ミモロのわくわくネコあるき 2-3 地蔵院編
⇒前回からのつづき。
妙心寺 桂春院、祇王寺を後にし、周囲を竹林で囲まれた、静かなお寺にやってきました。
【地蔵院(竹の寺)】
竹林と楓と苔が織りなす美しさ
ミモロが最後にご案内するのは、京都の西、衣笠山にある「地蔵院」です。境内はすっぽりと竹林に包まれ、「竹の寺」と呼ばれています。
夢窓国師(むそうこくし)が開山した臨済宗のお寺で、ご本尊は「地蔵菩薩」。一休禅師が、幼少期を過ごされたお寺でもあります(そこでここでは、小坊主姿・・・ ミモロは女の子ですが・・・)。
境内では、風が渡ると、サヤサヤと竹が囁きます。春には、筍たくさん採れるんだって~ いいなぁ~。
方丈にある竹の寺の「モシュ印」と「コケ寺リウム」
お庭に面したお座敷に飾られた「モシュ印」と「コケ寺リウム」は、なんだか立派な室礼のような感じ。
観光の方が、物珍しげにつぎつぎと撮影しています。こういうお部屋って見たことないよね~ まぁ、ミモロも初めてだけど・・・ このキャンペーンの時季に来れてよかったね。
方丈のお庭は、竹と苔をはじめ、さまざまな緑色が絶妙な調和を見せてくれます。ホント、いろんな緑があるんだね~。
え、なぁに~?(誰かがミモロを呼びました)
犬の幸せを願う「わんこ御守」と犬専用の「永代供養合同墓」
あれ~ 「わんこのお守り」だって~。首輪などに付けられる小さなお守りで、犬の健やかな暮らしを願うものだそう。
「僕も付けてるよ~」と。あ、この子がミモロのこと呼んだんだ~。
お寺に住んでいる「くうちゃん」という4歳の男の子です。う~ なかなかイケメンのわんこ・・・ 「両親ともに野犬(捨て犬)で確かなことはわからないのですが、おそらく、パパはラブラドールと柴犬の血を引き、ママはチワワ系の雑種かな? と思っています」とお寺の方。
保護主さんが里親を探されていたときに縁あって出会い、このお寺に来たのは、まだ仔犬だったころ。よかったね~ いい里親さんに会えて・・・
以前から動物の保護に関心を抱かれていたご住職のご家族が、この「くうちゃん」を引き取ってから生まれたのが、「わんこのお守」です。子供の成長を願うご本尊の地蔵菩薩様のお力は、あらゆる動物にも注がれます。
境内の一角には、犬専用の「永代供養合同墓」が。
実は、この犬専用の「永代供養合同墓」ができたのは、昨年(2018年)の台風21号で境内の山の木々が倒れ、荒れ果ててしまった場所。本堂にも近い場所ながら、不思議なことに、建物には一切被害がなかったそう。「お地蔵様が守ってくださったのでしょうね~」とお寺の方。荒れた土地を整備するにあたり、そこに「永代供養合同墓」を作り、一角に“犬専用”という他に類をみない立派なお墓ができました。
いいなぁ~ 犬だけなんだ・・・ ネコは入れないんだって・・・ 残念・・・
秋深まると、楓の紅葉が参道を埋め尽くす「地蔵院」。また、行かなくちゃ~。
☆紅葉の見頃 例年11月中旬~12月上旬
■地蔵院[竹の寺]
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:15)
【拝観料】500円
【電話】075-381-3417
【アクセス】京都バス「苔寺・すず虫寺」バス停から徒歩約3分、阪急嵐山線「上桂駅」から徒歩約12分 Google map
【公式ホームページ】http://takenotera-jizoin.jp/
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不思議な苔アート。
紅葉と一緒に、みなさんも見に行ってみてくださいね~♪
またね~。
ネコのミモロでした。
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文・写真:小原誉子
「京都観光おもてなし大使」にして、旅ライター。アナウンサー、テレビ番組プロデューサー、企業広報などを経て、現在、ライターおよびコーディネーター活動とともに、ネコのミモロとコンビを組む人気ブロガーに。京都のみならず、日本の文化や観光情報を発信すべく、日々かけめぐっています。
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