
石清水灯燎華(石清水八幡宮)
ゴールデンウィークからはじまる5月の京都。今月は歴史ある「葵祭」や近年話題のフォト・フェスティバル「京都国際写真祭」など、新旧様々なイベントをご紹介します。国宝の社殿が輝く「石清水灯燎華(いわしみずとうりょうか)」もお見逃しなく。2018年5月のイベント情報をチェックして、風薫る京都へお出かけください!
⇒「ゴールデンウィークの京都で楽しみたいこと10選」でも、5月のイベント情報をお届け!
⇒京都国立博物館の「池大雅」展など、4月から開催中の展覧会情報はこちら
【4/27~5/6】文化財の感動に浸る
「春期京都非公開文化財特別公開」

御本尊阿弥陀如来坐像(法傅寺)
例年4月末から5月のゴールデンウィークにかけて実施される「春期京都非公開文化財特別公開」。この春は「明治維新・戊辰戦争150年」にちなみ、ゆかりの社寺施設など京都府下19ヵ所で特別公開が行われます。“文化財”と聞くと難しそうに感じますが、各スポットでは学生ボランティアさんによる解説もあり、気軽に楽しむことができますよ。
⇒特別公開スポットの詳細はこちら
各所を巡るのに便利な“きっぷ”と“観光バスコース”が登場!

庭園(壬生寺)
たくさん巡ろうと思うと、拝観料や交通費の出費が気になりますよね・・・ そんなときには「文化財まもる+きっぷ」がおすすめ! 拝観の手引(拝観料割引券 150円x6枚付き)と地下鉄・バス一日券などの乗車券がセットになったお得で便利な切符です♪
⇒詳細は京都古文化保存協会の公式ホームページでご確認ください。
「効率よく巡りたい」という方は、京都定期観光バスの「春の特別公開文化財めぐり」コース(9,800円)をご利用ください。壬生寺や大徳寺 本坊など特別公開スポット4ヵ所の拝観に、嬉しい昼食付き♪ 安心のバス移動で、道に迷う心配もありません。
⇒詳細は京都定期観光バスの公式ホームページでご確認ください。
便利な“きっぷ”や“バスコース”を活用して、貴重な文化財巡りを満喫しましょう!
【日程】2018年4月27日(金)~5月6日(日)
9:00~16:00(受付終了)
【料金】1ヵ所800円
【問合せ】075-754-0120(京都古文化保存協会/平日10:00~17:00)
【公式ホームページ】http://www.kobunka.com/
【5/4】一夜限り! 国宝・社殿を幻想的に彩る
石清水八幡宮の夜の特別拝観「石清水灯燎華」

撮影 Human-Tripod
“はちまんさん”と親しまれる石清水八幡宮。一年を通して夜の特別拝観が行われるのは、ゴールデンウィーク中に行われる「石清水灯燎華」の日だけ。2016年に国宝に指定された美しい社殿がライトアップされ、数百基におよぶ石灯籠や釣灯籠に灯りがともり、境内が一夜限りの幻想的な光景に包まれます。

石清水灯燎華限定! 光沢が美しい蒔絵の御朱印帳(3,000円)
当日は、極彩色の彫刻がほどこされた本殿を神職さんのご案内で楽しむ特別拝観や、初公開となる「岩倉具視(いわくらともみ)書状」「神祇官(じんぎかん)達書」(ともに重文)を含む文化財特別公開、奉納演奏などイベントがいっぱい♪ 授与所では、この日限定で「本蒔絵御朱印帳」や菖蒲神札(2,000円)、鯉守り(1,000円)が授与されます。
【日程】2018年5月4日(金・祝)
ライトアップ19:00~21:00、本殿特別拝観19:00~21:00(受付終了20:30)、文化財特別公開17:00~21:00
※18:30~19:00は閉門となります
※男山ケーブルは21:30まで延長運行
※雨天翌日順延
【場所】石清水八幡宮 詳細情報はこちら
【料金】境内無料、本殿特別拝観・文化財特別公開1,000円
【問合せ】075-981-3001
【公式ホームページ】http://www.iwashimizu.or.jp/
【4/14~5/13】京都ならではの空間も楽しい!
市内各所で開催中「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2018」

国内外のアーティストの写真作品やコレクションが楽しめる「京都国際写真祭」。第6回目となる2018年は「UP」をテーマに、通常非公開の建仁寺 両足院や町家、モダンな近代建築など京都市内15ヵ所で展覧会が開催されています。作品はもちろん、初公開となる意外な展示空間も見どころです。

京都新聞ビル 印刷工場跡(地下1階)Photo by Takeshi Asano
多彩な会場のなかでも、私が気になるのが京都新聞ビルの印刷工場跡です。地下の巨大空間に展示されるのは、写真家ローレン・グリーンフィールドによる特大写真と映像作品など。2015年まで約40年にわたり新聞を制作していた“現場”というだけでも、なんだかワクワクします。インクの匂いがただよう無機質な場所だからこそ、華やかなアートがより際立ちそうですね。
【日程】2018年4月14日(土)~5月13日(日)
※開館時間や休館日は、会場により異なります
【場所】京都市内各所
【料金】パスポート4,000円(会期中有効)、1DAYパスポート3,000円(1日限定)
※全会場に各1回のみ入場可能
【問合せ】075-708-7108(KYOTOGRAPHIE事務局)
【公式ホームページ】https://www.kyotographie.jp/
【5/15】観覧席でじっくり楽しみたい!
王朝絵巻さながらの古典行列「葵祭」

お祭りが多い5月の京都。なかでも注目を集める「葵祭」は京都三大祭のひとつで、古くは平安貴族や皇族も楽しんだと伝わります。5月はじめから様々な神事が行われ、ハイライトとなるのが「路頭の儀」。色とりどりの平安装束に身を包んだ人々が、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと練り歩きます。

行列をじっくり楽しむなら、京都御苑と下鴨神社参道に設置される有料観覧席がおすすめ。さらに今年は「もっと葵祭を楽しみたい!」という方に向け、専属ガイドによる解説をイヤホンで楽しめる「葵祭まなび席」や、行列を一番にご覧いただける、京都御所建礼門に最も近い特別な「葵祭ロイヤルシート」など新たな席が京都御苑に設置されます。お席に限りがありますので、気になる方はお早めに!
【日程】2018年5月15日(火)
京都御所(10:30)→下鴨神社(11:40頃)→上賀茂神社(15:30頃)
※当日は交通規制などが実施されます。時間に余裕をもってお出かけください
※雨天順延(当日早朝天候判断)
【料金】京都御苑・下鴨神社参道/有料観覧席2,700円
京都御苑/葵祭まなび席5,000円(イヤホンガイド付 ※当日渡し・要返却)、葵祭ロイヤルシート7,000円(イヤホンガイド付 ※当日渡し・要返却、京都御所記念グッズ付)
※いずれもパンフレット付
※売切れの際はご容赦ください
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会/9:00~17:00)
【公式ホームページ】https://www.kyokanko.or.jp/aoi/
あのモミジの名所で、新緑の特別公開がスタートしています!
京都観光といえばお寺や神社ですが、実は非公開のところも多数。しかし、新緑シーズンにあわせて特別公開が行わるところがあるんです。同時開催の展示なども楽しみながら、今だけのさわやかな景色を訪ねてみませんか。

瑠璃光院
★瑠璃光院「春の特別拝観」
書院から眺める、青もみじの絶景が話題! 比叡山麓に広がる、のどかな“八瀬エリア”の新緑に心癒やされます。
【日程】2018年4月15日(日)~6月15日(金)
10:00~17:00
【場所】瑠璃光院 詳細情報はこちら
【料金】2,000円
【問合せ】075-781-4001
【公式ホームページ】http://rurikoin.komyoji.com/
⇒初夏のおすすめ旅行プラン「瑠璃光院 夜の特別拝観」はこちら
★宝厳院「春の特別公開」
江戸時代刊行のガイドブックにも掲載された回遊式庭園「獅子吼(ししく)の庭」を公開。本堂のエキゾチックな襖絵もお見逃しなく。
【日程】2018年3月17日(土)~6月30日(土)
9:00~17:00(本堂襖絵は受付終了16:30)
【場所】宝厳院 詳細情報はこちら
【料金】500円、本堂襖絵500円
【問合せ】075-861-0091
【公式ホームページ】http://www.hogonin.jp/

北野天満宮
★北野天満宮「史跡“御土居”の青もみじ公開」
国史跡の“御土居(おどい)”一帯を、350本もの青もみじが包み込みます。宝物殿では、毎回人気の「宝刀展」を開催。
【日程】2018年4月14日(土)~6月30日(土)
9:00~16:00
【場所】北野天満宮 詳細情報はこちら
【料金】500円、宝物殿500円
※4月27日(金)~5月6日(日)は春期京都非公開文化財特別公開のため800円
※5月23日(水)~31日(木)は能面展(文道会館)も拝観可能
【問合せ】075-461-0005
【公式ホームページ】http://www.kitanotenmangu.or.jp/
★妙覺寺 新緑の青もみじ「法姿園(ほうしえん)」特別拝観
本能寺とともに、織田信長の宿所のひとつと伝わる妙覺寺(みょうかくじ)。新緑と苔が瑞々しいお庭がご覧になれます。
【日程】2018年4月28日(土)~5月31日(木)
9:00~15:00
※5月20日(日)は拝観休止
【場所】妙覺寺 Google map
【料金】500円
【問合せ】075-441-2802