癒しの“ちいさな秋”風景をお届け

  • 草花・自然

萩(9月中旬撮影)

萩(9月中旬撮影)

ここ数日の京都は、朝晩に、ふと季節の移り変わりを感じることもあります。“秋”といえば紅葉をイメージしますが、見頃を迎えるのはまだ先のこと。9月から10月にかけての“初秋”は、可愛らしい秋明菊(しゅうめいぎく)などが古都を彩ります。

しかし今年(2021年)は、新型コロナウイルスの影響もあり、外出を控え季節を感じることができない方も多いことでしょう。少しでも癒されていただきたい・・・ との思いから、派手さはないけれど、ほっと心和む花風景をお届けします。
※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、京都旅行の際は、政府およびお住まいの都道府県と京都府の要請をご確認ください。京都にお越しの際は、マスクの着用・手指のアルコール消毒など、感染拡大防止の徹底にご協力をお願いいたします。日々、状況は変化しておりますので、事前に最新情報をご確認ください。

※写真は全て過去に撮影したものです。

【三千院】あふれんばかりの緑に彩りを添える花

秋海棠(9月上旬撮影)

秋海棠(9月上旬撮影)

洛北大原の里の山裾に堂宇を構える三千院では、例年8月下旬から可愛らしい秋海棠(しゅうかいどう)が咲き始めます。秋の文字が名に付くこの花の便りを聞くと、少しずつ迫る秋の気配を感じずにはいられません。

秋海棠(9月上旬撮影)

秋海棠(9月上旬撮影)

ことに客殿前のお庭「聚碧園」は秋海棠の園。ひとつひとつは小さな花ですが、一面に広がる緑のお庭の中で、ピンク色の可憐な彩りが際立ちます。

■三千院
【拝観時間】9:00~17:00※11月は8:30~、12~2月は~16:30
【拝観料】700円
【電話】075-744-2531
【アクセス】京都バス「大原」バス停から徒歩約10分 Google map
【公式ホームページ】http://www.sanzenin.or.jp
【公式Facebook 】https://www.facebook.com/kyotooharasanzenin

【梨木神社】境内中が萩一色に染まる“萩の宮”

萩(10月上旬撮影)

萩(10月上旬撮影)

“萩”は「万葉集」で最も多く詠まれたという植物で、古くから日本人にとって馴染みのある初秋の花。京都御苑のそばにたたずむ梨木(なしのき)神社は、「萩の宮」とも呼ばれるほどの名所です。例年9月中旬から10月上旬、参道脇に約500株の萩の花が咲き誇ります。
  • 萩(9月下旬撮影)

    萩(9月下旬撮影)

  • 萩(9月下旬撮影)

    萩(9月下旬撮影)

参道を彩る萩の風景は有名ですが、本殿前の咲きぶりもまたお見事。飾り気なく控えめな印象の萩の花は、曇りや雨の日などしっとりした風情に咲く姿にも心癒やされます。

■梨木神社
【参拝時間】9:00~17:00
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間は下記の参拝時間となります。ご注意ください。
9:00~16:30

【参拝料】境内無料
【電話】075-211-0885
【アクセス】市バス「府立医大病院前」バス停から徒歩約3分 Google map
【公式ホームページ】https://www.nashinoki.jp
【公式Instagram】https://www.instagram.com/nashinoki_shrine

【善峯寺】圧倒的な数の秋明菊が彩ります

秋明菊(10月上旬撮影)

秋明菊(10月上旬撮影)

京都市西部にそびえる釈迦岳山腹に位置し、広大な境内を有する善峯寺。例年9月中旬から10月下旬にかけて、立派な伽藍に花を添えるのが秋明菊です。境内随所で咲き誇り、その数は1万株にもおよぶそう。白や淡いピンク、濃いピンクと色とりどりで、一重に八重と花姿も様々です。

  • 秋明菊(10月上旬撮影)

    秋明菊(10月上旬撮影)

  • 秋明菊(10月上旬撮影)

    秋明菊(10月上旬撮影)

多宝塔や経堂、釈迦堂など、様々な堂宇を背景に咲く花。“京都らしい絵になる花風景”に、いたるところで出会えるのが善峯寺の魅力のひとつと言えそうです。

■善峯寺
【拝観時間】8:30~17:00(受付終了16:45)※土日祝は8:00~
【拝観料】500円
【電話】075-331-0020
【アクセス】阪急バス「善峯寺」バス停から徒歩約8分、JR東海道本線「向日町駅」よりタクシーで約20分 Google map
【公式ホームページ】http://www.yoshiminedera.com
【公式Twitter】https://twitter.com/yoshimine1029

⇒善峯寺で“古都ジェニック”な秋明菊を撮影しよう!

【詩仙堂】酔芙蓉・秋明菊・ススキなど、初秋の彩りがぎっしり♪

酔芙蓉(9月下旬撮影)

酔芙蓉(9月下旬撮影)

江戸時代の文人・石川丈山の隠棲地・詩仙堂。丈山みずからが手がけた庭園には、多種多様な草花が植えられています。写真は、シフォンのような花びらの酔芙蓉(すいふよう)。朝には白い花を咲かせ、午後から夕方にかけ紅く変化する不思議な花で、まるでお酒に酔って顔を赤らめるように見えることが名前の由来です。
  • ススキ(9月下旬撮影)

    ススキ(9月下旬撮影)

  • 秋明菊(9月下旬撮影)

    秋明菊(9月下旬撮影)

  • 紫苑(10月下旬撮影)

    紫苑(10月下旬撮影)

ススキや秋明菊、紫苑(しおん)にフジバカマ・・・。「紅葉の出番はまだまだ」と言わんばかりに、詩仙堂では初秋の花々が彩りも多彩に咲き継いでいきます。

■詩仙堂
【拝観時間】9:00~17:00(受付終了16:45)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面の間は下記の拝観時間となります。ご注意ください。
10:00~17:00(受付終了16:45)

【拝観料】500円
【電話】075-781-2954
【アクセス】市バス「一乗寺下り松町」バス停から徒歩約7分 Google map
【公式ホームページ】https://kyoto-shisendo.net
【公式Facebook】https://www.facebook.com/kyotoshisendo
※掲載内容は2021年8月27日時点の情報です。最新情報は各掲載先へご確認ください。

Written by. カツオ

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