もうすぐ新緑の季節! 京都のお気に入り“青もみじスポット”10選

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モミジの花(赤いのが花です)

3月の下旬に一気に花開いた、今年(2018年)の桜。そんな春爛漫の様相の中、そっと花を付けた木があります。それが、イロハモミジ。例年であれば4月中頃から赤い花弁を付け始めるのですが、今年はモミジもアップテンポで準備を始めているようです。

ということで、桜のシーズンから早くも初夏へと向かいつつある京都から、私たち「そう京」スタッフお気に入りの“青もみじスポット”をご紹介いたします! 新緑の季節も京都でお楽しみくださいね♪

\青もみじの名所一覧はこちらから/
⇒京都 青もみじ情報2017 ※4月中旬に2018年版を公開予定です。

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【常寂光寺】青もみじ、苔、そして木漏れ日感がたまらない!


カメラ大好き“カツオ”さんのおすすめ青もみじスポットは、嵯峨野にある常寂光寺。景勝地として名高い小倉山の山腹に位置し、平安時代の歌人・藤原定家が小倉山荘を構えたと伝わる雅やかなお寺です。



カツオ 「紅葉の名所として知られる常寂光寺ですが、新緑の季節も格別の美しさ。2011年の『そう京』初夏キャンペーンのポスターでは、“日本のみどり色”が見つかりました、というキャッチコピーがありましたが、本当に緑色ってこんなに多彩なんだ! と実感できる場所でもあります。

もみじの緑、苔の緑、日差しが降りているところ、陰になっているところ。石畳さえも緑色に反射し、まるで緑の海に潜っているかのような心地に。季節が移り変わるなかで濃くなっていく緑を楽しむのも、何度も通う人だけに許された贅沢だと思います」

⇒常寂光寺の青もみじ情報はこちら


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■常寂光寺
【拝観時間】9:00~16:30
【拝観料】500円
【電話】075-861-0435
【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山駅」から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.jojakko-ji.or.jp/



【真如堂】重厚な塔と鮮やかな緑の対比が美しい


洛東の古刹・真如堂は、比叡山 延暦寺を本山とする天台宗のお寺。ご本尊の阿弥陀如来は「うなずきの弥陀」と呼ばれ、女人救済の功徳があると伝わります。こちらのお寺も、カツオさんのおすすめ。



カツオ 「重厚な堂宇が並び、絵になるアングルが多い真如堂。紅葉との相性はもちろん抜群なのですが、初夏の爽やかな青もみじと、どっしりとした建物との対比も、実は絵になります。この写真も、輝くばかりの青もみじに囲まれて、まるで三重塔まで若々しい雰囲気になっていると思いませんか?

晩秋の散り紅葉スポットである裏庭も、初夏には若葉が空を埋め尽くし、軽やかな雰囲気を楽しめて気に入っています♪」

⇒真如堂[真正極楽寺]の青もみじ情報はこちら

■真如堂[真正極楽寺]
【拝観時間】9:00~16:00(受付終了15:45)
【拝観料】本堂・境内無料、宝物・庭園500円(特別行事を除く)
【電話】075-771-0915
【アクセス】市バス「真如堂前」・「錦林車庫前」バス停から徒歩約8分 Google map
【公式ホームページ】http://shin-nyo-do.jp/



【東福寺】まさに“みどりの大海原”! 壮大なスケール感を楽しんで


京都最大級の伽藍を誇る東福寺は、いわずと知れた紅葉名所。洗玉澗(せんぎょくかん)にかかる通天橋からの眺めは、様々なメディアに登場する、京都の定番スポットとなっています。紅葉の時季に「ぶらり旅」をしてきた“かりー”さん。初夏の東福寺も大好きなのだとか。



かりー 「紅葉の時には規制がかかるほど混み合う人気スポットの東福寺。でも、初夏には、秋の混雑が嘘のように、人も少なくゆっくりと景色を楽しめます。秋は深紅の大海原となる洗玉澗は、初夏には“みどりの大海原”となり、渓谷を渡る風も爽やか。この季節にこそ訪れてほしいと思うお寺です。

本坊には、昭和の名作庭家・重森三玲(しげもりみれい)が手がけた4つのお庭があり、そのなかでも私のお気に入りは北庭の“小市松の庭園”。いつでもかわいらしい雰囲気なのですが、特に初夏は苔がモコモコとして、いっそうかわいらしさを増すんです♡ 今年も、サツキが咲く頃に訪れてみたいな♪」

⇒東福寺の青もみじ情報はこちら

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■東福寺
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:00) ※11月~12月初旬は8:30~、12月初旬~3月は16:00まで(受付終了15:30)
【拝観料】通天橋・開山堂400円、本坊庭園400円
【電話】075-561-0087
【アクセス】JR奈良線「東福寺駅」から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.tofukuji.jp/



【祇王寺】ふかふかの苔の絨毯にうっとり♡


平清盛に寵愛された白拍子・祇王の悲恋を今に伝える小さな草庵、祇王寺。祇王寺が好きで、年に何度も訪れるというかりーさんは、初夏には苔・竹・青もみじが織りなす風景が美しくて・・・ とうっとりとしています。



かりー 「そんなに広いお寺ではないのですが、それだけに緑が境内をすっぽりと包み込んでいるようで、その雰囲気がとっても好きなんです。初夏になると苔がふかふかとしてきて、緑色も鮮やかになって、目にまぶしいほどの緑が広がります。

頭上は、濃い緑や淡い緑の青もみじ。足下は、木漏れ日を浴びてきらめく苔の絨毯。さまざまな緑色が組み合わさり、幻想的な世界が広がります。草庵の周りには苔の小鉢が置いてあって、苔の種類を学べるのも楽しいです。今年は“苔ガール”を目指そうかな♪」

⇒祇王寺の青もみじ情報はこちら

■祇王寺
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】300円
【電話】075-861-3574
【アクセス】市バス「嵯峨釈迦堂前」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.giouji.or.jp/



【今宮神社】自然と歴史が紡ぎ出す、重厚感ある初夏景色


洛北・紫野にある今宮神社は、4月の第2日曜日(2018年は4月8日)に行われる疫病除けの「やすらい祭」で知られる神社。徳川五代将軍綱吉の生母「桂昌院(けいしょういん)」ゆかりの社で、女性からの信心が篤いことでも有名。こちらの初夏景色が好きというのは、“ち~たら”ちゃんです。



ち~たら 「私のお気に入りは、紫野にある今宮神社の青もみじ。広々とした境内には多くのもみじが植えられていますが、一番のお気に入りは東門を出てすぐそばのもみじ。写真のように門の外側から境内を望む光景が特に大好きで、青々と生い茂る葉と、白い神社幕、奥に見える朱色の神橋とのコントラストが素晴らしく綺麗です。

しばらくそこで立ち止まってこの景色を眺めていると、不思議と時間が経つのを忘れてしまいます。心ゆくまで堪能したら、三代将軍徳川家光の側室であった桂昌院(お玉)にあやかって“玉の輿”にのれるようお参りをし、門前菓子のあぶり餅をいただくのがお決まりのコースです(笑)」

■今宮神社
【参拝時間】境内自由、社務所9:00~17:00
【参拝料】無料
【電話】075-491-0082
【アクセス】市バス「今宮神社前」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】http://imamiyajinja.org/



【宝泉院】樹齢約700年の五葉松と向き合う、ご褒美タイム!


今まさに桜の季節を迎えている大原。京都の中心部よりもゆっくりと春を迎え、少しずつ芽吹きの季節へと移ろっていきます。4月末からは、春の訪れを祝福する「夜灯り」のイベントも予定されているという宝泉院をおすすめするのは、こちらも、ち~たらちゃん。


(2015年撮影)


ち~たら 「京都大原にある宝泉院の“額縁庭園”が大好きで、新緑の美しい頃に毎年必ず訪れます。柱や鴨居がまさに“額縁”のように見えるので、お庭の景色がそのまま絵画になったような写真を撮ることができます♪

画面の主役となる樹齢700年ほどという五葉松は、まるで生命が宿っているかのように力強く、今にも動き出しそうなほど。お抹茶をいただきつつ、ジッとお庭を観賞しながら過ごす時間は、自分への最高のご褒美です!」

■宝泉院
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:30)
【拝観料】800円(茶菓子付)
【電話】075-744-2409
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約15分 Google map
【公式ホームページ】http://www.hosenin.net/
★「春の夜灯り」
2018年4月21日(土)~5月6日(日) 18:00~20:40 800円(茶菓付1,000円)



【光明寺】歩くだけでも元気が出てくる! 若葉の時季の“もみじ参道”


京都市のお隣、長岡京市にある、西山浄土宗の総本山光明寺。浄土宗の開祖・法然上人が初めて「念仏」の教えを説いたと伝わる地で、4月19日から25日には法然上人の御法事「御忌(ぎょき)」が盛大に執り行われます。その頃から新緑が境内を包み込み、その風情が好きだというのは、“オパン”ちゃん。



オパン 「秋には真っ赤に染まる“もみじ参道”が、初夏には青もみじのアーチとなります。芽吹き立ての若葉に包まれた道を散歩すると、なんだかとっても元気が出てきて、“頑張ろう!”って思えるので、初夏になるとこのお寺を訪ねたくなります。

青もみじに包まれて続いていく階段を、総門の外側から眺めるのも、まるで映画のなかの一場面を見ているようで大好きです。そして・・・ 紅葉の期間は有料ですが、この時季は無料で境内を楽しめるというのもポイントです!」

⇒光明寺の青もみじ情報はこちら

■光明寺
【拝観時間】9:00~16:00
【拝観料】境内無料 ※秋は有料
【電話】075-955-0002
【アクセス】阪急バス「旭が丘ホーム前」バス停から徒歩約4分 Google map
【公式ホームページ】http://www.komyo-ji.or.jp/



【地蔵院】竹林をわたる風に心落ち着く


夢窓国師を開山とし、伝教大師作と伝わる地蔵菩薩を本尊とする地蔵院。“竹の寺”と呼ばれるほどにたくさんの竹が境内を覆い、紅葉の穴場スポットとなっています。初夏には竹林の間を爽やかな風が通り抜ける、清涼感あふれるお寺です。



オパン 「地蔵院は、“苔の寺”の名を持つ西芳寺や鈴虫寺と同じエリアに位置するのですが、竹の木立に囲まれていつでもしっとりと静かに景色を楽しめるお寺です。タケノコの季節を終えて初夏になると、若竹の青々とした香りがすがすがしくて、とてもフレッシュな気持ちになれます。

実は、竹は初夏に古い葉を落とすのですが、風が吹くとさやさやと葉が舞う感じも風情があって好きなんです。お掃除は大変そうなのですが・・・ 竹と苔と青もみじが織りなす緑のグラデーションを、ぜひ見ていただきたいですね」

⇒地蔵院[竹の寺]の青もみじ情報はこちら

■地蔵院[竹の寺]
【拝観時間】9:00~16:30(受付終了16:15)
【拝観料】500円
【電話】075-381-3417
【アクセス】京都バス「苔寺・すず虫寺」バス停から徒歩約3分、阪急嵐山線「上桂駅」から徒歩約12分 Google map
【公式ホームページ】http://takenotera-jizoin.jp/



【糺(ただす)の森】太古の森で、気持ちもリセット!


縄文時代からの植生を遺す、糺の森下鴨神社の社殿群を包み込むこの森には、樹齢600年を超えるという大樹をはじめ、約600本もの樹木が自生しています。この太古の森が好きだというのは、“みさご”さん。



みさご 「下鴨神社の境内である糺の森は、新緑のみずみずしさを体いっぱいに感じられる場所。幾重にも重なる青もみじが頭上に広がり、瀬見の小川や奈良の小川など水の流れも美しく、この森にいるだけでココロもカラダも清められていく感じがしてしまいます。

私が初めて“初夏って美しい!”と思ったのが、この森。手つかずの自然ではなく、太古の昔から人とともに共生してきた森なのですが、それだけに人に優しい気配を感じてしまいます。いろいろなことをリセットしたくなったときに森の中を歩くと、とっても気分が落ち着きますよ」

⇒糺の森の青もみじ情報はこちら

\下鴨神社・河合神社は、ツアー参加者限定・特別御朱印対象社寺です/
⇒古都京都の青もみじ&御朱印めぐり

■糺の森
【電話】075-781-0010(下鴨神社)
【アクセス】市バス「下鴨神社前」・「糺ノ森」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://tadasunomori.or.jp/



【蓮華寺】澄み渡る空気のなかでぼーっとする贅沢


京都市街から大原や八瀬へと向かう街道沿いにある、蓮華寺。書院前のお庭は江戸時代前期を代表する名庭として名高く、石川丈山の作庭とも伝えられています。この洛北の古刹も“みさご”さんイチ押し。



みさご 「街道から少し奥まったところにある蓮華寺は、静かに心落ち着けるスポット。創建当時の山門を入ると、小さな山野草が大切に育てられていて、まずここでほっと心が和みます。

書院前の池は、高野川から用水路で水を引いているため、澱みがなくいつも澄んでいるのも、ポイント。心地よい風とフレッシュな空気のなか、青もみじがさやさやと揺れ・・・ な~んにも考えずにいつまでもぼーっとしていたくなります」

⇒蓮華寺の青もみじ情報はこちら

■蓮華寺
【拝観時間】9:00~17:00
【拝観料】400円
【電話】075-781-3494
【アクセス】京都バス「上橋」バス停からすぐ Google map

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ここに紹介した以外にも、おすすめしたい青もみじスポットはいっぱいあります! 4月には透明感あるみずみずしい芽吹きの“青”、5月にはやわらかに萌える若葉の“青”、そして6月にはたっぷりの雨に潤う新緑の“青”と、時季に合わせて少しずつ色を変えていく“青もみじ”。
初夏ならではの美しい色彩をご覧になって、自分だけのお気に入りの場所を見つけてみてくださいね♪

 

Written by. 「そう京」編集部

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