京都の穴場エリア「三尾」で紅葉めぐり 神護寺・高山寺・西明寺

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神護寺

 

数多くの名所がある京都でも、いち早く紅葉が楽しめるのが、栂ノ尾(とがのお)・槇ノ尾(まきのお)・高雄からなる「三尾(さんび)」エリア。栂ノ尾には高山寺(こうさんじ)、槇ノ尾には西明寺(さいみょうじ)、高雄には神護寺(じんごじ)という紅葉の美しいお寺があり、ハイキングを兼ねて歩いてめぐることもできます。神護寺は例年11月上旬から紅葉の見頃を迎えるので、少し早めの“もみじ狩り”を楽しむにはぴったりのスポット。色づく山々を眺めながら、散策を楽しんでみませんか。近くのお食事スポット「川床」もあわせてご紹介します!


アクセス方法は?

高雄のゆるキャラ「高雄もみじちゃん」は、三尾のいたるところで見つけられます。


三尾は京都市北西に位置する山に囲まれたエリア。南から神護寺、西明寺、高山寺の順に並んでいるので、散策のスタート地点は神護寺か高山寺がおすすめです。今回は、高山寺からご紹介します! 山道や階段が多くあり、歩きやすい靴と服装で出かけましょう!

★高山寺からスタートする場合
JR京都駅→JRバス高雄京北線「周山行」(乗車時間約50分)→「栂ノ尾」バス停から徒歩約3分

★神護寺からスタートする場合
JR京都駅→JRバス高雄京北線「周山行」(乗車時間約48分)→「山城高雄」バス停から徒歩約20分


【高山寺】“額縁紅葉”を心ゆくまで堪能。《鳥獣人物戯画》も要チェック♪


宝亀5年(774)開創の世界遺産、高山寺。現在、表参道は工事中のため、「栂ノ尾」バス停からすぐの裏参道が入り口となります。こちらは道幅が狭く急坂なので、足元には充分ご注意くださいね。階段を登った先にあるのが“石水院”(国宝)。欄間には明治期の住職と交流があったという富岡鉄斎筆の「石水院」横額がかかっています。人気のフォトスポットは「廂(ひさし)の間」。落板敷の中央には木像の善財童子(ぜんざいどうじ)の姿があり、光と影のコントラストが美しい風景です。


石水院の南縁からモミジを観賞するときは、縁から少し後ろに下がり、畳の間からも眺めてみましょう。柱を額縁に見立てると、まるで絵画を眺めているようです。時間を忘れてしまうほどの素敵な紅葉アートに浸ってみてください♪


アートといえば、高山寺は日本の漫画のルーツとされる《鳥獣人物戯画》を所有していることでも有名。現在は京都国立博物館と東京国立博物館に寄託されていて、お寺ではレプリカを拝見することができます。兎や蛙などの生き物が躍動感溢れるタッチで描かれ、眺めているだけでも楽しい気持ちに。《鳥獣人物戯画》をモチーフにした御朱印帳や手ぬぐいなどの授与品も要チェックですよ。


紅葉を愛でたあとはお抹茶(600円)でひとやすみ。お菓子は下鴨にあるあずき処・宝泉堂の「栂の月」です。ちなみに高山寺は日本ではじめてお茶が作られたとされる場所なんですよ。2019年11月1日(金)から12月1日(日)まで通常非公開の茶室「遺香庵」が特別公開されますので、こちらも注目を(9時~16時、拝観料別途500円)。

⇒高山寺の紅葉情報はこちら


【西明寺】穴場中の穴場! 隠れた紅葉名所には、金運の御利益も♪


真言宗大覚寺派の西明寺。清滝川に架かる朱塗りの指月橋は、モミジがトンネルのように頭上を覆う、紅葉の絶景ポイント。橋を渡って階段を登った先に、徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院の寄進によって建てられた表門があります。桂昌院は現在の本堂も寄進されたと伝わります(諸説あり)。


こぢんまりとした山寺の風情がある境内にはモミジが数多く植わり、紅葉シーズンになれば境内一帯が真っ赤に色づきます。表門横や鐘楼近くには石灯籠が並び、紅葉と一緒に撮影するのも絵になりますよ。2019年11月1日(金)から12月1日(日)には本堂横の客殿にてお抹茶(600円)もいただけるので、錦に染まる境内を眺めながらの一服を楽しんでみてくださいね。


元禄時代造営の聖天堂には、秘仏の歓喜天が祀られています。白幕の紋がおもしろいデザインですよね。これは夫婦和合・家庭円満を表す“大根”(右)と、金運授与・商売繁盛が御利益の歓喜天への誓願を表す“御団”(左)。「金運!?」と気になった方におすすめは、歓喜天の御利益にちなんだ「倍返りお守」(200円)。出るお金に感謝をすれば、倍になってお金が返ってくるそう! お財布に入れていつでも大切に持ち歩いてくださいね。

お守りにも“御団”の紋!


⇒西明寺の紅葉情報はこちら


【神護寺】いち早く紅葉見頃を迎える名所。“かわらけ投げ”にもチャレンジを♪


高雄山の中腹に建つ神護寺は、楼門にいたるまでの参道も紅葉に包まれ、道中から“もみじ狩り”を楽しめます。楼門の脇間には持国天と増長天が安置されていて、長い階段を登ってきた拝観者を出迎えてくれます。

上からの眺め

下からの眺め


自然豊かな境内では、いたるところで紅葉が楽しめ、中でも人気のスポットが金堂前の石段。上からの眺めは五大堂と紅葉の取り合わせが楽しめ、スケール感のある風景。下から見上げる景色は、石段の左右から紅葉がせり出しこちらも格好のフォトスポット! 何度もカメラのシャッターを切りたくなりますよ♪


神護寺に訪れたらぜひチャレンジしてほしいのが「かわらけ投げ」(3枚200円)です。“かわらけ”は、素焼きの陶器に“厄除”と刻印されていて、境内の西にある地蔵院そばの売店で購入できます。1枚ずつ錦雲渓に向かって投げ、厄除けを祈願。錦雲渓も寒くなるにつれ徐々に秋色に染まっていくので、紅葉を楽しみつつチャレンジしてみてください。

特別御朱印「金紙薬宝印」(2019年10月1日~2021年12月31日、500円、書き置きのみ)


そして現在、金堂の授与所では、「西国四十九薬師霊場 開創30周年記念」の特別企画として薬坪型の特別御朱印「金紙薬宝印」を授与されています。紅葉がデザインされた御朱印帳とあわせてチェックしてみてくださいね!

⇒神護寺の紅葉情報はこちら


★近くのお食事スポット★


三尾には豊かな山の幸を味わえるグルメスポットも! 川床で、秋を満喫してみませんか♪ 川のせせらぎをBGMにいただくお料理は、きっと思い出に残るはず。ご予約の上、暖かい格好でお出かけください。


もみぢ家


神護寺のある高尾山の麓にたたずむ明治40年(1907)創業の老舗旅館「もみぢ家」。「本館 高雄山荘」から歩いて2分程にある別館「川の庵」に川床があり、ご予約の上「日帰り食事プラン」が味わえます。秋のプランには、嵯峨野の名店「森嘉」の木綿豆腐を使用した湯豆腐定食がいただける「日帰り 錦秋の高雄・三尾プラン」(4,400円~)や、秋の会席料理または湯葉しゃぶ御膳が味わえる「秋の味覚 日帰り昼食プラン 秋風を感じながら・・・」(6,050円~)などがあり、いずれも2019年11月30日(土)まで(予約制にて送迎バスも運行あり)。お風呂付きの「特別プラン」などもご用意されています。

湯豆腐定食「竹」(4,950円)


\新緑シーズンに、スタッフが行ってきました!/
⇒【たいけん・発見!】青もみじに包まれた“絶景露天風呂”へ! 高雄・もみぢ家

もみぢ家
【営業時間】11:00~14:00、18:00~19:00(共にラストオーダー)
【定休日】無休
【電話】075-871-1005
【アクセス】JRバス高雄京北線「山城高雄」バス停からすぐ Google map
【公式ホームページ】https://www.momijiya.jp/
★「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。特典内容はこちら。


高雄 錦水亭


西明寺と高山寺の中ほどにある料理旅館「高雄 錦水亭」。秋の風物詩「もみじの床」では、シーズン最盛期には山一面の紅葉を眺めながら昼食がいただけます。JR「二条駅」から送迎付の「もみじの床と高雄散策<食事プラン(ミニ会席)6,950円、京会席プラン(京会席料理)9,900円>」は、会席料理で秋の味覚をいただいたあと1時間半ほど散策タイムがあり、紅葉を満喫できるプランです(~11月30日)。あらかじめご予約の上、お出かけくださいね。

京会席料理(イメージ)


■高雄 錦水亭
【営業時間】11:30~15:00(ラストオーダー14:00)、17:30~21:00(ラストオーダー19:00)
【定休日】不定休
【電話】075-861-0216
【アクセス】JRバス高雄京北線「槇ノ尾」バス停から徒歩約2分 Google map
【公式ホームページ】https://www.kinsuitei.com/

 

Written by. オパン

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