9月に行きたい京都イベント5選 中秋の名月ほか

  • イベント・歳時
トップ

観月の夕べ(大覚寺)

 

少しずつ秋の気配を感じる9月。初旬には、日本初となるICOM(アイコム/国際博物館会議)の世界大会が、京都で開催されます。これを記念し、清水寺「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート」展が行われるなど、京都はアートで賑やかに♪ そのほか「中秋の名月」にちなんだ歳時や、今年3年目を迎える北野天満宮「全国梅酒まつり」など、気になるイベント情報をお届けします。

⇒初開催! グルメイベント「京都レストランサマースペシャル」は9月16日(月・祝)まで!
⇒毎年恒例「京の夏の旅」文化財特別公開は9月30日(月)まで!



【9/1~8】初企画! 国内外のアートが、世界遺産・清水寺に集結
ICOM 京都大会 2019 開催記念「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート」展


2

西門(重文)では加藤泉の新作インスタレーションが登場!
加藤泉 「無題」 2019年(本展のための特別制作)©2019 Izumi Kato

ICOM(アイコム/国際博物館会議)京都大会を記念して、世界遺産・清水寺「CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート」展が開催されます。小説家・原田マハが総合ディレクターを務め、美術だけでなく、文学、マンガ、映画などジャンルを超えた、日本と世界のアーティストによる作品が集結。清水寺を“舞台”に、このような展覧会が行われるのは史上初とのことで、今月大注目の京都イベントです!


3

清水寺 成就院


通常非公開箇所が展示会場となり、塔頭の「成就院」では小堀遠州が手がけた庭園を背景に作品展示を行い、「経堂」では映像を含むゲルハルト・リヒターによる作品がご覧いただけます。会場入口となる「西門」「馬駐」には加藤泉のインスタレーションが展示され、チケット無しで鑑賞可能。さらに9月2日(月)・4日(水)・6日(金)・7日(土)には、大講堂内の円通殿にて、原田マハと多彩なゲストによるトークイベント「CONTACT.ALK:アート経由・日本と世界のつなぎ方」も実施されます。プログラムの詳細は公式ホームページでご確認ください。

見どころいっぱいの展覧会の開場は、なんと早朝7時! 清々しい朝の境内をめぐりながら、これまでにないアート体験をしてみませんか♪


■CONTACT つなぐ・むすぶ 日本と世界のアート展
【日程】2019年9月1日(日)~8日(日)
    7:00~18:00(受付終了17:00)
【料金】1,800円
    ※モーニングチケット(7:00~9:00入場):1,600円
    ※トークイベントとのセットチケット:5,000円
【場所】清水寺(成就院・経堂・西門・馬駐) 詳細情報はこちら
【問合せ】info@contact2019.com(「CONTACT/CONNECT展」実行委員会事務局)
     075-351-9915(チケット販売窓口:株式会社のぞみ内/10:00~18:00※土日祝除く)
【公式ホームページ】https://contact2019.com/

\ICOM開催記念! 展覧会&イベント/
⇒【京都国立博物館】特別企画「京博寄託の名宝-美を守り、美を伝える-」

⇒【京都文化博物館】「百花繚乱 ニッポンxビジュツ展」

⇒【醍醐寺】「三宝院と霊宝館の夜間特別拝観」



【9/7~28】通常非公開の“萩の寺”
常林寺「秋の特別拝観」


4

紫陽花や蓮などの派手さはないけれど、初秋の風情を感じさせてくれる“萩”の花。9月になるとお寺や神社で見かけますが、特に京都で有名なのが、出町柳の常林寺です。“萩の寺”とも呼ばれ、見頃の時季に合わせて「秋の特別拝観」が行われます。御本尊・阿弥陀三尊像をはじめ、四季折々の草花が描かれた77枚の天井画を公開。さらに、勝海舟や坂本龍馬が過ごしたと伝わる書院「逗留の間」もご覧いただけます。ガイドさんによるご案内で拝観できるのも嬉しいですね♪


■秋の特別拝観
【日程】2019年9月7日(土)~28日(土)
    10:00~16:00 ※日曜日は13:00~
【拝観休止日】9月20日(金)・21日(土)
【料金】500円
【場所】常林寺 詳細情報はこちら


【9/13~16】梅の名所で、梅酒を飲み比べ♪
北野天満宮「全国梅酒まつり in 京都2019」


5

日本各地で開催されている「全国梅酒まつり」。今年(2019年)も京都随一の梅の名所・北野天満宮の境内で行われます。地元京都をはじめ、日本各地の酒蔵が手がける梅酒が一堂に会し、飲み比べを楽しむイベントで、今年は150種というラインアップ♪ 日本酒ベースから果実系まで、いろんな梅酒が集まります。


6

当日1,500円で専用コイン「梅銭(うめせん)」16銭を購入し、1~5銭で梅酒1杯(16ml)、7銭で「梅酒ビール」がいただけます。京都らしく、和菓子や漬物とのコラボ企画もありますよ。梅酒の即売会も行われるので、多彩なラベルもチェックしながらお気に入りの1本をみつけましょう!


7

■全国梅酒まつり in 京都2019
【日程】2019年9月13日(金)~16日(月・祝)
13日(金)12:00~19:00/14日(土)・15日(日)10:00~18:00/16日(月・祝)10:00~16:00
【料金】梅酒飲み比べチケット 前売券1,300円、当日券1,500円
    ※専用の「梅銭」16銭と引替え
【場所】北野天満宮 詳細情報はこちら
【問合せ】03-6228-1183(一般社団法人梅酒研究会事務局)
【公式ホームページ】http://umeshu-matsuri.jp/kyoto/


【9/13、他】平安貴族も楽しんだという“お月見イベント”
大覚寺・妙心寺 退蔵院ほか「中秋の名月・観月祭」


「中秋の名月」は、旧暦の8月15日(十五夜)に見える月のこと。年により変動し、今年は9月13日(金)となります。初秋は空気も澄み、月が美しく見える頃。平安貴族は“観月の宴”や“舟遊び”をして、盛大にお月見を楽しんだそうですよ。現在も、京都では中秋の名月の前後に、各社寺でさまざまな“お月見イベント”が行われます。
※天候などにより月が見られない場合があります。

⇒お月見の歴史とは? 「中秋の名月—美しい光に魅せられて」はこちら。


8

観月の夕べ(大覚寺)


嵐山の大覚寺では、9月13日(金)から15日(日)に「観月の夕べ」が行われます。本堂の東側に広がる大沢池は、嵯峨天皇が観月のために造られたという広大な池。龍頭鷁首舟(りゅうとうげきすせん)が浮かべられ、舟上からお月見が楽しめます。観月だけでなく、「満月法会」(13日)や、いけばな嵯峨御流による「いけばなライブ」(14日)も見どころ。


 return=

「観月の夕べ」限定御朱印(左)龍頭舟(右)野兎図


また、「観月の夕べ」の御朱印(500円※書置きのみ)の授与もあります。龍頭舟と野兎図の2種類で、それぞれ500体限定とのこと。2019年のお月見の思い出にいかがですか。


■観月の夕べ
【日程】2019年9月13日(金)~15日(日)
    17:00~20:30(受付終了)
    ※諸事情及び天候などで舟の運航中止の場合があります
【料金】大沢池500円(諸堂拝観不可)、舟券1,000円、茶席800円
※舟券と茶席の購入方法など、詳細は公式ホームページでご確認ください
【場所】旧嵯峨御所 大本山 大覚寺 詳細情報はこちら
【問合せ】075-871-0071
【公式ホームページ】https://www.daikakuji.or.jp/

10

観月茶会(妙心寺 退蔵院)


京都最大級の禅寺・妙心寺の塔頭のひとつ、退蔵院。恒例の「観月茶会」が、9月13日(金)と14日(土)に行われます。書院(通常非公開)でのお茶席にはじまり、ライトアップされたお庭「余香苑(よこうえん)」の特別拝観、秋の味覚を取り入れた特別精進料理がいただけます。邦楽の生演奏も行われ、充実した夜になりそうです♪


■観月茶会
【日程】2019年9月13日(金)・14日(土)
    18:00~21:00
    お茶席18:00~、大休庵でお食事(邦楽生演奏付)19:00~
【料金】9,000円 ※要予約
【場所】妙心寺 退蔵院 詳細情報はこちら
【問合せ・予約】075-467-1666(京料理 花ごころ)
【公式ホームページ】 http://www.taizoin.com/

⇒他にもいろいろ! 京都各所の「中秋の名月・観月祭」はこちら。

\お月見関連ブログもチェック!/
⇒【古都こよみ】中秋の名月を楽しもう♪ 京都のお月見菓子&アイテム
⇒【古都こよみ】もうすぐ中秋の名月! お月見を楽しむ♪



【9/21~11/17】“ゆるさ”を楽しもう♪
秋季特別展「日本の素朴絵 -ゆるい、かわいい、たのしい美術-」


 return=

伏見人形図 伊藤若冲筆 江戸時代(18世紀) 個人蔵


近年すっかり定着し、老若男女から大人気の“ゆるキャラ”。しかしこの“ゆるさ”を愛でる美意識は、今に始まったことではなく、日本の絵画史において古くから受け継がれてきたものです。

京都駅近くにある龍谷大学 龍谷ミュージアム秋季特別展「日本の素朴絵 -ゆるい、かわいい、たのしい美術-」では、ゆるくとぼけた味わいのある表現で描かれた絵画を「素朴絵」と表現し、絵巻や掛け軸、屏風などが展示されます。数多くの写実的な花鳥画を描いた伊藤若冲も、ゆるい表情の「伏見人形図」を描いていました。いつの時代も愛されてきた“ゆるい”作品に、思わず笑みがこぼれそうです。


 return=

かみ代物語絵巻 室町時代(16世紀) 西尾市岩瀬文庫



■秋季特別展「日本の素朴絵 -ゆるい、かわいい、たのしい美術-」
【日程】2019年9月21日(土)~11月17日(日)
    10:00~17:00(受付終了16:30)
    ※10月の土曜日は~20:00(受付終了19:30)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】龍谷大学 龍谷ミュージアム 詳細情報はこちら
【料金】1,200円
【問合せ】075-351-2500
【公式ホームページ】https://museum.ryukoku.ac.jp/

 

Written by. かりー

おすすめコンテンツ