京都のお寺探訪 17
初夏は、カラフルな花々が主役の季節。数多くの花名所がある京都のなかでも、随一の人気を誇るのが、お茶処・宇治エリアの三室戸寺(みむろとじ)。春から夏にかけては、シャクナゲやツツジ、紫陽花、蓮が次々と咲き誇り、一年で最も華やかなシーズンを迎えます。今回はそんな注目の“花の寺”の見どころをお届けします!
※2021年4月23日(金)時点の情報です。掲載内容は、状況により中止や変更となる場合があります。事前に掲載先へご確認ください。
※2021年4月23日(金)時点の情報です。掲載内容は、状況により中止や変更となる場合があります。事前に掲載先へご確認ください。
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三室戸寺ってどんなお寺?
創建は、奈良時代まで遡る三室戸寺。光仁天皇の勅願により創建されたと伝わり、皇族や貴族の崇敬を集めました。盛衰興亡を繰り返し、現在の本堂は文化11年(1814)に再建されたもの。阿弥陀堂・鐘楼・三重塔とあわせて京都府指定文化財になっています。最寄りは京阪宇治線「三室戸(みむろど)駅」で、駅から東へ徒歩15分ほどの明星山の麓に位置します。境内は広大で、高低差のある山裾にあるため、お参りの際は歩きやすい格好で訪れるのがおすすめです。
個性豊かな石像がお出迎え
境内では、様々なご利益のある石像がお出迎え。朱塗りの山門をくぐり、石段を上るにつれ見えてくるのが“狛蛇”の「宇賀神」。思わず二度見してしまいそうなお姿ですが、撫でると健康長寿や金運などのご利益がいただけるそう。私も撫でてみると、笑みがこぼれ和やかな気持ちになりました。
さらに進むと・・・ 本堂前にピカピカの“狛兎”を発見! 目の前に立てば、私の身長(約165cm)を超すほどの大きさに驚きます。「福徳兎」(名前からしてありがたい!)と呼ばれ、ウサギさんが抱く球のなかには卵型の石があり、立てることができれば願いが叶うのだとか。ちなみに宇治には“兎道(とどう)”という地名があり、かつては「兎道=うじ」と読んだそう。実はウサギゆかりの地でもあります。
そして狛兎の反対側には“狛牛”が鎮座し、ウシさんの口の中の石に触れると勝運に恵まれるそう。おなかの覗き窓からは、胎内に小さな牛の木像を見ることができます。今年(2021年)は丑年であり、3体のなかでも特に注目ですよ♪
初夏から夏にかけて、カラフルな花々のシーズンがやってきます!
それでは、ここから“極楽浄土”のような月毎の花の様子をお届けします! ちなみに・・・ 今でこそ“花の寺”として有名な三室戸寺ですが、花々が咲く約5千坪の庭園が誕生したのは、平成に入ってからなのだとか。【例年の見頃:4月下旬~5月上旬】ツツジ@つつじ園
例年4月下旬から5月上旬にかけて、「つつじ園」には2万株ものツツジが咲き誇ります。紫にピンク、白の彩り豊かな花々が斜面を埋めつくす風景は圧巻! 間近で眺めるも良し、遠くから眺めるも良し。どちらも、また違った感動があります。今年は開花が早く、開園日となる4月24日(土)から見頃を迎えそうです。
■つつじ園の開園
【日程】2021年4月24日(土)~5月16日(日)
8:30~16:30
【拝観料】800円
■つつじ園の開園
【日程】2021年4月24日(土)~5月16日(日)
8:30~16:30
【拝観料】800円
【例年の見頃:6月中旬~7月上旬】紫陽花@あじさい園
ツツジからバトンを受け、6月中旬からは紫陽花のシーズン。山内の「あじさい園」には、2019年から2020年にかけて新たに約20種10,000株の紫陽花が植えられ、現在は約50種20,000株の紫陽花が楽しめるようになりました。西洋アジサイに額アジサイ、“幻の紫陽花”といわれる七段花(しちだんか)など種類も豊富。
近年では、園内のどこかに咲く“ハート”の紫陽花が話題になっていて、見つけると「恋愛運がアップする」といわれています。年によって数や形は異なりますが、ほぼ毎年のように出現しているそう。ぜひ探してみてください。
近年では、園内のどこかに咲く“ハート”の紫陽花が話題になっていて、見つけると「恋愛運がアップする」といわれています。年によって数や形は異なりますが、ほぼ毎年のように出現しているそう。ぜひ探してみてください。
見頃時季には土日限定で「あじさい園ライトアップ」を開催。桜や紅葉はよく耳にしますが、紫陽花のライトアップとはめずらしいですよね。色とりどりの花々の幻想的な光景も注目です。
■あじさい園の開園
【日程】2021年6月1日(火)~7月11日(日)
8:30~16:30
【拝観料】800円
■あじさい園ライトアップ
【日程】2021年6月12日(土)~27日(日)の土・日曜日
19:00~21:00(受付終了20:30)※昼夜入替制(ライトアップ時は庭園のみの拝観)
【拝観料】800円
【日程】2021年6月1日(火)~7月11日(日)
8:30~16:30
【拝観料】800円
■あじさい園ライトアップ
【日程】2021年6月12日(土)~27日(日)の土・日曜日
19:00~21:00(受付終了20:30)※昼夜入替制(ライトアップ時は庭園のみの拝観)
【拝観料】800円
【例年の見頃:7月上旬~8月上旬】蓮@本堂前
そして本格的な夏を迎える7月からは、本堂前に蓮が咲き誇ります。その数、約250鉢100種。周りには重厚な本堂や三重塔、鐘楼が建ち、蓮とあわせて撮影するのがおすすめ。この光景は、2006年初夏の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンにも登場したんですよ。
2021年7月10日(土)には、恒例の「ハス酒を楽しむ会」を開催。蓮の葉に注がれたお酒を茎からいただく、三室戸寺の名物イベントです(先着300名)。詳細はこちらをご確認ください。
2021年7月10日(土)には、恒例の「ハス酒を楽しむ会」を開催。蓮の葉に注がれたお酒を茎からいただく、三室戸寺の名物イベントです(先着300名)。詳細はこちらをご確認ください。
枯山水と池泉回遊式庭園もお見逃しなく!
つつじ園・あじさい園の北側には、昭和の小堀遠州ともいわれる作庭家・中根金作が手がけた枯山水と池泉回遊式庭園が待ち受けています。初夏は、みずみずしい青もみじが美しく、秋の紅葉シーズンも楽しみなお庭です。見逃しがちなエリアなので、忘れずに足を運んでみてくださいね。
お参りの証に、特別御朱印を。
花を愛で、本堂へお参りしたら、最後は授与所へ。青もみじや花のハンコが押された、初夏ならではの特別御朱印を用意されています。お参りの証に、そしてお花の思い出としてもおすすめです。ぜひ、拝受しましょう。
来年が楽しみになる、おすすめ情報!
そして最後に耳より情報をお届けします! 初夏の花のイメージが強い三室戸寺ですが、実は2020年より新たに梅園づくりに取り組まれ、2022年2月より初めての公開を予定されているそう。赤・ピンク・白の3種のしだれ梅で、本数は約250本。今年の見頃の様子は、公式FacebookやYouTubeで公開中ですので、ご覧になってみてください。来年の梅のシーズンが待ち遠しいですね!
■三室戸寺
【拝観時間】8:30~16:30(受付終了16:00)
※11~3月は~16:00(受付終了15:30)
【拝観料】500円(つつじ園・あじさい園の開園期間は800円)
宝物館500円(毎月17日公開、9:00~20分限り)
【電話】0774-21-2067
【アクセス】京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://www.mimurotoji.com/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/mimuroto/
【拝観時間】8:30~16:30(受付終了16:00)
※11~3月は~16:00(受付終了15:30)
【拝観料】500円(つつじ園・あじさい園の開園期間は800円)
宝物館500円(毎月17日公開、9:00~20分限り)
【電話】0774-21-2067
【アクセス】京阪宇治線「三室戸駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://www.mimurotoji.com/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/mimuroto/
※掲載内容は2021年4月23日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。