猛暑の夏が過ぎ、萩やススキなどの草花が見られるようになり、少しずつ秋の訪れを感じる京都です。初秋の京都めぐりでおすすめしたいのは、洛北の「大原」エリア。のどかな“京の里山”では、ここ数年、さまざまなカフェやコーヒースタンドがオープンしています。五感の癒しを求め、大原を訪ねました。
大原へのアクセス方法
京都駅から大原へは、京都バスで1時間ほど。混雑や渋滞を避けてスムーズにアクセスするなら、「地下鉄+京都バス」の組合せがおすすめです。まずは京都駅から地下鉄烏丸線(国際会館行)に乗車し、終点の「国際会館駅」へ。地上に出て、京都バス19系統に乗り換えると20分ほどで「大原」バス停に到着します。バスの本数が限られているため、事前に時刻表を確認して旅の計画をたてましょう。
⇒詳細は「大原観光保勝会」サイトをチェック!
⇒詳細は「大原観光保勝会」サイトをチェック!
【一陽舎】里山を眺めながらランチタイム
大原に着いたら、まずはランチタイム。「大原」バス停から三千院へ続く参道の途中、脇道から小高い丘を上った場所にある「一陽舎」を訪ねます。こちらは、大原で生まれ育った店主の森口さんが、しば漬の貯蔵庫だった建物を改装し、2023年秋にオープンしたお店です。
お店の周りは自然がいっぱい! 春は桜、夏は紫蘇畑、冬は柚子の木立といった、四季折々の風景が楽しめます。外のテラス席は、山々を一望できる特等席。食事とともに大原の空気をたっぷり味わいましょう。
ランチメニューは2種あり、今回は「お野菜のせいろ蒸し 若鶏の西京焼き膳」をオーダー。大原産のものを中心とした野菜は、柚子ポン酢または胡麻ダレでいただきます。西京味噌の特製ダレで漬け込み、オーブンで焼き上げられた若鶏、出汁茶漬けがセットになっていて、満足度の高いランチです。
選べるセットドリンクには、赤しそソーダがおすすめ。一陽舎オリジナルの赤しそシロップを使用し、少し甘めの爽やかな味わいがポイントです♪ 赤しそドリンクは疲労回復の効果があるとされ、飲むごとに、夏の暑さに疲れた身体を癒してくれるようでした。
■一陽舎
【営業時間】11:30~17:00(ラストオーダー16:30)
【定休日】水曜日
【電話】075-746-6588
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://ichiyosha.base.shop/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/ichiyosha_ohara/
【三千院】大原の人気寺院で、2つの庭園鑑賞を
お腹を満たしたら、いよいよ大原散策です♪
三千院は、天台宗五箇室門跡のひとつに数えられる格式の高いお寺。境内には趣の異なる2つのお庭があり、「有清園」は苔の絨毯に杉木立が並び、モミジが包み込む池泉回遊式庭園です。お庭の小径を歩けば、生き生きとした緑の世界と愛らしいわらべ地蔵の姿が。三千院の人気者で、多く拝観者がお地蔵さんの前で足を止めていました。
三千院は、天台宗五箇室門跡のひとつに数えられる格式の高いお寺。境内には趣の異なる2つのお庭があり、「有清園」は苔の絨毯に杉木立が並び、モミジが包み込む池泉回遊式庭園です。お庭の小径を歩けば、生き生きとした緑の世界と愛らしいわらべ地蔵の姿が。三千院の人気者で、多く拝観者がお地蔵さんの前で足を止めていました。
回遊式庭園だけでなく、室内に座して鑑賞できるお庭があるのも三千院の魅力。“緑を集めるお庭”を意味する「聚碧園」は、客殿から楽しめます。縁側にはお茶席(600円)専用のスペースが設けられ、抹茶をいただきながら鑑賞すればより格別な時間をもたらしてくれそうです。
■三千院
■三千院
【拝観時間】9:00~17:00(11月/8:30~17:00、12月~2月/9:00~16:30)
【拝観料】700円
【電話】075-744-2531
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotooharasanzenin/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/sanzenin_temple_official/
【宝泉院】アートな庭園と癒しの音色を楽しむ
続いて、三千院から歩いて3分ほどの場所に位置する宝泉院へ。鴨居と敷居、柱をフレームに見立てて鑑賞する額縁庭園「盤桓園(ばんかんえん)」で有名なお寺です。樹齢700年を超える五葉の松、もう一方にはモミジと竹林が広がり、まるで絵画を眺めているかのよう。拝観は茶菓子付きで、お好みの風景を前に抹茶で一服しましょう。水琴窟に耳をすませば凛とした音が楽しめ、建物内には厳かな声明(しょうみょう)が流れる部屋もあります。
■宝泉院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】900円(茶菓子付)
【電話】075-744-2409
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hosenin.net/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/hosenin/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto_hosenin
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】900円(茶菓子付)
【電話】075-744-2409
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hosenin.net/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/hosenin/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto_hosenin
【大原女の小径】かわいい石像が随所に。あなたの“推し大原女”は?
皆さんは、かつて頭に柴を乗せ、都へ行商に出かけた大原の女性「大原女(おおはらめ)」をご存じですか? 大原では毎年春秋に「大原女まつり」が開催され、大原女装束を身にまとった女性たちが、三千院から寂光院へ続く「大原女の小径」を練り歩きます。小径の随所には、大原女をモチーフにしたかわいらしい石像がたたずみ、一年を通して旅行者を楽しませています。
全24体の石像は、2021年に地元の職人さんによって制作されたもの。ピースをしたり、手を振ったり、すべてポーズが異なります。ちなみに私のお気に入りは、写真の「うふふ♪」と微笑む大原女です。皆さんも“推し”を探しながら歩いてみてくださいね♪
⇒大原女石像マップはこちら
⇒大原女石像マップはこちら
【コーヒースタンド聖(ひじり)】気軽にコーヒーをテイクアウト♪
大原散策の締めくくりは、2023年春にオープンした「コーヒースタンド聖」へ立ち寄りましょう。お店から「大原」バス停までは徒歩1分ほど。コーヒーをテイクアウトして、バスの待ち時間に味わいませんか。オリジナルブレンドのドリップコーヒーや月替わりのスペシャリティコーヒーのほか、赤紫蘇ジュース・スカッシュもあります。店内にはかわいい大原女が飾られ、ドリンクと撮影すれば旅のすてきな思い出に♪
赤紫蘇の甘じょっぱい「大原女クッキー」や、珍しいしば漬入りの「シバヅケーキ」など、気軽に食べやすいお菓子もあり、おみやげにおすすめですよ。
■コーヒースタンド聖
【営業時間】9:00~16:00
【定休日】無休 ※冬季のみ水曜日
【電話】075-744-3939
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://coffee-hijiri.com/ohara/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/coffeehijiri
【営業時間】9:00~16:00
【定休日】無休 ※冬季のみ水曜日
【電話】075-744-3939
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】https://coffee-hijiri.com/ohara/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/coffeehijiri
※掲載内容は2024年9月25日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。