
亀廣永「したたり」
7月の1ヵ月を通して行われる祇園祭は、京都のあらゆる伝統産業と紐づいています。和菓子もそのひとつで、祇園祭ならではの銘菓が多数あります。今回は、京都好きなら一度は食べていただきたい、定番の和菓子をご紹介しましょう。
\情報もりだくさん!/
鍵善良房「祇園まもり」
祇園祭を執り行う八坂神社のお膝もと、祇園にお店を構える鍵善良房。季節ごとに美しい和菓子がありますが、7月1日から24日の間だけ本店でのみ購入できるのが「祇園まもり」です。

祇園まもり 1個400円
もっちりとした白い求肥を鉄板で焼いたカステラ生地で包み、八坂神社の御神紋である唐花木瓜(からはなもっこう)と左三つ巴を焼き印に。ほど良く上品な甘さは、さすが京菓子の老舗の逸品です。
店内奥にある喫茶ではイートイン(500円)もできますよ。

外観。7月中は祇園祭仕様でお出迎え
■鍵善良房 四条本店
【営業時間】9:30~18:00、喫茶10:00~18:00(ラストオーダー17:30 ※混み具合によって早まる場合あり)
【定休日】月曜日(祝休日の場合は翌平日)
【アクセス】市バス「祇園」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kagizen.co.jp/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kagizen
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kagizen_yoshifusa/
亀廣永「したたり」
亀廣永の代表銘菓「したたり」は昭和46年(1971)に菊水鉾の茶席用に考案された棹菓子です。菊水鉾の由来である能の演目「菊慈童」に、菊の葉から落ちた露が不老長寿の薬になったというお話があり、その露を彷彿とさせる姿から当時の八坂神社の宮司さんによって菓銘が付けられたそうです。透き通った琥珀色の輝きは、まさにしたたるような涼感があります。
考案したのは2代目の西井新太郎さんです。当時、和菓子には馴染みの薄かった黒糖を使い、深みのある味わいとフルフルとした柔らかな食感を実現。唯一無二の和菓子は人気を博し、今では祇園祭期間のみならず通年購入が可能になりました。厳選した国産の材料でひとつずつ手作りをされていますので、6月中旬から祇園祭にかけての繁忙期は予約がおすすめです。

外観
柏屋光貞「行者餅」
柏屋光貞の「行者餅」は、修験宗の開祖である役行者(えんのぎょうじゃ)を題材にした山鉾の役行者山ゆかりの霊菓です。文化3年(1806)、山伏であった初代が大峯修行中に授かった夢のお告げに従って菓子を作り、役行者山にお供えしたところ、それを食べた人々は疫病から免れたと伝わります。
誕生から今年(2026)で220年という由緒ある来歴もさることながら、「行者餅」の特別感は年に一度、7月16日にしか販売されないという点もあります。予約はできず、店頭販売のみとあって、朝から大勢の人がお店に並びます。
山伏の法衣に見立てた四角い薄皮の中には求肥と白味噌餡入り。練りこまれた山椒が爽やかさを運び、夏の暑さを吹き飛ばすかのようです。

■柏屋光貞
【営業時間】10:00~18:00(売り切れ次第終了)
【定休日】日曜日、祝日 ※不定休あり
【アクセス】市バス「東山安井」バス停からすぐ Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kashiwamitu1806/
三條若狭屋「祇園ちご餅」
祇園祭の稚児が八坂神社にお参りすると、厄除けに味噌だれのお餅を食べるという風習があります。明治26年(1893)に創業した三條若狭屋は、それにちなんだお菓子として大正初期に「祇園ちご餅」を考案しました。

祇園ちご餅 648円
ちまき型の包装が秀逸で、白味噌を包んだ餅菓子が3本入っています。竹串を手に持つとフルフルと揺れるほど、お餅の柔らかさが特徴です。一方で、表面に薄くまぶされた氷餅のシャリッとした食感もアクセント。
一年を通して購入できるため、ついつい何本も食べてしまいたくなる美味しさです。

外観
■三條若狭屋
【営業時間】9:00~17:00
【定休日】水曜日、日曜日
【アクセス】市バス「堀川三条」バス停から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.wakasaya.jp/
大極殿本舗「吉兆あゆ」
夏になると鮎の形を模したお菓子をしばしば見かけます。京都でいち早くカステラ販売を始めた大極殿本舗も、生地づくりの技をいかして「若あゆ」を販売しているのですが、祇園祭の前祭宵山(14日~16日)に限り、占出山会所で「若あゆ」が「吉兆あゆ」に変わるのをご存じでしょうか。

吉兆あゆ(5個入)1,800円
占出山は、ご神体として祀る神功皇后が出陣した折に、鮎が釣れるか否かで戦況を占ったという故事から「鮎釣山」とも呼ばれます。見事に釣果をあげた神功皇后は戦に勝利し、鮎は良いことが起きる前兆とされました。もっちりとした求肥を香ばしい生地で包んだ「吉兆あゆ」は食べ応え満点。宵山散策の際はお見逃しなく。

占出山会所に並ぶ「吉兆あゆ」
■大極殿本舗 本店 ※吉兆あゆは占出山会所(Google map)でお求めください
【営業時間】9:30~18:00(喫茶は10:00~17:00)
【定休日】水曜日
【アクセス】市バス「四条高倉」バス停から徒歩約2分、地下鉄烏丸線「四条駅」から徒歩約7分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/daigokuden.honpo/
※掲載内容は2026年7月8日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。
