
「京の冬の旅」で特別公開される、仁和寺 五重塔内部
2020年は新型コロナウイルスの影響により、京都三大祭をはじめ、さまざまなイベントが中止となりました。これからの季節、恒例のあのイベントや歳時の開催状況も気になるところ。2020年12月から2021年1月に行われる、冬の京都イベントをご紹介します。
※京都旅行の際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
※2020年11月27日時点の情報です。新型コロナウイルスの感染拡大状況等によって、変更となる場合がございます。最新情報は各公式ホームページにてご確認ください。
【12/11~20(雨天決行)】渡月橋をライトアップ!
「京都・嵐山花灯路-2020」

渡月橋ライトアップ(写真提供:京都・花灯路推進協議会)
風光明媚な「嵯峨・嵐山」で、毎年冬の訪れと共に開催されている「嵐山花灯路」。今年(2020年)で16回目を迎える人気イベントです。嵐山の代名詞“渡月橋”と山々が幻想的にライトアップされ、エリア全体がロマンチックな雰囲気となります♡

いけばなプロムナード(写真提供:京都・花灯路推進協議会)
散策路は、露地行灯の“灯り”とボリューム感のあるいけばな作品の“花”で演出されます。寺院・神社でもライトアップを実施。なお、今年は“竹林の小径”のライトアップは中止となっていますので、ご注意ください。
特別拝観・開館、ライトアップ情報

宝厳院(写真提供:京都・花灯路推進協議会)
・落柿舎 17:00~20:30(受付終了20:00)/200円
・常寂光寺 17:00~20:30(受付終了20:00)/500円
・野宮神社 日没~20:00/無料
・宝厳院 17:00~20:30(受付終了20:00)/600円
・法輪寺 日没~20:30/夜間舞台入場無料※プロジェクションマッピング「デジタルカケジク」は中止
・福田美術館 2020年12月11日(金)・12日(土)・18日(金)・19日(土)17:00~19:00(最終入館18:30)/1,300円
【日程】2020年12月11日(金)~20日(日)
17:00~20:30 ※雨天決行
【料金】散策無料(寺院・神社・文化施設の料金は別途必要)
【場所】嵯峨・嵐山地域
【問合せ】075-212-8173(京都・花灯路推進協議会事務局/平日10:00~18:00)
【公式ホームページ】https://hanatouro.kyoto.travel/
【注意!】知恩院の「除夜の鐘」、2020年は見学ができません。

大晦日の夜は「除夜の鐘」で、一年間の煩悩を払い、清らかなこころで新年を迎える準備をします。京都市内で最も有名なのが知恩院の除夜の鐘ですが、今年は、お坊様のみで行われ、一般参拝者は見学できません。知恩院の公式ホームページでは、「除夜の鐘」の動画を公開中。動画から、厳かな雰囲気を感じてみてはいかがでしょう。
※毎年12月27日に行われる、鐘の試し撞きも見学不可。
そのほか、12月の風物詩「大根焚き」(三宝寺・妙満寺・千本釈迦堂・了徳寺)や「かぼちゃ供養」(矢田寺)、「京料理展示大会」が中止となっています。
※大根焚きは法要のみ行われます。
【12/19~2021/1/31】2021年注目の“ウシ”がいっぱい!
京都国立博物館 新春特集展示「丑づくし-干支を愛でる-」

新羅十二支像護石拓本のうち丑像(部分)京都国立博物館蔵
京都国立博物館では毎年、年末年始に“干支”に注目した展示が行われています。今回は新春特集展示「丑づくし-干支を愛でる-」と題し、“ウシ”にちなんだ作品が勢揃い。俵屋宗達筆「牛図」(重文、京都・頂妙寺)や長沢芦雪筆「牧童吹笛図」(京都・久昌院)などが展示され、約1万年にわたるという、牛と人類の繋がりを知ることができます。2021年のスタートに、様々な牛を愛でてみませんか。

石燈籠図屏風(部分)伊藤若冲筆 京都国立博物館蔵
同期間中、文化財保存修理所開所四十周年記念 特別企画「文化財修理の最先端」も行われます。2020年夏に開催予定だった特別企画。同館併設の文化財保存修理所にて、近年修復された文化財のなかで特に注目される作品が展示されます。あわせてお楽しみください。
文化財保存修理所開所四十周年記念 特別企画「文化財修理の最先端」
【日程】2020年12月19日(土)~2021年1月31日(日)
9:30~17:00(受付終了16:30)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月1日
【料金】700円
【場所】京都国立博物館 詳細情報はこちら
【問合せ】075-525-2473(テレホンサービス)
【公式ホームページ】https://www.kyohaku.go.jp
★京都国立博物館・新春のおすすめ情報
年明けは1月2日(土)から開館となる京都国立博物館。恒例の新春イベントも実施予定で、1月10日(日)には「新春大念佛狂言」、11日(月・祝)には「芸舞妓 春の舞」が、平成知新館地下1階講堂で行われます。いずれも無料(観覧料別途要)で、当日10時より整理券が配布されます。詳細は公式ホームページにて。

【2021/1/9~3/18】この冬は“事前予約優先制”です!
第55回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開

仁和寺 五重塔
“京都の冬”で見逃せないのが、「京の冬の旅」非公開文化財特別公開(以下、京の冬の旅)。普段は見学できない建築や襖絵、仏像などを楽しむことができる貴重なイベントで、第55回は「京の名宝 美の遺産」と題し、国宝・重要文化財が特別公開されます。

龍安寺「芭蕉図」
公開箇所は「京の冬の旅」初公開となる3つの文化財を含む12ヵ所。3つの世界遺産でも行われ、龍安寺では、茶室「蔵六庵」を「京の冬の旅」として6年ぶりに公開。2018年、123年ぶりに帰還した襖絵「芭蕉図」もご覧いただけます。その他、数年ぶりとなる公開が多い今回の「京の冬の旅」。貴重な機会にぜひ、京都の秘められた美をお楽しみください♪
なお拝観は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため“事前予約優先制”になっています。お申込みは公式ホームページから。※当日、受付で空きがあれば拝観いただけます。

東寺 小子房 庭園「澄心苑」と蓮花門(国宝)
⇒詳しい情報は、歳時『第55回「京の冬の旅」非公開文化財特別公開』をチェック!
【日程】2021年1月9日(土)~3月18日(木)
10:00~16:30(受付終了16:00)
※事前予約優先制。お申込みはこちら。
【料金】1ヵ所700円
※日程・時間・料金ともに、公開箇所により一部異なります。詳しくは公式ホームページでご確認ください。
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会/10:00~18:00 ※12月29日~1月3日は休み)
【公式ホームページ】https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2020-2021/
【注意!】三十三間堂の「大的大会(通し矢)」、2021年は中止となりました。

楊枝のお加持(過去のイメージです)
千体千手観音立像(国宝)で知られる三十三間堂。1月恒例の、最も重要な法要「楊枝(やなぎ)のお加持」では、楊枝で観音様に祈願した法水を注ぎ、参拝者の無病息災を願います。2021年は1月17日(日)に行われますが、例年同日に開催される「大的大会(通し矢)」は中止に。境内の無料公開は行われます。