2019年 京都の夏は「祇園祭」が熱い! そのワケとは・・・

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祇園祭創始1150年記念事業「祇園祭PR大使任命式」の様子

「今年の夏は祇園祭がさらに熱い!」 そんなホットな情報が飛び込んできました! その理由というのが・・・?

まだ梅雨を過ぎていませんが、ひと足早く京都の夏の代名詞“祇園祭”の話題をご紹介します!


【理由1】2019年は祇園祭のアニバーサリーイヤー


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宵山の風景

皆さんは、祇園祭の起源をご存じでしょうか? 時は貞観 11 年(869)、各地で天変地異が発生し、疫病が蔓延したことで国全体が乱れました。そんな中、全国の平安を祈るために行われた鎮魂のための儀礼「御霊会(ごりょうえ)」が、祇園祭の起源だとされています。

令和元年(2019)である今年は、祇園祭の創始より1150年という節目の年! さらに、新元号における最初の祇園祭となり、ユネスコ無形文化遺産登録から10年、国の重要無形民俗文化財指定から40年と、まさに祇園祭の長き歴史が集約したアニバーサリーイヤーなのです。


【理由2】開幕からスペシャル! 祇園祭創始1150年記念事業がスタート


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左から門川市長、宇垣さん、岸本理事長

これだけの周年記念が集まった年に、特別なイベントが行われないはずがありません。去る5月18日(土)には東京・渋谷モディ店頭プラザにて、祇園祭創始1150年記念事業「祇園祭PR大使任命式」が開催されました。

PR大使に選ばれたのは、学生時代を京都で過ごしたというフリーアナウンサーの宇垣美里さん。京都市の門川市長や、祇園祭山鉾連合会の岸本理事長とともに、祇園祭の思い出や魅力についてトークを繰り広げ、会場を大いに盛り上げました。巡行の鑑賞ポイントやお祭りのグルメ情報なども飛び出し、「記念の年に祇園祭に行きたい!」という気持ちを高めてくれるイベントとなりました。

⇒町歩きのプロが語る! 祇園祭の楽しみ方はこちら。

⇒一度は食べてみたい鉾町のグルメはこちら。


東京に京都の夏の音が響き渡る!


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鷹山による祇園囃子

会場を盛り上げたのはトークセッションだけではありません。なんと、お祭りの風物詩である祇園囃子(ぎおんばやし)が披露されたのです。“祇園囃子”とは笛、太鼓、鉦(かね)を用いて、山鉾の上などで演奏される祭り囃子のこと。「コンチキチン♪」の音色は、まさに京都の夏に欠かせない音と言えるでしょう。

響き渡るお囃子に、会場は一気にお祭りムードへ。東京で祇園祭を再現するかのような熱の入った演奏に、足を止めて聞き入っている方もたくさん見受けられました。見事な音色を披露されたのは、鷹山保存会の囃子方の皆さん。実は、今年もっとも熱い山鉾のひとつとして注目を集めるのが、この鷹山です。

【理由3】鷹山が約200年ぶりの巡行復帰へ! その第一歩に出会える


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復興に向けて活動を続ける鷹山保存会

鷹山は、幕末の災害や動乱で山車を焼失してしまい、現在は巡行に参加しない「休み山」です。しかし、近年になって復興の気運が高まり、2022年までに山鉾巡行へ復帰することを目指して活動されてきました。

ついに今年、曳山の代わりにご神号を納めた木箱を運ぶ「唐櫃(からびつ)巡行」で、7月24日(水)の後祭(あとまつり)の巡行に参加されます。2014年に150年ぶりに復興した大船鉾も、山鉾巡行への復帰前に唐櫃巡行を行ったという重要な催し。まさしく、今年の夏、約200年ぶりとなる巡行復帰への第一歩に立ち会えるのです。これは熱い!

⇒鷹山が行う、復興に向けたさまざまな活動はこちら。(2018年の情報です)


【理由4】特別な年だからこそ実現した、メモリアルイベント


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前祭の宵山で公開される占出山

7月の祇園祭が待ちきれない! という皆さまにおすすめなのが、6月29日(土)に開催される祇園祭創始1150年記念事業「祇園祭 記念フェスタ」。四条烏丸にある京都経済センター(京都経済センター 2階)を会場に、祇園祭の粋が結集した祭典が行われます。

渋谷でも行われた鷹山のお囃子の実演や、占出山(うらでやま)の会所を再現し宵山の雰囲気を疑似体験できるコーナー、宵山で行列必至の蟷螂山(とうろうやま)のからくりおみくじの展示など、見どころがいっぱいです。


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鉾頭(左から月鉾、菊水鉾、函谷鉾)

なかでも注目したいのが、月鉾、長刀(なぎなた)鉾、函谷(かんこ)鉾、鶏鉾、放下鉾、菊水鉾の6基の鉾頭(ほこがしら)が勢揃いする特別展示。約25メートルもの高さがある鉾の最頂部に飾られる鉾頭を、間近で見ることができる、またとないチャンスです。

どのコーナーも基本的に無料で参加できるのも嬉しいところ。さらに、先着2 ,000名に祇園祭の記念絵葉書もプレゼントされます。ぜひ、手に入れてくださいね!


■祇園祭創始1150年記念事業「祇園祭 記念フェスタ」
【日程】2019年6月29日(土)11:00~16:00
【場所】京都経済センター2階 京都産業会館ホール Google map
【料金】無料(事前申込不要、先着2,000名に祇園祭の絵葉書を進呈)
【問合せ】075-366-1498(京都市 文化財保護課/平日10:00~17:00)
【公式ホームページ】http://www.gionmatsuri.or.jp/

【そう京カード】祇園祭期間中にも特別イベントを開催


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最後に、7月から始まるお祭り期間中に注目の催しを紹介しましょう。「そうだ 京都、行こう。」では、前祭(さきまつり)の山鉾にご協力いただき、節目の年ならではの会員限定イベントをご用意しました。その名も「祇園祭 知る学ぶ 3DAYS」

13日(土)から15日(月・祝)までの3連休に開催し、前祭でも随一の人気を誇る蟷螂山、月鉾、船鉾、菊水鉾が登場します。町衆の方から山鉾の魅力について直接伺うことのできる得がたいひととき。さらに、粽(ちまき)の飾り付け体験や、会所をご案内いただくなど特別感満載のイベントです。


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南観音山の曳き初め

他にも、前祭、後祭の巡行を観覧席から特別講師による解説付きで楽しむ「観覧席から祇園祭を楽しむ」や、町歩きのエキスパートのご案内で山鉾町をめぐり、あの人気行事である南観音山の試し曳き「曳き初め」も体験できる「祇園祭ミニ講義と曳き初め体験」など注目イベントが目白押し。

いくつかは定員に達しましたが、まだお席に若干の空きがあるイベントも。ぜひ、旅の行程に組み込んで、他では味わえない「そう京」イベントならではの祇園祭をぜひ体験してみてください!

【そう京イベント】
⇒「祇園祭 知る学ぶ 3DAYS」(2019年7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝)実施)はこちら。


⇒「観覧席から祇園祭を楽しむ(前祭巡行)」(2019年7月17日(水)実施)はこちら。


⇒「祇園祭ミニ講義と曳き初め体験」(2019年7月20日(土)実施)はこちら。

⇒「観覧席から祇園祭を楽しむ(後祭巡行)」(2019年7月24日(水)実施)はこちら。


⇒イベントの申込み方法の詳細はこちら。

2019年の夏は、祇園祭へGo!


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いかがでしたか? 今年の夏は祇園祭が熱い理由、少しでも感じていただけたでしょうか。今回ご紹介したのは、まだまだ盛り上がりを見せるお祭りのほんの一部。今後も、「そう京」編集部では祇園祭のホットな情報をお届けしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

2019年は祇園祭にとって、本当に特別な年になります。ぜひとも、記念すべき年の、熱気と感動が広がるお祭りを体験してください!

Written by. きのこ

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