見どころ、味わいどころいっぱいの東山・岡崎エリア

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ミモロのわくわくネコあるき 1


皆さまは「ネコのミモロ」をご存知でしょうか。京都在住のブロガーとして、日々、京都のいろいろな所を訪ね歩いているミモロちゃん。その活動は、町のグルメスポットから伝統工芸士の工房までと幅広く、なんと“ネコ界初”京都市から「おもてなし実践者」として表彰もされています。「京都観光おもてなし大使」のライター・小原さんとともに、日々、京都の魅力を発信している、かわいいネコさんなんですよ♪

「そう京」編集部内にもファンが多いミモロちゃんに、このたび、「そう京」ホームページで“出張ブログ”を展開していただくことになりました! 第1回は、平安神宮などがある京都・東山の「岡崎エリア」。お散歩しながら、ミモロちゃんらしい見どころをご案内いただきましたよ♪ 2019年盛秋の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンの舞台・金戒光明寺真如堂にも近いエリアなので、ぜひ、あわせて訪れてみてくださいね♪

では、「ミモロのわくわくネコあるき」をどうぞご覧ください!

***

「ミモロです! よろしくおねがいいたします~」



はじめまして~。京都に住むネコのミモロです。・・・よくクマに間違えられるんですが、“ネコ”のミモロです! 京都大好きなみなさんに、今日は、“岡崎エリア”のとっておきの場所をご案内します。

ここは、秋の特別展も楽しみな京都国立近代美術館細見美術館など文化施設がたくさん集まる、文化薫るエリア。平安神宮や南禅寺無鄰菴など名所旧跡も多くて、1日では楽しみきれないほど。素敵なカフェや美味しいレストラン、食事処も多いの。それらをめぐる琵琶湖疏水や白川沿いの散策は、秋の京都旅に、とってもおすすめですよ。

さぁ、散策に出発しましょう。ついてきて~♪


地下鉄東西線「東山駅」から、お散歩スタート!



まずは、地下鉄東西線「東山駅」(Google map)からね。平安神宮方向の出口をあがると、目の前に三条通が走っています。三条通は、旧東海道につながっている道なので、この道をずっと東に進むと、東京に行けるんだよ~。



白川を渡る橋の手前で、古民家が並ぶ狭い道へ曲がります(Google map)。この道には、ミモロが大好きなお店がいろいろあるんだ~。


豆皿が豊富な「うつわ 阿閑堂(あかんどう)」



道の両側に趣あるお店が並んでいますが、ミモロのお目当ては、西側にある「うつわ 阿閑堂(あかんどう)」。(京都では、東西南北で場所の所在地をいうことが多いから、いつもどっちが北か、確認してるミモロです)



お店の中には、オーナーの中嶋清次さんが選んだいろんな器や道具がいっぱい。特に小さいサイズの豆皿の種類が豊富で、古伊万里、九谷、京焼などの骨董品だけじゃなくて、現代作家のものも、いっしょに積まれています。豆皿だから値段も1,000円台からと手頃。京都の旅の思い出に、お気に入りの豆皿を集めるのもおすすめで~す。

■うつわ 阿閑堂
【営業時間】11:00~18:00
【定休日】月曜日、金曜日
【電話】075-752-3538
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約1分 Google map


京懐石の料理人が作る天丼の「白川 京とみ」


「うつわ 阿閑堂」の向かい側には、和菓子屋さんの工場や食事処があって、どこもミモロのお気に入り。今回ご紹介するのは「白川 京とみ」だよ~。


あなごと海老の天丼 1,350円(税抜)


これが、ミモロの大好物! サクサクの衣のエビとあなご、そして野菜の天ぷらがのってる「あなごと海老の天丼」! 天つゆは、大根おろしや生姜の器に注いで、好みの量を天ぷらの上から掛けていただきます。天つゆも、上品なお味~。さらに「特製だし巻玉子」のお味も格別♡



ご店主の富田勝雄さんは、凄腕の料理人。「京懐石 高台寺 京とみ」でもお仕事なさってるんですよ。しかも平安時代から宮中に伝わる式包丁「庖勝一條流」のお家元でもあります。ミモロにも、京料理のことをいろいろ教えてくれる、優しい方なんだよ~。

■白川 京とみ
【営業時間】11:00~14:30(ラストオーダー)
      17:30~19:30(ラストオーダー)※夜は木・金・土・日曜日のみ営業
【定休日】月曜日、第2火曜日(祝日の場合は翌日)
【電話】075-752-8668
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約1分 Google map


地元の人が大好きな京鮨の「初音鮨」


いなりずし 1個120円


「京とみ」を出て、道の正面にあるのが「初音鮨(はつねずし)」。地元の人がよく買いに来るお寿司屋さんです。ミモロは、いつもここで「いなりずし」をお持ち帰りにします。お味の沁みた“おあげ”のなかには、細かく刻んだ煮しいたけ入りのすし飯と“木の芽”(山椒の葉っぱ)が1枚入っていて、本当にいいお味。この日も5個包んでもらいました♪



「またいらしてくださいね~」とご店主夫妻。お夜食やお弁当にしたい「鯖すし」もおすすめ。「いなりずし」は、売切れの時もあります。あしからず・・・

■初音鮨
【営業時間】11:00~20:00
【定休日】木曜日
【電話】075-771-3977
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約2分 Google map


京都の水でつくる餡の専門店「山梨製餡」


あ、ちょっと寄り道しちゃおう。



「初音鮨」の前の道を、西に向かって「満足稲荷神社」(Google map)のそばへ。ここは、老舗の和菓子屋さんに餡を納める、創業大正9年(1920)の餡専門店「山梨製餡」です!



厳選された小豆と京都の水で作る餡は、豊かな美味しさ。古い町家風のお店の暖簾をくぐると、小売用の餡が棚に並んでいます。大納言のつぶあん、京・赤こしあん、京・白こしあん(各300g330円)などいろいろ。おしるこやあんころ餅をつくる時に便利なの。即席のおしるこもあります。こういう専門店って、すごく京都らしいでしょ!

■山梨製餡
【営業時間】9:00~16:00
【定休日】土曜日・日曜日・祝日
【電話】075-761-1146
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.yamanashiseian.co.jp/



さぁ、元の道に戻り、「初音鮨」の前を通過して、さらに少し進むと、白川が見えてきます。川沿いに細い道を北へ。この道は、春は桜、秋は紅葉がすごくキレイ。川には細い橋が架かっていて、そこを渡るのも楽しいの。でも落ちないように注意してね~。この景色って、すごく京都っぽいと思います。夏は、蛍も飛ぶんだよ~。


白川を望むテラス席で味わうパティスリー「オ・タン・ペルデュ」


ドリンク付きケーキセット(モンブラン)1,200円


平安神宮の大きな鳥居が見えてきたら、もうすぐ琵琶湖疏水に合流。祇園へと流れる白川は、ここから分流しているんだよ♪ この分流地点にあるのが、「オ・タン・ペルデュ」。本格フレンチのお店で、パティスリーやテイクアウトできる料理も揃うレストランです。



天気がいい日は、白川の流れを望むテラス席でのティータイムが最高! 栗のクリームがいっぱいの「モンブラン」(※)は秋のお楽しみ。パテやビーフの煮込みなど、テイクアウトの品も豊富で、どれもすごく美味しいの。ミモロもよく買いに行きます。

・・・ちなみに、お店の前の白川は、昔、子どもたちが遊んだプールだったんだって! その名残りの梯子もあるの。わかるかな?

■オ・タン・ペルデュ
【営業時間】11:00~20:00(最終入店)※テイクアウトは~20:30
【定休日】月曜日(祝日の場合は翌日)
【電話】075-762-1299
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約5分 Google map
【公式ホームページ】http://www.bellecour.co.jp/
※モンブランは、店内での飲食の場合はドリンク付きのケーキセット1,200円でお召し上がりいただけます。テイクアウトの場合は、モンブラン単品500円。


中国美術品の至宝が揃う民間美術館「藤井有鄰館」



琵琶湖疏水沿いの仁王門通を西に少し行くと、屋根に八角のお堂がある堂々とした建物が見えてきます。ここは民間美術館「藤井有鄰館(ふじいゆうりんかん)」。大正15年(1926)、滋賀県出身の実業家で衆議院議員だった藤井善助氏によって設立され、殷代から清代の貴重な中国美術品を収蔵しているんだよ。不思議な建物は、“関西建築界の父”とも呼ばれる建築家・武田五一の設計なんだって。

戦前、中国と深い繋がりがあった藤井さんが、欧米列強による中国美術品の散逸を食い止めるために、私財を投じて蒐集したコレクションを展示されてるのですが、とにかくスゴイ美術品がいっぱい! 「まるで台湾の故宮博物館にいるみたい~」と、ミモロもうっとり・・・ 公開日が少ないので、開館日は貴重。ぜひ行ってみてね!

■藤井有鄰館
【開館時間】11:00~16:00
【開館日】1、8月を除く第1・第3日曜日のみ
【入館料】本館1,300円、第2館600円
【電話】075-761-0638
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約6分 Google map
【公式ホームページ】http://www.yurinkan-museum.jp/



さぁ、もっと歩きましょ! 正面に平安神宮が見える「岡崎公園」は、週末には、手づくり市やいろんなイベントなどが行われる京都市民憩いの場所。秋には、時代祭の雅な行列が京都御所からここを目指して進んでいきます。四季折々の花が咲く、平安神宮の「神苑」もミモロのおすすめだよぉ~。


京都らしいあんかけうどんが絶品の「京うどん 生蕎麦 おかきた」


たぬき 950円


そろそろおなかがすいてきたかな? ここ「おかきた」のご店主は、現在、三代目。初代から受け継ぐ天然利尻昆布を使ったお出汁が、訪れる人を魅了します。生姜がきいたあんかけうどんの「たぬき」は、ミモロの大好物のひとつ♡ 関東の「たぬきうどん」は、天かすがのってるけど、京都のは違います。きざんだ“おあげ”と九条葱、そしてたっぷりの生姜がのってて、とろりとした“あん”のおつゆ♪ すごく体が温まるうどんです。でも食べていると、あんが消えてゆくのが不思議なんだ~。



エビ天の「天とじ」(1,550円)もフワフワ玉子で美味しいの。ほかにも「天せいろ」や「肉カレーうどん」など種類豊富で、いつもどれにしようか悩んじゃいます。お昼から夕方まで通しで営業をされているから、お昼を食べそこなった時や、夜観光の早めの夕食にも便利です。「京都に来た~っ」て実感する味わいですよ。

■京うどん 生蕎麦 おかきた
【営業時間】11:00~18:00(ラストオーダー)
【定休日】火曜日・水曜日
【電話】075-771-4831
【アクセス】地下鉄東西線「東山駅」から徒歩約12分、市バス「岡崎道」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】http://www.kyoto-okakita.com/


ゴールは、「金戒光明寺」へ!



「おかきた」のある、平安神宮の東側沿いの岡崎道を北に進むと、丸太町通。そこを横断して、さらに進み突き当りを東側(右)に行くと「金戒光明寺」通称“くろ谷さん”に到着です!



そろそろ夕日から夜へと変わる時間。秋には夜間特別公開を行われている“くろ谷さん”が、今回のゴールになりました~。

みなさんも、どうぞ京都の秋を楽しんでくださいね♪

またね~。
ネコのミモロでした。

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文・写真:小原誉子
「京都観光おもてなし大使」にして、旅ライター。アナウンサー、テレビ番組プロデューサー、企業広報などを経て、現在、ライターおよびコーディネーター活動とともに、ネコのミモロとコンビを組む人気ブロガーに。京都のみならず、日本の文化や観光情報を発信すべく、日々かけめぐっています。
\毎日更新中!/
ミモロの京都案内ブログ【ネコのミモロのJAPAN TRAVEL】http://blog.goo.ne.jp/mimoron
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Written by. みさご

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