一年の幸せを願って♪ 上賀茂神社の神馬に会いに行こう

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かつて神社では神様への祈願にあたり、馬を奉納することがしばしばありました。時代が下るにつれて、絵馬や木像、銅像に役目が置き換わるようになりますが、今も生きた馬が「神馬(しんめ)」として奉納されている神社が全国にわずかながらあります。世界遺産の上賀茂神社もそのひとつ。2026年の午年を前に、「神山号(こうやまごう)」の愛称で親しまれる上賀茂神社の神馬についてご紹介しましょう。

馬はご由緒に関わる大切な存在

細殿

細殿

上賀茂神社と馬の関係を紐解くには、まずご由緒から。
 
太古の昔、ご祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が降臨されるにあたり、ご神託に従って神様を迎える儀式がさまざまに斎行されたと伝わります。お告げのなかには「馬に鈴をかけて走らせよ」というものもあり、見事に願いが聞き届けられた結果、神様は天から降臨したそうです。
  • 賀茂競馬

    賀茂競馬

  • 賀茂競馬をモチーフにした絵馬もあります

    賀茂競馬をモチーフにした絵馬もあります

さらに、寛治7年(1093)には宮中行事の競馬(くらべうま)が上賀茂神社で執り行われるようになり、今も古式にのっとった形で毎年5月5日に「賀茂競馬」として続けられています。これらのエピソードから上賀茂神社は「乗馬発祥の地」と言われるほど馬との関係性が深く、年中行事に馬が登場する機会の多さにも繋がっています。

神馬「神山号」は十代目

神馬「神山号」が奉納されるようになったのは昭和49年(1974)から。もともと馬は農業や運搬業などにおいて人々の生活に深く関わっていましたが、社会の変化と共に次第に日常生活からは離れた存在になっていきました。上賀茂神社においても長らく神馬の奉仕が途絶えていたそうですが、JRA日本中央競馬会や京都産業大学馬術部の協力により神馬が復活したといいます。
  • 二の鳥居前にある神馬舎に出社します

    二の鳥居前にある神馬舎に出社します

  • 可愛らしい看板で出社をお知らせ♪

    可愛らしい看板で出社をお知らせ♪

なんと京都産業大学馬術部は初代の「神山号」からお世話しているというから驚きです。常日頃は大学グラウンドの厩舎で過ごし、神社に出社するのはお祭りや日曜、祝日のみになります。
 
※「神山号」の体調や天候によって出社しない場合もあります
  • ニンジンの餌やりの様子

    ニンジンの餌やりの様子

  • 食べやすいように薄くスライスされたニンジン

    食べやすいように薄くスライスされたニンジン

現在の「神山号」は十代目。もとはJRAで活躍した競走馬でしたが、誘導馬の経験を経て神馬に着任したため人を怖がらず、とても穏やかな性格です。
 
神馬舎に出社している時はニンジンの餌やりを体験できますので、ぜひ皆さんも触れあってみてください。餌代はお気持ちでお納めを。
  • 左:神馬みくじ(500円)、右:神馬鬣守(800円)

    左:神馬みくじ(500円)、右:神馬鬣守(800円)

  • 馬のおみくじ 各500円

    馬のおみくじ 各500円

神馬が出社していたら、ぜひチェックしていただきたいのが限定授与品です。つぶらな瞳が可愛らしい「神馬みくじ」と招福・厄除けのご利益がある「神馬鬣(たてがみ)守」があり、神馬舎で授与されています。
 
上賀茂神社には他にも馬のおみくじがたくさんありますので、「神馬みくじ」とあわせてコンプリートするのも良いですね。
 
\「いろいろな神馬に会いたい!」という方は…/

一年に一度の大仕事! 白馬奏覧神事

本殿でニンジン入りの特製大豆を食べます

本殿でニンジン入りの特製大豆を食べます

参拝者との触れ合いが神馬の主たるお仕事ですが、神事に参加することもあります。その最たるものが毎年1月7日に行われる「白馬奏覧神事(はくばそうらんじんじ)」です。年始に白馬(青馬)を見ると一年を幸せに過ごせるという宮中の儀式がもとで、「枕草子」にも記述がみられます。
 
当日午前10時になると、葵の紋が入った「油単(ゆたん)」という絹織物を纏った神馬が本殿へ進み、神前で邪気祓いの大豆を食します。

正午、午後1時、2時、3時の「牽馬(ひきうま)の儀」では橋殿の周りを3周して楼門前へお参り。境内をゆっくりと進み、参拝者に幸せを運びます。

1月7日といえば七草粥も忘れてはいけません。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、春の七草を食して一年の無病息災を願うのも宮中の慣例です。
  • 厄除七草粥 500円

    厄除七草粥 500円

  • 上賀茂神社敬神婦人会の皆さん

    上賀茂神社敬神婦人会の皆さん

上賀茂神社では二の鳥居前で「厄除七草粥」の振る舞いが朝から行われます。限定500食、売り切れ次第終了となりますので、早めのお参りがおすすめ。
 
幸運の白馬を見て厄除七草粥を食べれば、きっと一年がウマくいくはず!

午年ならではの授与品が登場

  • 神馬朱印 1,000円 ※なくなり次第、終了

    神馬朱印 1,000円 ※なくなり次第、終了

  • 神馬絵馬 500円

    神馬絵馬 500円

  • 以前から人気のある「うまくいく守」500円

    以前から人気のある「うまくいく守」500円

午年ならではの新しい授与品をご紹介しましょう。
 
神馬をモチーフにした神馬朱印、神馬絵馬は年末から授与がスタートします。先ほどご紹介した神馬みくじ同様に、“神馬”と名前が付く授与品は朱色の油単がポイントです。油単を身に付けた姿はなかなかお目にかかれないため、スペシャル感が際立ちます。

美しえんむすび守 1,000円

美しえんむすび守 1,000円

初登場の授与品のなかでも個人的にイチ推しは、「美(うま)しえんむすび守」です。葵の紋様が織られたレース生地の下に神馬が浮かび上がり、ありがたさもひとしお。
 
神様にお仕えする神馬のパワーを身近に感じ、午年の運気をアップさせましょう!
 
【参拝時間】5:30~17:00、授与所8:00~17:00
【参拝料】境内無料
【アクセス】市バス「上賀茂神社前」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.kamigamojinja.jp/
 
\馬ゆかりの神社は他にも!/
※掲載内容は2025年12月24日時点の情報です。最新情報は掲載先へご確認ください。

Written by. 「そう京」編集部

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