この春気になる京都の展覧会[後編]。古代エジプト、モネ、美人画に注目!

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福田美術館 「美人のすべて リターンズ」 上村松園「美人詠歌図」

福田美術館 「美人のすべて リターンズ」 上村松園「美人詠歌図」

この春から初夏にかけて、京都各地のミュージアムでは、見ごたえのある展覧会が予定されています。そのなかから6つの展覧会をピックアップ。後編では「美術」に関わる3つの特別展を取り上げます。ぜひチェックして、アートな京都旅をお楽しみください♪

⇒前編はこちら。

※2021年4月25日(日)より5月11日(火)まで、京都府における新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う緊急事態宣言発令のため、掲載の施設は臨時休館の場合がございます。事前に最新情報をご確認ください。
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

「古代エジプト×神話」の組み合わせに、ワクワクがとまらない♪
国立ベルリン・エジプト博物館所蔵「古代エジプト展 天地創造の神話」
【京都市京セラ美術館】4/17(土)~6/27(日)

展覧会キャラクター アヌビス

展覧会キャラクター アヌビス

ドイツにある「ベルリン国立博物館群」は、ロンドンの大英博物館やパリのル-ブル美術館と並ぶ世界有数の総合博物館。なかでも、数千年にわたるエジプト史を網羅する「エジプト部門」のコレクションが有名で、本展覧会はその中から選りすぐりの約130点が展示されることで話題を集めています。

《パレメチュシグのミイラ・マスク》後50~後100年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / M. Büsing

《パレメチュシグのミイラ・マスク》後50~後100年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / M. Büsing

202011月に東京会場でスタートし、4月は京都、その後、静岡、東京・八王子へと巡回。京都では昨年リニューアルオープンしたばかりの「京都市京セラ美術館」が会場となり、どのように展示されるのかも、見どころのひとつとなっています。

《タイレトカプの人型木棺(内棺)》前746~前525年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / S. Steiß

《タイレトカプの人型木棺(内棺)》前746~前525年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / S. Steiß

展示のテーマは、「天地創造の神話」

“世界の始まりは混沌とした原初の海「ヌン」であった・・・
古代エジプト人がイメージした、世界の始まりと終わり。その物語を描き、モチーフとした出土品を中心に展示。約130点のうちの100点以上が日本初公開となります。

日本初公開! 《タレメチュエンバステトの「死者の書」》前332~前246年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / A. Paasch

日本初公開! 《タレメチュエンバステトの「死者の書」》前332~前246年頃 © Staatliche Museen zu Berlin, Ägyptisches Museum und Papyrussammlung / A. Paasch

上記拡大図(部分)

上記拡大図(部分)

細かな装飾が施された展示作品が多くあり、単眼鏡などを用意して鑑賞すると、さらに世界が楽しめそうですね♪

■国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話

【日程】2021417日(土)~627日(日)

    10001800(入場は閉室の30分前まで)

【休館日】月曜日祝日の場合は開館

【場所】京都市京セラ美術館 詳細情報はこちら

【料金】2,000入場予約制

  美術館公式ホームページをご確認ください。

  https://kyotocity-kyocera.museum/

【問合せ】美術館公式ホームページをご確認ください。

【展覧会ホームページ】https://egypt-ten2021.jp/

「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

“あの名画”を間近に眺めて
開館25周年記念 夢をめぐる 絵画の名品より
【アサヒビール大山崎山荘美術館】3/20(土)~7/4(日)

クロード・モネ 《睡蓮》 1907年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

クロード・モネ 《睡蓮》 1907年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

平成8年(19964月に開館し、今年25周年を迎えるアサヒビール大山崎山荘美術館。天王山の中腹に位置し、大正から昭和初期にかけて建てられた築約100年の名建築と、安藤忠雄設計の2つの新棟からなり、建物はもちろん、四季折々の草花に彩られるお庭も美しい美術館です。

アメデオ・モディリアーニ 《少女の肖像》 1918年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

アメデオ・モディリアーニ 《少女の肖像》 1918年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

25周年記念の展覧会では、作品をとりまく「夢」をテーマに、館蔵品を公開。19世紀後半から20世紀はじめのパリで、夢を抱いた若き芸術家たち。クロード・モネ、パブロ・ピカソ、アメデオ・モディリアーニなど、世界的な画家の“本物”を、目の前で鑑賞することができます。

ジスブレヒト・ランブレヒト・クロイク 《オランダ 色絵花鳥文八角瓶》 17世紀 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

ジスブレヒト・ランブレヒト・クロイク 《オランダ 色絵花鳥文八角瓶》 17世紀 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

美術館に伺うならば、ぜひおすすめしたいのが、2階にある喫茶室。展覧会ごとに、リーガロイヤルホテル京都考案の特製スイーツが登場します。今回は、「ガトー・ヴェール・ヴェール —モネが暮らしたジヴェルニーの邸宅の庭」と「ガトー・ヴィラ・モンターニュ —山河の雅 大山崎山荘」の2つのケーキが登場。

各単品570円(「夢をめぐる—絵画の名品より」開催期間中のみ提供) ※美術館入館料は別途必要

各単品570円(「夢をめぐる—絵画の名品より」開催期間中のみ提供) ※美術館入館料は別途必要

前者は、モネ自作のレシピをアレンジ。ほうれん草を練り込んだスポンジケーキに、濃厚なピスタチオクリームをサンドしています。後者は、ケーキとビスケットで赤い屋根の大山崎山荘をイメージ。可愛らしい仕上がりです。三川が合流するのどかな景観を眺めながら、ぜひいただいてみてください♪
■開館25周年記念 夢をめぐる 絵画の名品より

【日程】2021320日(土)~74日(日)

    10001700(入館1630まで)※4月26日(月)~5月11日(火)まで臨時休館

【休館日】月曜日

【場所】アサヒビール大山崎山荘美術館 詳細情報はこちら

【料金】900

【問合せ】075-957-3123(総合案内)

【展覧会ホームページ】https://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/43158/

「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

池田蕉園の幻の作品「もの詣で」が114年ぶりに公開
「美人のすべて リターンズ」
【福田美術館】4/24(土)~7/4(日)

上村松園「美人詠歌図」

上村松園「美人詠歌図」

上村松園「美人観月」

上村松園「美人観月」

2019年、景勝地・嵐山にオープンした福田美術館。京都画壇を中心とした日本画のコレクションに定評があり、昨年(2020年)開催された「美人のすべて」展はその真髄を味わえると好評を博しました。ところが、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、会期途中で閉幕・・・ 今回は、新たな作品を加え「美人のすべて リターンズ」として、パワーアップして開催されることになりました!


展示の核をなすのが、京都を代表する日本画家・上村松園の作品。前回初公開で話題となった「雪女」をはじめ、所蔵の松園作品24点すべてが、前期・後期に分かれて公開されます。

池田蕉園「もの詣で/春の日」

池田蕉園「もの詣で/春の日」

なかでも今回一番の目玉となるのが、池田蕉園の“幻の作品”「もの詣で」。池田蕉園は東京出身の女流画家で、美人画の名手として上村松園と並び称されたほどの画家だったのですが、惜しくも31歳という若さで早世されました。

 

「もの詣で」は、蕉園21歳の作品。二曲一隻の屏風として「春の日」(左隻)とともに制作されましたが、長らく行方不明となり、今回114年ぶりに公開されます。左隻・右隻ともに公開されますので、ぜひご注目を。

山川秀峰「振袖物語」右幅・左幅

山川秀峰「振袖物語」右幅・左幅

 

そのほかにも、浮世絵の女性像や、竹久夢二など、美人画のオンパレード。麗しき日本の美の世界を、「美人画」というジャンルから味わってみてください。

美人のすべてリターンズ

【日程】2021424日(土)~74日(日)

  前期:424日(土)~531日(月)

  後期:62日(水)~74日(日)

  10001700(入館1630まで)

【休館日】火曜日祝日の場合は、翌平日

【場所】福田美術館 詳細情報はこちら

【料金】1,300

【問合せ】075-863-0606

【展覧会ホームページ】https://fukuda-art-museum.jp/exhibition/202012271413

「そうだ 京都、行こう。」エクスプレス・カード特典協力先です。

 ■チケットプレゼントのお知らせ■

以下のチケットを抽選でプレゼントします。

 

【京都国立博物館】特別展「鑑真和上と戒律のあゆみ」510名様

【京都文化博物館】特別展「よみがえる承久の乱」 2組4名様

【龍谷ミュージアム】「まるごと! 龍谷ミュージアム-開館10周年記念 館蔵品展-」510名様
【京都市京セラ美術館】国立ベルリン・エジプト博物館所蔵「古代エジプト展 天地創造の神話」510名様

【アサヒビール大山崎山荘美術館】開館25周年記念 夢をめぐる 絵画の名品より 510名様

【福田美術館】「美人のすべて リターンズ」510名様

①~③は前編を参照のこと。


 郵便ハガキに、

「希望の展覧会名(第2希望まで)・住所・氏名・電話番号・ホームページの感想・いま行きたい京都のスポットは?」

 をご記入の上、下記の宛先までご応募ください。2021年45日(月)必着。

※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。

※ご応募は、お一人様一回に限らせていただきます。

※お預かりした個人情報は商品の送付以外の目的では使用しません。

  

【宛先】

601-8404 京都市南区八条通堀川西入ル小寺町7-7

JR東海「そうだ 京都、行こう。」デスク

2021年春展覧会」チケットプレゼント係

※掲載内容は20213月31日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. みさご

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