京都から癒しの“青もみじ”をお届け

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貴船神社(撮影日:2020年6月1日)

京都府では5月21日(木)に緊急事態宣言が解除され、府内の移動制限も緩和されました。拝観を休止されていたお寺なども、「これまで通り」とはいきませんが、入場人数を制限するなど対応をとった上で徐々に再開されつつあります。とはいうものの、都道府県またぎの移動自粛が続くなど、京都に来られない方も多いと思います。そこで本日は、神社・お寺のご協力のもと、爽やかな新緑の風景をお届け。写真を通して、「今の京都」をお楽しみください!
また、「京都に行きたくても行けない」という方に向けて、神社やお寺の方からもコメントをいただきました。あわせてご覧ください。

\約40の青もみじスポットをお届け/
⇒京都青もみじ情報2020




【三千院】一面の緑に佇む“あの人気者”の今


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(撮影日:2020年6月1日)


まずは洛北・大原にある三千院。こちらは客殿の前に広がる「聚碧園(しゅうへきえん)」です。「緑が集まる園」という意味にふさわしく、初夏にはお庭一面が美しい緑に。訪れた日は気温も高く、山間部の大原といえども汗ばむ陽気でしたが、開放された客殿の中に、心地よい風が吹き込んでいました。
 

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(撮影日:2020年6月1日)


「三千院といえば、やっぱりこの風景!」という方も多いのではないでしょうか。「有清園(ゆうせいえん)」に佇む往生極楽院のまわりも、今は一面の緑。ひと目見ただけでも、“色々な緑”があることが分かりますね。梅雨に入り、湿気が多くなるこれからの季節は、苔もより一層鮮やかさを増すことでしょう。
 

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※わらべ地蔵は杉村孝氏の作品です(撮影日:2020年6月1日)


そして忘れてはいけない人気者「わらべ地蔵」は・・・ ご覧の通り、この日も“ほっこり顔”。柔らかな木漏れ日が落ちる苔の上で、気持ちよさそうに寝ころんでいました。見ているだけで心が穏やかになりそうですね♪
 

【お寺からのコメント】
「5月末より拝観を再開しましたが、しばらくは拝観時間の短縮や、抹茶の提供、写経などを休止した状態で公開を続けて行く予定です。これからの時季、境内の紫陽花が見頃を迎えますが、来年に向けても綺麗に咲くよう万全にお手入れをしていきますので、遠方の方は、今年はどうか無理をなさらずに。紅葉も自慢ですので、収束していたら秋の風景を見にお越しください」


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【貴船神社】朱色の灯篭が印象的な “あの参道”の今


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(撮影日:2020年6月1日)


毎年6月1日は、数あるお祭りの中で最も重要とされる例祭「貴船祭」で賑わう貴船神社ですが、2020年は神職の方のみでの齋行となり、神輿渡御など諸行事も中止となりました。
「例年にない静けさです…」と神職さんがおっしゃる通りの静けさに包まれた境内では、近くを流れる貴船川の音を背景に、青もみじが風にそよそよと揺れていました。
 

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(撮影日:2020年6月1日)


私のおすすめが、石段の参道を上り切った場所からの光景です。うっすらと太陽の光に照らされた青もみじが美しいですね♪ そのまま本殿に向かわれる方も多いように思いますが、訪れたなら、ぜひ振り返ってみてください。
 

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(撮影日:2020年6月1日)


こちらは灯篭が立ち並ぶ石段や本殿のある“本宮”から歩いて10分ほどの場所にある「奥宮」。貴船神社の中でも随一の“パワースポット”とうたわれる「龍穴」があることでも知られます。鮮やかな緑の葉をつけた巨木が多く、息を吸い込むだけでパワーを授かれそうな場所です。京都市街地に比べ、およそ5度気温が低いとも言われるだけあってか、まだまだ芽吹きたてのような、若々しい彩りの風景が広がっていましたよ。
 

【神社からのコメント】
「貴船祭も規模を縮小して齋行しましたが、これから行う神事やお祭りも、例年とは異なる形での開催が想定されます。参列者や参拝者、そして神社職員の安全に配慮してのことですのでご理解いただければ嬉しいです。まだまだ制約のある日々が続きそうですが、今の状況が落ち着いてきたら、ぜひ気分のリフレッシュも兼ねて自然豊かな貴船にお越しください」


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【二尊院】折り重なる緑が美しい“あのもみじアーチ”の今


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(撮影日:2020年6月1日撮影)


続いては、2012年の「そうだ 京都、行こう。」盛秋キャンペーンの舞台となった二尊院。今の時季は、溢れんばかりの青もみじが境内を彩ります。なかでも圧巻なのが、約100メートルにわたる「紅葉の馬場」。紅葉の時季を迎えるまでに、剪定作業や台風の影響などで、どうしても葉の数は減ってしまうのですが、今の時季であればボリューム感もお見事!



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(撮影日:2020年6月1日撮影)


こちらは「そう京」キャンペーンの際に、メインポスターに採用されたアングル。「紅葉の馬場」の突き当り近くでの撮影です。お寺の方によると、「あのキャンペーン以来、ここで写真を撮影される人も増えましたよ」とのこと。実は私もその一人だったりします(笑)

 

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(撮影日:2020年6月1日撮影)


こちらも人気の撮影スポットという「勅使門」。門をフレームに見立てて撮影するのがコツでしょうか。フレーム越しの青もみじも鮮やかですね♪ 個人的には門の手前にも少しもみじを入れて撮影するのがお気に入りです。
 

【お寺からのコメント】
「4月以降、情勢を見つつ何度か拝観の中止と再開を繰り返しました。5月中旬以降は継続して拝観を続けていますが、お隣の常寂光寺さんやあだし野念仏寺さんとも相談し、タイミングをあわせて再開することとしました。色々な意味で、うちだけで動くよりも、近隣との連携が必要かと思いますし、こういった時こそ単独ではなく団結することが大事かと思いますので。今はなかなか“観光”とはいかないかもしれませんが、秋までには収束して、紅葉の二尊院をぜひ見ていただきたいです」


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【瑠璃光院】SNSで大人気の“あのリフレクション”の今


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(撮影日:2020年6月3日撮影)


最後にご紹介するのは、5月末まで「春の特別公開」を中止されていた瑠璃光院。いよいよ6月1日(月)から公開が開始されたということで、現在の様子を覗いてきました。
“あの場所”をご紹介する前に、まずは山門をくぐった先にある「山露路(やまろじ)の庭」を。空を覆い尽くすかのように木々が生い茂ることもあって、差しこむ太陽の光が和らぎ、ご覧のようなしっとりとした風情が広がっていました。青もみじだけではなく苔の美しさも目を惹きますね♪
 

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(撮影日:2020年6月3日撮影)


お待ちかね(?)の“机のお部屋”です。瑞々しい青もみじが綺麗にリフレクションしていますが、この美しさは言葉で語る必要はありませんね♪ “反射具合”は天候や時間帯によっても変わりますが、個人的には“曇り”や“雨”の日を狙って訪れるようにしています。

 

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(撮影日:2020年6月3日撮影)


こちらは私もお気に入りの「臥龍(がりょう)の庭」。拝観順路としては最後の場所にあたります。先ほどの机のお部屋に負けず劣らずの、なかなかのリフレクション具合! 秋の紅葉も綺麗なんですよ♪
 

【瑠璃光院からのコメント】
「4月中旬から『春の特別公開』を実施する予定でしたが、このような事態となり、今年は6月から7月末にかけての実施となりました。ご拝観の皆様にお写経をしていただくスペースの間隔をあけさせていただいたり、お抹茶の提供を中止したり、これまで通りとはいきませんが、皆さんの安全・安心を第一に対応させていただきます。また毎年のように来られていた方や、今回の拝観を楽しみにされていたものの断念されたという方もいらっしゃることでしょう。感染症の拡大が収束し、次の特別公開を行う時にお越しいただけると嬉しいです」


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Written by. カツオ

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