本法寺
東山に嵐山・嵯峨野、岡崎など、名だたるお花見エリアがある京都。今回ご紹介するのは、街中に位置する「西陣」エリアです。地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩10〜15分程、市バスなら「堀川寺ノ内」バス停を降りた界隈。住宅街に溶け込むように、知られざる桜名所が集まります。この時季限定の「特別公開」「桜ライトアップ」情報とともに、ひとやすみスポットもご紹介。あわせてお楽しみください♪
【妙顕寺】豊臣秀吉ゆかりのお寺に咲き誇る、桜たち
(撮影日:2020年4月6日)
京都で最初の日蓮宗寺院で、豊臣秀吉の宿所となった歴史をもつ妙顕寺。寺之内通に面した山門の紅しだれ桜にはじまり、境内随所でソメイヨシノやしだれ桜が楽しめます。大客殿前の「四海唱導の庭」も見どころで、しだれ桜と枯山水、勅使門との調和が美しい。夜にはライトアップが行われ、京都市内でも比較的ゆったりと過ごすことができます。
(撮影日:2020年4月2日)
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■妙顕寺
【拝観時間】境内自由、庭園10:00〜16:00
【拝観料】境内無料、庭園500円(特別拝観800円)
【電話】075-414-0808
【アクセス】市バス「堀川寺ノ内」バス停から徒歩約5分、地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】https://www.shikaishodo-myokenji.org/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyoto.myokenji/
<春の特別拝観・ライトアップ>
【日程】2021年3月22日(月)〜4月11日(日)
10:00〜16:00、18:00〜20:00
【料金】800円
【本法寺】お花見とあわせて、貴重な寺宝にもご注目を
(撮影日:2020年4月2日)
(撮影日:2019年4月8日)
「琳派」の祖、本阿弥光悦の菩提寺である本法寺。多宝塔を包み込むように桜が咲き誇り、本堂前にたつお寺ゆかりの長谷川等伯(像)も桜を見上げているようです。恒例の「春の特別寺宝展」も行われ、等伯が描いた、長さ約10メートル幅約6メートルに及ぶ巨大な「涅槃図」(重文)を特別公開。通常は複製を展示していますが、期間中は実物をご覧いただけます。お花見とあわせて、貴重な文化財、庭園を楽しむのがおすすめです。
涅槃図(部分)
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■本法寺
【拝観時間】10:00〜16:00
【拝観料】境内無料、宝物館・庭園500円
【電話】075-441-7997
【アクセス】市バス「堀川寺ノ内」バス停から徒歩約3分、地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://eishouzan.honpouji.nichiren-shu.jp/
【公式Twitter】https://twitter.com/honpouji/
<春の特別寺宝展 涅槃図公開>
【日程】2021年3月14日(日)〜4月15日(木)
10:00〜16:00
【料金】1,000円
【水火天満宮】存在感たっぷりの“紅しだれ桜”!
(撮影日:2020年3月30日)
堀川通沿い、お隣の公園に続くように、地元の方にとって憩いの場となっている水火天満宮。こぢんまりとした境内を、紅しだれ桜がシャワーのように包み込みます。わずか2本ですが、その存在感は圧巻! 例年、あまり散ることなく、見頃が長く続くのもポイントです。開花から葉桜まで日を追う毎に、紅色から薄ピンクへ。色の移り変わりも美しく、おすすめは満開間近の濃い紅色です。
(撮影日:2020年4月2日)
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■水火天満宮
【参拝時間】境内自由
【参拝料】境内無料
【電話】075-451-5057
【アクセス】市バス「天神公園前」バス停から徒歩約1分、地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://suikatenmanguu.com/
ここまでご紹介した、妙顕寺・本法寺・水火天満宮の3ヵ所はそれぞれ徒歩3分圏内に位置し、巡りやすくなっています。ここから堀川通を渡り西へ進むと、妙蓮寺や雨宝院が待ち受けています。
【雨宝院】さまざまな種類の桜が楽しめます
(撮影日:2020年4月9日)
閑静な住宅街にたたずむ雨宝院(うほういん)は、歓喜天を祀ることから“西陣の聖天さん”と親しまれています。春ともなれば、境内を埋め尽くすように咲き誇る桜たち。多彩な品種が植わり、八重の歓喜桜や観音桜、しだれ桜、そして例年4月中旬には桜シーズンを締めくくるように咲く御衣黄(ぎょいこう)。黄緑色の花をつける珍しい八重桜です。
御衣黄(撮影日:2020年4月9日)
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■雨宝院
【拝観時間】9:00〜17:00
【拝観料】境内無料
【アクセス】市バス「今出川浄福寺」バス停から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.uhoin.com/
※お寺への問合せはご遠慮ください。
知る人ぞ知る桜を愛で“心”を満たしたら、ひとやすみスポットで“お腹”を満たしましょう。西陣エリアでおすすめの、老舗が営むカフェや昔ながらの洋食店などをピックアップ。歩き疲れた体にパワーチャージを♪
【tubara cafe(つばらカフェ)】老舗「鶴屋吉信」のカフェ。注目は代表銘菓をアレンジした「生つばら」
生つばら(2種)セット 1,050円〜
和菓子の老舗・鶴屋吉信が、2019年2月、本店のお隣にオープンしたtubara cafe。鶴屋吉信の人気菓子「つばらつばら」といえば粒餡の“和菓子”ですが、カフェでは工場直送の焼き皮でマスカルポーネ餡を包んだ“和洋菓子”「生つばら」がいただけます。
しっとり&ふんわりとした食感で、味は抹茶・柚子・ラムレーズン・プレーンバニラの4種が定番。そして期間限定の味もあり、3月15日(月)からは春らしい“さくら”が登場します。種類豊富で、組合せに悩みそうですね。カフェ限定の新たな「つばらつばら」をぜひ味わって! お持ち帰りも可能です。
■tubara cafe
【営業時間】11:30〜17:30(ラストオーダー17:00)
【定休日】火・水曜日
【電話】075-411-0118
【アクセス】市バス「堀川今出川」バス停からすぐ、地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩約15分 Google map
【公式Instagram】https://www.instagram.com/tubaracafe/
【キッチンパパ】お米屋さんが営む洋食店。さまざまな“日替りハンバーグ”が登場!
土日祝限定のスペシャルランチ(一例) 1,280円
雨宝院前の上立売通を西へ徒歩約5分の場所にあるのが洋食店・キッチンパパ。150年以上続くお米屋さんが営み、その日に精米されたばかりのご飯を味わえます。
ランチタイムのおすすめは、ご飯も進む、手づくりハンバーグ! 平日はビーフシチューや和風おろしのきのこなど、日替わりでさまざまなハンバーグ(990円)を、土日祝にはハンバーグにエビフライやミスジステーキなどがセットになったスペシャルランチをご用意。公式Facebookでは月ごとのメニューをご紹介されているので、事前にチェックして訪ねてみましょう!
日替わりハンバーグ(一例)
■キッチンパパ
【営業時間】11:00〜14:00(ラストオーダー13:30)、17:30〜20:30(ラストオーダー19:30)
【定休日】木曜日
【電話】075-441-4119
【アクセス】市バス「千本上立売」バス停から徒歩約2分 Google map
【公式ホームページ】https://kitchenpapa.net/
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotokitchenpapa/
【千本玉壽軒】桜シーズンならではの“和菓子”をおみやげに♪
花の袖 6個入 800円
千本通を歩いていると、風格あるたたずまいの和菓子屋さんが見えてきます。こちらは、昭和13年(1938)創業の千本玉壽軒(せんぼんたまじゅけん)。お花見のおみやげには、「花の袖」がおすすめ。3〜4月限定で販売される“ひとくちサイズ”の落雁で、なかには桜餡が入っています。見た目も素敵で、お花見のお裾分けにぴったりですね♪
茶寮では、目の前で和菓子を作っていただけます♪
昨年(2020年)10月には、お隣の建物をリノベーションし、茶寮SENTAMA(せんたま)をオープン。できたての和菓子を味わいながら、ゆっくり過ごせるお店が誕生しました。季節ごとの生菓子のほか、最中3種盛りなど気になる“和スイーツ”が勢ぞろい! 3月4日(木)からは、三色団子と桜の干菓子が味わえる「お花見セット」(1,100円)が登場しています。
■千本玉壽軒
【営業時間】8:30〜17:00
【定休日】水曜日
【電話】075-461-0796
【アクセス】市バス「千本今出川」バス停から徒歩約1分 Google map
【公式ホームページ】http://sentama.co.jp/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/kyoto.sentama/
■茶寮SENTAMA
【営業時間】10:00〜16:00
【定休日】水曜日
【電話】075-461-5747
【アクセス】市バス「千本今出川」バス停から徒歩約2分 Google map
【公式Instagram】 https://www.instagram.com/saryo.sentama/