嵐山エリアから嵐電(京福電車)に乗って3駅目に位置する「車折(くるまざき)神社」。近年は境内末社のひとつ芸能神社が有名で、多くの人気アーティストや俳優の方々が御利益を授かろうと足を運ぶほど。いったいどんな見どころがあるのか、車折神社についてお届けします♪ 毎年9月9日に行われる「重陽祭」もご紹介していますので最後までご覧ください。
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車折神社の歴史~“車折”とは?~
御祭神は、平安時代後期の儒学者・清原頼業(きよはら よりなり)。文治5年(1189)に逝去し、現在の社地に廟が設けられ、頼業の法名「宝寿院殿」にちなみ「宝寿院」が営まれました(室町時代には天龍寺の末寺となります)。そして鎌倉時代、後嵯峨天皇が大堰川への行幸の際、この地を通りかかったときに突然、牛車の轅(ながえ)が折れ動けなくなったそう。そこで調べてみたところ頼業の廟があったことから、ご神威を畏れ、「車折大明神」の御神号と正一位を贈られました。こうして「車折神社」と称され、現在にいたります。
車折神社は創建当初から多くの桜が植えられ「桜の宮」と呼ばれていたのだとか。現在も、早咲きから遅咲きまで様々な品種の桜が咲き、京都市内でも長くお花見が楽しめる桜の名所として名を馳せています。日本画家・冨田溪仙が奉納した「溪仙桜」も見事です。
それでは境内を巡りながら、チェックしておきたいポイントをご案内しましょう。
それでは境内を巡りながら、チェックしておきたいポイントをご案内しましょう。
願い事を叶えたい方必見! オススメの参拝手順
車折神社は、学業成就をはじめ、商売繁盛や金運向上、良縁成就など様々な御利益がありますが、オススメの参拝手順があるそう。
まず、本殿へお参りする前に、石でできた円柱型の立て砂「清めの社」にお参りすることで、悪運や因縁を浄化し、心身を清めます。こちらは境内随一のパワースポットとして知られ、スマホの待受画像にする方もいらっしゃるそうです。
まず、本殿へお参りする前に、石でできた円柱型の立て砂「清めの社」にお参りすることで、悪運や因縁を浄化し、心身を清めます。こちらは境内随一のパワースポットとして知られ、スマホの待受画像にする方もいらっしゃるそうです。
次に授与所にてお守り「祈念神石」を授かります(※お札型もあります)。「祈念神石」は、「皆さまの願いが叶いますように」と神社の方がご祈祷されているのでどんな願い事でも大丈夫。本殿でお守りを両手で挟み、心の中で願い事を強く念じお参りしましょう。
お守りは毎日肌身離さず持ち歩き願いが叶ったら、身近な場所で拾った石を洗い清め、お礼の言葉を記して本殿前に、お守りは古札納所にお納めします。石は、車折神社の境内にある石以外ならどんなものでも良いとのこと。後に、本殿や末社の建て替えの際に使用されるそうで、皆さんのお礼の思いがお社をお守りすることに繋がっていくのは素敵ですね。
巨匠・富岡鉄斎との関係
境内にある駐車場近くには、近代文人画の巨匠・富岡鉄斎が生前使用していた約2,000本の筆が納められているという「筆塚」があります。なんと鉄斎は、車折神社の元宮司さん! 明治時代の初め頃、神社は一時荒廃していたのですが、明治21年(1888)から5年間、宮司となり復興に努められたそう。
神社には数多くの鉄斎作品が残っているものの、残念ながら通常は非公開・・・ しかし、実は本殿に架かる扁額や表参道脇の車折神社碑に刻まれた文字、裏参道入口の社号標は鉄斎筆。境内を歩きながら、鉄斎を感じることができます。
ちなみに本殿前に建つ拝殿の天井は華やかな「花天井」! 花や虫、魚など36枚の絵が一面に描かれています。作者は文化勲章も受章した画家・山口華楊(かよう)の実兄である山口玲熙(れいき)。お参りの際はぜひ見上げてみてくさいね♪
芸能神社で、芸能・芸術の上達を祈願♪
車折神社には15の末社があり、特に有名なのが芸能神社。芸能・芸術の祖神として古くから崇敬される天宇受売命(あめのうずめのみこと)を御祭神とし、歴史は意外と新しく昭和32年(1957)に創建されました。本殿や拝殿など、2020年12月に修復が完了し、建物はまだまだ美しい印象です。
境内で一際目を引くのが、綺麗に並ぶ朱塗りの玉垣。その数はなんと4,500枚にも及び、年間2,000枚ほどのお申込みがあるのだとか! 今も撮影所が残る太秦も近い場所柄、俳優やアーティストなど、芸の上達を願うあらゆる分野の方々が奉納されていて、お名前を見つけるのも楽しいものです。玉垣の美しい文字は字体を統一するためにおひとりで書かれていて、現在担当されているのは約10年になる大ベテランさん。玉垣は、芸能・芸術・技芸など、様々なジャンルにわたりお申込み可能なので、ご自身で奉納してみてはいかがでしょうか(1枚21,000円)。
こちらの末社もお参りを。弁天神社・清少納言社
芸能神社とあわせて人気を集めているのが弁天神社。絶世の美人ともいわれた弁天様(市杵島姫命、いちきしまひめのみこと)を祀ることから、“金満美麗”の御利益を授かれます。より豊かに、より美しい「華麗なる人生」を目指す方にもオススメです♪
もうひとつ、オススメの末社が清少納言社。頼業と同族である清少納言をお祀りし、「才色兼備」の御利益があります。2024年の大河ドラマは、ライバルとされる紫式部が主人公ということで、こちらのお社にも注目が集まるかもしれませんね。
お守りや御朱印をチェック!
お参りのあとは、お守りや御朱印をチェックしましょう。厄除けお守りは、鉄斎が描いた原画が元になっていて、ちょっぴり個性的。清少納言や弁天様をイメージしたお守りもあり、末社でお願い事をされた方はこちらも気になりますよね。華やかなデザインなので、バッグなどにつけても良さそうです。芸能・芸術の御利益を授かりたい方は、芸術才智守護のお守りをどうぞ。
【イベント情報】9月9日は重陽祭が行われます
9月9日は、古来宮中などで行われた五節句のひとつ「重陽の節句」にあたり、京都各所で神事が行われます。車折神社の重陽祭は、平成9年(1997)に130年ぶりに再興されたという伝統行事です。疫病退散と美容・健康向上を祈願し、菊の花が供えられた神前で舞楽が奉納されます。祭典終了後は菊酒の無料接待も。事前に特別祈願(1口2,000円)を申し込めば、「美容と健康に効く(菊)お守り」が授与いただけます。お守りは後日、自宅へ郵送してくださるので、届くのが待ち遠しいですね。
■重陽祭
【日時】2022年9月9日(金)
13:00~14:00頃
【料金】無料
【日時】2022年9月9日(金)
13:00~14:00頃
【料金】無料
■車折神社
【参拝時間】境内自由、授与所9:30~17:00
【参拝料】境内無料
【電話】075-861-0039
【アクセス】京都バス「車折神社前」バス停・嵐電嵐山本線「車折神社駅」から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.kurumazakijinja.or.jp
【公式Twitter】https://twitter.com/kurumazakisan
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。
【参拝時間】境内自由、授与所9:30~17:00
【参拝料】境内無料
【電話】075-861-0039
【アクセス】京都バス「車折神社前」バス停・嵐電嵐山本線「車折神社駅」から徒歩すぐ Google map
【公式ホームページ】http://www.kurumazakijinja.or.jp
【公式Twitter】https://twitter.com/kurumazakisan
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※掲載内容は2022年9月6日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。