芸術の秋、スタート! 9月のおすすめ展覧会5選

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「谷崎潤一郎文学の着物を見る」アサヒビール大山崎山荘美術館

朝晩に涼しい風が感じられる季節となりました。これから秋にかけては、じっくりと芸術鑑賞をするのにぴったりのシーズン。京都の各ミュージアムでも秋の展覧会が続々とはじまっています。そのなかから、9月にはじまる注目の展覧会をご紹介します!

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■今月のメニュー■

1・平成最後の年、「御大礼(ごたいれい)」について迫ります【細見美術館ほか】
2・開館35周年。リニューアル後、初の特別展!【野村美術館】
3・「仏教美術」&「青銅器」で、東洋趣味の世界を満喫♪【泉屋博古館】
4・谷崎潤一郎が思い描いた“着物姿”とは?【アサヒビール大山崎山荘美術館】
5・鬼太郎や目玉おやじを生んだ鬼才・水木しげるの世界【龍谷ミュージアム】

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「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員様へのチケットプレゼントもご用意しております♪ 詳細は、文末をご確認ください。

\9月29日(土)からはじまる、話題の展覧会/
京都国立博物館で開催される特別展京のかたな 匠のわざと雅のこころは、おトクな旅行プランもご用意しています。詳細はこちらをご覧ください。
 


1・平成最後の年、「御大礼(ごたいれい)」について迫ります
9/1(土)~10/8(月・祝)【細見美術館ほか】


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御大礼記念 (絵葉書) 昭和3年(1928)小原家文庫(皇學館大学佐川記念神道博物館)【みやこめっせ】


今年は様々な場面で「平成最後の○○」という言葉を耳にします。来年は天皇陛下の御代替わり。予祝ムードも高まっているようですが、実際にはどんなことが行われるのでしょうか?

皇位継承にともなう儀礼として重要なものが、「即位礼」「大嘗祭(だいじょうさい)」。この2つをあわせて、「御大礼」と呼びます。平安時代以来、連綿と続けられてきたこの儀式は、明治の東京遷都後も大正・昭和と京都で実施され、まさに京都の風土のなかで育まれてきた宮廷文化の粋といえます。

・・・とはいえ、この儀式を一般の人が見ることは叶わないのですが、9月1日(土)よりスタートした「京都の御大礼」展で、その一端を知ることができます。


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第1会場となる細見美術館では、江戸時代以降の「御大礼」を伝える貴重な史料や絵図、屏風、絵巻などを展示。また、第2会場の京都市美術館 別館(9/1~15)、みやこめっせ(9/19~27)には、御大礼の大型模型が登場し、どのような雰囲気で行われるのかをリアルに感じることができます。


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また、皇室とゆかりの深い上賀茂神社下鴨神社でも「京都の御大礼」ゆかりの所蔵品を展示<9月1日(土)~10月8日(月・祝)>。来年に向け、宮廷文化についての知識を深めておくのはいかがでしょうか。


■明治150年記念/平成30年記念
京都の御大礼 -即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび-


≪展覧会場1≫--------------------
【場所】細見美術館 詳細情報はこちら
【日程】2018年9月1日(土)~10月8日(月・祝)
    10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【料金】1,000円
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

≪展覧会場2≫--------------------
【場所】京都市美術館 別館 詳細情報はこちら
【日程】2018年9月1日(土)~15日(土)
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日
【料金】無料
※会期終了後、下記へ展示移動

【場所】みやこめっせ 地下特別展示場 Google map
【日程】2018年9月19日(水)~27日(木)
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】無休
【料金】無料
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【問合せ】075-351-1137(実行委員会事務局)
【展覧会ホームページ】https://kyoto-gotairei.com/

2・開館35周年。リニューアル後、初の特別展
9/8(土)~12/9(日)【野村美術館】


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(重文)雪村周継筆 風濤図【9/19~10/8】


南禅寺界隈は、明治時代から昭和初期にかけて政財界の要人が建てた別邸が並ぶ、豪奢な別荘地。野村美術館はその一角に位置し、野村證券や旧大和銀行の創業者・野村徳七(号・得庵)のコレクションを収蔵・展示しています。得庵は、茶の湯や能楽に傾倒、近代数寄者として名を馳せ、茶道具や能面など多くの美術品を遺しました。


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上杉瓢箪茶入【9/8~10/21】


美術館は昭和59年(1984)に開館し、35年目となる今年(2018年)、館内を全面リニューアル。それを記念して、美術館所蔵の名品をピックアップした特別展を開催します。侘び茶の祖・珠光(しゅこう)が描いたと伝わる≪山水図≫(9/8~9/17、10/10~10/21)や、「天下六瓢箪」(ひょうたん型の茶入の中で最も優れたもの)のひとつ≪上杉瓢箪茶入≫など、名だたる名品がお目見え。新しい展示室とともに至高の日本美術をご覧いただけます。


■リニューアルオープン記念 開館35周年名品展 茶の湯の美・能楽の美・日本の美
【日程】前期:2018年9月8日(土)~10月21日(日)
    後期:2018年10月23日(火)~12月9日(日)
    10:00~16:30(入館は16:00まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】野村美術館 詳細情報はこちら
【料金】800円
【問合せ】075-751-0374
【展覧会ホームページ】http://www.nomura-museum.or.jp/publics/index/16/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

3・「仏教美術」&「青銅器」で、東洋趣味の世界を満喫♪
9/8(土)~10/14(日)【泉屋博古館】


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左:≪鍍金菩薩半跏思惟像≫朝鮮三国時代・7世紀 八瀬・妙傳寺所蔵(撮影:深井純)
右:≪鍍金如意輪観音像≫唐時代・8世紀 大和文華館蔵


哲学の道のほど近くに佇む泉屋博古館では、特別展として「仏教美術の名宝」展を実施。仏教美術が生まれたとされるのは、インドの西北、現在のパキスタンにある「ガンダーラ」。1世紀末、クシャーナ朝時代に、ギリシアのヘレニズム文化の影響を受け、ギリシア彫刻を模して仏像を造るようになった、というのは、世界史の教科書でもおなじみの記述です。


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左:≪木彫阿弥陀如来坐像 大治5年銘(重文)≫平安時代(1130年) 泉屋博古館所蔵
右:≪木彫毘沙門天立像≫鎌倉時代・12世紀 泉屋博古館所蔵


今回の展覧会では、その仏教美術揺籃の地・ガンダーラの石彫や、シルクロードを経て仏教が伝わった中国や朝鮮の金銅仏、そして日本の木彫仏や仏画を展示。長い旅を経た仏教美術の変遷を辿ります。そして住友コレクションの核である青銅器館は、「中国青銅器の時代」展を開催中。4部屋ある内の1室が今秋リニューアルし、「青銅器にあらわされた文字」を特集します。これぞ“Orientarism”な世界をお楽しみください♪


■仏教美術の名宝・中国青銅器の時代
【日程】2018年9月8日(土)~10月14日(日)
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
     ※9/17・24、10/8(各月曜日)開館、9/18・25、10/9(各火曜日)は休館
【場所】住友コレクション 泉屋博古館 詳細情報はこちら
【料金】800円(特別展・青銅器館共通)
【問合せ】075-771-6411
【展覧会ホームページ】http://www.sen-oku.or.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

4・谷崎潤一郎が思い描いた“着物姿”とは?
9/15(土)~12/2(日)【アサヒビール大山崎山荘美術館】


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左:『肉塊』ダンスホールの女性、右:『台所太平記』鈴


文豪・谷崎潤一郎は、作品のなかで、女性とそのよそおいについて、とても細かく描写をしています。日常的に着物を着る習慣のなくなった昨今。描写からどのような様子であったのかを思い描くことも難しくなってきています。この展覧会では「谷崎自身が想定していた着物とは?」をテーマに、アンティーク着物で谷崎作品の世界を再現します。


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左:『痴人の愛』ナオミ(短靴:大塚製靴蔵)、右:『細雪』雪子
いずれも着物監修:大野らふ、着物写真 協力:河出書房新社、撮影:大橋 愛


代表作『細雪』や『痴人の愛』、『春琴抄』、『台所太平記』など、谷崎作品に登場する魅力的なヒロインたち。作品を読みこなし、時代風俗も手がかりに再現される着こなしは、上品かつ艶やか。谷崎が生きた時代に建てられた大山崎山荘で、ノスタルジックな時間を過ごしてみましょう。


■谷崎潤一郎文学の着物を見る
【日程】2018年9月15日(土)~12月2日(日)
    10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
    ※9/17・24、10/8、11/19・26(各月曜日)は開館。9/18・25、10/9(各火曜日)は休館
【場所】アサヒビール大山崎山荘美術館 詳細情報はこちら
【料金】900円
【問合せ】075-957-3123(総合案内)
【展覧会ホームページ】https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/38590/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。

5・鬼太郎や目玉おやじを生んだ鬼才・水木しげるの世界
9/22(土)~11/25(日)【龍谷ミュージアム】


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『ゲゲゲの鬼太郎』 1985年©水木プロダクション


「ゲゲゲの鬼太郎」など、年齢を問わず愛され続けるたくさんの作品を手がけた漫画家・水木しげる。鬼太郎やねずみ男、悪魔くん、河童の三平など誰もが知るキャラクターたちは、どのように生み出され、どのように描かれてきたのでしょうか。不思議で奇妙な世界を描き続けた鬼才の作品世界に、生原稿や原画など約300点の資料を通して迫ります。

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『八大地獄の光景』©水木プロダクション


期間中には様々なイベントも用意されていて、9月22日(土)・23日(日)のオープニング記念ポスタープレゼント(10:00~、先着300名)をはじめ、9月30日(日)には妖怪をテーマにしたフリーマーケット「妖怪アートフリマ モノノケ市」(11:00~17:00)、10月には記念講演会や、水木しげるの出身地である鳥取県の観光PRイベントが予定されるなど、多彩な催しも用意されています。大人も子どもも、ともに楽しめる展覧会です。


■秋季特別展「水木しげる 魂の漫画展」
【日程】2018年9月22日(土)~11月25日(日)
    10:00~17:00(入館16:30まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】龍谷大学 龍谷ミュージアム 詳細情報はこちら
【料金】1,200円
   ※「京都会場限定オリジナル缶バッジ付き前売り券」をローソンチケットで9月21日(金)まで販売中
【問合せ】075-351-2500
【展覧会ホームページ】http://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/sp.html


■「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード会員の皆さまへ■
以下のチケットを、各5組10名様にプレゼントします。

1・京都の御大礼 -即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび-【細見美術館】
2・リニューアルオープン記念 開館35周年名品展 -茶の湯の美・能楽の美・日本の美-【野村美術館】
3・仏教美術の名宝・中国青銅器の時代【泉屋博古館】
4・谷崎潤一郎文学の着物を見る【アサヒビール大山崎山荘美術館】
5・秋季特別展「水木しげる 魂の漫画展」【龍谷ミュージアム】

郵便ハガキに、
「希望の展覧会名(第2希望まで)・住所・氏名・電話番号・ホームページの感想・今年行きたい京都の紅葉スポット」
をご記入の上、下記の宛先までご応募ください。2018年9月14日(金)必着。

※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます
※ご応募は、お一人様一回に限らせていただきます
※お預かりした個人情報は商品の送付以外の目的では使用しません

【宛先】
〒601-8404 京都市南区八条通堀川西入ル小寺町7-7
JR東海「そうだ 京都、行こう。」デスク
「9月の展覧会」チケットプレゼント係

Written by. みさご

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