今年も名建築の扉が開く! 11月は「京都モダン建築祭」へ

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京都に現存するモダン建築が一斉公開される「京都モダン建築祭」。昨年(2022年)の初開催に続く今年(2023年)は、期間とエリアを大幅に拡大! 11月上旬に楽しみたい、パワーアップした話題のイベントについてご紹介します。

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京都モダン建築祭とは?

大丸ヴィラ(提供:まいまい京都)

大丸ヴィラ(提供:まいまい京都)

近代以降、戦争や震災の被害が少なかったことから、京都にはモダン建築が数多く遺り、様々な人の手により大切に守り継がれています。京都モダン建築祭は、「京都の建物や営みが“生きた文化財”として受け継がれ、未来へ進んでいけるように」と願いを込めて生まれたイベントです。普段は非公開の建築などに立ち入ることができる貴重な機会です。昨年は3日間でしたが、今年は11日間に拡大。エリアも広域に展開し、開催されます。

※一般公開日(パスポート公開)は11月2日(木)~4日(土)、10日(金)~12日(日)の計6日間。11月5(日)~9日(木)はガイドツアーや各種イベントを実施。事前に公式ホームページでご確認ください。

モダン建築をめぐるには、“パスポート”が必要です!

京都府立図書館(提供:まいまい京都)

京都府立図書館(提供:まいまい京都)

京都モダン建築祭に参加するには、まずパスポートの購入が必要です! 一般公開日の全期間に利用できるものと1DAYパス(日付指定)があり、購入方法やパスポート実券の引き換え方法は公式ホームページでご確認ください。

京都モダン建築祭 公式ホームページ

京都モダン建築祭 公式ホームページ

建築は基本的にはパスポートを提示することで見学できますが、一部は事前予約やガイドツアーでの見学のみとなりますのでご注意を。まずは公式ホームページ内のプログラムから、“パスポート公開”にチェックマークを入れて検索し、気になる建築を探してみましょう! スポットをピックアップしたら、いざ、モダン建築めぐりへ。靴を脱ぐ場合もあるので、靴下の着用と靴袋の持参がおすすめです。

スポットによっては、見学の際、自身のスマホとイヤフォンを使って楽しむオーディオガイドも。建築の専門家である笠原一人氏、倉方俊輔氏の独自視点による「生のガイド」に耳を傾けながら建築鑑賞ができます。訪れる前に予習として聴いてみるのも面白そうです。

公開建築の一部をピックアップ!

数多くの公開建築のなかから、パスポート提示で見学できるスポットの一部をご紹介します。

京都御幸町教会

(提供:京都モダン建築祭実行委員会)

(提供:京都モダン建築祭実行委員会)

明治31年(1898)に創立された京都御幸町教会。現在の会堂は大正2年(1913)に、W.M.ヴォーリズにより建築されました。ヴォーリズによる日本の教会堂建築としては国内最古と伝わり、礼拝堂内は窓枠や家具など木で統一され、シンプルながら温かい雰囲気です。(京都市指定有形文化財)

【公開日】11月2日(木)10:00〜15:00、11月3日(金・祝)10:00〜15:00、11月10日(金)10:00〜15:00、11月11日(土)10:00〜12:00
【公開箇所】礼拝堂内、左側通路
⇒詳細はこちら

平安女学院大学 明治館

(提供:学校法人平安女学院)

(提供:学校法人平安女学院)

明治28年(1895)にイギリス人建築家のA.N.ハンセルの設計により建設された平安女学院大学 明治館。19世紀のイギリスで流行した学校建築の様式「クイーンアン・スタイル」をいち早く取り入れた貴重な建築で、煉瓦造りのモダンな外観が目を引きます。(国登録有形文化財)

【公開日】11月11日(土)10:00〜17:00、11月12日(日)13:00〜17:00
【公開箇所】明治館内部
⇒詳細はこちら

毎日新聞京都ビル

(提供:毎日新聞社)

(提供:毎日新聞社)

平成11年(1999)に建設された毎日新聞京都ビルは、建築家の若林広幸氏による設計。7階建ての建物で、巨大な楕円形のガラス窓が印象的です。天井のカーブした形など、三条通に建つ1928ビル(旧毎日新聞京都支局ビル)のホールのイメージを引き継いだ設計となっているそう。そのあたりにもご注目を。

【公開日】11月12日(日)10:00~17:00
【公開箇所】7階ホール
⇒詳細はこちら

【注意】
ガイドツアーや特別イベントは、一部を除き事前予約制です

(提供:京都モダン建築祭実行委員会)

(提供:京都モダン建築祭実行委員会)

京都モダン建築祭では、ガイドの解説を聴きながら建築を見学できるガイドツアーや特別企画も魅力的・・・ なのですが、ガイドツアーは現在ほぼ満席で“受付終了”となっています。“キャンセル待ち”のツアーに関しては、まだ参加できる可能性がありますので、お早めにご確認を。

一方、予約不要で当日参加可能(しかも参加費無料!)のミニガイドツアー「京都市文化財マネージャーと行く建築祭」も開催されます。京都市で歴史的建造物の調査・保存・活用やまちづくりの実践で活躍されている京都市文化財マネージャーが、コース上の建築をめぐりながら案内してくれます♪ 各回定員10名(先着制)となるので、遅れないように集合場所へ向かいましょう。

■ミニガイドツアー 京都市文化財マネージャーと行く建築祭
【開催日】11月2日(木)~4日(土)、10日(金)~12日(日) 11:00~12:00/13:30~14:30/15:30~16:30
※11月11日(土)・12日(日)の御所西コースは午後のみ開催。11時の回は休止
【コース】中京コース/御所西コース/岡崎コース
【集合場所】
中京:インフォメーションセンター(クエスチョン) Google map
御所西:京都府庁旧本館北側(旧議場前) Google map
岡崎:岡崎サテライトセンター(時忘舎) Google map
【参加費】無料。ただし当日有効の建築祭パスポートが必要です
【定員】各回10名(先着)
【参加方法】集合場所にて開始30分前より整理券を配布

パスポートがあれば、嬉しい特典も♪

パスポートがあれば、対象となるカフェやミュージアムで割引などの特典を受けることができます! たとえば、京都の人気喫茶店・前田珈琲各店では、オリジナルドリップパックを1枚いただけたり、きぬかけの路沿いにある堂本印象美術館は、なんと無料で入館することができたりと、魅力たっぷりです。

⇒特典の詳細はこちら

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今年も盛り上がりを見せそうな「京都モダン建築祭」。10月30日(月)には、建築祭を立ち上げた実行委員の方々が京都モダン建築祭の楽しみ方を熱く語る、無料オンラインイベントを開催されます。ぜひご覧くださいね!

⇒オンラインイベントの詳細はこちら
■京都モダン建築祭
【会期】2023年11月2日(木)~12日(日)
【料金】全期間4,000円~、1DAYパス2,000円~
【公式ホームページ】https://kenchikusai.jp/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/kenchikusai
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kenchikusai/
※掲載内容は2023年10月27日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. オパン

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