@junichiro.takikawa
風光明媚な嵐山の大堰川沿いにひっそりとたたずむ嵐山 祐斎亭(以下、祐斎亭)。机に映り込む“シンメトリーな丸窓”は、近年SNSで注目を集めています。今回は丸窓だけでなく、祐斎亭の四季折々に美しい風景や見どころ、楽しみ方をたっぷりご紹介。嵐山の新名所へ、ぜひ訪ねてみてください!
嵐山 祐斎亭とは?
渡月橋から大堰川の上流へ。翡翠色の美しい川沿いを7分ほど歩いた先に祐斎亭はあります。道中、人気のコーヒースタンド・アラビカ京都 嵐山や福田美術館があり、立ち寄ってみるのもおすすめです。
祐斎亭の見学は、事前予約優先制。紅葉シーズンは混み合いますので、早めに公式ホームページから予約しましょう!
※2023年11月・12月の予約は、10月1日(日)10時から受付開始。
祐斎亭の見学は、事前予約優先制。紅葉シーズンは混み合いますので、早めに公式ホームページから予約しましょう!
※2023年11月・12月の予約は、10月1日(日)10時から受付開始。
階段を上がり、門をくぐると、風情ある明治期の建物が見えてきます。この地は約800年前に造営された後嵯峨・亀山上皇の離宮、亀山殿跡と伝わり、美しい自然の景観が魅力。元は芸妓さん・舞妓さんが憧れたという料理旅館「千鳥」でしたが、20年ほど前に、染色作家の奥田祐斎さん・恵美さん夫妻が譲り受けたそうです。
長らく染色アートギャラリーとして使用されてきましたが、「四季折々に美しい自然の風景を、多くの方に知っていただきたい」と、2020年より予約優先制で一般公開がスタートしました。
長らく染色アートギャラリーとして使用されてきましたが、「四季折々に美しい自然の風景を、多くの方に知っていただきたい」と、2020年より予約優先制で一般公開がスタートしました。
SNSで注目! シンメトリーの丸窓
一般公開後、SNSでまたたく間に話題となったのが、“シンメトリーな丸窓”。とても幻想的ですよね♪ 丸窓は祐斎さんの発想により、20年前に設えられたそうです。丸窓から少し離れたスペースに机が置かれ、様々な角度からリフレクションを楽しむことができます。机にカメラを置いて撮影すれば、よりシンメトリーな風景に。四季折々の丸窓の風景は、圧巻の美しさです・・・
まだまだあります、シンメトリー!
丸窓の他にもシンメトリー風景が随所に。文豪・川端康成が小説『山の音』を執筆したと伝わるお部屋では、南側の窓一面に広がるパノラマ風景がリフレクション♪ 室内の手前側に、奈良と三重の県境にある大台ヶ原のトチノキで作られた机があり、天板のガラス部分にくっきりと風景が映り込みます。また西側の窓際には、外に植わる椿を楽しめるようにと今年(2023年)設えられた「椿の窓」があり、こちらの手前にもリフレクションする机が。花が咲く冬から春にかけての風景もどうぞお見逃しなく。
屋外には、水面に映り込む絶景が楽しめる「水鏡」があり、筆で水滴を落としたり、息を吹きかけてみたりと、自分だけの“揺らぎの風景”を造り出すことができます。空の色や太陽の傾きによっても見え方が変化し、時間を忘れ眺めていたくなりそう・・・ 水鏡の左側には、自分好みの“オリジナル水鏡”を作ることができるスペースが! ぜひチャレンジしてみてください。
自然を感じながら、お抹茶で癒しのひととき
「水鏡」のそばには「木漏れ日アートキャンバス」と名付けられたテラス席。より近くに嵐山の自然が広がり、祐斎さんが染めた「羽衣」が風に揺れ、淡く優しい彩りに癒やされます。水琴窟の音色にも耳を傾けてみましょう。祐斎亭ではお抹茶(お菓子付き、1,000円)も用意されていますので、テラス席でゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
水琴窟「水風鈴」や廊下のアート、お手洗い(!?)にもご注目
魅力的な風景の他にも、見どころ盛りだくさんな祐斎亭。建物の裏手の方に向かうと、水琴窟「水風鈴」があります! 「木漏れ日アートキャンバス」にあった水琴窟と同じもので、柄杓ですくった水を上段や中段の器に注げば、様々な音色を聴くことができます。水面に落ちる水滴も綺麗です。
また、水琴窟への道には“瓦”がアートのように並びますが、こちらは祐斎亭の古い瓦を再利用されたもの。建物前の丸い石は、料理旅館時代に漬物石として使われていたものだそうです。
また、水琴窟への道には“瓦”がアートのように並びますが、こちらは祐斎亭の古い瓦を再利用されたもの。建物前の丸い石は、料理旅館時代に漬物石として使われていたものだそうです。
廊下では祐斎さんによって描かれた作品を拝見することができます。ぜひお気に入りの一枚を見つけてみてください(購入も可能です)。また、2つのお手洗いにもご注目。広々とした空間で、金魚が泳いでいたり水琴窟が置かれていたり、こちらもアートな工夫が施されています。ゆっくりくつろいでしまわないようご注意くださいね(笑)
“夢こうろ染”のギャラリー見学や体験も可能です!
2階には祐斎さんが手がける“夢こうろ染”のギャラリーがあり、着物や洋服、ストールなどの作品展示・販売をされています。“夢こうろ染”は光を当てると色が変化するという独自の染色技法で、国内のみならず、ヨーロッパやアジア諸国で高い評価を受けているそう。優美な作品の数々を実際にその目で確かめてみませんか? 祐斎亭では、シルクスカーフの染色体験(要予約、見学付き、22,000円)も可能ですので、見学の際にチャレンジしてみるのも良さそうです♪
【耳寄り情報】1日100名様限定。紅葉ライトアップを貸切で開催!
@junichiro.takikawa
最後に、耳寄り情報をお届けします。この秋、祐斎亭では、紅葉ライトアップを貸切でご覧いただける「夜間貸切特別見学」(要事前申込み)を開催! 幻想的な光に包まれ、美しさが際立つリフレクション風景を心ゆくまでお楽しみください。1日100名様限定なので、気になる方は早めに特設サイトをチェック♪
\「夜間貸切特別見学」の詳細・お申込み方法はこちら/
■嵐山 祐斎亭(予約優先制)
【見学時間】10:00~17:00(最終受付16:30)
※11月18日(土)~12月3日(日)は、8:00~17:30(最終受付17:00)
【見学料】2,000円
【定休日】木曜日(11月は無休)、年末年始
【電話】075-881-2331
【アクセス】市バス「嵐山[京都]」バス停から徒歩約9分、JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://yusai.kyoto
【公式Instagram】https://www.instagram.com/arashiyama_yusai/
■嵐山 祐斎亭(予約優先制)
【見学時間】10:00~17:00(最終受付16:30)
※11月18日(土)~12月3日(日)は、8:00~17:30(最終受付17:00)
【見学料】2,000円
【定休日】木曜日(11月は無休)、年末年始
【電話】075-881-2331
【アクセス】市バス「嵐山[京都]」バス停から徒歩約9分、JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分 Google map
【公式ホームページ】https://yusai.kyoto
【公式Instagram】https://www.instagram.com/arashiyama_yusai/
※掲載内容は2023年9月8日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。