収穫の季節を言祝ぐ、10月の和菓子

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京の和菓子の玉手箱 番外編


黄金色に色づいた稲穂が、あちこちで刈り取りの季節を迎えています。この時季に楽しみなのが、秋の実りをモチーフとした和菓子たち。“和菓子ライフデザイナー”の小倉夢桜(ゆめ)さんに、これまでに出会った10月の和菓子のなかから、可愛らしい意匠の和菓子をピックアップしていただきました。秋を彩る草花の写真とともにご覧ください♪

⇒旬の花情報はこちらから

遊び心あるフォルムがインパクト大!
■甘楽花子(かんらくはなご) 【小芋】



「中秋の名月」は、1年で空が最も澄み渡る旧暦の8月に、明るく美しい月が眺められる十五夜の月のことを指します。今年(2020年)は昨日・10月1日(木)にあたりましたが、皆さま、すばらしいお月見を楽しまれたでしょうか?
この時季は里芋の収穫期にあたることから、「中秋の名月」は別名「芋名月」とも呼ばれています。

小芋 460円(9月下旬~10月中旬販売予定)


京都のおばんざいの定番「小芋のたいたん」などに登場する「小芋」とは、里芋のこと。その姿をそのままに象った、こなし製の「小芋」は、甘楽花子で出会った和菓子。むっちりとした食感は、まるで里芋そのもののようで、見た目と味の錯覚がユニークな、印象深い和菓子です。

■甘楽花子
【営業時間】10:00~19:00(日曜日は~18:00)
【定休日】水曜日
【電話】075-741-8817
【アクセス】市バス「熊野神社前」バス停から徒歩約1分、京阪鴨東線「神宮丸太町駅」から徒歩約5分 Google map

この“いが”ならば、まるっと食べられます♪
■霜月(そうげつ) 【栗】



中秋の名月を「芋名月」と呼ぶように、旧暦9月13日の十三夜のことを、「栗名月」と呼びます。「後の名月」とも呼ばれる十三夜。2020年は10月29日(木)となりますが・・・ 十五夜と十三夜、いずれかの月だけを見ると「片月見」といい縁起が悪いとされているようです。この言い伝えを信じるか信じないかは皆さん次第。私は綺麗な十三夜を心待ちにしたいと思います。

栗 250円(10月初旬~中旬販売予定)


9月に入ってから、京都でも栗の便りが届きはじめました。そして、仕込みの終わった栗たちが、少しずつ和菓子屋の店頭に並び始めています。こちらは、洛北の和菓子店・霜月で出会ったお菓子。栗の“いが”をきんとんで表した、菓銘もそのものずばりの「栗」。自然の恵みをダイレクトに感じられる意匠は、思わず笑みがこぼれるかわいらしさです。

■御菓子司 霜月
【営業時間】9:00~18:00(1月と祝日は~17:00)
【定休日】日曜日、第1・3月曜日、不定休
【電話】075-491-5556
【アクセス】市バス「神光院前」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sougetsu-kyoto.jp/

子ども心をくすぐる、“かぼちゃ色”のお菓子
■長久堂 北山店 【背戸(せど)の秋】



芋、栗とくれば、次は「かぼちゃ」の登場です。かぼちゃといえば、すっかりハロウィンのイメージが定着しました。例年、街なかにはオレンジ色のかぼちゃの提灯があちこちに飾られ、当日の31日には賑やかな雰囲気となりますが、今年は静かなハロウィンとなりそうです。
この時季になると和菓子店でもかぼちゃのお菓子が登場してきます。

背戸の秋 465円(事前にお問合せください)
※内容が一部変更になることがございます


こちらは、小倉羹にかぼちゃきんとんを載せ、かぼちゃの種をあしらった、長久堂「背戸の秋」。子どもたちにも喜ばれそうな、可愛らしい色合いが目を惹きます。菓銘にある「背戸」は、「家の裏口」、もしくは「家の後ろの方」を指すことば。「里の秋」という童謡では「お背戸に木の実の落ちる夜は」と歌われますが、今はご存知の方も少ないでしょうか。

■長久堂 北山店
【営業時間】9:30~18:00
【定休日】1月1日・2日
【電話】075-712-4405
【アクセス】地下鉄烏丸線「北山駅」から徒歩約10分 Google map
【公式Facebook】https://www.facebook.com/chokyudo/

今年の実りに感謝を捧げて
■千本玉壽軒 【豊穣】



黄金色に実る田んぼは、豊穣の象徴。今年は収穫を前に台風が来ることも少なく、無事稲刈りを終えられた農家さまも多いのではないでしょうか。5月に田植えが行われ、あっという間に収穫の時季。刈り取られた後の田んぼは一年の早さを感じさせ、少し寂しくもあります。「来年も良き実りを」と祈るとともに、早く平穏な日常が戻ることを願ってやみません。

豊穣 454円(9月中旬~10月中旬販売予定)
※2019年に撮影。2020年は意匠が少し異なります。


白こしあんをこなし生地で包んだ、千本玉壽軒「豊穣」。秋の実りそのものを刻印した、風情あるお菓子です。ぽかんと浮かぶのは、お月様でしょうか、それとも沈む夕陽? 秋の光景をイメージしながら、温かいお茶とともに、召し上がってみてはいかがでしょうか。

■千本玉壽軒
【営業時間】8:30~17:00
【定休日】水曜日
【電話】075-461-0796
【アクセス】市バス「千本今出川」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】http://sentama.co.jp/


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小倉夢桜 —Yume—
和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファー。京都五感処・京都Loversフォーラム代表。2012年よりホームページ『きょうの「和菓子の玉手箱」』を運営し、毎日京都の和菓子を紹介し続けている。現在は『月刊京都』(白川書院)で「月刊京都版・きょうの『和菓子の玉手箱』」を連載中。
【きょうの『和菓子の玉手箱』】https://kyoto-lovers-forum.com/
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Written by. みさご

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