「2019年度 春期京都非公開文化財特別公開」より長楽寺の准胝観音像
新元号「令和」とともにはじまる5月。今月は「葵祭」をはじめ、各所の貴重な特別公開をご紹介します。特におすすめなのが、恒例の「春期京都非公開文化財特別公開」。公開箇所のひとつ長楽寺の御本尊「准胝(じゅんてい)観音像」は、天皇御即位時にのみ開帳されるという、たいへん貴重な仏像なのだそうですよ。2019年5月のイベント情報をチェックして、風薫る京都へお出かけください!
⇒「2019年ゴールデンウィークの京都で楽しみたいこと10選」でも、5月のイベント情報をご紹介しています!
【4/26~5/6】30年ぶりとなる秘仏の公開も!
「2019年度 春期京都非公開文化財特別公開」
左:准胝観音像(長楽寺)、右:如意輪観世音菩薩坐像(隨心院)
春秋恒例の「京都非公開文化財特別公開」。この春は「天皇陛下御即位」にちなみ、皇室ゆかりの門跡寺院を中心に京都府下20ヵ所で特別公開が行われます。今年(2019年)は10連休と重なり、例年以上に注目を集めるイベントとなりそうです。
⇒特別公開スポットの詳細はこちら
各所を巡るのに便利な“きっぷ”と“観光バス”
書院障壁画(勧修寺)
各所を巡るには、文化財保護にもつながる「文化財まもる+きっぷ」がおすすめ! 拝観の手引(拝観料割引券 150円6枚付き)と地下鉄・バス一日券などの乗車券がセットになったお得で便利な切符です♪
⇒詳細は京都古文化保存協会の公式ホームページでご確認ください。
4月27日(土)から5月6日(月・振休)には、京都定期観光バスの便利な「春の特別公開文化財めぐり」コース(10,000円)が登場。泉涌寺や聖護院など特別公開4ヵ寺の拝観に、昼食もセットになっています。「京都駅」発着なので、移動もスムーズです。
⇒詳細は京都定期観光バスの公式ホームページでご確認ください。
便利な“きっぷ”や“観光バス”を活用して、貴重な文化財巡りを満喫しましょう!
【日程】2019年4月26日(金)~5月6日(月・振休)
9:00~16:00(受付終了)
【料金】1ヵ所800円
※日程・時間・料金ともに、公開箇所により一部異なります。詳しくは公式ホームページでご確認ください。
【問合せ】075-754-0120(京都古文化保存協会/平日9:00~17:00)
【公式ホームページ】http://www.kobunka.com/
【5/1~5】駈馬神事は圧巻のパフォーマンス!
藤森神社「藤森祭」
菖蒲(端午)の節句発祥の地と伝わり、「勝運と馬の神社」として知られる藤森(ふじのもり)神社。毎年5月1日から5日間にわたり「藤森祭」が行われ、最終日となる5日の「駈馬(かけうま)神事」は多くの参拝者で賑わいます。
なんと言っても見どころは、人馬一体となった妙技! 「逆立ち」や「一字書き」などハラハラドキドキの7種の技があり、技ごとに境内は大きな拍手と歓声に包まれます。約180メートルの参道を一気に駈け抜けますので、その一瞬をお見逃しなく。
ミニチュア駈馬神事(!?)なおみくじ
馬ゆかりの神社にちなみ、授与所では「ウマ」のおみくじ(500円)を授与されています。爽快に駈け抜ける・・・ とまではいきませんが、可愛らしい一歩を踏み出す“ゆるみくじ”にも注目してくださいね。
【日程】2019年5月1日(水・祝)~5月5日(日・祝)
駈馬神事5日13:00~、15:00~
【場所】藤森神社 詳細情報はこちら
【料金】無料
【問合せ】075-641-1045
【公式ホームページ】http://www.fujinomorijinjya.or.jp/
\「そう京」会員限定イベントでは、来賓席からゆっくり鑑賞!/
⇒【残席僅か】藤森神社で駈馬神事鑑賞(2019年5月5日実施)はこちら
【5/15】観覧席でじっくり楽しみたい!
王朝絵巻さながらの古典行列「葵祭」
「葵祭」は京都三大祭のひとつで、古くは平安貴族や皇族も見物を楽しんだと伝わります。ハイライトとなる5月15日の「路頭の儀」では、色とりどりの平安装束に身を包んだ人々が、京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと練り歩きます。行列をじっくり楽しむなら、京都御苑と下鴨神社参道に設置される有料観覧席がおすすめ。お席に限りがありますので、気になる方はお早めに!
【日程】2019年5月15日(水)
京都御所(10:30)→下鴨神社(11:40頃)→上賀茂神社(15:30頃)
※当日は交通規制などが実施されます。時間に余裕をもってお出かけください。
※雨天順延(当日早朝天候判断)。
【料金】京都御苑・下鴨神社参道/有料観覧席2,700円(パンフレット付)
※売切れの際はご容赦ください。
【問合せ】075-213-1717(京都市観光協会/10:00~18:00)
【公式ホームページ】https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/
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⇒【残席僅か】京都御苑観覧席から楽しむ葵祭(2019年5月15日実施)はこちら
葵祭はゴールデンウィークから始まっています!
斎王代女人列御禊の儀
「路頭の儀」に注目が集まりますが、実は、「葵祭」は5月1日から始まっています。1日の賀茂競馬足汰式(かもくらべうま あしぞろえしき)では、5日の賀茂競馬に向け、馬の試走で健康状態などをチェック。4日には、斎王代女人列御禊の儀(さいおうだいにょにんれつ ぎょけいのぎ)が行われ、斎王代・女人行列に参列する女性が、御手洗川で身を清めます。その他にも15日までにさまざまな前儀が行われますので、「平日の『路頭の儀』は見に行けない」という方は、ぜひゴールデンウィーク中に、お楽しみください。
⇒見どころがいっぱい! 「葵祭」の詳細はこちら
【5/11~6/9】一年で最も美しいシーズンに訪ねたい!
旧邸御室「特別一般公開 ~深緑の薫~」
昨年(2018年)の「京の夏の旅」で特別公開された、旧邸御室(きゅうていおむろ)。青もみじに鮮やかなサツキが咲く、一年で最も美しいシーズンに一般公開が行われることになりました。仁和寺から徒歩5分ほどに位置する昭和初期に建てられた邸宅で、平成28年(2016)に国の登録有形文化財に指定。双ヶ岡(ならびがおか)を借景にした庭園も見どころです。なかでも注目は、大広間の一枚板の机にお庭の緑が映りこむ“庭鏡”! うっとりするほどの美しい光景に、「京の夏の旅」でも人気を呼んだそうですよ。
花の天井画や欄間彫刻などのアートもあり、いずれも写真撮影が可能で、カメラ好きさんにもおすすめしたいスポットです。カフェスペースでは、ゆったりとしたひとときをどうぞ。期間中、一週間のみ「夜の部」が行われ、ライトアップされたお庭を初公開♪ こちらも要チェックですよ。
※文化財保護の為、素足でのご入場はご遠慮ください。素足でご来館の方は靴下(108円)をご購入いただいております。
【日程】2019年5月11日(土)~6月9日(日)
10:00~16:30(受付終了16:00)
<夜の部>
5月25日(土)~31日(金)18:00~21:00(受付終了20:30)
【場所】旧邸御室 Google map
【料金】800円
【問合せ】075-366-0376
【公式ホームページ】https://omuro-kyoto.jp/
【5/15~7/15】仏像三十三体・障壁画を一挙公開!
仁和寺「観音堂 春季特別内拝」
遅咲きの“御室桜”で有名な仁和寺では、2019年5月15日(水)より「観音堂 春季特別内拝」がはじまります。寛永21年(1644)に再建された観音堂(重文)が半解体修理に入ったのは2012年のこと。あれから約6年・・・ ついに修理が完了し、堂内に安置されていた御本尊・千手観音菩薩立像、二十八部衆立像など全三十三体が、この地に戻ってまいりました!
特別内拝では仏像はもちろん、約370年前の色彩が残る障壁画もご覧いただけます。仁和寺といえば、昨年秋の金堂裏堂の障壁画の初公開が話題になりましたが、観音堂も長年非公開を貫いてきただけあって、保存状態は良好とのこと。今回の「特別内拝」も、たいへん人気になりそうですね。
【日程】2019年5月15日(水)~7月15日(月・祝)
9:30~16:30(受付終了16:00)
※落慶法要のため、下記日程では内拝時間が変更になります。その他、変更になる場合がありますので、事前に公式ホームページでご確認ください。
<5月>
15日15:30~16:30/16日9:00~13:00/17日15:00~16:30/18日12:30~16:30/19日12:30~16:30/20日9:30~13:00/21日15:30~16:30
【場所】仁和寺 詳細情報はこちら
【料金】1,000円(記念品付き)
【問合せ】075-461-1155
【公式ホームページ】http://www.ninnaji.jp/