
「京都に行きたくてもガマン!」という方のために、“今の京都はどうなっているの?”をご紹介するシリーズ。「清水寺~祇園」の“今”にはじまり、前回は祇園祭・山鉾町の“今”をレポートしましたが、今回は「嵐山周辺」の“今”を写真でお届け。まだ旅行や観光はお預けという方も、お散歩感覚でご覧ください♪
※京都では、引き続きマスクの着用やアルコール消毒の協力を呼びかけられている社寺・施設が多くありますので、お越しになる方は各自での、“予防策”の徹底をお願いいたします。
JR「嵯峨嵐山駅」からスタート!
まず、「京都駅」からJR山陰本線(嵯峨野線)に乗って「嵯峨嵐山駅」へ。駅から歩いて渡月橋に向かいます。

渡月橋(撮影日:2020年7月9日)
以前なら、観光の方が多く、橋の途中で立ち止まることも難しかった渡月橋。現在は、橋の上から嵐山や大堰川(桂川)の流れをゆっくりと眺めることができます。観光ハイシーズンには警備員さんが立つほどの賑わいでしたが、当面の間は静かな風景となりそうです。
福田美術館では、伊藤若冲の展覧会が開催中。

福田美術館(撮影日:2020年7月9日)
渡月橋から北西へ、2019年秋にオープンしたばかりの福田美術館に移動しました。「若冲誕生~葛藤の向こうがわ~」展が7月26日(日)まで開催中で、受付では、手指の消毒と手首の検温、緊急連絡先の記入が必要です。館内には2つの展示室があり、それぞれ10人ほどのお客様がいらっしゃいました。ゆったりと作品を鑑賞でき、さらに一部を除く作品のほとんどが撮影可能なので、あわせて堪能できます。

現在、福田美術館の公式ホームページでは、「おうちでミュージアム」と題し、ミュージアムショップで販売されている図録やグッズなどを通販で購入することができます。若冲の鶏や仔犬がデザインされたエコバッグや、クリアファイル、一筆箋など、オリジナルグッズをセット(3,500円)にして販売されていますので、おうち時間にご覧になってみてくださいね。
嵯峨嵐山駅近くのリキシャカフェへ。

リキシャカフェ(撮影日:2020年7月10日)
無農薬の柚子を使用した「京都 水尾の柚子茶」。カッパ姿の「エビスケ」とパシャリ
あいにくの雨模様ではありましたが、再びJR「嵯峨嵐山駅」へ。平日ということもあって、まだ降車される方が少ないように感じました。
駅の南口から徒歩2分ほどの場所にある人力車を運営されている“えびす屋”のお店・リキシャカフェへやってきました。店長の松村さんにお話をお伺いすると、「カフェでは現在、感染症予防対策をしながら、旬のかき氷やテイクアウト可能な冷たいドリンク類をご用意しています。ちなみに人力車の俥夫(しゃふ)さんも皆マスクを着用し接客していますよ」とのこと。皆さまに安心してご利用いただけるよう、予防・対策を徹底して行われています。
⇒リキシャカフェの公式Facebookはこちら
続いて、野宮神社へ。

野宮神社(撮影日:2020年7月10日)
続いて、“縁結び”の御利益で有名な野宮(ののみや)神社へ。以前は修学旅行生やインバウンドの方々で賑わっていましたが、この日は参拝者も少なく、ゆっくりとお参りできました。手水舎の水には、感染予防のために薬剤を入れられているそう。元々、野宮神社の手水舎は止水のため、水を口に含むことはできませんでしたが、くれぐれも飲用しないようにご注意を。現在、お参りに訪れることが難しい方のために、お守りの授与をFAXまたはメールにて対応されています。詳細は、公式ホームページでご確認ください。

野宮大黒天のすぐそばにある神石(亀石)は、撫でながらお祈りすると、一年以内に願いが叶うと言われています。しっかり祈りを込めながら撫でて、次のスポットへ。
竹林の小径も、平日はまだまだ空いています。

竹林の小径(撮影日:2020年7月10日)
野宮神社から少し歩いた場所の「竹林の小径」の景色です。平日、しかも雨ということもあり、やはり以前に比べると格段に人が少なく、雨降りの風情を堪能できました♪ 週末はだいぶ賑わいが戻ってきたそうですが、平日はゆっくりできますね!
今度は渡月橋を渡って、岩田山へ。
インバウンドの方に大人気の嵐山モンキーパーク

嵐山モンキーパーク(撮影日:2020年7月10日)
渡月橋の西、岩田山を約20分登った場所にある嵐山モンキーパークいわたやまは、約120頭の野生のニホンザルが暮らしています。海外の方に特に人気のスポットでしたが、現在は日本人のカップルが数組。園内の片隅で目を惹くバナナのオブジェは、今年の6月に設置されたそうで、お猿さんにはもちろん、お子さまにも人気なのだとか。最近の状況について、嵐山モンキーパークの皆さんにお話をお伺いしました。
森さん 「以前は、平日の来園者の約9割は外国の方でしたので、現状は少し寂しい風景です・・・ 感染予防対策として、アルコール消毒液を様々な場所に配置しているほか、ベンチや机などお客様が触れる場所には抗菌に効果のあるとされる塗料を塗り、抗菌加工を施しています」

園長の浅葉さん 「毎年、春と秋には多くの方に訪れていただいていましたが、今年の春は残念でした。秋にはまたお越しいただけるよう、キャンペーン等もできればと考えていますので、また足を運んでいただけると嬉しいです」
お猿さんたちをじっくり眺めたあと山を下り、嵐山公園から京都バスに乗って大覚寺へ。
⇒嵐山モンキーパークいわたやまの公式ホームページはこちら

寄り添う小猿ちゃんたちがかわいらしかったです♪
大覚寺の“今”はというと・・・

大覚寺(撮影日:2020年7月10日)
嵐山公園から市バスに乗り、「大覚寺」バス停で下車、皇室ゆかりの門跡寺院・大覚寺へ。お寺では感染症対策として、拝観人数の制限をされる日もあるそうですが、この日は待ち時間なく入ることができました。ちょうど雨が上がり、静かな時間が流れます。

五大堂にて6月19日(金)より授与されている、季節限定の御朱印「新緑・大沢池」(500円※書き置きのみ、なくなり次第終了)。爽やかな緑が水面にリフレクション(反射)する大沢池がデザインされています。
大覚寺では現在、参拝が困難な方のために、公式ホームページよりお守りや御朱印帳などの授与品を申込むことができます。写経セットもありますので、“おうち時間”に体験してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、拝観受付へと続く表門の、隣にあるこちらの門は、亀岡の亀山城より移築された「明智門」。大河ドラマで話題の“明智光秀”と縁深い門なのだそう。訪れた際は、ぜひご覧になってみてくださいね。
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“ウィズコロナ時代”の京都の今をお届けしました。安心して京都旅行・観光ができるようになるのはまだ先となりそうですが、それまでは各自で感染予防対策をしっかりと行った上で、京都にお越しくださいね♪