お酒好きの方なら、寒い日に「熱燗」が飲みたくなりませんか。 今回は、熱燗にあう日本酒の選び方を、京都・伏見にある酒屋・油長(あぶらちょう)の店長・奥田さんに、そして熱燗の作り方やおつまみなどを、お酒の神さまで知られる松尾大社の神職・西村さんにお伺いしました。ぜひ、おうちで熱燗を楽しむ日の参考にしてみてください♪
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。
STEP1
熱燗にあう日本酒とは?
まずは、どんなお酒が熱燗にあうのかを学ぶべく、京の酒処・伏見にお店を構える吟醸酒房 油長へ。伏見にある全蔵元18軒のお酒が常時80種以上揃い、お店の奥には試飲カウンターも! 約50種の日本酒のなかから好きな銘柄を選んで試し飲みが可能です(有料)。
店頭に並ぶ日本酒には、「燗もうまい!」という親切なポップが貼られていて、選ぶ際にとても参考になります。奥田さんに熱燗にあうお酒の選び方をお伺いしました。
奥田さん 「まず、生酛(きもと)造りや山廃(やまはい)仕込みのお酒は、熱燗にすることで軟らかい味わいとなり、旨みを感じやすくなるのでおすすめです。食中酒(食事と合わせて飲むと美味しい日本酒)も、お料理を引き立てるクセのない味わいなので熱燗でも美味しくいただけますよ」
生酛造りや山廃仕込みのお酒は濃醇で少しクセのある独特な味わいが印象的ですが、温めることで軟らかくなるとは驚きです。食中酒は、お料理屋さんのドリンクメニューで、冷やでも熱燗でもいただける日本酒があることを考えると、なるほどなぁと思いました。
奥田さん 「精米歩合で選ぶのも面白いかと思います。精米歩合とは、日本酒を造る際の工程で、精米後に残った米の割合を%などで示したもの。割合(%)が大きいものほど米の旨みがしっかりしていて、熱燗にしたときに一層旨みがふくらみます」
これはなかなかツウな選び方かもしれません♪
奥田さん 「まず、生酛(きもと)造りや山廃(やまはい)仕込みのお酒は、熱燗にすることで軟らかい味わいとなり、旨みを感じやすくなるのでおすすめです。食中酒(食事と合わせて飲むと美味しい日本酒)も、お料理を引き立てるクセのない味わいなので熱燗でも美味しくいただけますよ」
生酛造りや山廃仕込みのお酒は濃醇で少しクセのある独特な味わいが印象的ですが、温めることで軟らかくなるとは驚きです。食中酒は、お料理屋さんのドリンクメニューで、冷やでも熱燗でもいただける日本酒があることを考えると、なるほどなぁと思いました。
奥田さん 「精米歩合で選ぶのも面白いかと思います。精米歩合とは、日本酒を造る際の工程で、精米後に残った米の割合を%などで示したもの。割合(%)が大きいものほど米の旨みがしっかりしていて、熱燗にしたときに一層旨みがふくらみます」
これはなかなかツウな選び方かもしれません♪
生酛造り・山廃・食中酒・精米歩合のキーワードを元に、おすすめいただいたのはこちらの3種です。
・特別純米 花洛 生酛造り(招德酒造)※写真中央
生酛造りならではの、奥深い味わいと芳醇な香りが特徴。
・キンシ正宗 特別純米(キンシ正宗)※写真右
様々な食事とのペアリングが楽しめ、食中酒としておすすめ。
・月の桂 純米酒 祝80%(増田德兵衞商店)※写真左
精米歩合80%。京都酒造適合米「祝」をあえて磨かずに造られ、米の旨みが活かされたお酒。
油長ではお取り寄せもできるので、「伏見のお酒で熱燗を楽しみたい」という方は、ぜひ利用してみてください♪
■吟醸酒房 油長
【営業時間】10:00~20:00(試飲カウンターのラストオーダーは19:30)
※2022年2月20日(日)まで試飲カウンターの営業は11:00~20:00
【定休日】火曜日(祝日の場合は17時まで営業、翌日休)
【電話】075-601-0147
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約5分、京阪本線「伏見桃山駅」から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://aburacho.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/aburacho
・特別純米 花洛 生酛造り(招德酒造)※写真中央
生酛造りならではの、奥深い味わいと芳醇な香りが特徴。
・キンシ正宗 特別純米(キンシ正宗)※写真右
様々な食事とのペアリングが楽しめ、食中酒としておすすめ。
・月の桂 純米酒 祝80%(増田德兵衞商店)※写真左
精米歩合80%。京都酒造適合米「祝」をあえて磨かずに造られ、米の旨みが活かされたお酒。
油長ではお取り寄せもできるので、「伏見のお酒で熱燗を楽しみたい」という方は、ぜひ利用してみてください♪
■吟醸酒房 油長
【営業時間】10:00~20:00(試飲カウンターのラストオーダーは19:30)
※2022年2月20日(日)まで試飲カウンターの営業は11:00~20:00
【定休日】火曜日(祝日の場合は17時まで営業、翌日休)
【電話】075-601-0147
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約5分、京阪本線「伏見桃山駅」から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://aburacho.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/aburacho
STEP2
熱燗の作り方とは?
それでは、肝心の熱燗の作り方を、松尾大社の神職でご自身も大のお酒好きでいらっしゃる西村さんに教えていただきました。
机の上にはカセットコンロと半分ほどお水の入ったお鍋。まずはお湯を沸かしていきます。
机の上にはカセットコンロと半分ほどお水の入ったお鍋。まずはお湯を沸かしていきます。
続いて、徳利(とっくり)に日本酒を注ぎます。「口の狭い徳利は漏斗があると便利ですよ」と、西村さん。・・・そもそも、熱燗作りはやっぱり徳利でなければいけないのでしょうか?
西村さん 「チロリはもちろん、片口など耐熱容器ならなんでも大丈夫です。ただ、一度にたくさんの量を作ってしまうと、味にムラがでてしまうので、半合ずつくらいを温めて飲むのがいいです。もちろん和らぎ水をはさみつつ、いただいてくださいね」
ちなみにお鍋で沸かす水は、器に入ったお酒の高さくらいで良いそう。沸騰したら弱火にし徳利をお湯に浸け、ちょうどいい温度まで温めます。風味を損なわせないために、ゆっくり温めることがポイントなのだとか。
西村さん 「チロリはもちろん、片口など耐熱容器ならなんでも大丈夫です。ただ、一度にたくさんの量を作ってしまうと、味にムラがでてしまうので、半合ずつくらいを温めて飲むのがいいです。もちろん和らぎ水をはさみつつ、いただいてくださいね」
ちなみにお鍋で沸かす水は、器に入ったお酒の高さくらいで良いそう。沸騰したら弱火にし徳利をお湯に浸け、ちょうどいい温度まで温めます。風味を損なわせないために、ゆっくり温めることがポイントなのだとか。
チロリや片口の場合お酒の温度が均一になるよう、途中でゆっくり振って混ぜましょう。
「熱燗」とは実は、約50~55度に温められた日本酒のことをいい、約30~35度は「日向(ひなた))燗」、約35~40度は「人肌燗」、約40~45度は「ぬる燗」、約45~50度は「上燗」、そして55度以上は「飛び切り燗」という名称があります。もちろん、温度によって香りや飲み口、味わいが変化します。
西村さん 「日本酒の魅力は、冷やしたり温めたり、様々に楽しめるところです。味の感じ方は人それぞれなので、いろいろな温度で試してみるのも面白いですよ」
ふわっと日本酒の香りが広がってきたら、そろそろできあがりの合図。器を触って温度を確認する際は、やけどにご注意を。・・・ちなみに、「湯煎の方法以外に、簡単に熱燗を作る方法はありますか?」と尋ねてみたところ、「電子レンジでもできますよ」とのことでしたので、気軽にチャレンジしてみてください。
西村さん 「日本酒の魅力は、冷やしたり温めたり、様々に楽しめるところです。味の感じ方は人それぞれなので、いろいろな温度で試してみるのも面白いですよ」
ふわっと日本酒の香りが広がってきたら、そろそろできあがりの合図。器を触って温度を確認する際は、やけどにご注意を。・・・ちなみに、「湯煎の方法以外に、簡単に熱燗を作る方法はありますか?」と尋ねてみたところ、「電子レンジでもできますよ」とのことでしたので、気軽にチャレンジしてみてください。
STEP3
熱燗にあうおつまみは?
最後に、西村さんお手製の熱燗にあうおつまみをご紹介いただきました。
写真1枚目は、白味噌とコンビーフ、酒粕を混ぜ合わせたもの。写真2枚目は、白味噌と味噌、すりごま、ねぎに砂糖を加え混ぜ合わせたもので、隠し味に細かく刻んだ柚子の皮が入っていました! どちらも“混ぜるだけ”なので、材料さえあれば、気軽に作ることができそうです♪
写真1枚目は、白味噌とコンビーフ、酒粕を混ぜ合わせたもの。写真2枚目は、白味噌と味噌、すりごま、ねぎに砂糖を加え混ぜ合わせたもので、隠し味に細かく刻んだ柚子の皮が入っていました! どちらも“混ぜるだけ”なので、材料さえあれば、気軽に作ることができそうです♪
そのままいただいても美味しいのですが、お揚げさんに乗せていただきます。少し焼かれたお揚げさんの香ばしさとパリッとした食感も楽しく、ペアリングばっちり。ご飯に乗せても美味しいとのこと・・・ これは試してみたくなりますね。熱燗には、“味付け濃いめのおつまみ”を選ぶのがポイントのようです。
こちらは、白味噌のお味噌汁。こっくりとした甘みに癒やされます。「温かいお酒には、温かいものが合いますよ」と西村さん。確かに、鍋料理やおでんなど温かいお料理に熱燗がしっくりきます。・・・ところで、ご紹介いただいたおつまみ全てに京都の白味噌が。熱燗と合わせることにより、白味噌のコクがよりいっそう引き立ちます。
美味しい熱燗とおつまみを堪能し、体の中からぽかぽか良い気持ち。これはぜひおうちでも試してみたいなぁと思いました。実践する際は、飲み過ぎに十分気をつけましょう!
美味しい熱燗とおつまみを堪能し、体の中からぽかぽか良い気持ち。これはぜひおうちでも試してみたいなぁと思いました。実践する際は、飲み過ぎに十分気をつけましょう!
※掲載内容は2022年2月4日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。