ミモロがめぐる、苔×紅葉の庭。桂春院・祇王寺・地蔵院

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ミモロのわくわくネコあるき 2-2 祇王寺編


⇒前回からのつづき。

妙心寺 桂春院を後にし、奥嵯峨にやってきました。


【祇王寺】
しっとりとした苔の美しさが際立つ、平家ゆかりの尼寺



奥嵯峨にひっそりと佇む「祇王寺」は、いつ訪れても、とても心に染みるものがあります。

そう、ここは、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が、清盛の心変わりによって都を追われ、母・刀自と妹・祇女とともに出家し、ひっそりと暮らした庵跡です。その後、清盛が心を移した仏御前も出家。祇王の後を追い、現在、庵には、鎌倉時代に彫られた4人の像が祀られています。清盛さんってひどい・・・ 人の心って、移り変わりやすいんだよね~ ネコ(ミモロ)は、そういうことないのに~。

本当に、ここは年間を通じ、まるで祇王さまたちの涙が空気を湿らすように、しっとりとしています。でもイキイキ育つ苔には、どんな境遇でも生きていこうっていう、たくましい生命力がみなぎっているよう。
(この日、ミモロは、祇王さまたちの尼寺をリスペクトして、尼僧姿で訪れました)

さぁ、もっと奥に進みましょう。



境内の道は、濡れていることが多いから、滑らないように気を付けてね~。


庵を写した「コケ寺リウム」と、「大日如来」の「モシュ印」


庵の丸い吉野窓のそばに置かれた「コケ寺リウム」。この窓は、格子と外の竹やぶが交差し、影が色づいてみえることから「虹の窓」っていわれています。


※コケ寺リウムにはお手を触れないでくださいね~


小さなガラスケースの中に、「祇王寺」の世界が広がります。



実は「祇王寺」は、明治初期に廃寺となり、現在は「旧嵯峨御所 大本山 大覚寺」の塔頭寺院になっています。今の庵の建物は、明治28年(1895)に、元京都府知事・北垣国道さんが嵯峨にあった別荘を寄付されたもの。歴史は違うけど、祇王さまたちにふさわしい風情が漂う建物です。

「モシュ印」には、ご本尊の「大日如来」の文字が描かれています。



苔のお庭は、庵の中からも眺められます。
いつも観光客で賑わう嵯峨嵐山。でもここは、静寂に包まれた別世界です。おしゃべりしていた観光の方も、ここに入ると、次第に静かになっていくのが不思議です。



ここを訪れたら、必ず庵に上り、ご本尊と祇王さまたちに参拝しましょう。ミモロが、おひとりずつ参拝していて、ふと祇王さまと祇女さまの像を見ると、頭に被る尼僧頭巾から耳が出ていることを発見。あ、ミモロといっしょだ~ 嬉しい~。(失礼・・・ もちろん耳の位置は違います。ぜひ参拝なさって確かめてください)

お庭は、外で眺めるのもいいんですが、庵の中からの趣も素敵なんです。



なんか心落ち着きます。


「良縁結び」と「縁ほどき」のご利益がある絵馬



あ、絵馬がある~。庵の中には、祇王さまたち、白拍子の姿が描かれた絵馬が置かれていました。種類は「良縁結び」と「縁ほどき」の2種類。う~ なかなかここにふさわしい絵馬。でも、どっちに願い事を書くか間違えないようにしないと~ 大変です。



苔の種類も豊富な「祇王寺」。ぜひ、時間に余裕をもって、ゆっくり過ごしてくださいね。


☆紅葉の見頃 例年11月下旬~12月上旬 紅葉情報はこちら


■祇王寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】300円
【電話】075-861-3574
【アクセス】市バス「嵯峨釈迦堂」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.giouji.or.jp/



最後に訪れたのは、祇王寺から南へず~っと下ったところにある、「地蔵院(竹の寺)」。ほら、おいで~ とミモロが手招きしています♪

⇒ミモロのわくわくネコあるき 2-3 地蔵院編へ。

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文・写真:小原誉子
「京都観光おもてなし大使」にして、旅ライター。アナウンサー、テレビ番組プロデューサー、企業広報などを経て、現在、ライターおよびコーディネーター活動とともに、ネコのミモロとコンビを組む人気ブロガーに。京都のみならず、日本の文化や観光情報を発信すべく、日々かけめぐっています。
\毎日更新中!/
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Written by. みさご

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