家康ゆかりの地「伏見」で、歴史&日本酒を楽しもう!

  • 散策

御香宮神社

御香宮神社

いよいよ、2023年の大河ドラマが最終回を迎えますね。「そうだ 京都、行こう。」ホームページでは、一年を通して、歴史コラムやブログで“京都・徳川家康ゆかりの地”をご紹介してきました。今回は締めくくりとして、ドラマの終盤にも登場した「伏見エリア」をお届けします。歴史を感じながら散策した後は、お酒の町ならではの日本酒を味わってみませんか。

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★2023年12月27日(水)に現地イベント「【家康の京都】これが徳川将軍家のパワー!荘厳の〈知恩院〉を知る、巡る」(要事前申込み)を開催します。残席僅かですので、お早めにお申込みを♪

【明治天皇 伏見桃山陵】静寂に包まれる、伏見城本丸跡

  • 御陵の背後の台地に、伏見城の本丸があったと伝わります

    御陵の背後の台地に、伏見城の本丸があったと伝わります

  • 天皇陵へ続く約230段の石段

    天皇陵へ続く約230段の石段

豊臣秀吉によって築かれた伏見城。秀吉亡き後、息子・秀頼が大坂城へ移ると、五大老の筆頭・徳川家康が入城し、長きにわたり政務を執り行いました。大河ドラマでも印象的だった「関ヶ原の戦い」の前哨戦で焼失した後、慶長7年(1602)に家康が再建。翌年、伏見城で征夷大将軍の宣旨を受け、江戸時代の幕が開けたのです。以降、将軍宣旨は3代家光までこの城で行われました。

元和9年(1623)に廃城となりましたが、本丸の跡地などは明治天皇 伏見桃山陵となり、石垣の残石や堀を見ることができます。界隈は静寂に包まれ自然豊かで、散歩にもおすすめ。天皇陵を振り返ると、清々しい風景が広がります。

天皇陵前からの眺め

天皇陵前からの眺め

■明治天皇 伏見桃山陵(伏見城本丸跡)
【アクセス】JR奈良線「桃山駅」から徒歩約15分 Google map

【伏見桃山城運動公園】伏見城の模擬天守を眺める

伏見城の模擬天守※内部非公開、周囲2~3メートルは立ち入り禁止区域です

伏見城の模擬天守※内部非公開、周囲2~3メートルは立ち入り禁止区域です

「やはりお城が見てみたい!」という方は、明治天皇 伏見桃山陵から徒歩20分程の場所にある伏見桃山城運動公園へ。この辺りも伏見城の跡地で、園内には昭和に建てられた模擬天守があります。春にはお城を包むように桜が咲き誇り、お花見スポットとしても人気です♪

■伏見桃山城運動公園(伏見城跡)

【アクセス】JR奈良線「桃山駅」から徒歩約15分 Google map

【御香宮神社】「東照宮」と「豊国社」が同じ境内に!?

  • 極彩色の美しい彫刻や文様が施された本殿(重文)

    極彩色の美しい彫刻や文様が施された本殿(重文)

  • 「竹と虎」の刺繍御朱印 1,000円※書き置きのみ、授与は終了

    「竹と虎」の刺繍御朱印 1,000円※書き置きのみ、授与は終了

伏見城跡をめぐったら、御香宮神社を訪ねましょう。豊臣秀吉により伏見城の鬼門除けの社として城内に遷され、征夷大将軍となった徳川家康が元の場所に戻し本殿を造営したという歴史ある神社です。

今年は、家康ゆかりの地にちなみ奉製された、葵紋と本殿の刺繍御朱印が人気だったそう(授与は終了)。現在は本殿の蟇股(かえるまた)の彫刻にちなんだ“蟇股シリーズ”の刺繍御朱印(数量限定・なくなり次第終了)の授与がはじまり、11月から第1弾として「竹と虎」が登場。家康が“寅年、寅の日、寅の刻生まれ”であったと伝わることから、彫刻は本殿のなかでも目にしやすい位置に施されているそうです。こちらも人気のため12月中旬で授与終了となり、2024年の干支(辰)にちなんだ第2弾「雲と龍」の授与が開始となりました。今後どのような刺繍御朱印が登場するのか、展開が楽しみですね。
  • 東照宮

    東照宮

  • 豊国社

    豊国社

境内には様々な末社があり、なかでも注目したいのが徳川家康を祀る「東照宮」と豊臣秀吉を祀る「豊国社」。かつては東照宮のみでしたが、伏見城築城300年にあたる明治28年(1895)に豊国社が造営されました。両社が同じ境内にあるのは全国的にもめずらしく、家康と秀吉ゆかりの神社ならではといえます。

お参りをしたら、近鉄・京阪電車の線路を越え、賑やかな大手筋商店街へ・・・

■御香宮神社
【参拝時間】9:00~16:00(受付終了15:45)
【参拝料】境内無料、石庭200円(行事により拝観休止あり)
【電話】075-611-0559
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約2分、JR奈良線「桃山駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://www.gokounomiya.kyoto.jp
【公式Facebook】https://www.facebook.com/Gokoguofficial

【伏見銀座跡】日本初の「銀座」は伏見にあり!

伏見城を拠点に政務を執り行うなか、慶長6年(1601)、徳川家康は伏見城下に銀貨の鋳造所「銀座」を設けました。今でこそ東京をはじめ日本各地に「銀座」という地名がありますが、そのはじまり“銀座発祥の地”は、ここ伏見! 大手筋商店街の一角に“伏見銀座跡”の石碑があり、界隈の地名は銀座町です。また全国の大名が伏見城周辺に武家屋敷を構えたことから、跡地には、それに由来した地名も多くあります。歩いてみると「ここはもしかして・・・」という発見に、気分が上がるかも♪

■伏見銀座跡
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約2分 Google map

お酒の町、伏見を歩く

城下町として栄えた伏見は、水源に恵まれたこともあり、日本有数の酒処に発展していきました。現在も、大手筋商店街の南北には酒蔵が点在し、蔵人たちが美味しい酒造りに励んでいます。家康ゆかりの地をめぐったら、酒処としての伏見を楽しみましょう。

【伏水酒蔵小路】呑むならココ! 18蔵元の伏見の日本酒が集合

  • 十八蔵のきき酒セット 2,430円

    十八蔵のきき酒セット 2,430円

  • カウンター席

    カウンター席

  • 外観

    外観

伏見のお酒を味わうなら、伏水酒蔵小路がおすすめ! なんと伏見酒造組合に属する18蔵元の日本酒が常時120銘柄以上揃うというお店です。小グラス(1杯約70ml)から注文できるので、様々な銘柄を楽しんでみてはいかがでしょう。各蔵元の代表的なお酒を押さえるなら「十八蔵のきき酒セット」をどうぞ。

お酒のアテは・・・ 店内にある様々なジャンルのお店が集う「うまいもん専門店」から、各席で“出前メニュー”をオーダー。炭火焼きやおでん、イタリアンなど、どれもお酒に合いそうです。

■伏水酒蔵小路
【営業時間】11:00~22:00
【定休日】無
※「うまいもん専門店」はお店によって営業時間・定休日が異なります。詳しくは公式ホームページでご確認ください。
【電話】075-601-2430
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://fushimi-sakagura-kouji.com/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/fsk_sake/

\伏見のお酒が呑めるおすすめスポットをチェック!/
⇒「京都の夜は、“酒どころ”で一献。伏見桃山おすすめグルメ」(2018年11月掲載)

【吟醸酒房 油長】買うならココ! じっくり試飲もできます

  • 大手筋商店街の一角にあるお店です

    大手筋商店街の一角にあるお店です

  • 日本酒がずら~り♪

    日本酒がずら~り♪

  • 試飲カウンター

    試飲カウンター

おみやげにお酒を買うなら、吟醸酒房 油長へ。伏見の蔵元18軒のお酒が常時80種以上揃います。壁一面にずらりと並び、多彩なラベルから味わいをイメージするのも楽しそう。嬉しいことに、店内奥には試飲カウンターがあります(お猪口3種飲み比べ480円~、グラス270円~、つきだし200円)♪ 店員さんに質問したり、味わいながら、お気に入りをみつけてみましょう。

■吟醸酒房 油長
【営業時間】10:00~20:00(試飲カウンターのラストオーダーは19:30)
【定休日】火曜日、第1・3水曜日
【電話】075-601-0147
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】https://aburacho.jp/
【公式X(Twitter)】https://twitter.com/aburacho

【伏見夢百衆】伏見のおみやげが充実! “お酒スイーツ”もあります

  • 酒粕フィナンシェ&酒まんじゅう 伏水珈琲セット 1,000円

    酒粕フィナンシェ&酒まんじゅう 伏水珈琲セット 1,000円

  • 外観

    外観

伏見夢百衆は、大正時代に建てられた月桂冠の旧本店社屋を活用したカフェ&ショップ。日本酒はもちろん、“お酒スイーツ”も味わえます♪ お酒がふわりと薫る酒粕フィナンシェや酒まんじゅう、バニラアイスに日本酒をかけて楽しむ“日本酒アフォガード”など・・・ どれも気になりますね。おみやげも充実のラインアップで、酒粕カレーや酒粕パックという変わり種もあります。

■伏見夢百衆
【営業時間】10:30~17:00(ラストオーダー16:30)
【定休日】月曜日(祝日の場合は営業)
【電話】075-623-1360
【アクセス】近鉄京都線「桃山御陵前駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】https://kyoto-fushimi.or.jp/sake/
【公式Instagram】https://www.instagram.com/yume100syu/
※掲載内容は2023年12月15日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. かりー

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