今年でフィナーレを迎える「京都・東山花灯路-2022」の見どころをご案内

  • イベント・歳時

法観寺[八坂の塔](写真提供:京都・花灯路推進協議会)

法観寺[八坂の塔](写真提供:京都・花灯路推進協議会)

京都随一の観光地・東山エリアで行われる、3月の恒例イベント「京都・東山花灯路-2022」(以下、東山花灯路)。「灯り」と「花」をテーマにした幻想的なイベントで、毎回多くの観光客で賑わっています。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、今年は3年ぶりに開催されることに! しかし、今年で約20年の歴史に幕を下ろすこととなりました・・・ そんな、この春訪れておきたい東山花灯路の見どころをご紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

東山花灯路とは?

  • いけばなプロムナード(写真提供:京都・花灯路推進協議会) 

    いけばなプロムナード(写真提供:京都・花灯路推進協議会) 

  • 現代いけばな展(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

    現代いけばな展(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

“京都の夜の新たな風物詩”となることを目指し、平成15年(2003)より始まった「東山花灯路」。清水寺から青蓮院まで約5キロの散策路が、露地行灯のあたたかな灯りや華やかないけばなで彩られます。道中にある寺院・神社でも特別拝観やライトアップが行われ、日中とは異なる幻想的な風景が楽しめると、回を重ねるごとに桜シーズン前の人気イベントとなりました。毎年12月に行われていた「嵐山花灯路」も昨年(2021年)に終止符を打ち、今回の東山花灯路が「京都・花灯路」の本当のフィナーレとなります。

★「東山花灯路」へのアクセス
期間中は「京都駅」から会場を結ぶ市バス(臨206号系統)が毎日運行されます。起点となる各所へのアクセス方法はこちら。
青蓮院:地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分
八坂神社:京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約5分、市バス「祇園」バス停下車すぐ
清水寺:市バス「五条坂」バス停から徒歩約15分

<見どころをチェック!>
見どころ1
【清水寺】「平成の大修理」後、初となる花灯路期間中のライトアップ。

清水寺(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

清水寺(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

東山エリアの代表スポットのひとつ、清水寺。2020年12月に、約12年続いた、本堂はじめ計11棟の修復工事「平成の大改修」が終了し、改修後の花灯路期間中の夜間特別拝観は初めてとなります。まだ青葉も芽吹く前なので、桜や紅葉の彩りがない分、ライトアップされた新たな本堂をじっくり眺めることも。さらに期間中、若手アーティスト主導によるアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」の展覧会が開催され、西門と三重塔横の展示作品もライトアップされるそう。こちらもお楽しみに!

■清水寺(詳細情報はこちら) 
18:00~21:00(受付終了)/400円

見どころ2
【高台寺・圓徳院】ライトアップとあわせて、特別展をお楽しみに♪

  • 高台寺

    高台寺

  • 圓徳院(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

    圓徳院(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

豊臣秀吉の正室・ねね建立の高台寺で行われる春のライトアップのテーマは、「おに~はるか彼方からの文化~」。専属庭師である北山安夫氏監修のもと、方丈前庭が鮮やかに彩られます。高台寺の塔頭・圓徳院でもライトアップを実施。どちらも昼夜入れ替えなしなので、日中からゆっくり楽しめるのも魅力です。

特別展「龍花春早 猫虎懶眠」

特別展「龍花春早 猫虎懶眠」

また、高台寺・圓徳院・高台寺掌美術館では、京都を拠点に活動する日本画家・藤井湧泉氏の特別展「龍花春早 猫虎懶眠(りょうかしゅんそう ねことららいみん)」も開催されます。癒やし系の虎たちにぜひ会いに行ってみてください♪ 特別展に合わせて、高台寺天満宮売店ではオリジナルグッズの販売もあるそうなので、そちらもお見逃しなく。

■高台寺(詳細情報はこちら) 
17:00~21:30(受付終了)/600円

■圓徳院(詳細情報はこちら) 
17:00~21:30(受付終了)/500円

見どころ3
【ねねの道】2021年にリニューアルされました!

灯りと花の路(ねねの道)(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

灯りと花の路(ねねの道)(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

東山花灯路といえば、高台寺そばの「ねねの道」Google map)も風情が感じられる定番スポット。平成10年(1998)に京都市内で初めて景観を目的に無電柱化された石畳の散策路です。経年劣化により3年に渡り修復が行われ、昨年(2021年)に工事が完了。新しい御影石も敷かれ「ねねの道」がリニューアルしました。京都らしい雅な雰囲気のなか、着物を着て歩いてみたくなりますね♪

見どころ4
【円山公園】青竹の灯籠など、見ごたえ満点!

竹灯り・幽玄の川(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

竹灯り・幽玄の川(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

国の名勝に指定される円山公園Google map)も東山花灯路の会場となり、注目は「竹灯り・幽玄の川」。公園内を流れる吉水の小川のせせらぎに、約500本にも及ぶ青竹の灯籠が設置され、まさに幽玄な風景を楽しむことができます。雨の日は中止となりますのでご注意を。円山公園では他にも、京都の伝統的な友禅柄をあしらった大型行灯や、粟田神社の祭礼である粟田神社大祭で巡行した、高さ4メートルの粟田燈呂6基の展示もみごたえ満点です。

見どころ5
【青蓮院】幻想的な光を眺めながら、コロナ収束を願う。

天台宗の三門跡のひとつである青蓮院。本尊として祀られている「熾盛光如来(しじょうこうにょらい)」は“光そのもの”を表し、光との関係が深いお寺です。例年春の夜間特別拝観は、東山花灯路期間と3月下旬から4月上旬、ゴールデンウィーク期間に行われています。今年(2022年)の春は東山花灯路期間中のみ、“コロナ収束の願いを込めて”実施。幻想的な光に包まれる境内を眺めながら、皆さんも願いを込めてみませんか?

■青蓮院(詳細情報はこちら) 
18:00~21:30(受付終了)/800円

見どころ6
もちろんイベントも充実しています!

  • 香りのさんぽ路(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

    香りのさんぽ路(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

  • お絵かき行灯(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

    お絵かき行灯(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

東山花灯路期間中はイベントも盛りだくさん♪ 高台寺公園(Google map)では、高台寺や八坂神社など5ヵ所の社寺でたかれている、草花をイメージしたお香の香りと同じ香りを当てる「香りのさんぽ路」や、オリジナルデザインの行灯作りができる「お絵かき行灯」を実施。お絵かき行灯で描いたイラストは、手のひらサイズの行灯として持ち帰れるので、旅の思い出にもぴったり。

(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

(写真提供:京都・花灯路推進協議会)

八坂神社の舞殿では3月7日(月)から11日(金)の5日間に限り、京都五花街の舞妓さんによる奉納舞も無料でご覧いただけます。各日19時と19時半に行われますので、華やかな舞をぜひ目の前で楽しんでみてはいかがでしょうか♪

■京都・東山花灯路-2022
【日程】2022年3月4日(金)~13日(日)     
    18:00~21:30 ※雨天決行
【場所】東山地域(青蓮院~円山公園~清水寺)
【料金】散策無料(寺院・神社の拝観等は別途必要)
【問合せ】075-212-8173(京都・花灯路推進協議会事務局/平日10:00~18:00)
【公式ホームページ】http://www.hanatouro.jp/higashiyama/
※新型コロナウイルス感染症の状況により、内容の中止または一部変更の場合があります。公式ホームページでご確認ください。
※掲載内容は2022年2月28日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. オパン

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