京都といえば、街中で出会うレトロな近代建築も見逃せません。眺めるだけでなく、建物のなかにゆっくり過ごせるカフェもあると嬉しいですよね。このたび、京都府庁旧本館にそんな楽しみ方ができる「salon de 1904(サロン ド イチキュウゼロヨン)」がオープン! 前半ではカフェ、後半では京都府庁旧本館についてたっぷりご紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
\京都には、気になる建築がいっぱい!/
⇒「京都まちなか レトロ建築めぐり」(2023年5月掲載)
\京都には、気になる建築がいっぱい!/
⇒「京都まちなか レトロ建築めぐり」(2023年5月掲載)
京都府庁旧本館とは?
京都府庁旧本館は、明治37年(1904)に建てられたレンガ造りの建物。昭和46年(1971)に本館としての役割を終えましたが、館内の一部は現在も情報センターや執務室として使用されています。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古を誇り、平成16年(2004)に国の重要文化財となりました。貴重な旧本館は現在、毎週、曜日限定で一般公開中。旧知事室や旧議場などの見学ができ、館内に入れば、まるでタイムスリップしたような気分です♪
カフェ「salon de 1904」で、ひとやすみ♪
そんな館内の一角に、2023年7月、オープンしたのが「salon de 1904」。元々は人事委員会室として使われていた部屋で、店名には竣工年の“1904”が入っています。今春の文化庁の京都移転を契機に、文化財を活用した憩いの場を多くの方に提供したいとの思いから、カフェをオープンされました。
店内は、なんともクラシカルな雰囲気。赤いじゅうたんにアンティーク家具が置かれ、テーブル・椅子の一部は旧本館や旧知事公舎で実際に使われていたという歴史あるもの。デザインも様々なので、どの席に着こうか悩みますね・・・
お店を営むのは、京都の人気喫茶店「前田珈琲」。同店の定番メニューが揃い、モーニングからランチ、カフェまで、幅広く利用することができます。トーストとゆで卵、ドリンクが楽しめるモーニングセット(580円)は8時から11時まで提供されていて、ここから京都旅をスタートするのもおすすめです。
今後は、清水焼やアンティークで提供予定とのことで、食器にもぜひご注目ください。なかには、戦後の占領下で日本からの輸出品に表示することを義務づけられた「Made in Occupied Japan(メイド イン オキュパイド ジャパン)」の裏印入りの貴重な陶磁器もあるそうです。
今後は、清水焼やアンティークで提供予定とのことで、食器にもぜひご注目ください。なかには、戦後の占領下で日本からの輸出品に表示することを義務づけられた「Made in Occupied Japan(メイド イン オキュパイド ジャパン)」の裏印入りの貴重な陶磁器もあるそうです。
店内を見渡すと、素敵なものがたくさん。壁に掛けられたアートや、レトロな棚と置物、照明のデザインも様々。どれも歴史ある室内の雰囲気にとてもマッチしています。眺めながらゆったりとした時間を過ごしましょう。
■salon de 1904
【営業時間】8:00~17:00
【定休日】日曜日
【電話】075-414-1444
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分、市バス「堀川下立売」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.maedacoffee.com/shopinfo/fucho/
【営業時間】8:00~17:00
【定休日】日曜日
【電話】075-414-1444
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分、市バス「堀川下立売」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.maedacoffee.com/shopinfo/fucho/
館内見学も楽しもう!
<旧議場>
カフェでひとやすみした後は、館内見学を楽しみましょう。
まずご紹介するのは、カフェと同じ1階にある旧議場。明治38年(1905)から昭和44年(1969)まで府議会の議場として使用されていました。1階は議長席・理事者席に対して議員席が半円形に広がり、2階は傍聴席になっています。旧本館竣工110周年を迎えるにあたり整備が行われ、平成28年(2016)に明治当初の姿に修復。アーチ型の曲線や蛇腹型の装飾が施されたしっくい壁など、様々なデザインにあふれています。
まずご紹介するのは、カフェと同じ1階にある旧議場。明治38年(1905)から昭和44年(1969)まで府議会の議場として使用されていました。1階は議長席・理事者席に対して議員席が半円形に広がり、2階は傍聴席になっています。旧本館竣工110周年を迎えるにあたり整備が行われ、平成28年(2016)に明治当初の姿に修復。アーチ型の曲線や蛇腹型の装飾が施されたしっくい壁など、様々なデザインにあふれています。
<旧知事室>
カフェのちょうど真上にあたる2階には、旧知事室があります。明治38年(1905)から昭和46年(1971)の間、24名の知事がこの部屋で執務にあたり、実際に使われた机も残ります。机から室内を見渡せば、気分はまるで京都府知事!?
暖炉は大理石とタイルを組み合わせたもので、上部には大きな鏡を取り付け、知事室に威厳を与える作りになっているのだとか。旧知事室の隣の部屋では、様々な資料を公開中。じっくり眺めて、京都府の歴史に触れてみましょう。
暖炉は大理石とタイルを組み合わせたもので、上部には大きな鏡を取り付け、知事室に威厳を与える作りになっているのだとか。旧知事室の隣の部屋では、様々な資料を公開中。じっくり眺めて、京都府の歴史に触れてみましょう。
<正庁>
正庁は、旧本館のシンボルとなる部屋。これまで数多くの公式行事や式典が行われ、大正天皇の即位の礼(大正4年)及び昭和天皇の即位の礼(昭和3年)の際には、閣議が正庁で開催されました。室内はとても広く、格式の高い折上小組格天井が印象的です。窓の外にはバルコニー(※)があり、欅並木の美しい釜座(かまんざ)通を見渡せます。
※バルコニーは立ち入り禁止です。
※バルコニーは立ち入り禁止です。
室内見学ができるのは旧議場・旧知事室・正庁のみになりますが、各室へ向かう階段や廊下も見逃せません。私のお気に入りは、正面入り口奥の階段! 手すりはなんと大理石でできているそうです。どこから眺めても美しく、何度も上り下りしたくなります。ドラマや映画のロケ地として使われることもあり、「見たことある!」という方も多いかもしれません。
旧本館はロの字型の建物になっていて、中央には中庭が広がります。その中心に植わるのが、円山公園の名物桜の孫にあたる“祇園しだれ桜”。容保(かたもり)桜や大島桜などもあり、満開の時季には近代建築とのコントラストが美しく、フォトスポットとしても人気なんですよ♪ モミジもありこれからは紅葉が楽しみですね。
建築はもちろん、自然も楽しめる京都府庁旧本館。ぜひ四季折々に訪れてみてはいかがでしょう。
■京都府庁旧本館
【公開時間】10:00~17:00
【公開日】火曜日~金曜日、第1・3・5週の土曜日※変更の場合あり
【料金】無料
【電話】075-414-5432
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分、市バス「堀川下立売」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/
建築はもちろん、自然も楽しめる京都府庁旧本館。ぜひ四季折々に訪れてみてはいかがでしょう。
■京都府庁旧本館
【公開時間】10:00~17:00
【公開日】火曜日~金曜日、第1・3・5週の土曜日※変更の場合あり
【料金】無料
【電話】075-414-5432
【アクセス】地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩約10分、市バス「堀川下立売」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://www.pref.kyoto.jp/qhonkan/
※掲載内容は2023年9月4日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。