京都の気になる御朱印・御朱印帳 6
京都の御朱印情報をお届けしている「京都の気になる御朱印・御朱印帳」シリーズ。6回目は、この夏の歳時にあわせて授与される特別御朱印に注目してみました。創始1150年を迎える「祇園祭」にちなんだものから、ヒヤッとしそうな妖怪&閻魔大王(!?)まで。京都ならではの歳時を体験して、神さま・仏さまとご縁を結びましょう。
※御朱印は記念スタンプではなく、参拝の証としていただくものです。しっかりお参りをしてからいただきましょう。
【六道珍皇寺】閻魔大王が護ってくれる!? “ゑんま詣記念御朱印”
「ゑんま詣」期間限定・ゑんま詣記念 閻魔大王見開き金仕立墨書朱印 ※小野篁と2枚1組(夏越し厄除け腕輪守り付き)で3,000円
あの世とこの世を結ぶという“六道の辻”に位置する六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)。7月13日(土)から15日(月・祝)の「大斎日(だいさいにち)ゑんま詣」ならびに「ゑんま詣・特別寺宝展」では、「ゑんま詣記念御朱印」が授与されます。金紙の見開きで、迫力ある閻魔大王(写真)と、尾形光琳が“かるた絵”として描いたという小野篁(たかむら)の2枚1組となる特別御朱印です。特別公開される薬師如来像(重文)や小野篁像、さらに篁作と伝わる閻魔大王像に懺悔(ざんげ)の念をもってお参りし、清らかな心にて御朱印を受けましょう。
※書き置きのみ。なくなり次第授与終了。
⇒「ゑんま詣・特別寺宝展」の詳細はこちら
(左)小野篁像 (右)閻魔大王像
お盆行事「六道まいり」では、“「江戸・花洛細見図」の紺紙金泥の御朱印”が登場!
「六道まいり」期間限定・「江戸・花洛細見図」の特別御朱印 ※薬師佛と2枚1組で2,000円
お盆を控えた8月7日(水)から10日(土)の「六道まいり」でも、特別御朱印を予定されています。恒例となる紺紙金泥の、本尊薬師如来・閻魔大王・小野篁卿・日光菩薩(西暦奇数年に授与)の4種に加え、今年は改元の慶年にちなみ、特別に「江戸・花洛細見図」の紺紙金泥御朱印も授与されるそう。あの世まで響き渡るという“迎え鐘”を撞き、ご先祖さまへの報恩・感謝の心を呼び起こしながら、記念の御朱印を受けてみてはいかがですか。
※書き置きのみ。なくなり次第授与終了。
⇒「六道まいり」の詳細はこちら
六道まいり
■六道珍皇寺
【拝観時間】境内自由
【御朱印受付時間】9:00~16:00 ※「六道まいり」期間は~22:00
【拝観料】境内無料
【電話】075-561-4129
【アクセス】市バス「清水道」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.rokudou.jp/
\「そう京」会員限定イベント。ご住職のお話と特別拝観が楽しめます/
⇒「六道珍皇寺でひやっと冥界探訪」(2019年8月18日実施)はこちら
【高台寺】百鬼夜行展限定。慈悲深~い“妖怪御朱印”
「百鬼夜行展」期間限定・御朱印「慈」 300円
高台寺は、北政所ねねが豊臣秀吉を弔うために開創したお寺。かつての京都の風葬地“鳥辺野(とりべの)”に位置することから、毎年ご先祖を供養する夏に「百鬼夜行展」を行い、「百鬼夜行図」や「地獄極楽図」などを公開されています。同展にあわせて授与される御朱印にも、なんと妖怪が! こちらはユーモラスな「高台寺百鬼夜行絵巻」に描かれた妖怪のひとつで、中央の文字「慈」には、「妖怪たちも救われる仏さまの慈しみ深いみ心」がこめられています。
※書き置きのみ。なくなり次第授与終了。
この夏の「百鬼夜行展」の見どころは?
「妖女赤夜行進図」
この夏注目いただきたいのが、画家・藤井湧泉(ゆうせん)氏が奉納された、初公開の襖絵「妖女赤夜行進図」。着物の柄には、花や鶴などが描かれ華やかな印象ですが、よく見ると恐~い地獄図も! さらに、2018年の「京の冬の旅」で特別公開された『虎図』(写真左・猫ではなく虎なのです!)も描かれています。ぜひ、じっくり鑑賞してくださいね。
■百鬼夜行展
【日程】2019年7月15日(月・祝)~8月31日(土)
9:00~18:30(受付終了18:00)
※「夏の夜間特別拝観」(8月1日~18日)期間は~22:00(受付終了21:30)
※藤井湧泉氏の奉納襖絵公開は~9月29日(日)。8月10日(土)は法務のためご覧いただけません。
【御朱印受付時間】9:00~18:00 ※「夏の夜間特別拝観」期間は~21:30
【拝観料】600円
【場所】高台寺 詳細情報はこちら
【電話】075-561-9966
【公式ホームページ】http://www.kodaiji.com/
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★高台寺は「京サマーsweetsちけっと」対象施設です。旅行プラン「ひんやり 夏の京都たび」をチェック!
【八坂神社】祝・祇園祭創始1150年! “御霊会朱印”
西楼門
今年(2019年)、創始1150年を迎えた「祇園祭」は、八坂神社のお祭りです。7月17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行や、宵山がメインとなりますが、7月の1ヵ月にわたり、さまざまな祭事や行事が行われます。毎年期間中は、祇園祭の起源と伝わる御霊会(ごりょうえ)の御朱印(500円)を頒布。台紙には山鉾が描かれ、今年は祇園祭創始1150年を記念したカードと千社札がいただけます。さらに通年授与されている「八坂神社朱印」(祇園社)は7月中、“奉拝”の文字が金字になります(手書きのみ)。記念すべき年の祇園祭を体験し、ぜひ八坂神社へお参りください。
※御霊会朱印は書き置きのみ。御朱印のイメージは公式ホームページでご確認ください。
⇒「祇園祭」の詳細はこちら
■八坂神社
【参拝時間】境内自由
【御朱印受付時間】9:00~16:00
【参拝料】境内無料
【電話】075-561-6155
【アクセス】市バス「祇園」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.yasaka-jinja.or.jp/
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【神泉苑】祇園祭発祥の地へお参り! “御霊会御朱印”
「祇園祭」期間限定・御霊会御朱印 500円
先ほど「祇園祭は八坂神社のお祭り」とご紹介しましたが、実は、その発祥となったのは、二条城の近くに位置する神泉苑。平安時代、日本は疫病の流行や貞観地震などの全国的な災害に見舞われました。これらは非業の死を遂げた御霊によるものとされ、貞観11年(869)、朝廷は御霊を鎮めるため、国の数であった“66”本の鉾を立て、災厄を祓う「御霊会」を神泉苑で行いました。この御霊会こそが祇園祭の起源であり、鉾に車を付け、飾りを施したものが、現在の“山鉾”であると言われています。
祇園祭期間中、神泉苑では「御霊会御朱印」がいただけます。上部には神泉苑所蔵の剣鉾の押印。今年は、特別にクリーム色の用紙となっています。この機会に、祇園祭発祥の地へ訪ねてみませんか。
※書き置きのみ。
祇園祭の祭事のひとつ「還幸祭」では、御神輿がやってきます!
還幸祭
7月24日(水)の「還幸祭」では、四条寺町にある八坂神社御旅所から3基の御神輿が出発し、市内を巡り八坂神社へと戻ります。神泉苑では18時半頃から“よかろう太鼓”の奉納演奏。19時過ぎに中御座御輿が渡御されます。
<還幸祭>
2019年7月24日(水)八坂神社御旅所出発16:30~ ※神泉苑には19:00過ぎ到着予定
■神泉苑
【拝観時間】8:30~20:00
【御朱印受付時間】9:00~17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】地下鉄東西線「二条城前駅」から徒歩約2分 Google map
【公式ホームページ】http://www.shinsenen.org/
\「還幸祭」神輿渡御鑑賞と「東華菜館」でお食事を楽しむ♪/
⇒「京都・四条大橋『東華菜館』納涼席から楽しむ お神輿観覧プラン」(2019年7月24日実施)はこちら
【下鴨神社】「御手洗祭」の日にいただきたい! “御手洗社の御朱印”
御手洗社の御朱印 500円
世界遺産・下鴨神社の夏の風物詩といえば、「御手洗祭(みたらしまつり)」。土用の丑の日前後に行われる歳時で、御手洗社前の神聖な御手洗池に足を浸け、無病息災を祈願します。御手洗社の御朱印は通年授与されていますが、せっかくなら、伝統行事を体験して拝受してみたいですね♪ “みたらし団子発祥の地”とも伝わることから、右下には可愛らしいみたらし団子が押されています。
※書き置きのみ。
御手洗祭
⇒「御手洗祭」の詳細はこちら
■下鴨神社
【参拝時間】6:30~17:00
【御朱印受付時間】9:00~16:00
【参拝料】境内無料
【電話】075-781-0010
【アクセス】市バス「下鴨神社前」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
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【即成院】願いが的へ・・・ 所願成就を祈願! “那須与一の特別御朱印”
「那須与一公祥月命日忌法要」限定・特別御朱印 1,000円
泉涌寺(せんにゅうじ)の塔頭・即成院(そくじょういん)は、“仏さまのオーケストラ”とともに、季節ごとの特別御朱印が人気。さらに、『平家物語』の“屋島の合戦”で活躍した、弓の名手・那須与一ゆかりのお寺でもあります。即成院の阿弥陀様を信仰した与一は、この地で生涯を閉じたと伝わり、毎年祥月命日にあたる8月8日には墓前で法要が行われ、特別御朱印が授与されています。
“願い”の散華は取り外せます。
御朱印には、与一が射落とした的のモチーフに、“願いが的へ”の文字。海上で的を射た戦をイメージし、青が基調となっています。さらに今年(2019年)は特別に、“願い”が散華に。お参りし御朱印をいただくと、所願成就のご利益があるかもしれませんね!
那須与一墓所
■即成院
【拝観時間】9:00~17:00
【御朱印受付時間】9:00~17:00
【拝観料】500円
【電話】075-561-3443
【アクセス】市バス「泉涌寺道」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】http://www.negaigamatoe.com
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今回は、夏の歳時にあわせていただきたい、御朱印をお届けしました。期間限定の御朱印は数に限りがある場合が多いので、気になる方はお早めに。神さま・仏さまにしっかりお参りしてから、“参拝・拝観の証”として御朱印をいただいてくださいね。