お寺を彩る光のアートイベント! 萬福寺の「黄檗ランタンフェスティバル」

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総門 作品名『日中友好の門』

総門 作品名『日中友好の門』

宇治市にある黄檗宗の大本山・萬福寺は、お堂はもちろん、仏像や精進料理、お経の読み方まですべて中国風の”ユニークな禅寺”です。

お寺を開いたのは中国から渡来した隠元(いんげん)禅師。インゲン豆やスイカといった数多くの食材を広め、建築や印刷技術、煎茶など、当時最先端だった文化や技術を中国から日本にもたらしました。

日中交流の歴史に基づき、2022年10月28日(金)から2023年1月31日(火)の約3ヵ月にわたり、アーティスティックな中国ランタンが飾られる「黄檗ランタンフェスティバル」が開催されます。異国情緒あふれる境内を華やかに染め上げるフェスタの魅力をご紹介しましょう。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

中国の職人が手がけた巨大ランタンオブジェ

池上のアート 作品名『神聖な蓮池』

池上のアート 作品名『神聖な蓮池』

フェスタの目玉は、なんといっても大型のランタンオブジェです。”ランタン”というと、日本でもお馴染みの提灯形を思い浮かべますが全くの別物。人や動物、物語の一場面など、中国の様々なモチーフを形にした芸術性の高いランタンが、広い境内を彩ります。

実はこれらのランタンは、今回のお祭りのために中国へ制作を依頼し、海を渡って萬福寺へとやってきた特注品だそう。中国ならではの色使いやデザインに注目しながら、職人が手がけた本場の“中国ランタン”を観賞してみてください。

萬福寺にちなんだオリジナルランタンが登場

  • 作品名『龍舞賀春』
  • 動物や花、昆虫など、リアルな造形の小型ランタン
  • 作品名『蟠桃会(ばんとうえ)の孫悟空』
  • 作品名『仕女の花見』
  • 作品名『龍舞賀春』
  • 動物や花、昆虫など、リアルな造形の小型ランタン
  • 作品名『蟠桃会(ばんとうえ)の孫悟空』
  • 作品名『仕女の花見』
境内に散りばめられたランタンオブジェは、大小合わせて約30種類。パンダや西遊記の孫悟空など日本でもお馴染みのキャラクターから、春節の伝統行事である龍舞(りゅうまい)、中国の伝統的な美人画でよく画題に選ばれる仕女(しじょ)のお花見シーンなど、モチーフはさまざま。

その中で注目したい、萬福寺ならではの作品をご紹介しましょう。

ひとつは、三門をくぐり抜けた先にある巨大な船です。萬福寺を開いた隠元禅師が中国から海を渡って来日したことを表現したもので、作品名は『隠元禅師渡来』

門を背にし、船首を伽藍中央の方角に向けた作品の配置も、禅師の渡来を表現していて心にくい演出です。

ふたつ目の作品は『隠元禅師の茶器』。隠元禅師が中国から持参した茶罐(ちゃかん)とよばれるお茶を淹れる道具の形をしています。お茶を注ぐ様子も光で表現されているユニークな作品です。

ランタンの胴体に書かれた文字は、隠元禅師の遺品である実物の茶罐に彫られた文字と同じなのだそう。こだわりが感じられます。

個人的にオススメのランタンがこちら! 三門の西に配置された『幸福満載』という“福”の字をかたどった巨大なランタン。なんと福の字の“田”の部分が舞台になっており、上がって記念撮影が楽しめます。

ここでの注目ポイントは、田の部分に人が入れるように“口”の形になっていること。実はこれ、舞台に上がった人が両手を広げて“+”のポーズをとることで“福”が完成するデザインなのです。旅の思い出に、ぜひ1度お試しください。

期間中のお楽しみは他にも♪

  • 昼間のランタンオブジェ 作品名『上善若水(じょうぜんはみずのごとし)』
  • 夜のランタンオブジェ
  • 昼間のランタンオブジェ 作品名『上善若水(じょうぜんはみずのごとし)』
  • 夜のランタンオブジェ
ランタンオブジェは、お昼間も飾られたまま。極彩色に輝く夜の姿も幻想的で美しいですが、お堂を作品の一部に取り込んだアート展のような日中も、また違った楽しみがあります。

一般拝観料(500円)でご覧いただけますので、ぜひ参拝してみてください。

「黄檗ランタンフェスティバル」限定のご朱印を手に入れよう!

  • 開梛・魚梆
  • 開梛・魚梆
萬福寺のシンボルとしても人気のある魚の形をした仏具「開梛(かいぱん)」。その別名である「魚梆(ぎょほう)」の文字が書かれた、限定ご朱印(500円)が登場します。

夜をイメージした黒色の紙に、灯りを表現する赤や黄色の文字や判子があしらわれた、ランタンのお祭りにふさわしいデザインが魅力的。書き置きのみの授与ですが、一枚ずつ丁寧に手書きされたお寺の方の心がこもった一枚です。

日中にも授与していただけるので、興味のある方は授与所を訪ねてみてください。

オープニングイベントは特別がいっぱい!

変面

変面

10月28日(金)から30日(日)までの3日間はオープニングイベントとして、中国の物産店をはじめ、中国音楽や文化を感じられる特別公演が行われます。

次々と顔に被っているお面を変化させる“変面”や、スリルに満ちた中国雑伎のパフォーマンス、中国琵琶や古筝(こそう)といった伝統楽器による演奏など、多彩なイベントが目白押しです。

ステージは、萬福寺の本堂である大雄宝殿(だいおうほうでん)前。1日2回(18:30~19:30、20:00~21:00)の公演があり、演目は各日で異なりますので、事前にご確認ください。

⇒オープニングイベントの詳細はこちら

普茶料理

普茶料理

さらに黄檗宗の文化を感じて欲しいと、中国風の精進料理である普茶(ふちゃ)料理が付いた事前予約制の体験イベントもご用意されています。

僧侶のご案内で境内を拝観したあと、夜のフェスタまで堪能できますので、萬福寺の魅力を余さず楽しみたい方におすすめです。

⇒黄檗文化・普茶料理体験プランの詳細はこちら
(ご利用日の3日前までにお申込みください)

オープニングイベント後もフェスタ期間中にさまざまな催しを検討されています。内容が決まり次第、随時、萬福寺ホームページで告知されるそうなので、お見逃しなく。

萬福寺の願いを込めた光の祭典

「黄檗ランタンフェスティバル」は、主催者である一般社団法人京都山城地域振興社(お茶の京都DMO)と萬福寺の共同で3年前から計画されてきました。

新型コロナウイルス感染拡大にともなって、イベントの中止や規模縮小を余儀なくされてきましたが、隠元禅師350年大遠諱である今年、ついに完全な形で開催いたします!

長崎のランタンフェスティバルなど、中国ランタンを用いたお祭りは日本各地で行われていますが、関西でここまで大規模なランタン祭りは珍しいそう。

中国の文化を楽しみながら体感できるランタン祭りを通じて、日中友好の願いとともに、日中の文化を繋いだ隠元禅師について知って欲しいという想いが込められたフェスタ。

異国情緒あふれる境内に灯る無数のランタンを眺めながら、幻想的な夜を心ゆくまでご堪能ください!

■黄檗ランタンフェスティバル
【日程】2022年10月28日(金)~2023年1月31日(火)     
    17:30~21:00(最終入場20:30) ※12月8日(木)以降は17:00~
【料金】大人(18歳以上):2,500円/中学生:1,000円/小学生以下:無料
【場所】萬福寺 詳細情報はこちら
【問合せ】03-4530-9129(日中文旅株式会社)、0774-32-3900(萬福寺)
【イベントの公式ホームページ】https://jc-br.com/lantan
【萬福寺の公式ホームページ】https://www.obakusan.or.jp/
※掲載内容は2022年10月26日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. きのこ

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