平安神宮 雅やかに咲く紅しだれ桜を撮る

  • 知る・学ぶ
  • 桜情報
top

平安神宮

古都ジェニックな一枚を撮ろう 7


咲き誇る桜と出会えたら、その風景を写真におさめていつまでも残しておきたいですよね。今回は、いよいよ見頃を迎えた紅しだれ桜の名所、平安神宮での撮影術をご紹介したいと思います。“みんなで記念の一枚”を撮影するコツもご紹介しますよ♪

なんといっても“社殿”と“紅しだれ桜”のコントラストがお見事!


(撮影日:2014年4月5日)

平安神宮を彩る桜の多くは“紅しだれ桜”。ソメイヨシノが散り始める頃から本格的な見頃を迎え、その名のとおり紅色が鮮やかな桜です。朱色の社殿と織りなすコントラストは抜群で、境内の随所で“取り(撮り)合わせる”ことが可能です。それでは、“紅しだれ桜の苑”である神苑に向かいましょう。

桜の雲に覆われる南神苑


(撮影日:2014年4月8日8時40分頃)

平安神宮の広大な神苑は「南神苑・西神苑・中神苑・東神苑」の4つから構成されます。このうち紅しだれ桜が多く咲くのは“南神苑”と“東神苑”。
“南神苑”は空を覆い尽くすかのように咲く光景がお見事です。こちらの写真は神苑の入場開始時間の直後に撮影したもの。とりわけ春は、多くの参拝者で賑わうため、写真撮影は早めの時間に行うのが理想的です。しかし、とくに晴天の日の午前中、南神苑で社殿と桜を撮ろうとすると、東寄りに向けて撮影するため、“逆光”になりがちです。また、鮮やかな紅色の花も“影”によって黒っぽくなってしまい、“濁った印象”になることもしばしば。そこでおすすめしたいのが…
 

影がなくなり“すっきり”&“しっとり”


(撮影日:2013年4月3日)

逆光問題に立ち向かうためおすすめしたいのが曇りの日です。影が作り出すムラがなくなり、紅色もくっきり綺麗に写すことができます。桜となると、どうしても青空の下で撮影したくなりますが、“曇り”も良いもの。紅しだれ桜は色がはっきりしているので、曇天を背景にしても美しく映えてくれます。 といっても、「多少“影”に影響されようと、やっぱり晴れが良い!」という方も多いはずなので、これは好みの問題かもしれません。私“カツオ”は… 晴れも曇りも好きだったりします(笑)

⇒綺麗な青空が白く写ってしまう“逆光”問題。「東寺の紅葉撮影法」の記事で逆光に関する話をしています。

⇒京都の穏やかな情緒を撮るなら曇りや雨が、“絶好の天気”? 「常林寺の萩撮影法」の記事で“逆光”や“影”に関する話をしています。

“晴天”の日に南神苑を鮮やかに撮るなら


(撮影日:2009年4月10日15時頃)

「桜はやっぱり晴れに限るでしょ!」という方は、午後がおすすめです。太陽は写真の右側(西)へ移動しているため、順光となり“空の青”も表現できました。さらに朱色の社殿に太陽の光が差し込んだこともあって、写真全体がより鮮やかに! ただし、午後ともなると参拝者が多くなるため、「人を写し込みたくない」場合は、アングルはおのずと“空寄り”になってしまいます。

参拝者が多い場合は…


(撮影日:2014年4月8日)

周りに参拝者が多くなってきたら、“風景を切り撮る”手法がおすすめ。可憐な紅しだれ桜にクローズアップしてみました。構図の決め手として3つのことに注意しています。

その1:見た目の良い桜を選ぶ
花びらが散っていたり、折れた木の枝が引っかかっていたり、虫がついていたりすると、アップで撮影するときには、その部分が目立ってしまいます。主役となる花はじっくりと眺めてから、花付きの良いものを選びましょう!

その2:背景を選ぶ
朱色の社殿を選ぶことで、画面全体が鮮やかになり、桜の存在も際立ちました。そして何よりも“京都っぽく”なりましたよね?

その3:主役をあえて中心からはずす
“撮りたいもの”はどうしても中心に置きたくなってしまいますが、単調になってしまいがち。中心からずらすことで、“品良く”なったのではないでしょうか。

⇒「京都らしい街並みの撮影法」の記事で、人の多い場所での撮影に関する話をしています。
 

開放的な“東神苑”も紅しだれ桜の宝庫


(撮影日:2014年4月8日)

西神苑・中神苑を越えて東神苑へ。このあたりは栖鳳池(せいほういけ)を取り囲むように紅しだれ桜やソメイヨシノが咲き誇り、ワイワイと談笑しながら花を眺めたり、黙々と写真撮影に没頭したり、大勢の方がじっくりと春を満喫するエリアです。
東神苑で多くの方がレンズを向けるのが、橋としての役割も兼ねる「泰平閣(たいへいかく)」。特徴的な建物なので、写真を撮りたくなりますよね。でもこの建物、内側に向かって腰掛けることができるため、広大な庭園散策の疲れを取られる方や、振り返ってゆったりと池を眺められる方で隙間もないぐらいの人であふれかえります。「できるだけ人は写したくないなぁ…」という方は、ひと工夫してみましょう。
 

“見せたくないものは、ぼかす&隠す!


(撮影日:2014年4月8日)

手前の桜にピントを合わせて背景をぼかしてみました。特徴的な泰平閣はぼんやりしながらもしっかりと確認でき、そこに写り込んでいる人たちは目立たなくなりましたね(よ~く見ると、少なくとも2名の人が写り込んでいます)。
ぼかしたところで、どうにもこうにも目立ってしまうものが映り込んでしまう場合もあるかもしれません。そういった場合は、“手前に写し込む桜などで隠してしまう”という方法も良いでしょう。構図のバランスをあまり崩すことなく、写し込みたくないものを隠すことができる桜がないか探してみましょう!

“絶好の記念写真スポット”


(撮影日:2014年4月8日)

さて最後にご紹介するのがコチラ。先ほど、ぼかして撮影した泰平閣の中からの光景です。素敵な春景色を背景に、旅仲間と記念写真を撮りあう方の姿を多く見かけるこの場所ですが、じつは困った表情をされる方を多く見かけます。
というのが、背景こそはっきりと写真に写るものの、肝心の“自分たち”が暗く写ってしまい、顔がはっきりと確認できないというもの。とりわけ“晴れの日”に起こりがちな現象で、確かにこの写真も手前に写る橋殿の欄干が真っ黒ですね。ここに人がいたとしても、きっと綺麗には写らないことでしょう。そのお悩みは、“アイツ”が解決してくれます!
 

暗闇に差しこむ希望の光(大袈裟ですが・・・)


(撮影日:2014年4月8日)

お気づきの方も多いでしょうか。“アイツ”とは“フラッシュ”のこと! 真っ黒く写っていた泰平閣も、木目までくっきりと確認できます。フラッシュの光を当てることで、きっと“自分たち”の姿も綺麗に写し撮ることができると思います(すべてのカメラにフラッシュが標準装備されているわけはありませんので、ご自身のカメラをご確認くださいね)。
もうひとつ注意したいのが“立ち位置”! 記念撮影では人物を中央にして撮影しがちですよね。背景となる風景にもよりますが、例えばこの写真のアングルの場合、池に浮かぶように立つ“尚美館(しょうびかん)”は写し込みたいところ。となると、理想的な立ち位置は、写真向かって右寄りあたり。なるべく、尚美館に重ならないよう、配慮されるのが良いでしょう♪
 

“カツオ渾身の一枚”


一番右側の柱を見比べてみてください(撮影日:2014年4月8日)

今回のベストショットはこちら。一見、先ほどと全く同じような写真ですが、なにが変わったかわかりますか? じつは“フラッシュの光量”をやや落としています。先ほどの写真は、“強めの光量”で撮影していたため、少し不自然な印象がありました。この写真では“風景写真”らしく、より自然な印象に仕上げるために、フラッシュの光量を調整し、何枚も撮影を重ねてしまいました・・・ 容易に“撮り直し”ができるデジカメだからこそ、撮ることができた一枚なのです!・・・本当は1発撮りでバシッとキメられるようになりたいんですけどね(汗)

⇒「そう京」イベントでは、写真撮影もじっくりと楽しむことができそうな平安神宮神苑の早朝貸切りイベントを実施。「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員の皆さんはお見逃しなく!!

⇒気になる平安神宮の桜の開花状況はこちら。


平安神宮
【参拝時間】6:00~18:00、授与所7:30~18:00(季節により変動あり)
神苑8:30~17:30(3月1日~14日・10月は17:00まで、11~2月は16:30まで)
【参拝料】境内無料、神苑600円
【電話】075-761-0221
【アクセス】市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」バス停から徒歩約5分、地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約10分  Google map
【公式ホームページ】http://www.heianjingu.or.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

 

Written by. カツオ

おすすめコンテンツ