の下絵を元に、宮絵師・安川如風(にょふう)さんが襖絵制作を進められ、2020年秋、約40種の草花の花丸が描かれた全18面が完成! 大雄院は通常非公開のお寺であり、2021年1月からの「京の冬の旅」非公開文化財特別公開(要事前予約)で完成後初公開される予定でしたが、現在は延期に。公開が待ち遠しい襖絵です。

妙心寺 大雄院
【電話】075-463-6538
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「花園駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://www.daiouin.com
【公式Facebook】https://www.facebook.com/daiouin
【公式Twitter】https://twitter.com/daiouin
【公式Instagram】https://www.instagram.com/daiouin

<「京の冬の旅」非公開文化財特別公開>
【日程】2021年1月9日(土)〜3月18日(木)
    10:00〜16:30(受付終了16:00)※事前予約優先制
【拝観料】1ヶ所700円
【公式ホームページ】https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2020-2021/
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催が延期となっています(2月17日現在)。再開時期などは、公式ホームページをご確認ください

Written by. かりー

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