ついに拝観再開! 京都紅葉名所「源光庵」と鷹峯エリアをご案内

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源光庵

源光庵

京都で人気の紅葉名所のひとつ、源光庵。窓越しに眺める紅葉風景が美しく、2014年には「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台となりました。2019年6月より庫裡(くり)の改修工事のため拝観を休止されていましたが、2022年4月からついに拝観再開。この秋は数年ぶりに、あの紅葉を楽しむことができます! 今回は源光庵にスポットを当てるとともに、周辺のおすすめ情報をご案内しましょう。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

鷹峯エリアは、京都市内のどのあたり?

源光庵があるのは鷹峯(たかがみね)と呼ばれるエリア。古くは京都から丹波・若狭へと続く街道として栄え、江戸時代初期に本阿弥光悦が徳川家康より土地を拝領し「光悦芸術村」を開いたと伝わる地です。京都市内でも北の方に位置し(大徳寺よりさらに北西)、標高は京都タワーのてっぺんと同じ位になるそう。京都駅からバス1本でアクセス可能ですが、市街地を通り渋滞が予想されるため、地下鉄とバスを乗り継いで訪れることをおすすめします。

★京都駅からのアクセス方法
【市バス】
「京都駅前」バス停→市バス6系統<約45分>→「鷹峯源光庵前」バス停下車

【地下鉄+市バス】
「京都駅」→地下鉄烏丸線(国際会館行)<約14分>→「北大路駅」乗換→市バス北1系統<約15分>→「鷹峯源光庵前」バス停下車

【源光庵】禅の教えが込められた“丸窓”と“四角窓”から楽しむ紅葉

山門

山門

貞和2年(1346)大徳寺の徹翁国師(てっとうこくし)により臨済宗のお寺として創建された源光庵。江戸時代初期に曹洞宗に改宗し、現在に至ります。改宗当時に建立された本堂に並ぶのが、有名な丸窓と四角窓。実はそれぞれに名前と教えがあり、眺める順番があるのだそう。

丸窓と四角窓の奥に色づくモミジ(改修工事前に撮影した写真です)

丸窓と四角窓の奥に色づくモミジ(改修工事前に撮影した写真です)

まずは「迷いの窓」と呼ばれる四角窓の前へ。四角は「人間の生涯」を象徴し窓越しに景色を眺めることで、自己を見つめます。そして「悟りの窓」と呼ばれる丸窓と向きあいます。丸い円は「禅と円通」の心を表し「大宇宙」を表現しているそう。この窓から気付きが生まれるという、「禅の教え」が込められています。ほの暗い本堂のなか、鮮やかさが際立つ紅葉。ただ眺めるのではなく、こころ静かに自分自身と向きあってみましょう。
  • 鶴亀の庭(改修工事前に撮影した写真です)

    鶴亀の庭(改修工事前に撮影した写真です)

  • お庭のなかに“亀”がいます♪

    お庭のなかに“亀”がいます♪

窓から紅葉を楽しんだら、本堂と書院の奥に広がる庭園もお見逃しなく。紅葉と緑の刈り込み、苔が美しいお庭は、書院の縁側に座り楽しむことができます。本堂と書院を繋ぐ廊下の窓から眺めるのもおすすめです。こちらは「鶴亀の庭」と呼ばれ、よく見ると“亀”を発見!

本堂の血天井

本堂の血天井

窓の紅葉と同じく有名なのが、本堂の血天井。「伏見城の戦い」で徳川家康の家臣・鳥居元忠一派が討死した痕跡が残る床板を、供養のために納められたものと伝わります。およそ420年の時を経てもなお、跡がはっきりわかることに驚きますね。
  • 屋久杉屏風

    屋久杉屏風

  • 襖絵

    襖絵

お庭から書院の室内に目を向けると、印象的な屋久杉屏風が! なんと約3,000年前の屋久杉から作られたという、貴重なもの。中央にはお香が焚かれ、良い香りが漂います。お隣の部屋の襖絵は、江戸時代中期の絵師・山口雪溪による水墨画です。
 
  • 改修後の庫裡

    改修後の庫裡

  • かつての庫裡と同じように魚板(ぎょばん)が吊されています

    かつての庫裡と同じように魚板(ぎょばん)が吊されています

源光庵の見どころをご案内しましたが、拝観再開を待ち望んでいた方は、きっとたくさんいらっしゃるはず。この秋はぜひ訪ねてみてくださいね。

お参りをしたら、本堂奥のお部屋に置かれたノートに思い出を記してみてはいかがでしょう

お参りをしたら、本堂奥のお部屋に置かれたノートに思い出を記してみてはいかがでしょう

☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら

源光庵

【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
      ※靴袋をご持参ください
【拝観料】400円(11月は500円)
【電話】075-492-1858
【アクセス】市バス「鷹峯源光庵前」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://genkouan.or.jp/

\おすすめ情報/

源光庵は、「五感で楽しむ秋! こだわりの京都名所・スイーツクーポン付チケット」対象寺院です。チケットのご利用で拝観いただけます。詳細は、下記をチェック!
⇒五感で楽しむ秋! こだわりの京都名所・スイーツ

鷹峯エリアのおすすめスポットをチェック!

【常照寺】抹茶をいただきながら、ゆっくり紅葉鑑賞♪ 

源光庵から徒歩すぐに位置する常照寺は、江戸時代初期、本阿弥光悦が土地を寄進したことにより創建されたお寺です。鮮やかな紅葉に導かれ参道を進むと、吉野太夫ゆかりの朱塗りの山門が迎えてくれます。境内随所が紅葉に彩られ、抹茶をいただきながらゆっくり鑑賞を(500円※お茶席は秋限定)。少し遅れて見頃を迎える茶室「遺芳庵」横の紅葉も風情があり、境内全体の“散りもみじ”とあわせてお楽しみください。

☆例年の見頃 11月中旬~下旬
⇒紅葉情報はこちら

常照寺
【拝観時間】8:30~17:00
【拝観料】400円(紅葉シーズンは500円)
【電話】075-492-6775
【アクセス】市バス「鷹峯源光庵前」バス停から徒歩約3分 Google map

【光悦堂】豊臣秀吉ゆかりの“史跡”をモチーフにした名物「御土居餅」

  • 御土居餅 2個 320円

    御土居餅 2個 320円

鷹峯を知るキーワードとして欠かせないのが史跡「御土居(おどい)」。豊臣秀吉の都市計画により、外敵を防ぐため京都の東西南北に築かれた土塁で、その一部が、ここ鷹峯に遺ります。光悦堂の名物「御土居餅」は、御土居をモチーフにした餅菓子。こし餡の甘さと赤えんどうの塩気が、ちょうど良いバランスです。そのほか、光悦寺の光悦垣をモチーフにした「光悦垣」や「栗もち」など、お財布にも優しいおやつが勢揃い♪ 宿泊先での夜食にいかがですか。

お店の向かいには、史跡「御土居」があります

お店の向かいには、史跡「御土居」があります

■光悦堂
【営業時間】8:00~19:00
【定休日】木曜日
【電話】075-492-0798
【アクセス】市バス「土天井町」バス停から徒歩約2分 Google map

【しょうざんリゾート京都】北山杉と紅葉の美しい庭園

  • 紅葉シーズンの北庭園

    紅葉シーズンの北庭園

  • 印象的な北山台杉

    印象的な北山台杉

  • 期間限定で、夜には紅葉ライトアップが行われます

    期間限定で、夜には紅葉ライトアップが行われます

鷹峯三山を借景としたしょうざんリゾート京都。「御土居」が隣接する広大な敷地内には、料亭やレストラン、京みやげにぴったりなアイテムが揃う染織工芸館が点在し、のんびり過ごすことができます。随所で紅葉を楽しめますが、特におすすめは池泉回遊式の北庭園。樹齢350年から450年を誇る北山台杉が数多く植えられ、紅葉とのコントラストが見事です。茶室や迎賓館など、風情ある建築も見どころ。お食事でお腹を満たしたら、庭園の紅葉散歩へ♪

鶏料理と和食「わかどり」(イメージ)

鶏料理と和食「わかどり」(イメージ)

☆例年の見頃 11月中旬~下旬

■しょうざんリゾート京都(北庭園)
【営業時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【料金】500円※お食事利用の方は300円
【定休日】無休
※各店舗の営業時間、定休日は公式ホームページでご確認ください
【電話】075-491-5101
【アクセス】市バス「土天井町」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.shozan.co.jp
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

<秋の紅葉ライトアップ>
【日程】2022年11月11日(金)~12月4日(日)
    17:30~20:00(受付終了19:30)
【料金】700円

【松野醤油】江戸時代から続くお醤油屋さん

文化2年(1832)創業の醤油の老舗。現在も木樽でじっくり寝かせる昔ながらの製法で、醤油造りに取り組まれています。風格ある外観が目印となり、店内に入ると奥の醸造工房から芳しい香りが♪ うす口・こい口醤油は302円(180ml)~。これからの季節のお鍋にぴったりな「柚子ぽんず」(360ml 648円)もおすすめ。香りが良く、何にでも合うと評判の“万能ぽん酢”です。

■松野醤油

【営業時間】9:00~18:00
【定休日】木曜日、12月30日~1月5日
【電話】075-492-2984
【アクセス】市バス「土天井町」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】https://matsunoshouyu-onlinestore.com/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。
※掲載内容は2022年10月26日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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