個性派作品がずらり! 2022年冬・京都の注目展覧会。 大橋翠石・岸田劉生・みうらじゅんなど

  • イベント・歳時

福田美術館(大橋翠石 猛虎之図)

福田美術館(大橋翠石 猛虎之図)

2022年がスタートし、京都各地のミュージアムでも新春を彩る華やかな展覧会がはじまっています。そのなかから、開催中~2月にはじまる6つの展覧会をピックアップ。どれも個性的な作品が彩る、見ごたえのある展覧会ばかりです。2022年の京都旅は、アートな旅からスタートしませんか♪

★チケットプレゼントもご用意しております。詳しくは文末をご確認ください。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

京都生まれの鬼才が収集した“不可思議な”品を一挙公開!
開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」
【アサヒビール大山崎山荘美術館】開催中~3/6(日)

京都が生んだ鬼才・みうらじゅん。イラストレーターや漫画家、エッセイスト・ミュージシャンとして活躍する一方、「マイブーム」「ゆるキャラ」など社会現象となったワードを生み出し、仏像ブームの火付け役になるなど、現代サブカルチャーになくてはならない存在です。

アサヒビール大山崎山荘美術館の開館25周年を記念したこちらの展覧会では、“サブカルの帝王”が集めた数々の品=「マイ遺品」の一部をピックアップ。まるで遺品を眺めるかの如く、「みうらじゅん」の人柄を感じられる、単なるコレクションを超えた収集品の世界を垣間見ることができます。

(左)ヤシやん (右)ツッコミ如来立像

(左)ヤシやん (右)ツッコミ如来立像

展示されるのは、えもいわれぬ不思議なものばかり。海辺の観光土産店で売られているけれど“誰ももらったことも、あげたこともない土産物”「ヤシやん」や、みうらじゅんオリジナルの仏像「ツッコミ如来立像」など、変だけれどどこか可愛く愛おしい、みうらじゅんワールドが繰り広げられます。

スイーツ(どら焼き)・ドリンク(特選宇治ほうじ茶orコーヒーor紅茶)セット 770円

スイーツ(どら焼き)・ドリンク(特選宇治ほうじ茶orコーヒーor紅茶)セット 770円

同館随一の眺望を誇る喫茶室では、展覧会オリジナルの焼印入り特製どら焼きが登場! 香り高いオリジナル焙煎の特選宇治ほうじ茶(数量限定)とともに、ほっこり暖かな時間が用意されています。不思議な遺品を見た後には、ぜひお立ち寄りを。
■開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」
【日程】開催中~2022年3月6日(日)
    10:00~17:00(入館16:30)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】アサヒビール大山崎山荘美術館 詳細情報はこちら
【料金】900円
【問合せ】075-957-3123
【展覧会ホームページ】https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/43936/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

平面から立体まで、マルチに輝く才能に迫る!
「生誕130年 描く・飾る・デザインする—堂本印象の流儀—」
【堂本印象美術館】開催中~3/21(月・祝)

堂本印象「超ゆる空」 1968年 岐阜・瑞甲山乙津寺蔵

堂本印象「超ゆる空」 1968年 岐阜・瑞甲山乙津寺蔵

明治24年(1891)京都に生まれ、生涯を京都で過ごした日本画家・堂本印象(1891-1975)。西陣織の図案描きから日本画家となり、戦後は抽象表現の世界に分け入り、様々な作風で人々を魅了した、京都画壇を代表する画家です。

(左)堂本印象「茶釜 地中海」(堂本印象下絵) 1963年 (右)堂本印象「茶碗 高風想思」 1970年 ともに京都府立堂本印象美術館蔵

(左)堂本印象「茶釜 地中海」(堂本印象下絵) 1963年 (右)堂本印象「茶碗 高風想思」 1970年 ともに京都府立堂本印象美術館蔵

生誕130年を迎えた昨年(2021年)特別企画展がはじまり、6月には前編として印象の画業を振り返る「堂本印象」展が開催されました。12月より後編となる「描く・飾る・デザインする—堂本印象の流儀—」がスタート。工芸品や美術館デザインなど、「日本画家」の枠にとらわれない、印象のマルチな活躍を紹介しています。

(左)堂本印象「木彫人形 車引き」 1914年 (右)堂本印象「堂本美術館ポスター」 1966年 ともに京都府立堂本印象美術館蔵

(左)堂本印象「木彫人形 車引き」 1914年 (右)堂本印象「堂本美術館ポスター」 1966年 ともに京都府立堂本印象美術館蔵

驚くべきは、創作物の種類の多さです。工芸品や陶磁器のほか、木彫人形や『婦人公論』の表紙下絵、美術館や都をどりのポスターなども展示され、印象が多才な人であったことがよくわかります。晩年にも衰えることがなかったという印象の表現意欲。独特な美意識の世界を、ぜひ体感ください。
■生誕130年 描く・飾る・デザインする—堂本印象の流儀—
【日程】開催中~2022年3月21日(月・祝)
    9:30~17:00(入館16:30)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌平日)
【場所】堂本印象美術館 詳細情報はこちら
【料金】510円
【問合せ】075-463-0007
【展覧会ホームページ】https://insho-domoto.com/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

「寅年」&“ニャーニャーニャー(2022)”の年に贈る
「トラ時々ネコ 干支セトラ」
【福田美術館】1/29(土)~4/10(日)

(左から)円山応挙「虎図」、曾我蕭白「虎図」、長沢芦洲「虎図」、川合玉堂「紅梅猫児」(すべて前期)

(左から)円山応挙「虎図」、曾我蕭白「虎図」、長沢芦洲「虎図」、川合玉堂「紅梅猫児」(すべて前期)

嵐山・渡月橋のたもとにある福田美術館では、江戸時代に活躍した与謝蕪村や円山応挙、明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳や大橋翠石など、日本を代表する画家が描いた「虎図」と干支の動物たちの作品が公開されます。そのなかには・・・ 干支にはいないはずの猫の姿も! 「2022」=「ニャーニャーニャー」という語呂に合わせて、遊び心ある展示を楽しめます。
  • 大橋翠石「猛虎之図」(通期)

    大橋翠石「猛虎之図」(通期)

  • 大橋翠石「仔虎図」(後期) 翠石最後の虎の作品です。

    大橋翠石「仔虎図」(後期) 翠石最後の虎の作品です。

なかでも注目は、大橋翠石(1865-1945)!! 「虎の翠石」とも呼ばれるほどに、たくさんの虎を描き、虎を極めた日本画家です。精緻な虎図は、パリ万国博覧会(1900)とセントルイス万国博覧会(1904)で金牌(金メダル)を連続受賞。日本人初となる快挙に国内外で人気を博すのですが、没後は展覧会などもあまり開かれず、“幻の画家”となってしまいます・・・ 2020年に行われる予定だった兵庫県立美術館の展覧会もコロナ禍により中止になってしまっただけに、今回は翠石作品を間近に眺めるチャンスです!

大橋翠石「仔猫図」(前期)

大橋翠石「仔猫図」(前期)

虎だけでなく、こんなに可愛い猫の絵も!毛の質感を出すために、絵筆までも自作したという翠石のこだわり。ぜひ本物を目の前にしてみてくださいね♪
■トラ時々ネコ 干支セトラ
【日程】2022年1月29日(土)~4月10日(日)
前期1月29日(土)~3月7日(月)
後期3月9日(水)~4月10日(日)
10:00~17:00(最終入館16:30)
【休館日】火曜日(祝日の場合は翌平日)
【場所】福田美術館 詳細情報はこちら
【料金】1,300円
【問合せ】075-863-0606
【展覧会ホームページ】https://fukuda-art-museum.jp/exhibition/202110011830
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

競技かるた「第3回 ちはやふる小倉山杯」記念!
企画展「絵でみる百人一首と枕草子」
【嵯峨嵐山文華館】1/29(土)~4/10(日)

伝 藤原定家「小倉色紙 はなさそふ」(前期)

伝 藤原定家「小倉色紙 はなさそふ」(前期)

2月20日(日)、嵯峨嵐山文華館で行われる競技かるた大会「第3回 ちはやふる小倉山杯」。競技かるたのトップ選手が集う人気大会の開催を前に、『百人一首』と、百人一首にも選ばれた歌人・清少納言の『枕草子』にちなんだ展覧会が開催されます。
  • 神坂雪佳「紫式部 古聖帝名臣画冊」(部分、通期)

    神坂雪佳「紫式部 古聖帝名臣画冊」(部分、通期)

  • 尾形乾山「三十六歌仙絵 伊勢」(通期)

    尾形乾山「三十六歌仙絵 伊勢」(通期)

小倉山は『百人一首』の選者・藤原定家の山荘があったと伝わるゆかりの場所。<ギャラリー1>では、定家直筆と伝わる「小倉色紙」をはじめ、『百人一首』や和歌にちなんだ作品が展示されます。

(左)冷泉為恭「春秋野遊山行之図_右」(後期) (右)伊藤小坡「雪の朝」(後期)

(左)冷泉為恭「春秋野遊山行之図_右」(後期) (右)伊藤小坡「雪の朝」(後期)

2階・畳敷きの<ギャラリー2>では、『枕草子』の場面を想起させるような雅やかな日本画作品を展示。渡月橋を間近に眺める風光明媚なミュージアム。福田美術館との共通券(2,000円)も用意されているため、両館ともに訪れてみてはいかがでしょうか。
■絵でみる百人一首と枕草子
【日程】2022年1月29日(土)~4月10日(日)
前期1月29日(土)~3月7日(月)
後期3月9日(水)~4月10日(日)
10:00~17:00(最終入館16:30)
【休館日】火曜日
【場所】嵯峨嵐山文華館 詳細情報はこちら
【料金】900円
【問合せ】075-882-1111
【展覧会ホームページ】https://www.samac.jp/exhibition/detail.php?id=19
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グロテスクで奇怪な劉生’s「デロリ」ワールド
「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」
【京都国立近代美術館】1/29(土)~3/6(日)

岸田劉生《外套着たる自画像》明治45(1912)年 ※以下すべて岸田劉生作品、京都国立近代美術館所蔵

岸田劉生《外套着たる自画像》明治45(1912)年 ※以下すべて岸田劉生作品、京都国立近代美術館所蔵

おかっぱでちょっと不気味な「麗子像」で知られる、天才画家・岸田劉生(1891-1929)。ゴッホやマティスなどの西洋絵画と、岩佐又兵衛など日本画の作風に影響を受けながら、独特な絵画世界を展開し、近年さらに人気が高まっている画家です。京都国立近代美術館は昨年(2021年)3月に岸田作品42点を収蔵。旧蔵8点と合わせて50点の作品を所蔵し、岸田作品の全貌を展観できる一大コレクションになりました。

(左)《麗子裸像》大正9(1920)年 (右)《エターナル・アイドル》大正3(1914)年

(左)《麗子裸像》大正9(1920)年 (右)《エターナル・アイドル》大正3(1914)年

新収蔵記念展覧会では、館所蔵の岸田作品をすべて展示。岸田作品の特徴である「デロリ」感(初期の浮世絵などに見られる、生々しく猥雑で、グロテスクで奇怪なものを指す岸田の造語)を体感できる作品をはじめ、「麗子裸像」や、「エターナル・アイドル」などの初期作品も登場します。
  • 《夕陽》明治45(1912)年

    《夕陽》明治45(1912)年

  • 《大連星ヶ浦風景》昭和4(1929)年

    《大連星ヶ浦風景》昭和4(1929)年

岸田作品は時期によって作風が変わることも特徴で、画壇に本格デビューした1912年頃はゴッホやセザンヌなどポスト印象派の影響が強く、その後、中国絵画や日本画の影響を受け、最晩年1929年の作品ではすっきりと明るい明澄な風景画を描いています。

また、岸田作品だけでなく、館に岸田作品を寄贈した実業家・森村義行と弟の松方三郎による「旧森村・松方コレクション」から葛飾北斎の浮世絵なども展示。岸田劉生最大の支援者・“羅紗王”芝川照吉のコレクションから青木繁の名作《女の顔》を展示するなど、岸田と岸田の支援者にも迫る、密度の濃い展覧会となっています。
■「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」
【日程】2022年1月29日(土)~3月6日(日)
    9:30~17:00(金・土は~20:00、入館は閉館30分前まで)
【休館日】月曜日
【場所】京都国立近代美術館 詳細情報はこちら
【料金】1,500円
【問合せ】075-761-4111
【展覧会ホームページ】https://www.momak.go.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

幕末~明治を駆け抜けた「芳」の系譜を辿る!
特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」
【京都文化博物館】2/26(土)~4/10(日)

歌川国芳「相馬の古内裏」 名古屋市博物館蔵(高木繁コレクション)

歌川国芳「相馬の古内裏」 名古屋市博物館蔵(高木繁コレクション)

昨年(2021年)、没後160年を迎えた歌川国芳(1797-1861)は、幕末に活躍した浮世絵師。ダイナミックな武者絵やひと目見たら忘れられないユニークな戯画が人気を集め、「奇想の絵師」とも呼ばれています。彼の下には多くの弟子が集い、その一人が近年人気を集める月岡芳年(1839-92)。そのほか国芳の「芳」の名を継ぐ弟子たちは、幕末から明治にかけて、生き生きとした浮世絵を描き続けました。

(左)月岡芳年「英名二十八衆句 福岡貢」 (右)落合芳幾「英名二十八衆句 佐野治郎左エ門」 ともに名古屋市博物館蔵(尾崎久弥コレクション)

(左)月岡芳年「英名二十八衆句 福岡貢」 (右)落合芳幾「英名二十八衆句 佐野治郎左エ門」 ともに名古屋市博物館蔵(尾崎久弥コレクション)

この展覧会では、名古屋市博物館の浮世絵コレクションから約150点を展示。第1章では、国芳が得意とした時代のヒーローを表現した「武者絵」を、第2章では「血みどろ絵」と呼ばれる怪奇な作品をピックアップ。「血みどろ絵」は、その名の通り、血がほとばしるショッキングな描写をした浮世絵のこと。その代表的な作例とされる月岡芳年と落合芳幾による「英名二十八衆句」は、全点が公開されます。
※血が苦手な方や体調に不安がある方は気をつけてご観覧ください。

歌川国芳「里すゞめねぐらの仮宿」 名古屋市博物館蔵(高木繁コレクション)

歌川国芳「里すゞめねぐらの仮宿」 名古屋市博物館蔵(高木繁コレクション)

第3章では美人画や役者絵、そして第4章では世相を表した滑稽絵を展観します。浮世絵作品は細かな描写も多いため、美術鑑賞用のアートスコープなどを利用するのもおすすめです。
■特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」
【日程】2022年2月26日(土)~4月10日(日)
   10:00~18:00、金曜日は~19:30(入室は閉室の30分前まで)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【場所】京都文化博物館 詳細情報はこちら
【料金】1,400円
【問合せ】075-222-0888(代表)
【展覧会ホームページ】https://www.ktv.jp/event/idomuukiyoe/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。
■チケットプレゼントのお知らせ■
以下のチケットを抽選でプレゼントします。

①【アサヒビール大山崎山荘美術館】開館25周年記念「みうらじゅん マイ遺品展」5組10名様
②【堂本印象美術館】生誕130年 描く・飾る・デザインする—堂本印象の流儀— 3組6名様
③【福田美術館】「トラ時々ネコ 干支セトラ」」5組10名様
④【嵯峨嵐山文華館】企画展「絵でみる百人一首と枕草子」5組10名様
⑤【京都国立近代美術館】「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」 3組6名様
⑥【京都文化博物館】特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」2組4名様

郵便ハガキに、
「希望の展覧会名(第2希望まで)・住所・氏名・電話番号・ホームページの感想・私の好きな京都の桜」
をご記入の上、下記の宛先までご応募ください。
2022年1月24日(月)必着。

【宛先】 〒601-8404 京都市南区八条通堀川西入ル小寺町7-7
    JR東海「そうだ 京都、行こう。」デスク 「2022年冬展覧会」チケットプレゼント係


※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
※ご応募は、お一人様一回に限らせていただきます。
※お預かりした個人情報は商品の送付以外の目的では使用しません。
※掲載内容は2022年1月17日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. みさご

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